匿名さん 2015-11-23 11:32:49 |
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(4階へと到着したので一旦入り口で止まり。テグスか床のスイッチがないかどうか調べようとしていたのだが、その前に「朧さん…!上!ロボット!」と聖君に小声で言われて天井を見上げれば、数十メートル先に今までのロボットとは違うタイプのロボットが張り付いていて。新しいタイプのロボットは蜘蛛型で小振りであり、その脚に吸盤のようなものが付いているようだった。聖君に視線をやるとあらかじめ解析をしていたのか「アイツ体内に小型爆弾を内蔵していますねー。偵察用かと思いきや立派な兵器っぽいです。侵入者を見つけ次第張り付いてきて爆発して来ると思います」とスラスラと説明をしていって。最奥地に近付いて来たとあってか、本格的に殺しに掛かって来たなと考えながら入り口で立ち往生し。「解除は出来ないことも無いですけど、まずあの機械を統制する制御コンピューターをこの施設の広いネットワークから見つけないといけないので、さっき以上に時間が掛かりますしそこから更に小型ロボットへのハッキングで時間が掛かるので、たぶん突破しちゃった方が楽ですよ」と言われたので悩み。狼君の方を向いて)
……4階に着いたは良いけど、聖君の言う通りこのまま突破する?
破壊、ってことか?
(隣の朧と聖が話しているのを見て天井に視線をやると新しいタイプのロボットが張り付いており。しかし小型爆弾ともなると無闇矢鱈と攻撃して爆発されたりしたらたまらないと溜息を吐き。しかしシステムを止められないのならばロボット自体を破壊する以外に回避の方法はないように思われて少し首を傾げて訝しむ様に眉を寄せて口を開き)
このロボット、爆発したら何か作動したりしないだろうな…?
(「破壊と言うか全力で躱して下さい。要するに引っ付かれなければ爆発しないので」と、狼君の疑問に聖君がパソコンを閉じて答えていき。その言葉を聞いて、この狭い通路で避けるのは中々の至難の技だよなぁと考えて、自分や狼君達はともかくとして聖君は大丈夫だろうかと思い。まあ、もし危なそうだったら横からフォローしよう。そんなことを思っていれば、狼君の“何か作動したりするのではないか”と言った不安に聖君が「それはご心配無く。自爆する為の爆弾を持っている使い捨てのロボットなんかに、そうそう色んな機械を組み込む技術者はいませんから。コスト的な意味で!」と、何故か最後の方だけ力を込めて言っていて。とにもかくにも爆発しても何らかの信号が送られる心配は無さそうだ。改めて狼君を見ていき)
…成る程、全力で躱す…
(もう少し広い通路ならまだしもこの通路では難しそうだなと思いつつもやるしかないことは明らかで。何やらコストという言葉に力を込めている聖を見て少し笑いながらも心配は貂にあり。自分と朧は大丈夫、聖は恐らく朧がなんとかする、すると残る貂が不安要素であることは否めず、どうするかと腕を組み。窮地に陥ったら助けようと決めて貂の方を見て大丈夫そうか尋ねると少し表情は不安げだったのでしっかりと頷いたので再び朧の方を見遣り)
わかった。それでいいよ。
了解っ。……あっ、ちょっと待って。聖君、あれって行動範囲とかは決められてる?
(ふと、走り出す前に気になったことがあったので一旦話を止め。先程から彼は躱してやり過ごすのを推奨して来ていたので、恐らく小型ロボットの行動範囲は狭いのだろうと予想はついていたものの念の為に問い掛けてみて。すると「はい、勿論です。さっき計算したんですけど、あそこの突き当たりの右の角を曲がればついて来ませんよ。あと、角を曲がった付近には他の罠も仕掛けられてないです」と答えてくれて。ならと、ゴール地点は決まったようなものだと考えつつ狼君に視線を戻し)
ーーそれじゃあ、全力で躱して右の角を曲がろうか。さっきのとは違って今度は通路が狭いから二人ずつで通ろう。最初は僕と聖君、その次は狼君と貂君の順番で大丈夫?
罠は無いなら全力で突っ切れるな。
了解、その組み合わせでいこう。
(聖の言葉を聞きながら計画を立てつつここの通路から角までを眺めて。朧の言う組み合わせが一番無難なように思われ、聖の事は先ほどの走りを見ていると少し足が遅いように見えたので心配ではあったが朧がなんとかしてくれるはずで。貂も再びパソコンを脇に抱えなおしていて準備は万端に見えたので朧と聖に向き直り自分達の準備は出来たので何時でも開始していいと伝え)
ん、俺たちの準備は整ったぞ。
何時でも始めてくれ。
分かった。
じゃあ、先に行かせて貰うね。
(そう言って準備を終えた聖君に視線をやって、走る体勢に入っていき。先程とは違い罠を探しながら走るのではないため今回は彼の重いパソコンを持ってあげていって。カウントダウンは聖君の方に任せていき。すぐに「3、2、1、0!」と言った数字が聞こえてくれば0と同時に二人で飛び出して行って。数十歩進んだところで小型ロボットが動き始めたのが視界の端に見え、まずは壁からバネのように跳んで来たので身体を捻って避けていき。次いで後ろから聖君の背中に向かって跳ねようとしていた為、隣の彼には悪いが思いっきりその体を横へと押し出して何とか回避させ。だが諦めの悪い小型ロボットは金属の脚を素早く動かして、最後に天井から聖君の頭上に落ちて来ようとしていてのでその直前で、彼の背中を前へとグッと力強く突き飛ばせば上手く避けさせることが出来。そのまま二人で曲がり角まで到着すれば息をついていって。その時に聖君がゼーハーしながら「はぁはぁ…っ、朧さんに殺されるかと……思いました…」と呟いていて。避けさせるのに必死だったので、何度か彼を壁にぶつけてしまったからなぁと先程のことを思い浮かべては、“ごめんごめん”と言うように謝っていき。そして、狼君達が来るのを待ち)
貂、行くぞ。
(二人が飛び出していったのをじっくりとまずは観察し。小型ロボットの大体の動きを頭に入れて確認を取ると相手がしっかりと頷いたのを確認してから自分たちも飛び出して。ロボットが此方の動きを視認して素早く飛びかかってくるのを横跳びで壁を蹴って避けると貂の方へとロボットが向かったのを見て腕を引こうと手を伸ばしたものの飛んできたロボットを貂が屈んで避けたのでその必要はなく。猛ダッシュで直線を走っていけばしぶとく追いかけてくるロボットが行く手を遮るように先回りして再び貂に飛びかかろうとしており、貂の最初の動きが遅れて居るのを見て今度こそ相手の腕をぐいと引っ張ると背中を思い切り突き飛ばし背後に落下するロボットをギリギリで避けて何とか角まで走りきると疲労で流石に大きく溜息を吐きながらも全員無事切り抜けられたことに安堵して)
…ふう…何とかなったな。貂も大丈夫か?大分突き飛ばしたけど…うん、怪我はないな。
みんなお疲れ様。
(無事に狼君達も抜けられたのを見れば労いの言葉を掛けていき。そして、預かっていたパソコンを聖君に返せば先の廊下を見ていって。今いる付近には罠は無いものの、ここから進めばまた新たな罠が設置されているのだろうか?そんなことを思いつつ、狼君達の息が整うのを待っていき)
(少しして自分と貂の息が元に戻ると再び散策を始めることになり。貂の調査によりこの付近にこれ以上サイバー系のトラップがないことはわかっていたものの引き続き古典的なトラップの方には注意をしており、案の定複数個トラップを見つけて避けていくとふと貂が画面を見て固まっており。一体どうしたのかと尋ねると少し青白い顔で”…さっきの三階で発動した秒数制限付きのトラップがこっちでも作動してる。見落としたけど、連鎖式らしい。あそこから十分以内に五階まで移動しないと四階から一階までの床全てが開くトラップが仕掛けられてる。類推して残る時間は…一分弱。”と話しており、それを聞けば流石に焦り、未だ階段も見つけられていない状況下でこの状態は不味いと考え一刻も早く先を急がなくてはと考えて)
…不味いな。兎に角なるべく早く移動するしかないか…。
……1分弱か。かなり厳しいね。
(罠を片付けて一安心していたのだがそうもいかず。相手の1分弱と言う言葉を聞いて、さすがにその短時間で階段を見つけて上に登るのはキツイだろうと考えていれば、相変わらず他人を警戒しない聖君が貂君の方まで急いで近寄って行くのが見え。そのパソコン画面をチラ見すると何かを閃いたのか、ふむと頷きながら「よーし、貂くん!僕が今から指差すソースコードを全部この文字列に書き換えて言ってくれない?7分ぐらいには引き伸ばせる!」と宣言をしていて。1分弱から7分にまで稼げるのならこちらとしても有り難く、たぶんその為の作業も間に合うだろうと思いつつ顔を上げ)
("わかりました、やってみます。"と近づいてきた聖に対して真剣な表情で頷くと相手の指示に従って物凄いスピードで貂がキーボードを叩いていき。貂はキーボードになど目もくれておらず相手の指示のままにキーボードを叩いている。いわゆるブラインドタッチという奴だろう。いつの間にそんな技を取得したのかと貂の成長に驚きながらも暫く様子を見ていればぴたりと貂がキーボードを打つのを止め。そして小さく溜息を吐き”…出来ました。これで七分の猶予が出来たはずです。”と聖に画面を見せて。七分あれば何とか階段を探せるだろうが万が一に備え少しでも早く移動したほうがいいだろうと今すぐに移動することを提案し)
それじゃ、早速階段を探すか…。
(「オッケーバッチリ!お疲れ様。君って筋が良いんだからAtaraxiaでちゃんとハッキングのことを教えてくれる人を見つけるんだよー」と敵組織ゆえに聖君自身が教えられないからか、アドバイスのようなことを送れば足早にこちらの方に戻って来て。「7分稼いで来ましたー。ですが狼さんの言う通り、早めに行動しましょう」とパソコンを持ち直して歩こうとしていき。こちらも罠に注意しながら、施設の廊下を見回して)
そうだね、早いとこ階段を探して行こうか。
(何だか妙に嬉しそうな貂を横目に良い職を見つけたなと思い、戦闘員には向いていないと悩んでいた時期があったことを知っているからこそ自分の事の様に嬉しく思い。廊下をしっかりと見回して罠を掻い潜りながら歩いていくものの中々階段を見つけられず、時間ばかりが過ぎていき。三分を切った辺りで焦燥に駆られた表情で朧を見て)
…不味いな。見つからない。
ここまで探しても見当たらないとすると隠し階段とか?
(焦り気味に呟く狼君を見て少し考え。しかしそうなると、益々どこに階段があるのかが分からない。ややこちらも焦りを感じたが、ふと角を曲がった瞬間に見えた、目先にある行き止まりの壁が気になりジッと観察して。何だかあそこの壁だけほんの少し色が違うと感じ、隣にいる狼君の肩を叩いていき)
ねえ、狼君。あそこの壁怪しくないかな?たぶん、どこかに罠じゃないスイッチとかがあると思うんだけど…。
…確かに…少し色が違う様な気が…
(相手に言われてじっと突き当たりの壁を見てみると周りと比べてやや色が暗いように見え。辺りをぐるりと見渡すと天井にも他の部分と色が違う部分が見受けられて。しかし天井にスイッチがあるのでは手が届かない。困ってしまってなにか足場になりそうなものはないかと見渡してみるものの見当たらず、こうなったら肩車しかないかと思い少し躊躇したものの相手に頼み)
…朧、多分スイッチは天井のアレだ。俺が押すから…肩車、してもらえるか?
か、肩車?…いや、うん、緊急事態だし仕方ないよね。肩車…。
(狼君が見つけてくれたスイッチは天井にあり、さすがにこのメンバーの中で一番背の大きな自身でも届かない高さにあるので、彼からの肩車と言う提案は何らおかしくはなく。しかし肩車かと、あまりやったことがない為どういう手順で相手を持ち上げれば良いのか分からなく、取り敢えずしゃがんでみて)
えーと…肩を貸すのでどうぞ乗って下さい?
(何故か敬語になりつつ問い掛けてみて)
…あ、ありがとう、ございます…?
(相手に敬語を使われると此方も何だか固くなってしまい敬語で返してゆっくりと相手の肩に跨る様にして乗っかって。重くないか、立ち上がれるか等色々と不安でありしゃがんでいる相手に無理だけはしないようにと念入りに注意して)
お、重かったら悪い。無理そうだったら無理しなくて良いから…
(相手が乗っかったのを確認すれば立ち上がり、割と軽い思ってしまって。一瞬、小さい頃の狼君を思い出してあの時のようにロクに食べていないのかと考えてしまったが、しかし身長差があれば体重差もあるかと考え直していき。そのままバランス良く天井のスイッチの下へと入れば狼君を見上げて笑みを向けていき)
大丈夫大丈夫、むしろ軽くて驚いてるぐらいだから。
…マジで?
(少し不安げに相手を見ていたもののすんなりと相手が立ち上がったのでその高さに若干恐怖感を抱いたものの相手ならば自分を落とすはずがないという信頼だけはあって無闇矢鱈と怖がって動くほうが危ないとじっとしており。スイッチの下まで安定性のある動きをする相手に徐々に恐怖心は薄れスイッチに向かってゆっくりと手を伸ばし色が違う天井の部分をゆっくりと押すとカチリという音がして扉が開き。突き当たりの壁には開いた扉の先に階段が現れ其方を見て思わず口元を緩め)
正解だったみたいだな。…時間が無い、急ごう。
朧、有難う。降ろしてくれ。
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