匿名さん 2015-11-23 11:32:49 |
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いえいえ、狼君に喜んで貰えたのなら良かったよ。
(そう微笑みながら相手が美味しそうにフルーツゼリーを食べている姿を見て、また愛でたくなった為に横の方からポンポンと彼の頭を撫でていき。それにしても本当に大事に至らなくて良かったと考えていって。けれど、それでも痛々し気なギプスを一瞥しては、やはり少し複雑な思いを感じていき)
んー…ご馳走様…
(あっという間にカップ1つのゼリーを食べきって仕舞えば満足げにプラスチックスプーンを置き。カップとともにゴミ箱に捨てると何と無く複雑な表情をしている相手に苦笑を漏らして肩を竦めて見せて)
そんな顔すんなって。
お前が意識不明だった時はこんなもんじゃないくらい心像に悪かったんだからな。
……う、そこを突かれると痛いな。ごめん、辛気臭い顔をして。
(相手の声を聞いてハッとして顔を上げながらも心情が顔に出てしまっていたのだろうか、そこで指摘されて初めて気付き。確かに自身が入院した時はそれこそ死の淵を彷徨っていた為に、この比ではないぐらいに相手を心配させてしまったことを今でも鮮明に覚えており。一度鬱々とした雰囲気を払う為にも首を振れば、眉はやや下がっていたが笑みを浮かべていき)
はは、本当にな。
死ぬわけじゃねえんだからそんな顔すんなって。
もう手術も済んだんだしさ、後は退院するだけだから。
(少し情けない笑顔になっている相手の額を軽く左手で小突くとそんな風に冗談めいた口調で告げて。一番危ないとすれば手術中ではあるがそれももう済んでしまったのでこれ以上の危険は無いと笑いながら告げて。右肩は全く動かせないので不便ではあるが他の部位に異常はなくこうして元気である姿を見せれば相手も安心するだろうと考えて)
うん、後は退院だけなんだよね。その日が待ち遠しいよ。
(小突かれた額を押さえながらも元気付けようとしてくれている相手の姿を見ては笑みを零しつつ、そんなことをポツリと呟いては頷いていき。けれどやはり心配なので毎日来ようと胸の内で思いながら、ふと時計を見れば面会時間が過ぎようとしていたので立ち上がり)
それじゃあ、そろそろ僕は失礼するよ。狼君、お大事にね。
ん、俺も。
入院してたらお前と何処にも行けないしな。
(入院生活というのは存外退屈そうで、何をするな何をするなと規制も多いわけで早く退院したいという気持ちが強く。個室で良かったとは思うものの余り相手に心配をかけるわけにはいかず愚痴は口にせずに。もう帰ってしまうという相手にもう少し居て欲しいと思ってしまうものの相手も仕事を抜け出して来てくれているのであって我儘は言えず)
…おう、サンキューな。
気を付けて帰れよ。
勿論、気を付けて帰るよ。またお見舞いに来るね。
(相手に手を振っていけば病室から出て行き。もう少し長くいたかったものの、面会時間をオーバーしてしまうのは相手にも迷惑を掛けてしまうので大人しく帰路について。そのままApatheiaの本部へと向かって行き)
(朧が居なくなると部屋は急に寂しくなり。テレビを見たりして暇を潰していれば今度は虎牙と貂と龍が三人揃ってお見舞いに来て。龍には耳が痛くなるほど説教を受けたもののそれが心配してくれているからこその物であることはわかっており、思わず笑ってしまい更に怒られ。貂は手術と聞いて自分が死ぬと思っていたらしく目が真っ赤になっていてこの子にも変な心配をかけさせてしまったなと左手で頭を撫でてやり)
(それから数日後。毎日のようにお見舞いに行っていたが、いよいよ明日に狼君が退院出来るとなって前日と言うのにも関わらずソワソワとしており。退院祝いに何か作ってあげたいと思いながらも相手の好みが分からずに詰まり、そう言えば10歳の頃の狼君は嫌いな物が無く、また肉とリクエストしていたなと思い出しては肉料理にしようと決めていき。そんなことを仕事中に考えていれば、不意にボスへと呼び出されたので部屋へと出向いていき)
(/今日は!少し疑問に思ったのですがこちらがロルで一気に話を進めるor区切りの良いまでロルを回して狼君の方の状況ロルも出せるようにする、でしたらどちらの方が良いでしょうか?)
(更に数日後の事、明日には退院とあって漸くこの退屈な日々とはおさらばだと思うとかなり嬉しくて。荷物を詰めて、右肩は固定されたままではあるが殆どが元通りに戻ると看護師さんが部屋へと入ってきて四六時中付けていた点滴のパックを新たな物へと取り替えて行き。針は差したままで交換できるというのは入院して始めて知ったことで便利だなと思いつつその様子を眺めながら胸元のネックレスを手持ち無沙汰に弄っており)
(/今日は!そうですね、区切りのいいところで此方のロルも回せる方でお願い致します…!)
……それで、今回は臓器売買の案件ですか?
(ボスの部屋へと入って任務の説明を受ければ、何でも表向きは優良病院、しかしその実態は健康な患者を殺し臓器を売買しているという違法病院への調査を任されていき。こんな大胆なことをしている病院もあるのかと視線を尖らせていれば「そうそう。と言う訳で宜しくね。場所は、はい此処だから」と携帯端末にその病院の場所が送られて来て。ふと、その見覚えのある住所に首を傾げていると「帝都大学付属病院。朧も名前ぐらいは聞いたことあるだろう?」と言われていって。まさか今狼君が入院している病院だとは思わず、嫌な予感がしたので冷や汗をかけば)
…え、ええ存知ております。で、では早速任務を遂行していきます。
(早口でそれを伝え終えれば、足早にボスの部屋から出て行って狼君が無事であることを祈りつつ急いで車でその病院へと向かって行こうとしていき)
(/了解しましたー!その方法でやらせて頂きますね! 蹴可)
(点滴を受けながら本を読んでいると次第に眠くなってきて、慣れない事はするものではないなと思いながらサイドテーブルに本を置いた瞬間すっと消えるように意識が遠のき。次に気付いた時にはまず鼻に消毒液の匂いがついてきて。手術室の匂いに似た匂いだと余り働かない頭でぼんやりと考えつつ起き上がろうと思った時に体が動かないこと、そしてここが病室でないことに気づき。何故、それなら此処はどこなのだと辺りを見渡そうとするものの手や足に拘束具の類は付いていないのにも関わらず全く体が動かず声も出なくて焦りを感じ始め)
__ッ、いない…!
(駆け込むように病院へと入って行き、狼君の病室まで行ったは良いもののそこはもぬけの殻で。急いで受付のナースに彼のことを聞けば、既に退院なされましたよ、などと見え透いた嘘を付かれ。これは間違いなく今狼君が危険な状況下にいると判断をすれば、すぐに携帯機器で先程の貰った地図を取り出して怪しい箇所とマークされた地下5階の霊安室付近へと走って向かって行き)
(病院内に居る事は間違いない。見慣れた医療器具やこの染み付いた消毒液の匂いはそのままだ。だが、此処は病室ではない。それなら一体何故こんな所にと思い動かない体を必死に起こそうとしていれば部屋の扉が開き横目で伺えば手術着を着た医師の姿があり。手術?まさか。手術はもう疾うに終わらせていて、明日が退院だというのに何の相談も無く勝手に執刀されるだなんて馬鹿な話は聞いたことがなく。そしてその医師が持っていたのはメスなど生温いものではなく、明らかにそれはチェーンソーで。此処までくれば流石にこの医師の目的もはっきりと理解し、早く動かなければと思うものの、あの点滴のせいなのかピクリとも体が動かず、近づいてくる医師を見て声を上げることもできず掠れた声を喉から漏らして)
…あ………、あ……
(エレベーターを待っている時間すら惜しく、階段を一気に降りていけば何処かヒンヤリとした空気が漂う、不気味な病院の地下5階へと辿り着き。霊安室を通り過ぎれば何個か扉あった為に、舌打ちをしたい気持ちに駆られながらも一つ一つ開けていくものの、しかし狼君の姿はまるで見えず。額に冷や汗が滲み、あれから何分経ったんだと焦りつつ最後の扉を開けようとすれば、そこだけ鍵が掛かっており。中からは物音が複数。ここで間違いないと己の直感が働けば勢いを付けて問答無用で扉を蹴破っていき。目に映ったのは、手術台に乗せられた狼君とチェーンソーのような道具を持った医者らしき男やその助手達で)
__っ!お前らが狼君を…!!**ッ!
(すぐに標的を医者らしき男や助手達に定めれば、もはや怒りで銃すら使う頭は働かずに飛び蹴りを食らわせると、壁の方まで吹っ飛ばしていき。条件反射のようなもので素早く腰のホルダーからナイフを引き抜けば、任務のことなど忘れてそのまま首を掻っ切って息の根を止めていき。頬に付いた血など気にせず、狼君の方へと慌てて駆け寄っていけば五体満足かどうかを見ていこうとしたものの、未だにこの心臓は五月蝿く、それに伴って自身の声まで焦燥を帯びているものになったままで)
狼君!狼君ッ!!大丈夫!?何もされてない!?
(マズい、マズいマズい。このままではきっと本当に殺されてしまう。目的は臓器か。せめて体さえ動けばこんな男達等薙ぎ払って逃げることができるのに。チェーンソーの刃が近づいて来るたびに嫌という程冷や汗が噴き出て、こんな時に思い出されるのは朧の事ばかりで。自分がこんなところで死んだと知ったら朧はどんな顔がするだろうか。あんなに退院を楽しみにしてくれていたのに、こんな所で、きっとこの死は揉み消されて。泣くだろうか、悲しむだろうか、それとも怒るだろうか。何れも相手にさせたくない表情であることは確かで。ギュッと目を瞑った時不意に扉が開く音がして、視線をずらすと其処には此処に居るはずのない相手の姿があり。何故、此処に?そう思った瞬間に目の前には鮮血が散っており。ガシャンとチェーンソーが床に落ちる音がして、其処にはあの医師が絶命して倒れていて。数分とせず全ての男達を片付けて此方へと近づいてくる相手の声には焦りが混ざっており、此方も未だ心臓が嫌に五月蝿く音を立てているままで、更に声が出ないせいで多くを話すことも出来ず小さく頷き相手の名前を掠れた声で呼んで)
お…、ぼ、ろ……
良かった、本当に良かった…!
(小さく頷いた相手を見て、肩の怪我には気を付けつつも、ぎゅっと抱き寄せながら譫言のように良かったと何度も繰り返し呟いて。頭の中には最悪の結果だって過っていた。もしも狼君が死んでいたら、凛と同じ方法で殺されていたら。それはもう二度と味わいたくないことで。だからこそ消え入りそうな声のまま抱き締めていって。__しかし、ふと気付いたことがあったので一旦体を離していき)
……もしかして、体は動かせない?
(先程のこちらの名前を呼ぶ声は途切れ途切れで。睡眠薬か筋弛緩剤でも打たれたのだろうかと予測を立てながらも、そう問い掛けてみて)
(此方を抱き寄せた相手の背中すら優しく撫でることが出来ないことにもどかしさを感じ。漸く落ち着いて心臓の五月蝿さも止み、未だ体は動かせない上に声も出ないものの相手にじっと寄り添っており。そうか、此処まで相手が異常に反応を示しているのは自分が死ぬからだけではなく、彼の妹もまた臓器を取られて殺されたからか。嫌な事を思い出させてしまって申し訳ないという気持ちはあったが何より恐怖からの解放に此方の気持ちが安堵しきっていて相手の胸元に顔を埋めるとじっとしながら、掛けられた言葉に間違いなくあの点滴のせいであろうと小さく頷いて)
……そっか、やっぱり。
(腕の中で頷く相手を見て、どうやら薬を盛られたことは確かでありどうしようかと悩んでいき。医学の知識は無い為、解毒剤などの検討も付かず。それに下手に薬を使って悪化させる方が怖かったので結局無闇にそうすることは止めていき。しかし、このままここにいるのも危険なのでヒョイと狼君を抱き抱えれば、裏口から病院の外に出てしまおうと試みていき)
狼君、ここにいると危ないから病院の外に移動するね。
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