どんな姿になっても……≪非募集≫

はは、今更言われても照れくさいっちゅー話や。(ぎゅっと抱きつく力が篭る。「此方こそウチの事好きになってくれておおきに。」咄嗟に離れては笑顔を浮かべて告げる)

オカンっちゅーとアンタ嫌がるやろ。反応気に入ってもうて、途中からはわざとやったんです (内心なんかドラマみたいや…と、相手のええ匂いに包まれて余計に冷静になれない自分を感じ、気を落ち着かせるために間の抜けた話を間に入れる)
謙さんが俺を好きにさせたんやで (笑顔の相手に根負けしたような表情を見せ、「耳冷たなってんで。はよコンビニ行きましょか」と言葉を続ける)

なっ！…もう彼女やねんから、次言ったら怒るで？(一瞬小さな怒りの様なものが込み上げるが怒りはせず恥ずかしそうに口を尖らせ人差し指を立てては彼女を強調して言い)
…っ〜…も、もっとかわええ女の子が好みやと思っとった。(顔を赤く染めては恥ずかしくなり話題を変えて「はは、財前も鼻赤なってトナカイみたいになっとる。おん、行こ。」相手の顔見て小さく笑っては歩き出す。)

謙さんのそういうリアクション楽しいんですわ(そういう、に力を入れて。「これからは彼女らしく楽しませたってや」と照れ隠しにマフラーを口元まで引き上げながら)
もっと、ってなんですか。気になったらアンタが一番やんか。ほな、謙さんはサンタやな (言った側から「チャリ押すんで先輩は後ろに座っといて下さい。サンタっちゅーか、プレゼントになりますけど」と思い付いたように自転車を一端停め、相手を抱き上げて後ろ座席に座らせようとする)

何処がやねん。ウチにはよう分からんわ。(理解出来てない顔で「どうしたら楽しんでくれるんかは分からんけど、ウチが居れば財前は楽しくなるっちゅー話や」冗談交じりに言ってみる)
え、ほら清楚で大人しそーな子とか。サンタさんかぁ、悪ないっわぁ⁉︎ざざざ財前⁉︎(クスッと笑っては突然浮いた身体に吃驚して間抜けな声出て「へ？…おおきに。ウチ重なかった？」相手の言葉理解しては大人しく座席に座って、相手の顔を伺いながら問うてみて)

清楚で大人しい…逆にしんどいかもしれへんですね。アンタを好きになったんで、もしも…って話は考えられへんのやけど(軽々と話し相手を座席に座らせながら淡々と話し、「…やっぱプレゼントやな。どこが重いんですか。重いんは銀さんの打つ球やろ」と相手を見ながら事もなさげに言い、自転車を押して歩き出す)
1日謙さんに密着取材をして、後日そのVTRを見てもらったら分かると思いますわ。その言葉全然冗談になってないんで (からかうように言うも、「ま、嬉しくなるのはハズレやないっスわ…」と満更でもない表情になる)

そ、そっか。ならええん！ウチが勝手にそう思っとっただけやから。(少し嬉しそうに首を振って「せやなぁ…って球と人じゃ差があるやろっ！トナカイさんはウチを何処にプレゼントする気なんやろなぁ。」相手の発言ボ○かと思ってツッコミを入れ、行き場の無い足をふらふらさせながら呟く)
うーん、なんかそれは後で自爆しそうやから追求せぇへん事にするわ。(唸ってから心に決めて宣言し「ぇ…そ、そりゃあ愛しの謙さんやもんな！嬉しなかったっらこっちが困るっちゅーねん。」相手の言葉にみるみる顔を赤くさせながら目を泳がせて俯く)

謙さんは、俺が黙っとっても話し続けてくれるやないですか。他の女子やったらそんないかへん(ふらふらと揺れる脚に目を落として「とりあえず、銀さんの球よりは謙さんのが軽いっちゅー話や。…あと自分ノリツッコミ上手いっスわ」と締めくくる。勢いで告白をしてしもうたけど良かったやろか…と内心は気が気ではなかったが、俺へのプレゼントやな……と相手の話を聞きながらつい頬がわずかに緩む。しながら、視野にコンビニの街灯が入ることに気付く)
いつもと同じ道を歩いとるって分かっとるんですけど、今日は余計長く感じましたわ(照れ隠しに自分の耳を一撫でして、「愛しの謙さん、降りてください」と棒読みで言う。「自転車停めてくるんで、先に入っててください。寒いやろ」と頭にポンと手を置いて)

そら沈黙のが辛いし、財前ちゃんと聞いてくれてると思って色々話してもうて。(照れ笑いしながら「あ、ウチの真似や。ふふん、ウチのお笑いセンス舐めんなや」自慢気にドヤ顔披露しながらピースサイン。少し明るくなった道に先を見やればもう其処はコンビニで)
ほんまや、ウチの帰宅はいつもならもっと早いしな。(頷きながら微笑み「な、棒読みかいな…」苦笑いしながら自転車から降りる。「ええよ、すぐやろ？待っとるから早よ止めて来てや。」置かれた手に目をやってから相手を上目で見つめる。)