カラ松 2015-11-23 22:22:49 |
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兄ちゃんにそっくりでしょ、だからカラにゃん
(さっきの仕返しだと言わんばかりの笑みを向けるとカラにゃん、カラにゃんと連呼して。自分の足元に寄ってくる猫を抱くと両手いっぱいな状態が幸せなのか「もふもふ…」と両手の猫を抱きしめて)
そんなに何回も呼ばなくてもいいだろうっ…
(仕返しは効果抜群で恥ずかしそうに頬を染め俯き。もふもふと呟く相手をちらりと見れば猫を抱きしめ幸せそうな絵が想像以上に可愛く暫し固まって、気付けば思わず相手の後ろから抱きしめており)
可愛いじゃん、カラにゃん
(中々の効果を実感すると反応を楽しみ始め。後ろから抱きしめられる暖かさに思考は止まり、見る間に頬が赤く染まり)
…可愛いのは、っ、一松の方じゃないか…?
(同じぐらい真っ赤な頬を相手の髪に擦り寄せて、恥ずかしいセリフを誤魔化すように抱き締める腕の力を強め。ふとお互いに舐め合いながら此方を見つめる相手の腕の中の二匹に気づき、ふっと思わず笑みを零して)
な、に言ってるの…
(危うく猫を取り落としそうになりながらも耳を擽る言葉をしっかりと聞き、顔から火が出てしまうのではないかというくらいの熱を感じ。相手が零す笑みに気付き、ふと猫に視線を移せば仲の良さに頬が緩み)
…やっぱりそうだな。世界で一番大好きで可愛い恋人だ
(その反応を見ると微笑み今度は詰まらずに赤い耳元で囁いて。相手を抱きしめたままじゃれ合う二匹の猫を撫で「本当にそっくりだなヤツらだな」と嬉しそうに呟き)
か、可愛いのはカラ松だって同じじゃん…
(相手の低い声には弱く、耳を掠めるそれはゾクゾクとした感覚を走らせるには十分すぎるもので。相手に可愛がられる猫に妬いたのか「…猫より俺を撫でてよ」と頬を膨らませて)
…お、俺は可愛くないだろ……
(逆に自分が言われてしまうと戸惑い照れくさそうにして。妬いているかのような発言に嬉しくにやけてしまい、声も出せずに無言で何度も相手の頭を撫で回して)
十分可愛いと思うけど
(照れたような表情を見せる辺り、やはり自分には可愛く見え。かまってちゃんの長男にもよく撫でられるが相手に撫でられる方が心地がよくて「カラ松に撫でられるの…好き」と腕の中の猫たちと同様に擦り寄って)
……一松には勝てないな
(俺の負けだというように赤らめた頬でニッと笑って。「俺も一松の頭を撫でるの、好きだぞ」と擦り寄られて嬉しそうにまた優しく撫で。ふと時計を見れば時間はあっという間に過ぎており遠慮気味に) 一松、名残惜しいけど…次は俺の行きたいところについて来てくれるか?
…俺もカラ松兄ちゃんには勝てないから
(弟という立場なだけで相手に敵わない部分は多い、たまには優位に立つのも悪くないとくすくす笑って。「二人きりの時は甘えるから」と甘やかしてほしいとアピールし。また明日来ると猫に告げるとそっと下ろしてやり)
…そうだね、行こう
…そうか?お前の方が一枚上手な気がするけどな
(勝てないという言葉を謙遜だと受けとめ笑う様子にきょとんとして。甘えたな相手には当然だというように「あぁ、思う存分甘えていいぞ」と微笑み。自分も猫たちに別れを告げると相手の片手を握り、こっちだと先導するように引いて)
兄貴に弟が勝てるわけないじゃん、あんたは俺にとって…太陽みたいな存在だから
(自分に自信がなく、卑屈な性格の己とは正反対とも言える相手は羨むべき存在であり。やはり相手の包容力には敵わないと「…兄ちゃんにしか見せられないね」とはにかみ。手を握り返し、引かれるままについていって)
…太陽、か。じゃあお前は俺を優しく照らしてくれる月だな
(太陽と言われたことは照れながらも嬉しく、相手の控えめながら優しいところは自慢であり。「…俺も一松だけ甘やかしたい」と兄としては失格だが本心からの言葉で。連れて来た場所は小さなカフェ、店に入り二人席につくと暖かいのでコートは脱ぎ、「頼みたいものがあるんだが…俺が決めてもいいか?」と控えめに聞いて)
影じゃなくて…月?
(己には照らすという役割があるのか、仮にあったとしてもきちんと果たせているのか。不安になりながらも光のある例えが嬉しくて。相手の一言で自分だけの兄でいてほしい欲求が強くなるのを感じ。何処に連れて行かれるかと不安半分についていくと小洒落たカフェ、流されるがままに席につくと「…うん、兄ちゃんに任せるよ」と頷いて)
あぁ、影なんかじゃないぞ!
(不安げな相手の表情を覗き込み力強く月だと言い。カフェでオーダーして暫くすれば、イチゴパフェとチョコパフェが運ばれてきて。「…ちょっと恥ずかしいが、お前と十四松が羨ましかったんだ。その…一緒に食べないか?」と頬を染めながら聞き、相手の欲しがった方を差し出して)
…そう、月なら太陽がなくちゃ光れないし…納得かも
(相手がいるからこそ自分は存在している気がしては納得したように数回頷き。カフェにパフェ、思い出すのは末弟のバイト先に行ったこと。あの時と同じイチゴパフェを選ぶとクリームを一口食べ「あんまー!食べてみ、兄さん」とスプーンでクリームを掬っては同じノリで相手へ差し出し)
…!ずっと一緒だから光っててくれよ、一松
(自分のために相手が光っていると思えば嬉しく。チョコパフェを取って食べだすと差し出されたとスプーンに目を輝かせ。ぱくっと食べると満面の笑みで「あんまー!こんな洋菓子初めてやで」とノリノリで真似し)
ふふ、当たり前じゃん
(相手が照らしてくれるならそれに応えるのが対の存在たる月の役目だと自負しており。あの日の自分の台詞なのにどこかおかしくて笑いを堪えながら「洋菓子ちゃうがなー、今日びスイーツやがな」と言い切ったところで堪えていた笑いが一気に込み上げてきて)
ススススイ~ツ
(相手が笑い出すと自分も吹き出してしまい「ははっ、何だか笑っちゃうな」と笑いが止まらず涙目で言って。羨ましいと思っていた気持ちが吹っ切れて幸せを噛み締めるような笑顔で「俺のも食べるか?美味しいぞ」とすくったスプーンを差し出し)
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