匿名さん 2015-11-23 11:32:49 |
通報 |
(龍恋の鐘の音を、瞳を閉じて聞いていきながらも、自身の願いを心の中で唱えれば、やがて緩慢に瞳を開けていき。微笑みを浮かべる相手にこちらも笑みを返せば、周りのことなど気にせずに龍恋の鐘から離れていき。たった一度の鐘の音であったが、自身にとっては既に思い出深いものとなっていて。こうして付き合ってくれた狼君には感謝の言葉しか出ず)
狼君、今日は本当にありがとう。
(ゆっくりと鐘から離れていく間、周りの笑い声やひそひそと囁く声が耳に入ったが、そんな物は心まで届かない程心の中は満たされた気持ちでいっぱいになっており。傍から見ればおかしいかもしれない、それでも自分はこれほどに相手のことを思って、相手もあれほど自分のことを思ってくれているのだ。幸せになれない理由等どこにあるだろう。増して人様に迷惑をかけているわけでもなく、自分たちは自分たちだと今ならば胸を張って言える気がして感謝の言葉を述べてくる相手にくしゃりと笑うと言葉を紡ぎ)
礼を言われる事じゃねえよ。寧ろこっちこそ有難う。すごくいい経験だった。
これできっと俺達もう死んでも離れられないぜ。どうすんだよ、覚悟しとけよ?
覚悟なんてとっくに出来ているよ。君に好きだと告げたあの時からね。
(その笑みに相手のことを抱き締めたくなる気持ちを抱くが、ここでは我慢していき。軽く二・三回その頭を撫でるだけに留まっては、去年の秋頃のことを思い出しながらそう微笑み。自然と自らそう言う固い決意を持っていたほど、彼のことが好きでどうしようもなく。なかなかに重症だと考えては、恋人の丘を降りて行き)
…そろそろお昼の時間だね。どこかで食べる?
っはは、そっか。…安心した。
(それを同意と取ると安堵したような表情を浮かべて一度頷き。相手の言葉に釣られて時計を眺めると確かにお昼時になっており、何かを食べようと考えては先程パンフレットで眺めた湘南の名物が頭に浮かび)
何かここら辺生しらすが有名らしいじゃん。丼でも食べに行くか。
やっぱり湘南なら海の幸だよな。
(そう言いながら恋人の丘を降り、江島神社を抜け出て道を歩いていけば至るところに生しらすを売り出した看板が多々見られ、どれにしようかと悩みながら眺めていき)
生しらすか、良いね。お昼はそれにしようか。
(相手の提案にすぐに頷けば、江ノ島でも飲食店が並んでいる観光の通りへと出て行き。名物とあってか、沢山の旗や看板が並んでいたが、さすがに適当に入るのはリスクが高いためパンフレットを開いて良さそうな店を探して行き。ふと、ページの中でも一際美味しそうな生しらす丼の写真が載せられたその店が目に留まって、隣の彼の肩を軽く叩き)
ここの店なんてどうかな?お店自体も新しくて良い感じだし、写真の生しらす丼も色んな海の幸が乗っかっていて美味しそうだしさ。それにお店もこの通りにあるみたい。
…ん、そうか。じゃあそこにしよう。
(相手が何やらパンフレットを捲って調べてくれたので自分もそれを覗き込んでみると確かに雰囲気のいい店で、しかも近いとあって探してみると直ぐにその店は見つかり。中に入ってみると人気店らしく少しだけ待つことになったが嫌というほど待つというわけではなく十分ほど待っていると直ぐになかに通されたのでメニューを開きながら相手に話しかけて)
おすすめの生しらす丼にするか?生しらすの他にマグロとかサーモンとかも乗せられる丼もあるみたいだな…。
(メニューを開けば色々な丼ものがあったものの、一番大きく表示されていたのはやはり生しらす丼で。特にオススメと書かれている生しらす丼は、パンフレットにも載っていたように見栄えも良く見るからに美味しそうなものに仕上がっていて。ふと、小さくメニューの端に書かれている部分があり)
あっ、オススメの生しらす丼にもオプションでマグロとかを乗せられるみたいだよ。
取り敢えず、僕はお吸い物がついてくる生しらす丼のセットで、オプションはイクラとマグロにしようかな。狼君はどうする?
(相手に示されて視線を移してみると自分もそれにしようと考えて何を乗せるか考えていき。やはりマグロはどうしても食べたいがサーモンも良いし、鯛というのもある。料金は少し高めだがウニという選択肢もありかなり迷ったものの決めると店員を呼んで相手の分も一緒に注文して)
…ん、俺もそれにしよう。
すみません、この生しらす丼のやつ二つで、マグロとイクラをオプションで載せたのとマグロと鯛をオプションで載せたのをください。
(自身の分まで頼んでくれたことに感謝の言葉を述べていって、少しの間談笑をしていればすぐに料理が運ばれて来た為に話を止めて。赤の縁取りがされた黒いお盆には、生しらす丼とお吸い物とお新香が置かれていて。食器や見た目も凝っていたので、益々食欲がそそられていき。お盆に添えられていた箸を取れば)
生しらす丼美味しそうだね。
それじゃあ、頂きます。
ん、本当だ、美味そう。頂きます。
(相手と談笑していると少しして運ばれてきたお盆とそれに乗せられた生しらす丼や付随する付け合わせを前にして、流石に美味しそうだと目を輝かせ。両手を合わせて挨拶をすると自分も箸を取り醤油をさっとかけてまずは目玉の生しらすの部分を一口食べていき。茹でしらすとは違い生である故の独特の苦味はあったが口の中で蕩けるような食感は新しく、非常に美味しく食べることが出来て)
…生しらすって始めて食べたけどすっげぇ美味いのな。
不思議な感じがするけど美味しいね。
(醤油をさっと掛けて、ミョウガと共に透明なシラスを一口食べれば茹でたシラスには無い甘みと苦みが口の中に広がり、しかし生姜やミョウガのお陰で生臭くは無く、むしろ口当たりが良い。オプションで付けていたマグロやイクラも炊きたてのご飯と良く合っていて、箸のスピードも早く進み。最後にお吸い物を飲んで一息ついていって)
ん。マグロと鯛も美味い。
(相手の言葉に同意しつつ箸を進めていき、しらすから今度はマグロや鯛などにも箸をつけて。新鮮な海の幸はどれをとっても非常に美味で、あっというまの丼の中のものは全て胃に収まってしまい。付け合わせやお吸い物も残さず綺麗に完食して満足そうに笑顔を浮かべつつ、店を出る前にポケットからパンフレットを取り出し)
江ノ島はもう水族館くらいしかねぇけどこの前行ったからちょっと早めに横浜まで行くか。
中華街とかレンガ倉庫、鎌倉っていう線もあるけどお前は何処に行きたい?
(「ごちそうさまでした」と呟いて食器を横に片せば、おもむろにポケットからパンフレットを出した相手のそれを横から見ていき。江ノ島ではなく横浜の方を提案してくれる相手の言葉に少し悩んでいき。中華街に赤レンガ倉庫、また鎌倉など何処も行ったことがなく、それに何処に行っても狼君となら楽しめるだろうと思っていって。少々悩んだ後、口を開き)
そうだね、中華街も捨て難いけど今ご飯食べたばっかだし赤レンガ倉庫にしようかな。狼君はそこでも大丈夫?
じゃあそこに行こう。まずは江ノ電だな。
(相手の言葉に頷き、赤レンガ倉庫を目指すために地図を眺め始めて。取り敢えず江ノ電に乗って大きい駅まで出て乗り換えればよさそうだと思い。上着を羽織り会計に足を運ぶと二人分の食事の代金を払って店を出て駅までは二人で並んで歩いて行き、乗り換えをスマホで調べながら時刻表と時計を見比べて口を開き)
んーと…あと五分後に電車が来るみたいだな。それに乗れれば赤レンガ倉庫にはあと一時間くらいあれば着くよ。
一時間か、調べてくれてありがとう。
(今日は何から何までして貰って悪いと思いながらも、これも誕生日の特権かと考えては狼君の誕生日が来た時は今度はこちらが甘やかそうと思っていき。やがて駅へと着けば改札口を通って江ノ電のホームで電車を待っていると、相手の言う通りの時間に来たので二人で乗っていき。ちょうど席が空いていたのでそこへと座れば、周りの目に注意を払いつつも心なしか距離を詰めて。携帯端末で調べたこれから向かう赤レンガ倉庫のホームページを相手にも見せていき)
今は新春和菓子祭りって言うイベントを広場でやってるみたいだね。それと、建物の中では雑貨屋さんとかもあってショッピングも出来るようだね。
和菓子!良いな、楽しみだ。…へえ、店もあるんだ。益々期待しちゃうな。
(江ノ電に乗って二人がけの席に座ると相手が示した携帯端末を眺めて感嘆の声を漏らし。自分も和菓子は好きだ。それにショッピングができるというので中々期待してしまうと口にしながら目の前の景色を眺めていると、電車は線路の上ではなく市街地の真ん中を通っており。これには驚いてしまって隣の朧の肩をとんとんと叩き窓の外を指さして)
市街地走ってる…路面電車…ってやつ?
(和菓子やショッピングにキラキラと目を輝かせる彼を微笑ましげに見ながら、自身も赤レンガ倉庫を楽しみにしているとおもむろに肩を叩かれて掛けられた言葉に、後ろの窓から外を覗き込んでいき。自身の目に映ったのは軌道を走る路面電車で、そう言えば横浜には走っているんだったけ?と思いながらも頷いていき)
そうそう、路面電車。僕らが乗っているこの江ノ電も昔は路面電車だったらしいよ。
>2677
>2678
[訂正]
(和菓子やショッピングにキラキラと目を輝かせる彼を微笑ましげに見ながら、自身も赤レンガ倉庫を楽しみにしているとおもむろに肩を叩かれて掛けられた言葉に、後ろの窓から外を覗き込んでいき。自身の目に映ったのは街の中であり、そう言えばこの江ノ電は昔は路面電車で、今も一部の区間では軌道を走っていると聞いたことがあると思いながらも、頷いていき)
そうそう、路面電車。僕らが乗っているこの江ノ電は昔は路面電車だったらしいよ。
(/本当に済みませんでした…!今後読み間違えがないように気を付けます!(土下座) 蹴可)
へぇ…その名残、ってことか。
(相手の説明を聞いて納得したようにうなずき街中を列車で走り抜ける奇妙な感覚をしばらく味わっていれば市街地を抜けいよいよ線路の上に電車は戻り、綺麗な湘南の海を横目に走る有名なスポットへと突入し)
やっぱり綺麗だな。今日なんか晴れてるから特に、反射してキラキラしてる。
トピック検索 |