karmaリア 2015-11-22 21:40:18 |
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何だ、ここは?…また、奇妙なところに呼び出されたもんだな。
(ホームレスすらもいない様な薄暗い路地裏、1人の男が周りをキョロキョロと見回しながら立ち尽くす。赤いシャツの胸元を開けた上に白いスーツを羽織るその男は、背後を振り返り、その視線の先に自らが歩いて来た道を睨みつけた。眉間にしわを寄せながら舌打ちをした後、未だスマートフォンに変わっていない携帯を取り出すと、何処かへと電話を掛けようとして)
おーおー…やっと来おったんか、堂島の龍。わしは黒岩じゃ。
(少し後、一馬の舌打ちを聞き届けながら、路地裏の闇より現れる男。そのポケットに入る携帯がけたたましく鳴るのを気にも留めない様子で、金属バットを片腕に乗せ、首を音を鳴らしながら捻る。真っ白のシャツに赤黒いスーツを着たその様は明らかに堅気の人間では無い異様な雰囲気を放ちながら、立ち尽くす1人の男にゆるりと近寄り)
黒岩、と言ったか。あんた、老けては見えねえが耳が悪いのか?携帯が喧しく鳴っているぞ。
(異様な空気を放ちながら近寄る相手に恐れる素振りも見せず、それどころかわずかに口角を上げて微笑む一馬。ポケットで自らの存在を主張する携帯を指差すと、ハッと鼻で笑って。次いでその風貌を頭の先からつま先まで見ると、小さく"センスがねえな"と呟いて)
いやぁ、あんたも馬鹿やないやろ?相手がわかっとんねん。…それよかアレやな。普段は返り血が綺麗やからこれ着とるけど、あんたが相手やったら、こないなもんは邪魔で仕方ないなぁ…。背中で語ろうや、なぁ、龍よ。
(カタン、と足元に金属バットを投げ捨てると、センスがないと言われたそのスーツの上着を勢いよく脱いで。続いて白いシャツを勢いよく地面へ叩きつけるように脱ぐと、その背中に掘られた雷神と風神の刺青を露わにし、それを見せ付けるように背を向けて)
どないや、あんたも脱いだら。
まるで兄さんみたいだな。…上等だ、死にてえヤツだけかかってこい。
(携帯を上着のポケットに押し込むと、白いスーツと赤のシャツを勢いのままに脱ぎ捨てて。筋肉のある引き締まったその体を露わにすると、同じく背中の龍を相手に見せ付ける様に背を向けて。相手を正面に認めると、腕を構えかかってこいと言わんばかりに眉間にしわを寄せ)
>一馬
はっ、そんなこと言えるんも今のうちだけや。散々吠えとくんやで。
(足元に転がした金属バット手に持ち直すと、流れ様に相手の元へと走り出し。次いでバットで相手の頭殴りつけようと振り翳すと、「これは当たったやろ」と小さく零しながらほくそ笑んで)
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