匿名さん 2015-11-23 11:32:49 |
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…わかったよ。
ま、毎日は来るなよ!
(確かに無茶をしたのはお互い様であり、相手の言うことは最もだった為渋々頷き了承を示し。しかし、嫌になるほど来られては困ると相手を怒鳴りつけるもののいつも通りの会話になっていることに気付き、少しだけ嬉しくなっている自分が居て)
…あー、そうだったな。
じゃあ、俺帰るから。邪魔したな。じゃあな。
(言われてはっとした。敵組織の非常口付近で何をしているのだか。ふっと笑みを浮かべればこれ以上迷惑を掛けるのも何だから帰ろうと思い。色々この4日間モヤモヤとしていたものがすっきりしたのと、何だかんだ相手と好きあっていた事に気付いただけで十分である。こんな一緒にいると苛立って、生意気な口を利く奴を好きになるとは思わなかったが。少し笑って相手にヒラリと手を振り別れを告げ)
(/そうですね…いつもと同じ様に悪口の応酬に戻る感じですかね…。たま〜にイチャコラさせましょうか…!今後の展開なんですが、AparatheiaとAtaraxia以外の第三勢力が台頭してきたことに危機感を覚えた二組織が一時的に手を組んで第三勢力を潰しにかかる事になって、その時に選ばれたのが幹部の朧で、Ataraxiaの方から狼を出すように要請して2人が共闘するというのはどうでしょう…?何だか回りくどい説明になって申し訳ないです…!)
ははっ、その言い方だと毎日来て欲しいって言ってるみたいに聞こえるよ。
(こんな軽口の叩き合いが随分と久しくと感じられ、笑みが絶えない。からかうことが生き甲斐と言うのは大袈裟だが、それが無くなれば自暴自棄になったのはこの四日間の心情が見事に証明をしてくれている。不覚にもこのやり取りが、自身の心を生き生きとさせてくれる糧なのだと実感し)
うん、気を付けて帰ってね。あと何だか迷子になりそうだから道を間違えないように。
じゃ、さようならーーじゃなくて“またね”。
(同じ別れの言葉でも全く違う意味を持つ言葉だと、改めて実感する。先程は死なせてしまうなら嫌われた方がマシだと思ったものの、自分にとっては二度と会えなくなるのもまた耐えられないことだと気付いて。だからこそ、“またね”の言葉を言えることが相手に“好き”だと伝えられたことと同じぐらい、とても恵まれていることだと思い。嬉しくて彼に笑顔でヒラヒラと手を振り返した。
ーーその後、本部に戻ったら受付嬢とあの現場にいた仲間達から怯えられ、逆鱗に触れてしまっただの見るからに萎縮していた為に上手くフォローを入れておき。仕事場に戻れば付けっ放しのパソコンと放りっぱなしの書類をテキパキと片付けて。今日はしっかり眠れそうだと思いながらマンションの自室へと帰って行った。そうして夜は深くなり、短いようで長かったすれ違いは終わりを告げて、太陽が昇ると同時にまたいつもの日常が戻って来て)
(/了解です!いつもの軽口の叩き合いが(も)しっくりきますし何より楽しいです! 偶に愚息が攻めますが軽い感じですので…! なお前より信頼感が強まった感じの描写はさせて頂くかもですが…基本はからかいます(( 今更ですがトピ主様の地雷を踏んでしまわない為にも萌え萎え等を教えて頂ければと…。シリアスで愚息が迷走した故にご迷惑をおかけした面もあります故。/ 第3者勢力-!徒党を組む事はいつかやらせて頂きたいと背後も思ってましたのでその展開は燃えます! いえいえ分かりやすいです! 第3者勢力は中華街での売人や豪華客船への機密文書の売り込み、イタリアンでの盗人(その他軽犯罪)などを促してたとかで今までと関連性を持たせても良いですね! 第3者勢力は組織や幹部の謎を多くして暫くの敵としても大丈夫でしょうか? それらを掴む為の調査や引き起こした事件を何件も解決して少しずつ第3者勢力の情報を掴んでいくなど。長文失礼しました…!)
(敢えて言葉を選び直した相手の意図が何と無く分かった気がして少し瞳を見開くと照れを隠すようにさっと顔を背け足早にその場を去り。心臓がやけに煩くて敵わない。彼といると調子が狂う。組織に戻るとロビーには龍の姿があり。まさかApatheiaへの外出や今起こった事がいきなりばれたのかと思ったがどうもそうではないらしく。「狼、もう一度尋ねるが俺の下に来る気は無いか。お前の噂はかねがね聞いていた。下級構成員に留まっているには惜しい逸材だと。それに、あの時お前が彼奴と俺の間に体を割り込ませていなければ、俺の防御は彼奴の攻撃に間に合っていなかった。それに部下の方を倒したのはお前の手柄だ。其処を評価したい。」とあの冷たい双眸に見つめられ言われれば少し困ってしまって。恐らく、彼も狼が敢えて何かした訳ではなく朧の方が避けたのを知っているはずだ。だが、それを敢えて外して別の点を評価して部下になれと言う。)
……力量不足かもしれませんが。
(少し悩んでからもう一度口を開き頭を下げ。またとないチャンスだ。力量が足りずまた落とされるなら元に戻るだけ。もっと上のレベルの強い人達の背中を見て仕事ができれば、彼奴にも近づけるんじゃないか。そう考えたのだ。龍はその鉄壁の無表情を漸くごく僅かに綻ばせ「良かった、それでは明日からは職場は俺の課に移動だ。これからよろしく頼むぞ、狼。」と言って。別れの挨拶をし部屋へと戻る、何だか今日は色々ありすぎて疲れてしまった。ベッドにもぐりこむとつい先程の彼の言葉や額に落とされた唇の感覚を思い出して思わず身悶えてしまう。早く寝てしまえと布団を頭から被り瞳を閉じ、気づけば翌朝になっていて)
(/それを聞いて安心しました!了解致しました〜!此方の愚息は基本ツンケンした態度を取りますが照れがキャパオーバーするとデレます…!いえ、迷惑なんてとんでもない…!萎は心の底から嫌いになられることくらいです、基本ありません!萌は幅広くて、いつも喧嘩してるのに偶に愛を囁かれる事とか、何だかんだ信頼し合ってるのとか、片方が捕まって助けに行く展開だとか、動きがある展開は基本大好物で、萎え以外は基本萌えますので!宜しければ此方も萌萎を把握しておきたいのですが…。ほ、本当ですか…!同志様でいらっしゃったのですね…!良かったです!そうですね…、あっさり倒してしまう感じではなく何度かその系統のイベントを持ちたいですね…!第三勢力は二つのマフィアに対抗心を持つ者たちが密かに裏で手を組んでいつの間にか強大な組織になっていたという感じで、二つのマフィアが協力して倒す為に奮闘していくのも良いかと…!此方こそ長文失礼しました;)
(あれから一週間が経ち。狼君とはほぼ毎日ジョークや軽口を言い合っては街で会ったり追い回したり。とにもかくにも、あの一ヶ月間の日常と非日常を慌ただしく行き来するような日々が、無事に戻って来たというわけだ。ただ、告白から気力を取り戻した翌日には「弱っているのは新鮮だったけどね」や「ずっとウジウジしているのかと思いました」などと、ここぞとばかりにボスや部下には散々からわれたが。それでも「おかえりなさい」と言って貰えた為に、安堵したと同時に今後はあのような失態は侵さないと心に決め。そして、一週間後の今は本部の仕事場でデスクワークに勤しんでいる。この案件が片付いた午後には、狼君がパトロールをしている場所にでも先回りして邪魔をしてあげようと考えつつ書類を纏めていく。積まれた書類に目を通して訂正が必要な箇所には筆を走らせていき、一人一人に返却をしていけば任されていた仕事が終わり、さて休憩時間だと立ち上がろうとした時に「朧先輩、ボスがお呼びになっていますよ」と刃君に声をかけられた。結果、私用は後回しにせざるを得なくなりボスの部屋へと入って行き)
失礼します。
本日はどのような用件でしょうか?
(いつものように一礼と挨拶をして要件を聞く。ボスからの呼び出しと言うことは、重要な任務か買い物などの私用だろうと予想しつつ彼を見る。「ああ、実はね。この度Ataraxiaと徒党を組むことになったから、先に幹部の君に言っておこうと思ってね」と言い出して「……はい?この数十年間犬猿の仲で抗争を繰り広げてきたあのAtaraxiaとですか?」とまさに寝耳に水で。「私も随分と悩んだんだけどね。彼と言うかあちらのボスは、昔から我が儘だし暴力的だし計算高いしと嫌な奴で。けれど実は最近『第三者勢力』が台頭してきて、AparatheiaとAtaraxiaのことを潰しに掛かろうとしに来ているんだよ。ほら、一ヶ月前に朧が中華街で捕まえてきた薬物バイザーや近頃は急に軽犯罪が増加してきているだろう? 第三勢力がそれらを裏でワザとこの地域に手引きしているらしくてね。どこの馬の骨とも分からない連中に潰される気は無いけれど、さすがに今回の第三勢力は手強そうだから珍しくAtaraxiaとの利害が一致したんだ。だから、一時的に手を組むわけだよ」と流暢に話してくれたがどこか不本意そうに言って「それはお辛いご決断で……」と答える。「徒党を組むことは明日の集会で言おうと思っているよ。ちなみに、近くのホテルのホールを借りてAtaraxiaと合同で行うつもりだから」と苦笑気味に言い「殴り合いが起きなければ良いのですが」と、明日は部下のフォローで大変になりそうだと思った。「そこで改めて君に頼みたいことがあるんだけど」とボスは腕を組み直し「何でしょうか?」とこちらが問えば「今回徒党を組むことになった際にAparatheiaとAtaraxiaで人を出し合って、二人一組のペアや少数精鋭のチームを作ろうと思っていてね。朧にはペアの方を担当して欲しいんだ。しかも、数あるペアの中でも双方の“お手本”になるようなものになって欲しいんだよ」と最後を強調するように告げ「分かりました。しかし、幹部の中でも自分で宜しいのでしょうか?」と返す。自身は幹部の中でも一番若く、実力はあるとしても経験はまだまだだ。それに一週間前ほどに失敗をしたばかり。そのような身なのにこのような大役を受け取ってしまっても良いのだろうかと思って聞けば、ボスは笑って「ははっ、むしろ幹部の中だったら君が一番適任なんだよ!他の幹部、特に年齢が上の子達はAtaraxiaへの敵対心が根付いてしまっていてね。既に何人かには“仲良くする気はありません”と宣言をされてしまっていた所だしさ。その点、朧は協調性が誰よりもあるからね。その才能を見込んでだよ」と言われてつい嬉しくなる。「ちなみにペアのパートナーだけど、朧は幹部だから君がAtaraxiaの幹部以外の構成員から一人選べるよ。逆にもし君が構成員だったら相手の幹部から選ばれる側になるんだ。そう言う制度にしたんだよ」と説明をしてくれ「パートナーは誰にする?」と問い掛けられて、にこっと笑顔を浮かべて)
では、“狼”と言う構成員でお願いします。
(悩む素振りも見せずに即答した。最後にボスは「第三勢力のことだけど、組織数も不明だしボスも不明だし所在地も不明と、まだまだ謎が多いから奴らの起こす事件を沈静化するだけではなく情報収集も頑張らないといけないんだ。一応、今のところ分かっているのは“第三勢力の総称”と連中が関わっていることには“ある模様”が人の体だったり地面だったりカードだったりに描かれていてね。取り敢えず、資料は纏めておいたから、はいこれね。そうそう今日の午後は予定を空けておくんだよ。ペアの顔合わせをする為にもね。後でAtaraxiaには、そちらのパートナーにも時間を取らせるようにと連絡を入れておいてあげるからさ。資料はその時にでもパートナーと読んでおきなさい」とファイルを渡される。「分かりました。では失礼します」と一礼をしてボスの部屋を出た。手元のファイルと今後のことを考えて)
嬉しいけど大変なことを任されたなぁ。
(そう呟き、仕事場に戻って行き)
(/はい!こちらも了解しました!有難うございます…!萌え萎え教えて頂き感謝です! 当方の萎えは心の底から嫌がられるのと隙無し完璧人間なことぐらいですかね。萌えは表面ではデレにくいけど全く照れない訳じゃないや、からかわれても落ち込まずむしろ皮肉を返してくれたり、ツンケン低身長です。つまりお世辞抜きで本当に萌えが狼君ですはい! 動きのある展開は自分も好きなので程々に伏線とか仕込んでいきたいです! 取り敢えず第三勢力は上記本編で書いた感じに二人のマフィアが協力していくようにもしました!トピ主様の提案が凄く楽しそうで燃える展開でしたので!いえいえ!こちらもまたもや長文失礼しました;)
…は、はあ!?!?Apatheiaと!?!?
(翌朝。龍の直属の部下になったことを数日経ってしまったがボスに報告に行けば、別の案件で呼び止められ。それはどうも、Apatheiaと抗争をするという案件のようで。そんなの前代未聞だ。目をぱちくりと瞬かせていたが驚くのはそれだけではなかった。今回の共同戦線の張り方、即ち2人組の仕組みについて聞かされ、その上、向こうの幹部である朧が自分を選んだと聞けば空いた口が塞がらない。彼奴…と内心で毒づくものの「やってくれるね?」とボスの笑顔に見つめられれば断れるはずもなく。しかし、変に知らないやつと組まされるよりはマシだ。つまり今回は朧と公認で公式に仲間であるという事か。何となくむずむずする。午後に打ち合わせが入っている旨を伝えられ「一応、分かっているとは思うが奇妙な喧嘩をしたり粗相の無いように」と念押しをされたが、粗相をするのは向こうであるし、喧嘩をするなというのは無理な話で)
…わかりました。
(取り敢えず笑顔を貼り付け頷きボスの部屋を出る。何もこんな時に自分の名前を出さなくても良いのに。幾ら相手が自分をからかうのを生き甲斐としていて、恋愛感情を抱いているとはいえ、今回の任務は戦闘。構成員には自分よりいくらでも腕が立つ人間は居るというのに。間違いなく面白さや楽しさを追求した相手の顔が思い浮かぶ。大きくため息を吐き、指定された待ち合わせ場所へと足を運び。しかし、第三勢力の掃討作戦とは、面倒な。この時はまだ大した驚異ではないと内心で高を括っており。ApatheiaとAtaraxia、相容れない程の組織が手を結ぶくらいだからかなり強大な力を持ち始めているのだろうとは思うが、二つの組織が手を組んだら直ぐにその組織くらい滅んでしまうだろうと考えながら指定された待ち合わせ場所まで足を運び、朧が来るのをじっと待っており。いつも朧が先回りをして自分の行く所に居るのが常道なので自分が待つと言うのはなかなかに珍しいなと思いつつ)
(/ほ、本当ですか…!!!ありがとうございますらそう言って頂けて本当に幸せです…!!愚息が萎えに当たっていないだろうかと心配だったので…!私も朧君がここまで私のイメージに合致した子だとは思わず、本当にお相手頂いて毎日幸福です…!!ありがとうございます、了解致しました!!これで公認ペア()ですね!!!喜んで頂けたようで幸いです…!それでは!/蹴可)
(Ataraxiaが管理をしている地区を一人で歩く。いつも狼君を追い回している住宅地区とは違い、今いるのはAtaraxiaの本部がある厳重な地区だ。何でもApatheiaが寄越すのが自分のような幹部ならAtaraxiaの部下に何かあった時に困るとのことで、中立区ではなくAtaraxiaの本部で顔見せと言うことになってしまったわけだ。ボスが抗議したものの、自分としては狼君はともかくとして相手側の組織に信用されていないことは折り込み済みだったので、むしろここで気概を見せて信用して貰おうと思いAtaraxiaの条件を呑んだ。さすがにボスからは武器を持って行くように言われてしまった為に、色々と隠し持ってきたが。
ーー暫く歩いていると待ち合わせ場所に狼君がおり、ふと待ち合わせをして先に彼がいるのはこれが初めてなことに気付く。繁華街や豪華客船の時は自分が先に着いていた。待つのではなく待って貰うのも偶には良いなと考えて、相手に話しかけ)
お待たせ、狼君。
ペアの承諾ありがとね。まあ、拒否権は無かっただろうけど。
(にこにこといつものように軽口を叩き。待ち合わせ場所へと到着して)
(/あっ済みません!まだお聞きしたいことがありまして。第三勢力の総称及び名前はどのように致しましょうか?)
遅ぇぞ。
…てか、何でお前のペアが俺なんだよ。
もっと強い奴居るだろ。お前、また仕事を面白さで決めたな…。
(未だ対面の席が空いたままの広いテーブルに肘をつきつつ相手を待っていれば、不意に聞き覚えのある声がして。顔を上げて開口一番不平不満を並べれば、丁度考えていたばかりの愚痴を相手にぶつけ。相手と仕事が出来ることが嬉しくないわけではないが、リスクが高まることを考えると得策とは言えないのではないだろうかと考えつつ。元を正せば自分が彼に見合う実力があると胸を張って言えないのが悪いのだが。しかし受けてたった以上幾ら不平不満を言おうと仕事をしなければいけないことには変わりはなく。それよりも今気になるのは何処からか感じる視線である。そもそも二つのマフィアの会合がAtaraxiaの本部で行われる時点でおかしいというのは何も伝えられていない狼にも流石にわかった。普通であれば中立区で行うところをわざわざ自軍の本部で行うのは何かあった時に被害を被るのは狼の方だと見積もられているのだろう。心外だ。そんな事はないと言い切れないのが悔しいが。そして、恐らく何かあった時に直ぐに駆けつけられるように数人の構成員が周りに配備されている。互いが顔見知りだという事は恐らく彼が自分を指名した時点で露見しているし、その程度の事は普通によくあることであるから問題はないのだが、迂闊に口を滑らせることが出来ないのが悩みどころではある。取り敢えず、話し合いを始めようと部屋から持ってきた地図を机の上に広げ二点を指差し)
まぁいい。掃討作戦について、だよな?
問題の第三勢力「Resistance」は大きな拠点が二つあるとされている。
で、こっちからは龍さんが幹部として推薦されてて…何だっけ、この前美術館に居たお前の部下。
あいつを指名したらしいな。
俺は前々から龍さんの人を見る目には疑問を…ってまあその話はいい。
とにかく、そっちのグループが片方の拠点を潰してくれるから俺達はもう片方の拠点を潰しにかかる事になるが…
(/あ、第三勢力の名前は”Resistance”にさせて貰いました…!相変わらずネーミングセンス皆無なんですけれど…!)
え?狼君、それ本気で言ってるの?
もっと強い奴なんて幹部を除いたAtaraxiaの構成員の中では狼君以外に知らないんだけど?それに、僕が選んだんだからその腕に自信を持ってくれないとね。
まあ、若干扱いやすさもとい面白さでも決めたけどさ。
(柄にもなくその力量を謙遜しているなぁと思いつつ敵組織の本部にある一室で首を傾げたくなる。今までAtaraxiaの幹部を除いた構成員とは何度か戦ってきたことがあるが、負かしても泣かず命乞いをしてこなかったのは彼ぐらいで。その実力だって繁華街と豪華客船で共闘した際に、優秀だとこの目で確認している。それに決め手は相性の良さだ。狼君との共闘は気を遣わなくて楽だった。つまりはパートナーとして選ぶには最善かつ最良で。弄りやすいからとか好きだからとかそう言う感情を差し引いて実力だけを見ても、自分のパートナーとして選びたいと思ったのだ。だから上記を述べた。
ーーそして、テーブルに先程ボスから貰った資料を置いて対面の席に座る。それにしても、周りに他の構成員がいるから話しにくい。しかも先ほど幹部を除いた構成員で強い奴なんて狼君以外知らないと言ってしまったので少し睨まれている。事実を言ったまでなのだが。まあ、このぐらいなら支障は無いかと視線を逸らし。続いて、狼君が広げてきた地図を見ながら第三勢力のResistanceの説明を聞いていき)
そうだね、“一応”現時点では大きな拠点が二つあることになっているね。まだ謎が多いから今後増える可能性もあるけれど。
うん?龍って……ああパトリア美術館での彼か。へぇ、刃君を指名したんだ。見る目あるね。慢心と突撃癖があったけど狼君にコテンパンにやられてからはそれもマシになったし。何よりあの子は人懐っこい上に気遣いが出来る子だからね。……っと、部下のことだったから語り過ぎちゃった。
えーと、それで僕達はもう片方の拠点を潰しにかかるわけだね。妙に言い辛そうに言ってるけど何か問題でもあるの?
(口を濁していく彼を見て疑問を問いかけ)
(/いえいえ!ありがとうございます!さっそく使わせて頂きました!ちなみに第三勢力編では後半か最後の方に人質イベもやりたいですね(小声)!ではこれにて失礼します/蹴り可)
…お、おう…お前に真っ向から褒められるとそれはそれで肩透かしを食った感があるな…。
まぁ…ありがとう…?
って、お前、やっぱりそっちが九割方だろ…
(思わぬ不意打ちに少したじろぎ、罵詈雑言を浴びせられているのには慣れているが褒められるのには慣れておらず一瞬返すのが遅れ、視線を泳がせてから礼を言ってしまい、何だか妙な気分になって。彼は普段から言いたいことをズバズバと言うので寧ろ褒められるとそれがお世辞ではなく彼の本心であると確実に決まっているようなものであるから余計に困ってしまい。しかし、その後に続く彼の言葉にはやはりと言った具合にじとっとした視線を再び向けることになったが。刃、と彼が言う彼の部下の話になった途端いつにも増して饒舌になる相手を見て少しばかり呆気に取られていたが存外部下に関しては気を遣っている方なのだなと思いながら)
本当にな。銃を持ってる俺にお構い無く走り込んでくるし、そんな奴見たこと無いぜ。
…まぁ、アイツが油断してたから勝てたようなモンだけどな。
…つか、アイツ倒れる時に俺のことチビって言ったこと俺はまだ許してねぇぞ。
ふーん、てっきり俺は龍さんがハズれ籤引いたんだと思ったがそういう訳じゃねえのか。
…まぁそうか、お前が部下一人連れて行けって言って連れてくるような奴だしな。
ん…それについて何だが。これはまだ情報に過ぎねぇんだけど、俺たちが潰しにかかる予定の拠点の方はどうも取り仕切ってるリーダー格の奴が居るらしくてな。
荒くれ者を率いてる奴だ、それなりに腕っ節も強いんだろう。
…困ったな。
ははっ、確かにそっちにも重きを置いているけどね。
とにかく今回は宜しくね、狼君。
(ジト目で見られるが、いつも通りにお構いなしと言った感じににこりと相手に笑いかける。
ーーと、部下のことをついつい語り過ぎてしまったら何やら彼がそう評価したので部下を褒められて嬉しくはなるが、しかし間違いは訂正したくなり)
うん?僕は油断してなくても狼君の方が勝っていたと思うけどね。身長は17歳の彼にも負けてたけど。だって、チビっこいのは事実だし。
(にこにことした笑みを浮かべて告げる。確かに刃君は強いことは強いが、けれどまだまだ若いし経験が足りない。戦闘での機転が利くのは圧倒的に狼君の方なのだ。現に美術館で、刃君は咄嗟の判断が出来ずに狼君に蹴り飛ばされて気絶をしてしまったわけであるし。但し、身長は彼の方が勝っているが。17歳で確か176cmはあると健康診断の時に言っていたことを思い出す。
ーーとにかく一先ず余談は置いて地図に向き直り、狼君の話の続きを聞き)
取り仕切ってるリーダー格の奴か。へぇ、潰し甲斐がありそう。まあ、見て勝てそうになかったら正攻法を使わなくても奇襲とか色々と策はあるし。
それにしても狼君。もしかして怖じ気づいてるの?
(にやっと意地悪く笑って、そう問いを投げかけ)
全く…
(そっちにもの”も”は要らないだろうと思うものの大きくため息を吐くのみに留め)
一言多いんだよ!いや、一言どころじゃねえな、兎に角最後が余計だ!
(最初の方の言葉には若干過大評価し過ぎだと照れた様に顳かみを人差し指で掻いていたが、その直後の言葉にそんな感情は何処かへ消え今にも掴みかからんばかりの剣幕で睨みつけ。17歳なのか、彼は。そう思うと同時に完全に身長が負けていた事を思い出すと腹の底の方からムカムカとしてきて。目の前の彼といい、彼の部下といい、少しずつ自分に身長を分ければ良いのだ等とわけのわからないことを考えつつ再び戻された話に色々と言いたい事もあったが飲み込み地図に目を落として。怖気付いているのかと問われて内心かなりギクリとしてしまったのはここだけの秘密だ。正直二人で殲滅を図るには余りに規模が大きい集団なのではないかと思っていた。その上リーダー格がいるとなると不安要素は尽きない。が、何となくその言われ方は自分が弱虫で小心者だといわれているようで癪だ。少しむっとしたような表情で口を開き)
…ばーか、そんな訳ねぇだろ。
色々不利な点は多いが、お前となら大丈夫だ。最悪お前一人置いて逃げるし。
(相変わらず特に身長に対しては凄く気にしているなと感じ。そして、それで弄るのが面白いと思っているので我ながら意地が悪いと思う。しかしながら、パッと見ると身長のせいで17歳の刃君の方が年上に見える。事実、あのあと彼は“年下に負けて悔しかったです”などと言っていて、完全に狼君のことを年下に見ていた。すぐに訂正したら“朧先輩と同い年ですか……”と納得の行かない顔をしていたが。
ーーそして、何やら考え込んでいた狼君に発破をかける為にも少し煽ってみて。不利な点が多々あるのは否めないが勝てない相手ではない。そうでなければボスは二人でやれとは言わないはず。すると、自分の煽りが効いたのかムッとしつつも怖じ気づいた様子は見せず。むしろ、安定のジョークを発したのでにこにことした表情は崩さずに)
そうそう、その意気だよ。
ちなみに最悪な事態が起きた場合。僕は狼君のことを置いて逃げはしないけど、君を引き摺って逃げるから足が削れてそれ以上身長が縮んだらごめんね。
(仕返しと言わんばかりにこちらもジョークを投げ返し)
ふん、俺にもわかるぞ。それはただ靴がすり減るだけで俺の身長には影響しないってな!
(相変わらずえげつないジョークを飛ばしてくる相手に、しかし置いて逃げはしないのかと思いつつよくよく考えればそれは身長は減らないのではないかと言うことに気付き得意げに。してやったりとばかりの笑みを顔面いっぱいに広げて一時の間幸せそうに浸っていたが監視役の構成員の視線の痛さに我に帰らされ。少し溜息を吐いてもう一度資料に目を落とし)
そういう訳で取り敢えずここの拠点を落とすにはある程度作戦を練っておいた方が良さそうだな。ちなみに、この拠点の建物の出入口が一階に3箇所ある様だがどれも警備が硬いことが予想される。ボスに会うまでの労力の保存を考えてもその組織への入団志願者を装って行くのが手っ取り早いと思うがどう思う?
あっ、うん。
途中で君の靴が脱げなかったらの話ね。
(さらっとにこっと相手の言葉を打ち返して。ブーツなどの膝下まである靴なら脱げはしないと思うが、狼君が履いてる革靴ならすぐに引き摺れば脱げるだろう。気付かないで得意げに話す相手を見て可愛いなぁと思いつつ、我に返った彼が再び説明をしていくその内容を聞いて)
なるほど、入団志願者を装えば手っ取り早く中に入り込めるよね。僕らの顔が割れてないと良いけど。まあ、変装すれば問題ないか。
(前回は執事だったが今度は何のテーマにしようかなと少しわくわくする。やはり豪華客船とは逆で、今回は荒くれ者共の巣に入るのだからここは口の悪い不良の役だなと心の中で決定して。しかしながら明日は、Ataraxiaと合同で徒党を組むことを発表する集会があり、恐らく一日中会場であるホテルのホールに拘束されるだろう。なら、決行は明後日かと考えつつ、ふと自分が持って来た資料を彼に差し出して)
狼君、これApatheiaが纏めた資料。コピーして来たからあげるよ。大体の内容は同じだけど、取り敢えず重要なことだけ言っておくね。
Resistanceの人達が関わっている事件には“ある模様”が人の体だったり地面だったりカードだったりに描かれているんだ。模様は“黒蝶”なんだけど、実際に繁華街で捕まえた薬物バイザーの肩にはその刺青があったし、街中で仕留めたバックの盗人などの軽犯罪をしていた人達のスマホもその壁紙になっていた。
わざわざ証拠を残すなんて随分とこちらも舐められたものだけど、Resistanceは自分達がやったと証明することで双方に圧力を掛けてくる狙いなんだろうね。
(資料に挟まれていた、実際の黒蝶の模様が映った写真を指で挟んでひらひらと宙に泳がして、上記を述べていき)
っ!?
(得意満面が長続きするはずもなく。自分の靴を見て、確かにこれくらいなら少し引きずれば脱げてしまうだろうという予測が容易につけば得意な顔をして先ほどの言葉を言った自分が無性に恥ずかしくなり誤魔化すように作戦の話に移行し)
ま、まぁ、顔が割れてるとしたらお前の方だろ。
一ヶ月前からもう第三勢力の兆しはあったって事か…目立つのは軽犯罪、全て金に困った個人の犯行だと思っていたが…バックに組織があったとはな。
成程、“黒蝶”か、此方からすれば見つけやすくて楽だな。
だが、本当に舐められたもんだな。俺らで一泡吹かせてやろうぜ。
(資料を捲りつつ相手の話を聞いていれば、ざっとではあるが相手組織の概要は掴むことが出来。依然謎が多い組織ではあるがちまちまと軽犯罪を扱っている様子からして小物感があるのは事実。此処で第三勢力を打ち倒すことは、引いては自組織の統率力の増加にも繋がるのだ。この任務は失敗出来ない。自組織の進退にすら関わる重要な任務、ワクワクしてしまうのはこの世界に生きる者が故で)
ははっ、有名人は辛いね。
(軽く笑ってそう言い。狼君もそれなりに活躍してきているからそろそろ名も売れているだろうと思いつつ、しかし役職にはまだ就いていないから大丈夫かと考える。そして、第三勢力に上手く使われてしまった軽犯罪の犯人達の資料を見て)
きっと一ヶ月以上前から水面下では動いていたと思うよ。妙に手際が良いし潜んでいたんだろうね。まあ、仕掛けてきたのは狼君の言った通り一ヶ月前からだけどさ。
(だが、どうにも引っかかる。こちらの二つのマフィアに同時に手を出してきた時点で、身の程知らずな下位組織だろうとは考えていたがそらにしては統率が取れ過ぎている。ただの杞憂であれば良いけどと、心なしかわくわくしている彼を見て)
勿論、徹底的に潰してあげようよ。
この拠点は僕と君で。
あー幹部サマはスゴイデスネー
(しらっとした視線と棒読みの言葉を相手に投げかけつつ、そう言えば自分も一応幹部直属の部下になったことを思い出し、その時になってようやくなかなかに出世したな等と思い)
それならこれはゲリラ的な物じゃなくて綿密な計画の下で行われてるって事か?
そうなると厄介だな…恐らく向こうは俺たちが組織を潰しに来ることも想定内だろう。
手を組んで立ち向かってくることが想定内かはさて置きな。
(顎に指を添え考え込む素振りを見せ。確かに、一ヶ月前から動きが表面だって来たが、恐らくその前から計画はあったのだろう。そう考えると、なかなかに手強い敵かもしれないとは思うが、所詮構成員はマフィアの組織に所属できないような省かれた者たちが集まった烏合の衆。戦闘訓練を施されたマフィア構成員には歯が立たないはずであると考え。相手も同様の意見を持っている事が確認できればふっと口元を緩め大きく頷き)
ああ、勿論だ!
(まだ腑に落ちない点は多々あるものの。けれど、彼とならばどのような死線も潜り抜けられるだろうと確信して。相手が大きく頷いて先程の言葉に同意してくれたのを見れば、こちらもつい口元が綻びそうになり緩やかな笑みを零す。
ーー取り敢えず、Resistanceについての話は区切りが良くなったのでここでお終いにしようと考え)
あっ、そうそう。お互いのボスからの命令でこの作戦の決行は明後日の午後からになっているから。
ちなみに、待ち合わせ場所とか時間とかはその渡した資料に書いてあるよ。もし何か質問があれば僕にメールか電話でもしてね。
(そう矢継ぎ早に言って、一度壁にかけてある時計を一瞥した。時間はまだ大丈夫そうだ。明日の集会のことも言えそうかなと、再び彼に視線を戻して)
それで話は変わるけど。狼君はApatheiaとAtaraxiaが徒党を組むことを発表する集会が、明日近くのホテルのホールで行われることは知ってる?
(普通なら幹部にしか知らされていない情報だが、例外としてペアを組んだ構成員には知らせているとボスが言っていたので、恐らく相手も知っているだろうと思いつつも念の為に問いかけ)
ああ、わかった。明後日の午後な。
明日の集会?ああ、話は聞いた。
だが、そんなに大きな集会を開けばResistanceが二組織同盟の動きを嗅ぎつけないかが心配なんだよな。
(そろそろ会議も終わりの時間かと時計を見て思いつつ立ち上がろうとした瞬間に明日の連絡をされたためパラパラと資料を捲り概要が書かれていることを確認し頷き。さらに明後日の話に言及されれば浮かせかけていた腰を下ろし少し表情を曇らせ。そんなに綿密な計画を立てている様な組織なら尚更、自分達マフィアの動きには神経を使っているだろう。そんな対立しているマフィア二組織が合同で大きな集会を開くともなれば相手の耳に入らない方が不自然だ。つまり自分たちの潜入より前に結託が露見する可能性が高いことを恐れており)
むしろ、それが好都合らしいよ。ボス曰く、どうせバレるなら先にワザと集会を開いて結託することを見せ付けて、相手を威圧するらしいし。プレッシャー返しみたいな感じかな?特にうちのボスは見かけによらず負けず嫌いだからね。偶にこう言う効率の悪いことをしちゃうんだよ。
(顔を曇らせる相手を見て。確かに集会を開くなど褒められたやり方ではないよなぁと考えつつも。やられたらやり返せと言うボスの心情は分からなくもない。逆を言えば、それほど怒っていると言うわけで。取り敢えず、露見することに関しては策の内だと伝えるように上記を述べる。
ーーむしろ心配なのは外ではなく中のことで)
それよりも問題なのは、構成員同士の殴り合いが起きないかどうかなんだけどね。僕と君は何だかんだで手は出さないから良いとして、他は本当に犬猿の仲って感じだからさ。
(ボスが見ている前とは言え、そのボス達こそが犬猿の仲故に二人のやり取りが火種を起こすのを助長させるのではないかと少し悩ましい。まあ、自分の部下が相手に喧嘩を売ったら、すぐに首根っこを掴んで外で頭を冷やして貰うのだが。ただ自分達は双方のペアのお手本として、明日はやることが多いため果たして注意に手が回るのだろうかと思いつつ。ふと、明日の“スピーチ”のことは狼君は知っているのかと疑問に思い、ついジッと顔を見詰めてしまい)
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