主 2015-11-24 23:54:26 |
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……なーに笑ってんだよ。
(緩んだ笑みを見ると嬉しくなってしまい、つられて笑いそうになるも心のどこかで歯止めがかかってしまい。照れ隠しをするように笑みを浮かべる相手のほっぺたをまた引っ張ると、くっくっくと笑いながらその表情を楽しんで)
ふっ、はひふふんへふか!
( 嬉しい感情の中で突然摘ままれた頬に驚きを隠せずに居るも、必死に抵抗しようと声を出し。しかし上手く言葉が出ない事に気付けば次いで相手の腕を軽く叩いて。痛いと言う思いを伝える様に幾度かぺしぺしとした後に僅かに逡巡して、不意に腕を伸ばして其の儘相手の頬を摘まんで )
へっ!ははひひはは…(訳:生意気だな…)
(相手からも頬摘まみをやり返されるとむっとして此方からは離そうとせず。意地の張り合いが続き、お互いの頬を引っ張り合う奇妙な姿でじーっと睨み合い。しかしそのまま動いたせいで小石に気付かずつまづいてしまい…)
っ!!
(咄嗟に相手のことを庇うように自分が下敷きになって転けて)
…ぁっ!?
( 相手と連動する様につられて転けそうになっては慌てて瞳を閉じて身を固くして。いつ迄も来ない痛みに瞳を開けてみれば其処には己の代わりに地面と接している彼が居て。謝りと感謝を同時に零そうとするも、頭の中はパニック状態。退く事すら忘れて幾度も'大丈夫ですか'と問い掛けては無意識に掌は祈る様に体の前で組まれており )
…………ダリア、お前…鍛錬サボってたか?
(気にするな、そんな言葉を頭に思い浮かべるもすぐさま掻き消える。重い…相手が成長したのだから重くなるのは当然だ、道具や本も持っている。しかしそれだけではない重さが今、のしかかっているような気がして。それはおそらく…サボリから生まれる贅肉、か)
ッ!ち、違いますよ、これはっ…せ、成長したからです!
( 不意打ちの様な質問は確かに核心を突いている。突いているが、本来ならば突いてはいけない場所である。顔を真っ赤にしながら、必死に弁明をしようとして。確かに体重は大人になるにつれ増加していたが、其れに比例する様に大きくなる一部分があった。つまり増えていたのは否応無く肉の溜まる部分で。然し其れを言うのは憚られるため、仕方ないとも言えずに相手の上に乗ったまま項垂れて )
成長、なぁ…つーか何時までこうしてんだよ。
(必死な弁明もそれは逆に不信感を煽る結果となり。疑り深い表情でうなだれる相手を見つめる。まぁ贅肉があろうとなかろうと彼女が魅力的であることに変わりはない──なんて、絶対に口にしないことを考えながら、相手と共に立ち上がり)
ま、これから否応なく運動するしな…テメェの体もちっとは引き締まるだろ
(一度言ってしまうと後はデリカシーなんて何のその。既に気にしなくなってしまったのか、かっかっかと笑いながら相手の痛いところをつく。重ね重ね言うが、こう見えても僧侶が好きなのだ、口にしないだけで)
〜〜〜ッ、今日のご飯は楽しみですね…!
( 何だかんだ言いながらも優しい彼が好きだ、が此れとそれは別問題のようで。依然として赤の頬を隠す事なく。其れは先程とは違う、恥ずかしさよりも怒りに満ちた頬の赤みで。何かを刹那考えてから、にっこりと笑い上記零して。其れは昔野宿していた時に磨かれた料理の腕の話で、オカン気質と呼ばれるような一種の力を持っていた己は料理担当で。良く皿を割ったりと色々とやらかしていた事は置いておくとして。詰まる所、上記はご飯が酷い有様だと言うことを宣言しているようなもので )
っ!?おいテメェ!それでも聖職者か!
(自業自得も良いところだが、相手の料理の美味しさを知っているからこそ慌てたように上記を述べる。昔も似たような理由で自分の料理だけ辛くされたり酸っぱくされたしたことを思い出せば笑いよりも恐怖の方が思い出されてしまい。怒った相手は止めようがないことは知っているものの悪あがきに上記を述べて)
正しい道へ導く事を神はお望みで在らせられます。
( 信仰深い其の言葉は酷く清廉なシスターを想像するもので。然しそれは後付けの様なもので、唯の言い訳のようなもの。されども慌てふためく相手を見るのが面白いのか、本当にご飯をおかしくする程怒ったわけではないが、その様なふりをして見せ。癖になってしまった動きで体の前で掌を組んでから粛々とした雰囲気を醸し出し )
…あっ、見てくださいヴァンシルさん、あの湖!
( 不意に視界に映った、美しい色をした湖に目を惹かれ。其れは再び過去を思い出す場所で。この湖の近くで休んだ事をまるで昨日の事のように思い出しては、相手が何かを言う前に僅かに駆け足で近付き。昔と変わらぬ翡翠色の水は太陽の光を反射して、眩しいほどに輝き。暑い日差しの中水に触れれば心地良く )
ケッ、神もさぞお嘆きだろーよ…ん?おー!懐かしいもん見つけてんじゃねーか。
(相手の言葉に小声で毒づいた後、見つけた湖に先ほどのことは何処かへいって相手に少し遅れながら駆け出して湖に近づき。冒険の旅でこの湖で初めて野営したことを思い出す。テントの貼り方や料理、皆がぎこちなかったことを思い出して)
綺麗なまんまだよなー…っと、隙有り。
(キラキラと輝く湖を相手の隣で見つめて。ふと横を見ればその湖に見とれ、心地良さそうな笑みを浮かべている相手の顔があり、少しいたずらしてやろうと思ってばしゃっと水を相手の顔にかけて)
ふぁっ!?っ、げほッ、なにするん、ですか…!
( 此れで顔を洗ったなら心地良いだろう、などと考えていれば横から不穏な言葉と共に顔にかかる水。考えずとも、誰が何をしたのかぐらいは理解出来る。お返しだと言うように両手で水を掬っては相手に向けて掛けて。戯れの様な行動は昔では出来なかった事で。まだお互いのことを知らずに他人行儀だった頃を思い出しながらも己の顔を垂れる水を腕で拭って。驚きの声を上げた瞬間口に入り込んだ水は其の身軽さ故か、器官へと滑り込み。慌てて止めようとするも時すでに遅し。噎せてしまい、慌てて後ろを向いて必死に咳を止めようとし )
!!だ、大丈夫か…?
(すぐにやり返してくるか、そう思い身構えるも思ったより相手はダメージを受けていて。咳き込む相手を心配しながら背中をさすれば先程の行為を若干後悔しながら眉を八の字にして)
…けほっ……、…えっ?あっ、大丈夫、です…。
( 未だ続く咳だが先程よりは痛みも引いて。安堵の息と共に小さく噎せ込んだ事を最後に振り向こうとすれば、背中をさする感覚に体を固くして。相手が近くにいる事に驚くも、其れよりも彼の顔に驚愕して。眉尻を下げた顔は余り見る事のできないもので、もう少し見ていたい意地悪な気持ちを抑え込みつつも愛しい気持ちが口許に表れ。隠しきれず溢れた愛しさに、唇は緩く弧を描いて笑みを浮かべて。子供を見守る様な慈愛の瞳で相手を見つめては安心させるように上記述べて )
そうか…なら…いや、まぁその…悪かった。
(大丈夫、その一言に安堵のため息を漏らして下がっていた眉も戻る。しかし同時に向けられた慈愛の籠もった聖母のような瞳を見て、何だか悪戯がバレて叱られた子供の心地がしてしまい、恥ずかしそうに頬を掻きながら何となく謝って)
ふふっ、貴方は昔から謝るのが苦手でしたね。
( まるで本当に子供を見ているようだ。昔の旅が終わってから、良く行くようになった孤児院の子供達にも彼の様に素直になる事は苦手な子が居て。その子を重ね合わせる様に見つめれば無意識に伸びた掌で相手の頭をそっと撫でて。 微笑みを絶やさずに緩く首を傾げながら'もう良いんですよ'と零しては。撫でる髪の毛は綺麗で、ずっと触っていたいような気持ちにもなる。相手が止めるまで、あと少しと伸ばし伸ばしで相手の頭を撫で続けて )
…ガキ扱いすんじゃねぇ。
(言葉、行動、表情、どれをとっても子供に接しているような態度に見える相手に少し反発する。大人びている彼女は魅力的ではあるが子供扱いされるのは嫌なのか伸ばされていた手を払い立ち上がって)
…そろそろ行くぞダリア。
(空を見上げると太陽はそろそろ頭の真上に来そうで、相手に上記を言って促し。森を抜けて近くの町で食事を取ろうと考えていたので、歩くスピードは早足になり急ごうとしていて)
(/ 申し訳御座いません…!お返事見過ごして居りました、素敵な盗賊さんとのお話場を自ら離れる様なことしませんよ…!ダリアちゃんはヴァンシルさんが大好きですから!)
( ぱしん、と手を振り払われる。されど其の行為すら自立しようと為る子供の動きに見えてしまい、怒りよりも先に笑みが浮かんできて。緩々と笑みを濃くすれば'ごめんなさい'と笑み混じりに零して。次いで立ち上がり、何時もよりも早足な相手に待ってと声を掛けつつも慌てて追い掛け。其の姿は昔よりも大人びて居て、先程の子供らしいと思う感情の反面、きっと誰よりも考えている彼は己よりも大人で。そう考えるとまだまだだ、と僅かにため息を吐き。不意に見たことの有る風景が視界に移ってきて。其の道は仲間たちに最初の街と呼ばれていた街へと道のりで。嬉々として口を開き )
…次はあの街ですか?
ああ、そうだ。俺達が最初に泊まった町だ。あの頃よりも随分賑やかになってるが…
(自分たちが初めて訪れた町。その町は六年前のあの時よりも随分と活気づいていた。どうやら勇者一行が初めて訪れた町として観光PRをしたところ、大いにそれが受けたようで。魔王の支配もなくなり旅行がしやすくなって観光客が増え活気づいたのだろうと考えて。…そしてたまに見かける商品の製造元に、仲間であった商人の名前が付いていることも少し気になって)
そういやダリア、お前最近アイツ等と会ったか?
(元仲間たちの顔を思い浮かべて尋ねてみる。旧友の現在は風の噂に聞く程度となってしまったが皆それなりに成功しているようで。しかし自分は盗賊のままなので会う機会は滅多になく)
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