匿名さん 2015-11-23 11:32:49 |
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了解。本当この施設は罠だらけだね。
(狼君の言葉に従って怪しい部分の床は踏まずに通り過ぎ。しかしながら、テグスと言い床のスイッチと言い古典的な罠は下ばかりに集中しているなと感じ。上には監視カメラがあるからだろうか、何はともあれ横の壁の方にも気を付けて行こうと思いながら進んでいれば分かれ道に差し掛かり。5階に行くルートはどちらだろうと聖君に視線をやれば、何やら別の罠解除のことで忙しそうにしていたので聞くに聞けず。狼君の方に視線を戻し)
……うーん、二手に分かれてみる?
あっ、でも固まっておいたほうが上手くいくと思うってさっき言ってたし止めておく?
難攻不落の施設だからな。
流石に名に見合うだけの罠は一通りあるんだろ。
…うーん、片方に階段があっても無かった方が戻らなきゃいけないからな。
結局片方は行って戻ってこなきゃなんねえし、もう片方も待たなきゃなんねえなら一緒に行っちゃったほうが早ぇかもな。
(相手の言う通りサイバー観点からの罠、古典的で物理的な罠と言い、数々のトラップがしかけられており一瞬たりとも気は抜けず。二又になる道の所で少し考えてそう言うと貂が”右の方からロボットが来るからそれが通過するのを待って右から調べたほうが良いと思う。”と言ったので相手の案を採用し壁に隠れて先ずはロボットをやり過ごす事になり)
そうだね、ならそうしようか。
一先ずは右のロボットをやり過ごさないとね。
(二人の言葉に頷いて、先に右から来ると言うロボットを躱さなければと壁の方へと隠れていき。そのままジッとして監視のロボットが通り過ぎるのを待てば、再び分かれ道へと出て行き。散策は右の方からかとそちらに視線を向けていると、聖君が「あっ、天井の死角にセンサーが設置されていますね。解除します」とテキパキとしていて。何故死角なのに分かったのだろうかと思っていれば「今さっき送り込んだウィルスが見つけてくれました。ーーはい、解除完了です。どうぞ」とパソコンのキーを叩いていき。それに頷いて狼君達を見遣り)
それじゃあ、右の道を行こうか。
ウィルスってそういう使い方があるんだな…
(聖の声で出そうとしていた足を引っ込め、無事解除の報告を受けてから歩いて行き。運の良い事に此方の道が正解であったらしく無事三階に繋がる階段を発見し一段ずつ仕掛けが無いか確認しながら登っていき。やはり階段を登る時が一番油断してしまいがちだが、テグスの時の様にだからこそ階段は最も罠が仕掛けてある可能性が高いように思える。慎重に埃等を見ながら不自然な切れ目が無いかと確認しながら歩いていた時チリッと小さな無機質な音が聞こえた気がして咄嗟に数段階段を駆け上がると先程居た段の壁からボウガンの矢が飛んできて向かいの側の壁に突き刺さっており。先程の位置に留まっていれば脳天を貫かれていたと冷や汗を掻き)
…何だ?今の、どっからどうやって飛んできたんだ…?
狼君!?
(2階から3階へと繋がる階段を上がっていれば後2つかと残りの階数を思い浮かべていき、そしてすぐに周囲に仕掛けられているであろう罠へと目を光らせていると、何かが開くような微かな音が聞こえたので視線を上げればボウガンが狼君を射抜こうとしていて声を上げ。ーーそれを避けて無事だった相手を見ては、ホッとして深く安堵の溜め息をつき。冷や汗をかいて罠の発動場所を探している彼に続いて、こちらも先を通る前に探していき。ふと、右斜め前にあった一部分だけくり抜かれた壁にあった小さなライオンの石像が気になり。後ろの聖君の肩を叩けば「……あー、ビンゴですね。今解除しますー」とカタカタとキーボードを打っていき。その間に狼君の方に向き直り)
……どうやら、あの石像の目の部分にセンサーが埋め込まれていたようだね。それで、狼君が今さっきいた横の壁からボウガンが発射されたみたい。
…マジかよ…そんな所にセンサーがあるなんて思いもしてなかった。
あっぶね、死ぬとこだったぜ…。
(あの音に気付いて咄嗟に避けたので難を逃れたもののまさかそんな所にセンサー式のトラップが組み込まれているとは思ってもおらず、本当にこの施設は侵入者を排除しにかかっているとひしひしと感じられ。これは本当に警戒して進まなければ危なさそうだと感じて辺りをぐるりと見わたすとこの階段から上にもいくつかの石膏像があり、本当にサイバー班を連れ立ってよかったと実感することになり。トラップを解除してから次の階へと進み、再びその入り口で立ち止まり十分に用心して先ずは壁や床等を確認し)
…なんか、何も無い様に見えるのって却って怪しいよな?
そうだね、怪しいや。
……狼君はここで待っていてね。さっきのこともあるし。
(3階の入り口の前で立っている相手に、やや強めにそう言えば今度は自身が先頭を切り。先程のことは本当に肝が冷えたので、これ以上はあまり彼を危ない目に遭わせたくないと感じて罠を見つけようとしていき。何も無い風に見えたが何本かのテグスと床のスイッチを見つけたので、一旦入り口で待機している三人の元へと戻り。それぞれの危険箇所を指差していって)
あの右奥とあそこの左手前、あとは曲がり角の一歩手前とそれから三歩後ろにテグスとスイッチがあったから気を付けてね。
(しかしその言葉を聞いた聖君がやや渋い顔で「……何かまだありそうな気がします。原始的な罠の方ではなく、セキュリティの方で」と意味深なことを言っていて。とにかくそちらは専門外なので解析を待った方が良いのかと、チラリと狼君を見遣り)
…え。…ったく…
(待てと言って自分より先を歩いていく相手を見ては何となくハラハラしてしまい、自分が前を切って歩いていた時は感じなかった類の嫌な緊張を感じて。恐らく相手もボウガンの件の時に相当焦ったのだろうと直ぐに察しがついて、あれは自分の不注意のせいなので何も言うことが出来ず任せる事にする他に選択肢はなく小さく溜息を吐き。戻ってきた相手がテグスとスイッチの箇所を言うのでそれを頭に留めつつその後の聖の言葉に少し此方も表情を険しくするとやはり待った方が良いのかもしれないと考えて。すると貂が”…あった、セキュリティ系のプログラム。其処の角にセンサーがあって曲がるとタイマーが作動するようにセットされてる。五秒後に前後にある防火壁が閉まるようになってて、その後の解析はシステムが作動してからじゃないとできないようになってるけど何重にの罠が仕掛けられてる。でも、このセンサーロボットみたいに回路が別で解除出来ないから、五秒以内にあそこからあの扉の部分まで駆け抜けるしか無いみたい。”と険しい顔で言うので少し困ったように他の三人と顔を見合わせ)
五秒か…ギリギリ…四人で走り込める、かな。
最後は閉まってる壁と床の間を通り抜ける形になるな。
だとすると小柄な俺が最後っていうのが一番妥当だな。貂はパソコン持ってるし。
僕と狼君は良いとして、聖君と貂君は厳しくないかな?パソコンを持っていることを入れて計算しても持ち時間は5秒だし、それにパソコンって精密機械だし。
……うーん、聖君。そのセキュリティだけど君でも解除は無理そう?
(狼君の言葉に承諾したいのは山々だったが、それに賛成することは難しく。一応本人の面子を保つ為にも言ってはいないが、一番の理由は聖君の足がマフィアの構成としてはとてつもなく遅いからと言うことだ。たぶんこちらがパソコンを持ってあげたとしても、彼にとっては5秒以内と言うのはキツイだろう。そんなことを考えて、念の為に聖君へと問い掛けてみればパソコンの前で眉を顰めていて「……セキュリティの解除はさすがに出来ませんが、一応時間制限を5秒から10秒に増やすことは可能ですけど……」と答えており。その言葉を聞いて、狼君の方に向き直れば)
時間制限を変えることは出来るみたいだから、少し待って貰っても良いかな?
…成程。じゃあそうして貰うか。
そしたら多分余裕ができるな。
(確かに滑り込んでも万が一パソコンが壊れてしまっては仕方がない。その為秒数を増やせるというのは有り難く、聖の件を知らなかったので喜んで頷き。貂に大丈夫かと問いかけるとノートパソコンを一度閉じてカバーの中にしまい込み頷き。貂は運動神経が悪い方ではなく小回りも効くので余り心配はしておらず、頭の中で作戦を立てて)
取り敢えず一番心配なのは途中に罠が仕掛けられてないかどうかだ。
だから、朧、お前が先頭で罠を見ながらなるべく急いで扉まで向かってくれないか?
その後に聖、次が貂、最後に俺が滑り込むから道を空けといてくれると有難いな。
突っ込むかもしんねぇ。
(最悪三十センチあれば意地でもスライディングで滑り込んでやると踏んでおり、万が一扉の中に閉じ込められたとしても先に出たサイバー部隊がセキュリティシステムを食い止める迄の間を堪えきればいいだけであり余り心配はしておらず)
(相手がすんなり提案を飲んでくれたことに感謝し、聖君のセキュリティ解析を待ち。その間に彼の「……帰ったら刃に足が速くなる方法教えて貰おうかな」と小声で呟いていた独り言が聞こえ。何とも言えない気持ちになったが、向上心を持つことは良いことだと思い、水を差すような真似は止め。そして、狼君から説明されていく作戦に耳を傾けていき、それに強く頷けば)
了解、僕が先頭だね。罠は一つも見落とさないようにするよ。
分かった、すぐに場所も開けておくようにするね。
(狼君のことだから大丈夫だろうと、全面的に信頼を寄せていたので彼が最後だと聞いてもあまり動揺はせず。ただ先程のボウガンのこともあったので100%大丈夫だとは言い切れないものの、ここでほんの少しの不安でも口に出してしまうのはメリットが無い。そんなことを思っていれば、聖君が「OKです。時間制限を10秒に変更出来ましたー」と言いながらパソコンを厳重なカバーに入れていっていて。ぐるりと皆を見回せば)
それじゃあ、準備は大丈夫?
了解、お前も急ぎ過ぎて罠にハマんなよ?
(聖よGOサインを聞くと門の手前で立ち止まり所定の位置について。唯一の心配は罠の探索とスタートダッシュを同時に行う相手のことで、テグスや床の切れ目はごくわずかなものでそのスピードでダッシュして見落としをしないとも限らず少し不安そうに眉を寄せたものの相手に対する信用は硬く最後に一言忠告するに留まり。貂の準備も完了したのを見届けると軽く頷き二人を見て)
俺たちは準備万端だ。
いつでも始めてくれ。
分かった。こっちも大丈夫。
ーーじゃあ……3、2、1、0!
(全員の準備が出来たのを見届ければ所定の位置に付いて、自身がスタートを切ることもあってか分かりやすいように秒数を数えれば、0と同時に飛び出して走り出して行き。途中で何個かのテグスやパネルを見つけたので、走りながら指を使って知らせる合図を出せば罠のスイッチを軽く飛んで避けていき。先頭と言うこともあり、10秒と言わず5秒以内でゴールへと辿り着けば後から来る彼らのことを考えて、急いで道を開けていき。まずは二番目の聖君が無事にゴールへと飛び込んで来たのが見えていって)
(カウントと同時に相手が走り出したのを見て次に聖、その次に貂が駆け出したのを見送ってから自分もスタートダッシュを切り。相手が示した通りに罠を避けて走って行くと徐々に防火扉が閉まっていくのが見えて貂がその扉とを潜り抜けたのを見ると半分以上降りているその扉と床の間をくぐり抜ける為に重心を下に下げ、全ての罠を突破すれば勢いよく地面を蹴り飛び込むようにしてその隙間に体を滑り込ませると地面との摩擦で熱を感じながらもギリギリで扉の向こうに入ることが出来、ほっと一息吐いて)
…ふう…危なかった。…皆、怪我は無いか?
こっちは無傷だよ。狼君達も大丈夫?
(一瞬ヒヤリとしたが、全員無事に罠を通り抜けられたことが出来たのを確認すれば安堵の息をつき。自分達の心配をしてくれる彼に、笑顔を向けて無事だと言うことを示していけば立ち上がり。これから進む廊下の先を見ればまた何個か石像が置いてあったので視線を尖らせていると、聖君が「あれダミーなので大丈夫ですよー」と言っていて。ザッと見た限り、テグスや不審な床も見当たらなかったので進めそうだと思っていき)
ん、俺らは大丈夫。
(軽く乱れた服を直すと貂の方を少し心配してみやったもののパソコンをかばって若干服と頬が汚れている以外は怪我もないように見えてほっと一息吐き。相手も無事な様子であったので上手くいって良かったとほっと一息吐き、聖の言葉通りダミーで特に何も起きない石像の前を通って行くと今度は3階から4階へと至る階段に行き付き、再び神経を尖らせて)
この階段にサイバー的なトラップはあるか?
(逸早くトラップを見つける為にパソコンを覗き込んでいた聖君は、狼君の問い掛けに「んー、ヤバそうなのが一個ありますね。あと数歩進んだところに“レーザートラップ”が仕掛けられています」と渋い顔をしていて。何でも逃げ場の無いこの狭い階段の正面と背後からレーザー光線が迫って来て、侵入者の肉体を切断しようとするシンプルかつ残酷な罠らしい。詳しく知っているなと思っていれば、サラリと「似たようなの作ったことありますから」と何食わぬ顔で言われて。無邪気そうな顔して案外恐ろしいなと感じつつ聖君を見ていれば、彼はパソコンから目を離して狼君の方に近づいて行って「狼さん、この子お借りしても良いですか?レーザートラップは解除に時間が掛かるので、少しでも短縮したいから手を借りたいんです。解除のやり方は僕が教えるんで」と貂君を指差して問い掛けていて)
…ん?良いぞ…って勝手に答えちゃったけど良いよな?貂。
何事も経験だぞ、経験。
(パソコンを取り出し何やら画面を見ながら非常におぞましい事を言う相手にぎょっとしながらも先に聞いておいて良かったと心の底から思い。不意に貂の手を借りたいという相手の申し出に咄嗟にOKしてしまってから本人の方を見て、今技術を先輩たる聖に教えて貰えるならばそうして貰った方がいいと言うように相手に言うと”…わかった。…聖さん、お願いします。”と言ってケースに入れたパソコンを起動させ再び画面を開くと、レーザートラップの解除方法はわからないらしく真剣な表情で聖に教えを乞うて)
(「わーい、ありがとうございます。ではでは、お借りしますねー」と聖君は上機嫌そうに狼君へとぺこりと頭を下げて、貂君を手招いていて。自分の仕事場では15歳の聖君が一番歳下なので、貂君に教える姿は何だか新鮮だと感じつつ少し敵組織同士だと言うことは忘れていて。にしても、専門用語は少し多めだったが端から聞いていても聖君の説明は分かりやすく、これなら安心だと考えてレーザートラップの解除を待っていき。ーー暫くして「終わりました!いやー、この子手際良いですね。僕みたくハッカーやクラッカーの才能ありますよー」と、ケラリと笑いながら狼君に貂君を返していっていて。その後に小声で「ほーんとAtaraxiaじゃなかったら弟子にしたかったですよ。残念残念」とポツリと呟いていて。そんなことを言うなんて珍しいと感じつつも、何だかその姿が本当に残念そうにしているように見えたので。上司として慰めるようにポンポンと聖君の頭を軽く叩けば、レーザートラップが解除された階段の方へと視線を向けていき)
ーーそれじゃあ、4階に行こうか。
(若干不安げに聖の隣へ歩いて行く貂を見守っていると何やら聖が自分には少なくとも日本語には聞こえないような言葉を発しながら説明しているのを眺めつつも貂が真剣な表情でキーボードを打ち込んでいるので恐らく理解しているのだろうと思い感心して。暫くして聖が終わったと言葉を発したのでそちらを見て見ると褒められたことが嬉しかったのか存外に貂が明るい表情をしており。中々自分以外には懐かない子だったので物珍しそうに聖に礼を言っている姿を見ていると朧の声で引き戻されて其方を見遣り一つ頷いてサイバー以外のボウガンの様なトラップに注意しながら4階へと続く階段を上っていき)
…、そうだな。行くか。
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