〇俺たちの青春〇【Free!】

...本当？なら、ずっとハルの顔見てないと...ハルの温もり好きだよ(自分も足を崩しては抱きしめたままそっと目を伏せて、)宗介と？ううん、連絡先知らないからね。...そうだったんだ....ハルの罰ゲームなら受けてもいいけど、罰ゲームは何？(気になるのか興味津々になって尋ねて、)俺には、遠慮してるように見えたけど違った？うん、そうしてみて。...渚に毎回ハグされてるからね、ハルは。...落ち着く？(猫のように相手にすりより段々と頬が赤く染まっていき、)

別にずっとは見る必要ないっ、…真琴のほうが温かい…、ちょっと、寝る…（心地よさに逆らえず目を閉じたまま言うと寝息を立て、）そうか、じゃあ貴澄は？んー…凛にイタズラ電話、とかどうだ？（自分の携帯を差し出し、）…本当に真琴にうそはつけないな。お前も渚に飛び付かれてるだろ？……真琴、顔が赤い（くすぐったそうに身じろいで相手の片頬に手を添え、）

...今度はハルが寝る番？いいよ、ハル...寝てるハルも可愛い....(そっと相手の頬に口付けしてはにこっと微笑み、)貴澄は..んー、あんまりとらないかな。え？凛に？用事がないなら電話してくんなって言われそう....絶対問い詰められるよ、あの電話は何だって...俺、殺される(携帯を受けとれば眉間に皺寄せる凛の姿が浮かび首を横にふり、)ハルよりは飛び付かれてないよ、渚もハルのこと大好きだしね。....そ、そうかな？(恥ずかしくなり視線をそらしてしまい、)

ん……まこと、水入りたい…（寝言を言い相手の服をぎゅっと掴み、）真琴、大丈夫だ、そんなに怯える必要はない。ただ次会ったときに怒られてお化け屋敷に連れていかれるかもしれないだけだ（相手の様子を面白がるように言い肩を叩いて、）そうなのか？でも渚は見てて楽しい。……あぁ、それに少し熱い…熱か？（相手が額と自分の額をくっつけて目を遇わせようとし、）

....また？夏は良いけど冬はやめといた方が...絶対風邪引くから。ちょっと待ってて(そっと相手を横にして寝かせては風呂場に行き、)ハル、酷くない！？俺がそういうの苦手なの知ってるだろ？....凛にくっつくのはちょっと...行くならハルとがいいかな。ほら、ハルならくっついても大丈夫だろ？(お化け屋敷と聞けば後退り壁にぶつかってしまい、)...うん、渚の笑顔にはいつも救われてる。いや、熱では...って、ハルもやるようになったね。やられてるばっかじゃいや？(相手と目を合わせればにこっと微笑み、)

んー…（風邪はひかないと言うように首を横に振りながらも少し寒そうに体を丸くして、）俺は真琴とお化け屋敷に行ってもいいけど…凛にくっつくのは嫌なのか？…でも凛はくっついたら怒りそうだな（壁にぶつかった相手の近くに行き宥めるように頭を撫で、）渚がいなかったら水泳部もできなかった。…べ、つにそういうわけじゃ…っ、（急に恥ずかしくなって顔を離し目を逸らし、）

...これ、イルカの...ハルも大事そうに持ってるんだ。あの時を思い出すなあ(ぬるま湯を浴槽にためているとイルカの置物を見つけそっと手にとり、)嫌じゃないけど、凛のあの性格を考えれば嫌がるだろ？くっつくなって...だからハルの方が安心出来るっていうか....(上手く説明できずにんーと考え込んでしまい、) 最初に水泳部つくろうっていったのは渚だからね....本当渚には感謝してる。...わかった、わかった。そういう顔すると苛めたくなるよ、ハル(頭を撫でればそっと頬に口付けし、)

……真琴？（少しして目を覚ますと相手が隣にいないことに気づいてキョロキョロと辺りを見回し、）確かに凛は嫌がる…じゃあ、罰ゲームは俺とお化け屋敷、にする（少し考え言い相手を見遣り、）ん、そうだな。渚は怜も勧誘してくれたし、またリレーができた。…っ、真琴のバカ、意地悪（更に顔を赤くし口付けされた箇所を触りながら抵抗するよう言い返し、）

....俺がハルに譲ったんだ。ハルはイルカのイメージだよ。あ、ハル...起きたかな？(浴槽にたまりぬるま湯を止めればイルカの置物を持ったまま相手の所に戻り、)...え、決定？俺、お化け屋敷は...そういうのは苦手だし...本当ダメなんだってば！行かなきゃ...ダメ？(冷や汗をかきながら相手の携帯を返して、)あんだけ嫌がってた怜を誘えたのは渚だからかもね..うん、最高のリレーと最高の仲間。....分かってる(反撃することはせず相手の言ってることを素直に受け止めて、)

真琴、それ…覚えてるのか？（相手の姿が見えると少し驚いたようにイルカの置物を見て、）…渚と怜も誘って行く。真琴は本当にダメなんだな…じゃあ凛に電話かお化け屋敷、どっちか選べ（携帯受け取り相手の言葉に頷くも少し考え選択肢を与えて、）それにお前が部長になったから、いいチームになれた。本当に最高のリレーと仲間、だな。……真琴？（自分の言葉を素直に受け止める相手を少し怪訝そうに見て、）

...覚えてる。あと一つしかなくて俺がハルに譲ったんだよね？あれは忘れない...(こくんと頷けばイルカの置物をじっと見詰めて、)あの二人も平気そうだし...はあ...ダメなのは俺だけ。凛に電話するっていってもどうやってきりだせば良いかわからないし...お化け屋敷は...。どっちも嫌だなあ(はあとため息をついては首を横にふり、)...俺が部長で良かったのかな？...うん、皆で泳げて嬉しかった。ん？どうしたの？(相手の表情にキョトンとしては、)

…イルカ欲しがってたのに、真琴はあの頃から優しかったから…あの時、もしイルカが二つあったら選んでただろ？（相手をじっと見つめて、）……分かった、じゃあこいつとキス、っていうのはどうだ？（猫を拾い上げて相手の顔の前に持っていき目を閉じるよう促して、）真琴が部長だったからまとまった、と俺は思う。……いや、何でもない。ただ真琴が何考えてるのかと思ってただけだ（首を横に振って相手見遣り、）

...そうだね、二つあったら選んでたかな。イルカって人気なんだって思った....あ、ハルが水風呂入りたいって言ってたから...(イルカの置物を相手に渡しては相手の手を引いて浴室に向かい、)...猫とキス！？....え、えーっと...目閉じればいい？(そっと目を閉じてみて、)そう言ってくれると良かったって思うよ、ありがとう。...何も考えてないって言ったら嘘になるけど...ハルのこと考えてた(相手の顔を見ずにゆっくりと告げて、)

水風呂？……もしかして、俺寝言言ってた…（不思議そうに首を傾げると思い当たることがあり歩きながらも小さく呟いて、）ん、俺がいいって言うまで目閉じたまま……、真琴、終わったから目開けていい（そっと相手に口付けると猫を再び相手の顔の前に持っていき、）……俺のこと？（相手の視線捉えようと目をじっと見つめ、）

うん、水風呂入りたいって言ってた。覚えてないの？...ハルの為にためたんだ(浴室に着くと浴槽にはぬるま湯がたまっていて、)....今、猫っていうより...。あ、ハル！これから遊園地行かない？ハルと行きたかったんだけど....車がないと無理か(相手がしてきたことは分かっているものの言うことはせず遊園地に行こうと誘うも自分達は免許と車を持っていないことに気付き、)....うん、ハルのこと。過去のこととか色々ね？(相手の顔を見ながらにこっと微笑み、)

ありがとう、真琴…じゃあちょっと、入る（服を脱いで水着姿になるとゆっくりと体を浴槽に沈めていき、）…遊園地？真琴なら行ってもいいけど、お前の言う通り車がない…（相手が気付いていないと思い安心して息を吐くと相手の言葉に頷いて少し困ったように、）…そうか、ずっと一緒だから真琴は色々知ってる…、俺もたまに真琴のこと考える（相手の微笑みに思わず見とれるもはっとして視線逸らし、）

...やっぱりぬるま湯につかるハルは....最高だね(浴槽の横で沈む相手を見ながらそっと呟き、)あまちゃん先生が居れば良いんだけど...んー、ちょっと歩いて探してみようか、何かあるかもしれないし(立ち上がれば玄関に向かって歩き、)うん、付き合い長いし...俺は、ハルが居なきゃダメなんだ。俺のこと？例えば？どんなこと？(首を傾げてはじっと見詰めて、)

気持ちいい…、ん？何か言ったか？（満足そうに表情緩めて相手見遣り、）…そうだな、歩いてみるか（相手の言葉に頷いて後に続くように玄関まで行き外に出て、）真琴は…俺が居なくても、ちゃんとやっていける、と思う。…水に入ろうとしたら困ってる顔とか、食べてた甘いものの事とか、真琴の将来…とか（考えるように視線を上に向けながら言い、）

...ううん、気持ち良さそうな顔してるなって...ハル、俺は外に出てるよ(浴室から出ては壁によりかかりすっと目を細めて、)...俺達が通ってたスイミングクラブ行こう？そんなに遠くないだろうし、今は泳ぎたいんだ...(居間に戻り鞄をもってくると肩にかけては外に出て歩きだし、)俺は、ハルなしでは生きていけない...ハルが水なしでは生きていけないように...(俯いては拳を作りぎゅっと握りしめ、)

ん、俺はもう少し水入ってる…（頷いて相手の背中を見送るとイルカの置物を手に取ってじっと見て、）あぁ…、真琴が泳ぎたい気分なのは、珍しいな（スイミングクラブに向かって歩きながら少し不思議そうに首を傾げ相手を見遣り、）真琴…、俺はお前の前から消えたりしない、だから…（大丈夫だと言うように相手の握った拳の上に手を重ね少し辛そうにして、）