Get out!!『非募』

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匿名さん  2015-11-23 11:32:49 
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  • No.221 by 狼  2015-11-29 17:46:40 

(再び自室へ戻ると先ほどクリーニングに出しておいたスーツが部屋の前まで運ばれており、それを手に取り部屋の中に入りベッドに寝転び。やはり彼の相手は疲れる。休暇とは言われたが溜まりに溜まった書類が消化されている訳では無い。起き上がり机に向かい再びデスクワークを再開する。しかし、正直こうなると相手に会うのが今日で最後だとは到底思えなかった。明日もまた町を歩けば会ってしまうのではないかとも思い。面倒だと思いつつ書類を書き込んでいき夜は更けていき)

  • No.222 by 朧  2015-11-29 18:10:01 

……もう一ヶ月か。

(時は流れに流れて、あれから一ヶ月後。あの彼と出会ってから既にそんなに経ったのかとカレンダーを捲っては感慨深くなり。ほぼ毎日街で“偶然”を装ってからかいに会いに行っていたからその存在は風化しておらず。むしろからかうことが日課になっているぐらい浸透していた。相手への認識も気に入ったオモチャから、とうの昔に気に入った遊び相手にランクアップしている。中々に奇妙な関係だと思いつつも自身の中には会わないなんて選択肢は見当たらず、さて今日はどんなことをしてからかってあげよくかと嬉々としながら朝の支度をしていると一本の電話が掛かってきて。画面を見れば『ボス』と表示されており、何だろうかと出てみれば)

もしもし、朧です。……ええ、はい、はい分かりました。出勤しましたらすぐにボスの部屋へと顔を出します。はい、では失礼します。

(どうやら久々に大きな案件が舞い込んで来そうだ。公式なら二ヶ月ぶりで、非公式ならあの豪華客船から一ヶ月ぶりである。いつもより随分と早めの出勤だが、鞄と帽子を持ってマンション出て行きApatheiaの本部へと目指し)

  • No.223 by 狼  2015-11-29 18:22:50 

…はぁ…

(あれから1ヶ月、予想は見事的中し1ヶ月の間ほぼ毎日彼に付け回されていた。偶然が通用するのはせいぜい3日で4日目あたりから漸く態と彼が待ち伏せしていることに気付いた。会う度にやたら嬉しそうに自分をからかって遊ぶのでからかわれるこちらとしては日に日にげっそりとしていき。それならば町に出なければいいというのが常人の理論なのだろうが何故か一方で毎日彼が待っているのを楽しんでいる自分も居て。会えば減らず口ばかり叩き合う癖に、会わないと何だか物足りない。この関係が全く何なのかはわからないが居心地の悪いものではないことは確かで。今日はどこで待ち伏せをしているのだろうかと考えつつ朝飯を済ませると不意に部屋の電話が鳴り。受話器を上げるとボスが呼んでいるとの事。この前の資料の返り血の件で今更招集されたのでは無いかと内心ビクビクしつつスーツに着替えて慌ててボスの部屋に向かい)

  • No.224 by 朧  2015-11-29 19:27:23 

失礼します。

(Apatheiaの本部、その中でも我らがボスの部屋。いつものように帽子を取って入れば、縁側で緑茶でも飲んでいそうな程のほほんとした雰囲気のお爺ちゃんが目に映る。そう表現したものの自分などまだまだボスの足元にも及ばない。一礼をして顔を上げ、机の前まで足を進めれば何やら美術館のパンフレットを見せられて「おはよう朧。今回の依頼は私からの直々の依頼だよ。この中立地区にあるパトリア美術館で今月から期間限定で展示されている“王妃の涙”と言う大粒のルビーが付いたネックレスを盗ってきて欲しいんだ」と言われ「ボスの例のコレクションに加えるのですね。分かりました、お任せ下さい」と返す。「本当は手が空いている別の子に頼もうと思っていたんだけどね。美術館の盗みは比較的簡単だから。……けれど、どうにも今回は“Ataraxiaのボス”もこれを狙っているらしいから、確実に成功してくれそうな君を選んだんだ」と矢継ぎ早に説明をして「なるほど。……と言いますと今回の盗みはAtaraxiaと衝突する可能性もあると言うことですか」と疑問を口にする。「そう言うことになるね。つまりは“マフィン対抗戦”もとい“王妃の涙争奪戦”だよ。朧、君からの朗報を待っているよ」とにっこりと笑って「勿論です」とこちらも笑顔で返す。「じゃあ、決行は今晩で宜しくね。あっ、目立たないように部下は少人数で頼むよ」とヒラヒラと手を振って「分かりました」と再び一礼をして、ボスの部屋を出る。さて、連れて行く部下は誰にしようかなと思いつつ仕事場に顔を出し)

今晩、仕事が入ったんだけど誰か暇な人はいる? 他の仕事が立て込んでいる人は無理をして立候補をしなくて良いよ。ちなみにボスからのお願いで少人数で行くことになったから、今回の任務は僕ともう一人だけね。あと、Ataraxiaと衝突する可能性もあるから、そこも考慮して立候補をしてね。

(そう伝えると何名かが手を上げて。ボスからの直々の命令だと言うことと盗みと言う血生臭くないことだからか、Ataraxia絡みでもいつも以上に人気である。隠密系の任務なので、なるべくヘマをしなさそうな部下を選ぼうとして「じゃあ、今回は刃(やいば)君ね。宜しく」と17歳だが仕事の出来る優秀な部下を選び「こちらこそ、宜しくお願いします」と頭を下げられる。そうと決まればパトリア美術館の内部を解析して、今晩のルートを考えなければと思い、さっきの部下を呼ぶと「作戦会議といこうか」と微笑んで今夜の準備をしていき)

  • No.225 by 狼  2015-11-29 20:14:58 

…え、”王妃の涙”、ですか?

(ビクビクとしながらボスの部屋に入り、告げ渡されたのは先日の処分、ではなく新しい任務で。どうやらこの前闇オークションで成果を上げたのを買われてこの人選らしい。しかし正直なところ、二度目は無い。あの時はボスには云えたことではないが朧が居たからこそ成功した様なもので、頭脳の無い自分には脱出すら出来なかったかもしれないのだ。しかしそう決めつけてしまうのは悔しく、朧が居なくても出来るのだということを証明したいと考える自分もおり。しかし、その直後の「どうやらApatheiaの連中も狙ってるみたいだから、先に取られない様にね。」というボスの言葉に硬直し。まさか。いや、Apatheiaとは言え大きな組織だ。まさか、まさか朧が来るわけではあるまい。そんな偶然があって堪るものか。しかし不安要素はそれだけではなく浮かない顔をしているのを見咎められたのか、ボスが再び口を開き。「安心してくれ、君だけで潜入させたりしない。今回はApatheia絡みだからね。幹部に同行させる。龍(りゅう)。」と笑顔で言ったボスに呼ばれた幹部らしい男性が部屋へ入ってくる。顔だけなら見たことがある、この組織の幹部である龍。長身で鋭く冴えた眼光は自分のそれとは違い、冷たい光を放っている。「宜しく頼むぞ、狼。」と低く堅い声音で言われればこんな堅物と本当に行動を共にするのかと更に気が重くなり)

…宜しくお願いします。

(頼むから朧だけは任務に来ないでくれと的外れな願いをしつつ。龍の鋭い眼光に怯えているとボスが「それじゃあ、今晩は頑張ってきてね」と笑顔を浮かべるので断ることもできず。愛想笑いを浮かべ頷き了承しては逃げ帰るようにボスの部屋を出て自室へ戻り)

あああああ…大変なことになったぜ…

  • No.226 by 朧  2015-11-29 20:53:32 


これがパトリア美術館か。初めて見たけど意外と大きいね。

(満月が夜空に浮かぶ午前2時。繁華街とは違う、別の中立区である場所に建つパトリア美術館を見て感想をぽつりと述べ。外観は立派で、かの米国にある世界最大級の美術館、メトロポリタン美術館に似ている。隣の部下も「大きいですね。オレも初めて見ました」と顔を上げて「おお〜」と呑気に望遠鏡で細部を見ており)

取り敢えず、まずは作戦通り邪魔な警備員と監視カメラを潰していこうか。

(にこりと微笑めば「はい、了解です。この刃にお任せ下さい」と敬語だがグッとノリ良く親指を立てて断言し。他と比べて、何故か自分の部下は変にノリノリな人が多いんだよなぁと思いつつも、これでもまだマシな性格の人を選んだんだよなぁとも思い。まあ、何にせよ足を引っ張ってこなければそれで充分だ。そう考えて、警備員と監視カメラの操作盤があるモニター室へと二人で向かい)

  • No.227 by 狼  2015-11-29 21:39:28 

(時は同じくして深夜二時。同じ建物の別の入口にまた二つの影があり。その一つは紛れもなく自分なのだが、いつにも増してそわそわとして落ち着かない。理由は隣の男だ。堅い表情で窓に掛けてあるセキュリティを軽々と解除し、窓を開いて「狼、先に入れ。」と厳粛な声で言うこの男がどうも苦手なのだ。「はい。」と取り敢えず従順な返事をして窓から侵入する。一応この男は幹部だ。機嫌を損なってはいけない。Apatheiaの連中が来る前に終わらせてしまいたいと考える自分とは裏腹にこの男は慎重を期しており。丁寧に窓枠についた指紋を拭っている様子を見て内心早くしてくれとそわそわした表情を隠しきれず。「一先ずセキュリティ系をすべて遮断しなくてはな。モニター室に向かうぞ。」と言う相手に仕方なく同意を示し相手の後に続いてなるべく足音を立てない様に美術館の中を歩き)

たった一つの石に何の価値があるんですかね…?

(他愛ない世間話の積もりで小声で相手に声をかけたもののギロリとその凍てつく眼差しで睨みつけられ「任務中に私語は慎め」と叱咤されてしまえば小さくため息を吐いて黙り込み。これならばまだ相棒が彼であった時のほうが良かったと思いながら泣く泣く歩を進めており)

  • No.228 by 朧  2015-11-29 22:26:25 

(事前に調べて暗記をしておいた監視カメラの位置を思い出しつつ、それを避けて二人でパトリア美術館の中を進んでいき。ーーふと、そう言えば今日は忙しくて狼君に会えなかったなと少し残念に思いながら足を進めて。本日は金曜日。今までの彼の行動パターンから読むに、今頃は部屋で夜更かしをしている頃だろうと不覚にも笑みが溢れてしまい。「……朧先輩、何かおかしなことでもあったんですか?」と訝しげに部下に問われてしまった為「ああ、ごめんね刃君。何でもないよ」と誤魔化す。それからは無言でパトリア美術館の暗い廊下を縫うように進んで行き。やがてモニタールームの扉の前へと辿り着くと「オレが先陣を切ります」と言い出して、部下が止める間もなく中に入ってしまい)

いや、少し待っーーーー…………もしかして刃君って扱い辛い子なのかな?

(思わずそんなことを呟き、一人で中へと特攻してしまった部下の後を追う。実はいつも仕事を任せていただけだったので実際に彼と組むのは今回が初。それ故に常にどんな仕事でもこなしていた彼の結果しか見て来なかったわけで、ヘマをしない仕事が出来る優秀な部下だと勝手に決め付けていた。もう一人の先月に大失態をやらかした新人の部下と刃君は同期なのだが、今年の新人は両方とも癖が強かったかと自身の読み違いを反省し。モニタールームを見れば案の定、中は血が飛び散っており「……刃君、これはどういうことか説明をしてくれないかな?」と問い「殺してないから大丈夫ですよ。マフィアの規約は守っています。ちょっと暴れたので痛い目を見て貰っただけですから」とナイフをくるくると回して「……次に勝手な行動をしたら覚悟しておいてね。今回の任務はなるべく証拠を残さないで盗むことが最重要なんだよ」と比較的穏やかに微笑んで威圧する。「了解しました」とにっこりと笑ってナイフを仕舞う部下を見て、狼君と組んでいた時の方が楽だったなと思い出し。けれど仕方がないと思いつつ操作盤を動かして、パトリア美術館全体の監視カメラを使えなくする。代わりに今の映像ではない別の時間帯の映像に差し替えておき。さて、後はネックレスの周りのセキュリティーを解除して回収するだけだと思い、席を立ってモニタールームから出ようとすると)

  • No.229 by 狼  2015-11-29 22:46:18 

(無言が痛い。モニタールームまでの僅か十分ほどの距離をもう何時間も歩いているような錯覚に陥る。漸くたどり着いたモニタールームの前は嫌に静かで違和感を感じ。「開けるぞ」という龍の小さな声と共に開け放たれたドアの中を見れば驚愕に目を見開き)

~ッ!?!?

(そこに居たのは紛れもなく朧で。隣にいるのは恐らく彼の部下だろう。名前を叫びたい気持ちと色々と言いたい言葉を必死に飲み込むものの衝撃は隠しきれず。一方の龍は至って冷静で「フン…Apatheiaの幹部か…」と朧を見ながら呟いており。まさしく一触即発の状況に朧の顔を見て、龍の顔を見て、もう一度朧の顔を見て言いたいことが口から出ない様に口を押さえており。しかし、朧に遠慮をしている暇はない、顔見知りとは言え敵は敵、ボスの依頼には大きな威圧がかかっているのだ。それに、力をもう一度見せつける絶好のチャンスではないか?何処かでそう思う自分が居て)

龍さん、其奴、閃光弾持ってます、気をつけてください!

(大きな声でそう叫ぶやいなやポケットから拳銃を抜き銃口の照準を朧に合わせ。隣の部下に構っている暇はない…と思ったのだが。「何故お前が其奴と戦おうとする、お前はそっちを何とかしろ。こっちは俺が何とかする。」という龍の言葉によって阻止されてしまい。不満と未練の入り混じった表情で朧を見ながらも龍には逆らえず、照準を彼の部下に合わせ直し)

  • No.230 by 朧  2015-11-29 23:26:27 

(突然開けられたドアを見て、警備員かAtaraxiaかと咄嗟に機械の裏に伏せて万が一の先制攻撃を避けようとしたが。夜目の効く瞳に映ったのは、先ほど今頃は部屋で夜更かしをしているだろうと思い込んでいた彼で。「ろーー……Ataraxiaの人達か」と言い直してスタンガンを取り出し。てっきり、こちらと同じ任務をぶつけて来たのだから相手の組織も幹部辺りで固めてくるのかと思っていた為、まさか一端の構成員である狼君がいるとは夢にも思わず。いや、何をそんなに心配しているのかと不意に冷静に思い。元より相手は敵。ここ一ヶ月、距離を縮めてしまった為、自分らしくもない勘違いをしていた。「どうするんですか?朧先輩。Ataraxiaの連中なら殺しても良いですよね?」と目を光らす問題児に「駄目だよ。ここは中立区だからAtaraxiaの彼らを殺したら互いのマフィアの全面衝突になるからね。気絶させるだけにしておきなよ」と釘を刺す。「了解です。で、オレはあのチビっこいのを狙えば良いんですね」と飛び出して行き「だから、まだ何も言ってなーー……全く、そのまま一回痛い目に遭ってくれば良いよ」と放っておく。それで自分の相手はあの幹部の彼かと見て、資料で読んだことがあるなと思い、確か龍と言う名前だったかなと考えつつスタンガンを持ち直し)

  • No.231 by 狼  2015-11-29 23:40:33 

(早く片付けて一刻も早く朧と戦いたい。その為であればこの隣の堅物幹部が朧に気絶させられても構わないと、そこまで罰当たりなことを考えたら叱られてしまうだろうか。無鉄砲なのか、少しの迷いもなく飛び込んできたのには少し驚いたが、若い青年をひらりと避けて躱せば後ろに軽く飛び間合いを開き数発威嚇射撃をし。朧の言った事は自分にも当て嵌る。殺してはいけない、意識を絶つ事のみを目的としなければいけないのだ。その点拳銃というのは加減が難しいところではあったが。足元や腕等を狙って数発発砲し、移動することを繰り返しつつ朧と龍の方をチラリと見て。龍はというとまた嫌に冷静な顔で長刀を腰の鞘から抜き構えており。スタンガンの間合いより外から攻撃をする積もりなのだろう。間合いを適度に保ちながら朧の隙を虎視眈々と狙っており)

  • No.232 by 朧  2015-11-30 00:12:07 

(勢い良く飛び出した刃君は、狼君が拳銃使いだと見るや否や間合いを詰めようとナイフを持って積極的に前へと踏み出しており。相手も中立区のせいでこちらのことを殺すことが出来ないと踏んでいる為なのか、構えられた拳銃を物ともせずにドンドン突っ込んで行き。確かに頭や心臓は撃たれないとは思うものの少々無防備過ぎではないかと思い。もしかして部下は戦いにスリルを求めるタイプなのかと首を傾げたくなるが、何にせよその動きは荒削り。確かに強いことは強いが如何せん相手のこと「アンタ本当にチビっこいな」と舐めている。慢心は禁物なのにと横目で見て、自身の敵に集中し)

長刀か、珍しい獲物だね。

(そう微笑みかけるものの相手は反応せずに冷徹な顔のまま。まあ、普通は戦闘中に話し合いなどしないかと思い直し足に力を入れ。間合いを詰めて来ない相手にスタンガンは不利だと感じつつ、ならとそれを使うフリを一度して。刹那、相手の居合い斬り。その一閃を屈むことで躱せば空いた脇に隙が出来、スタンガンでは届かないと相手は予測しているのだろうか。急いで長刀を構え直そうとしているものの冷静なままで。誰がスタンガンのみで戦うと言ったのかと言う風にほくそ笑んで、隠していたナイフをロングコートの裏から素早く投げれば、敵が計算していた間合いなど関係なく。狙うは獲物を持つ手、武器を落とせば有利になる。そう考え更にナイフを取り出して)

  • No.233 by 狼  2015-11-30 00:27:02 

誰がチビっこいだ!?てめぇまで言うのか、こう、上司部下揃いも揃って…舐めやがって…

(拳銃を構えているというのに怖気づかず却って間合いを詰めよう詰めようとしてくる相手に照準が上手く合わせられず攻撃が出来ず。なかなかすばしっこいなと感嘆していたものの直後聞こえたその言葉に自身の中の何かが完全に切れた音がし。間合いを詰めようとする相手を今度は飛んで間合いを開けることなくピタリと止まって待っているとその予想外の動きに一瞬相手が躊躇った所を見逃さずその腕を掴みぐるりと後ろ方向へ一回転させ肩関節の片方を外すと蹴りを入れ壁まで吹き飛ばし。一方の龍は相手の武器はスタンガンのみと見切って戦闘をしていたが、相手が屈んだ瞬間に何か違和感があり、その手がロングコートへ伸びるのを見て咄嗟に武器を構え直すことより後方へ大きく飛び間合いをとることを優先し。相手の幹部ともあろう男の武器がスタンガンのみのはずがない。考えてみれば至極当然だ。距離は十分にある、何を出す積りだと目を細め)

  • No.234 by 朧  2015-11-30 00:49:40 

(「痛っっ!!!チビっ、こいのに……投げ技かよ……!!」と、反則だと言いた気に呟けばそのまま気絶をしてしまい。彼は強い部類に入るんだけどなと思いつつも打ち所と慢心してたのが悪かったんだろうなと心中で溜め息を一つ。取り敢えず二対一はさすがにマズイなと思い、次の連続攻撃で倒せなければ刃君を回収して逃げるかと考えつつ先ほど更に取り出したナイフを構え直し)

さすが幹部。そう簡単にはやられてはくれないか。

(先ほど手を狙った一本目は、咄嗟に判断を変えて後ろに跳ばれたことで躱された。次いで二本目を今度は当たりやすい肩へと投げ。そちらに気を取られた瞬間、閃光弾を放つ。幸か不幸か、刃君が気絶したことにより使えた為、こちらも咄嗟の判断になってしまったが。とにかく怯んでいる内に懐に入って気絶させてしまおうと思い、再び足に力を入れて跳び出し)

  • No.235 by 狼  2015-11-30 01:04:02 

まだ言うかお前!

(此の期に及んでチビと言い残して気を失った相手を憎々しげに睨みつけ。さて、龍の方に加勢しようと拳銃を再び構えなおし銃口を定めようとするも、ナイフを投げた瞬間に彼が閃光弾を取り出したのが見え。不味いと咄嗟に声を上げるもどうも間に合いそうもない。経験予測からするに間違いなく朧はこの混乱に乗じて攻撃をしてくる。)

龍さん…ッ!

(龍はというと2本目のナイフを長刀で弾いた為に構えが間に合っていない。こうなれば仕方がないと自分も地を蹴り龍の前に立ち塞がり閃光の光の中、無音状態で朧の姿を探し。しかしそれもまた無理な話で兎に角体の中心を守るように攻撃に備え身構えて)

  • No.236 by 朧  2015-11-30 02:04:10 

(幹部に向かって跳び出した瞬間、いきなり横合いから割って入って来た狼君が見え、ナイフと共に構えていたスタンガンを咄嗟に引っ込めてしまう。……あれ?と。ふと、ぎこちなくその両手に視線を落とし。無意識の内に自ら自殺行為をやってしまった自身に冷や汗をかきーー何故こんなことをしたのかと柄にも無く余裕を無くしかけるが。しかしそのまま目の前の二人に突っ込んでしまう前に、片足に力を入れて右へと転がり出す。狼君が立ち塞がったことで幹部の彼を倒せなかった為、先ほど考えたもう一つの策を実行に移そうとし。仕方無しにまた閃光弾を投げては、その光に乗じて伸びている刃君を担いで頭の中に叩き込んである美術館の道を思い出す。そして、上手くいけば彼らを巻けるルートを導き出すと一気に走り出し。念の為にと、もう一つ去り際に閃光弾を投げ入れてとにかく足を動かしてモニタールームから去って行き)

  • No.237 by 狼  2015-11-30 07:47:20 

(来るべき衝撃に備えていたものの、一向にその衝撃が来ることはなく。まさか、攻撃してこない?ワンテンポ遅らせて攻撃をしてくるということも彼なら十二分に有り得たがそれでも遅過ぎると思っていた時、2度目、そして3度目の閃光弾の炸裂があり。そろそろ鼓膜が破れそうで思わず両耳を塞げば、目と耳が正常の状態に戻った頃には彼の姿は伸びていた彼の部下と共に忽然と消えており。妙だ、1度目の閃光弾を投げた時、彼は間違いなく攻撃しようとしていた。何故急にその作戦を逃走に変えたのか。彼らしくない。余りに謎な行動に首を捻っていたが、落ち着いた頃に龍が再び冷静な声音で「助かった。礼を言うぞ、狼。我々の目的は侵入したApatheiaの殲滅ではない。向こうは片方気を失っていて動きにくい筈だ。今のうちに宝石を回収するぞ。」と簡潔な礼と直ぐさま次の行動への指標を示すので小さく一度頷きモニタールームを足早に後にして)

  • No.238 by 朧  2015-11-30 08:57:35 

ーー……ははっ。敗走とか、久々だ……。

(苦々しい笑みしか出ない。先程の自滅的行動。冷静に戻りつつある頭を必死に動かせば思い当たる節は多々あった。全てはあのような生温い日々に、自ら入り浸っていた自分が悪いのだ)

…………馬鹿だなぁ。

(自虐を一つ。それでも敵だと、それでもただの遊び相手だと、街で追いかけ回していた時はきちんと割り切れていたつもりだったのに。でも恐らくそれすらも勘違いだった。いざ、彼のことを勢いよく刺してしまいそうになったらあのザマだ。むしろ昔の自分なら久々に戦えると喜んでいたはずなのに。そもそもただ割り切っていると思っているだけなら、ただその首を取ると軽口を叩くだけなら誰にでも出来るか。考えていることを実行に移せるか移せないかで人と言うのは決まるものだった。そう思いながら、未だに気絶している部下を背負って通路を歩いていき)

  • No.239 by 狼  2015-11-30 09:30:12 

(展示室へと駆け込み、直ぐに王妃の涙を回収する。セキュリティセンサーがモニタールームで操作している以外に作動していないかが心配であったが、セキュリティ系統は全て一括して管理していたらしい。セキュリティが甘いと言わざるを得ないが此方からすれば好都合だ。目的の宝石を回収すればもうこの美術館に用はない。「任務完了だ、狼、戻るぞ。」と淡々と告げる上司を横目に未だ先ほどの彼がとった行動について悶々としており。「龍さんは先に帰っていてください、少し処理をしてから戻ります。」と上司に告げ、返事も聞かず美術館の廊下を走り出し。彼は気絶した部下を背負っている。まだ館内にいるはずだ。広く長い廊下を一本一本走り回り調べれば、ある廊下にその後ろ姿を見つけ。拳銃を構え銃口を相手に向けるとその後ろ姿を睨み、相手を大声で怒鳴りつけ)

おい、朧!さっきのはどういう事だ?
俺は弱いから戦う積もりもねぇって言うのか?
俺は本気だぞ。

  • No.240 by 朧  2015-11-30 09:50:57 

(暗い美術館。あのまま意識を失っている重い部下を引き摺っていて)

たかが一ヶ月、然れど一ヶ月か……。

(急激な心情の変化が恐ろしいと付け加える。特に先程の戦いにおいての心情に。本当にこの一ヶ月で随分と自分は変わってしまったとさっきから苦々しい笑みしか出て来ない。今、後ろ指を差してくれる人がいたらどれだけ楽なことだろうか)

……気味が悪いな。

(恐らく自分のみが一方的に抱える、その自覚してしまった不可解な“何か”に向けて自虐を零す。一度、違和感を覚えてしまったら疑問は堰を切ったように流れ出てくる。初めは気に入ったオモチャ、その次は気に入った遊び相手。じゃあ、今は何だろうか? 今まで人を殺すことなど躊躇わなかった己が、傷付けることすら躊躇ってしまった狼と言う人間は自分にとって一体何なのだろうか? 分からないのが現在の正直な答えで、そんな行き場の無い“何か”を吐き出せずにいると。廊下に聞き慣れた声が響き渡り、振り返れば無理矢理いつも通りの笑みを浮かべて)

……どういうことだろうね?こっちが教えて欲しいぐらいだよ。

(けれど、今の相手からの言葉で確信した。この不可解な“何か”は確かに自分だけの一方的なものだったと。思わず苦々しく目を細め)

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