俺の兄さん、僕の兄さん。　　　

この先も変わらねえよ、オッサンになろうが爺さんになろうがカラ松は俺の大事な弟だ！
(相手の呟きはばっちり聞こえており、弟が兄に甘えるのに年齢は関係ないと言いたげに。後ろから抱き付いては相手の肩に顔を埋め「…お前だからだよ、カラ松」とポツリ呟いて)

ふっ、カッコいいこと言いやがっ…！！ に、兄さん…！？
（散々な扱いを受けてきたため相手の言葉は実に嬉しいものであるが、突然抱きつかれ驚きのあまり礼を忘れて顔を真っ赤にし。だが呟きがよく聞こえなかったらしく「すまない、今何て言ったんだ？」と赤い顔を半分隠しながら再度頼もうと。）

んー…やっぱ落ち着くわ。あ、照れた？かーわい
(相手の体温、匂い、感触全てが愛おしくてつい抱き付いてしまったものの相手の反応は予想外。移ってしまったかのように此方も頬を染めるも、からかいの言葉で誤魔化し。本音を零すつもりはなく、聞こえていなかったなら好都合だと「俺は大事なことは１回しか言わねーの。またいつか言ってやるから、次は聞き逃すなよ？」と顔を上げては片目を閉じ)

そんなわけ…、あ、おそ松兄さん、顔赤いぞ？
（図星をつかれつい意地になるも、相手の赤い顔に気が付くと負けじとからかうように指摘し。大事なこと、と聞くと更に気になり訊こうとするが、恐らく教えてはくれないだろうと考えると諦め、肩の上にある頭を軽く撫でると「どっちが甘えてんだかな」と。）

はは、バレたか。お前のが移った
(内心もう余裕はないのだが長男である手前、余裕のない態度は見せられなくて。伝えないと後悔するのは目に見えていたが、兄弟であることの背徳感が己を引き止めてしまって。頭を撫でられると「甘やかされるのも悪くないよな、カラ松にーちゃん」と子供のように笑って見せ)

俺は照れたんじゃなくて驚いただけだ。
（そこは認めたくないらしく、相手の言葉に首を振って否定をし。子供のような笑顔を向けられると、愛しさと同時に気持ちを伝えることのできないもどかしさが込み上げて。「そうだな」と短く同調すれば複雑な気持ちを誤魔化すように乱暴に撫で回し。）

ま、そういうことにしといてやるよ
(にひ、と意地の悪い笑い方をするとポンポンと相手の肩を叩き。乱暴に撫でられてしまえば当然髪は乱れ「ちょ…待てカラ松！一松みたいになるだろー！」と頬を膨らませるも全く嫌だとは思わなくて)

なんだよそれ、…まあ良いが。
（いくら意地を張ったところでとっくにバレていることに変わりはなく、半ば諦めたような状態で。気が済むと撫で回すのをやめ、「随分とワイルドになったじゃないか？」とくつくつ笑いながら指さして。）

…長男舐めんなよ、何でもお見通しだ
(意地の悪い笑みはそのままにぱちりと片目を閉じると茶目っ気のある表情を見せ。ぼさぼさになった髪を指先で触れると「カーラーまーつー…」と半目で声を低め、四男の真似をして)

……なら、俺の好きな人はわかるか？
（歳に不相応な子供らしい相手の表情をじっとみつめれば、冗談めいた口調で尋ねてみて。一瞬ではあるが相手が本当に弟に見え、ビクリと跳ねると「やめろ、あいつはトラウマ級に恐ろしいんだ！」と訴え）

え、お前好きな人いるのか？それは初耳…誰だ？
(思いを寄せている己としては聞き捨てならない単語が聞こえ、相手の口調とは正反対に真剣な表情で。相手の反応を満足げに見ると「はははっ！面白い反応だったぜ」と腹を抱えて笑い)

なんだ知らなかったのか…多分言ったらものすごく驚くと思う。
（良かった、と安堵する反面、気付いて欲しかったという気持ちがあり、思いは複雑なもので。人差し指を口元に添え「秘密だ」と小さく笑い。抱腹する相手をむっとした様子で見据えると「しゃれにならないぜ」と吐き捨てるように。）

えー、教えろよー
(己よりどこか大人びた対応にぶーぶー、と頬を膨らませながら口を尖らせ。相手にとって四男は相当怖いようなので髪を整えると「ごめんねぇ、カラ松兄さん！」ととびきり明るい表情を作ると五男のようにおどけてみせて)

……そのうち教えるさ、今はまだ内緒だ。
（笑顔を浮かべて上記を述べるが、その表情は何処か憂いをおびており。どうやら物真似を楽しんでいる様子の相手に吹き出すと「次は十四松か？そっくりだな」と愛しげに見つめながら）

…お前も言うようになったな、楽しみに待ってるぜ
(くくくと楽しげに笑ってふと視線を上げれば憂いたような表情が目に入り、小首を傾げ。兄弟の真似は退屈凌ぎとして覚えた遊びで「全員できるようになったんだぜ？ほれ」キリリと表情を引き締めると相手の真似をし始め）

おそ松兄さんはいるのか？ 気になってる人とか。
（ふと相手のことが気になり、脈はあるか調べるチャンスだと考えると質問してみて。己の真似をしているのだと気付くとほう、と声をもらし「ああそっくりだ。やはり俺はイカしてるな」とナルシストっぷりを発現させ。）

んー…好きな子ならいるぜ
(いるかいないかだけなら答えてもバレないだろうと照れ笑いながら告げて。相手の痛い発言も己にとっては可愛くて仕方がなく「あったりまえだろ？俺の自慢の弟なんだから」と得意げに言ってみせて)

……それは俺が知ってる人か？
（誰だと聞いたところで教えてくれるわけはないだろうとヒントを求め、得意気な様子に微笑を浮かべ「おそ松兄さんはブラコンだな」とからかうように）

よく知ってるはずだぜ、俺が大好きな子だからな！
(バレないであろう範囲でヒントを与え、名前を出さないのをいいことに気持ちをぶつけ。兄弟の事はもちろん好きなのだが、特別好意を抱くのは相手のみで「ふふ、否定はしない」と言葉を受け)

む…トト子ちゃんか？
（思い当たる人物といえば彼女しかおらず、何処か不満げな表情浮かべながら名前をあげてみて。「そう。それは嬉しいな」からかいに乗るどころか肯定する相手に、兄弟愛の強さを感じつつ言葉を返し）