〇俺たちの青春〇【Free!】

うん、貴澄もいて...文化祭来てたんだね。それはこっち台詞だよ、ハル。やると言ったからには俺も負けない(にこっと微笑みかけて、)...ハルの料理は美味しいから結婚したら良い旦那さんになるよ。え！？そんなにかかるの？酷いなあ、ハル(肩を竦めてはやれやれと、)....砂糖....砂糖...これ？(砂糖ではなく塩を出してしまい、)

あぁ、そういえば来てたな…全然変わってないみたいだった。…楽しみだな（微笑む相手をじっと見つめ、）…別に料理出来なくても、真琴みたいに面倒見のいいやつのほうが良い旦那さんになる。お前の不器用さは昔から見てるから、分かる（少し自信あり気に、）……真琴、それ舐めてみろ（疑いの視線を向けて、）

....そんなに話してないけど、昔からあんな感じだったよね？....いいところで渚にやられたんだっけ、俺(思い出したように呟いて、)....そうかな？そんなことないと思うけど....ねえ、ハル？今日からずっとハルん家泊まっていい？...う、それは何かの間違い...じゃないかな(冷や汗掻きながら視線泳がせ、).....っ！しょっぱいよ...これ、塩...(舐めればちょっと咳き込み、)

あぁ、雰囲気変わってなかったな。あの時の真琴は面白かった（ふ、と小さく笑い、）……俺の家？ずっと？いきなりどうしたんだ、真琴。…間違いなわけないだろ、傍で見てたんだからな（私選泳がす相手を楽しそうに見て、）…やっぱり、な。大丈夫か？ほら、水飲め（手際よく料理を進めながらも水を差し出し、）

貴澄はあのままでいいんだ。....渚が撃たなきゃ俺が勝ってたのに...面白かった？(キョトンとしながら見詰め、)..ん？なんとなくだよ、ハルと一緒にいたい...からかな。....、やっぱりハルには嘘つけないね？(後頭部を掻きながら苦笑いし、)....うん、大丈夫...ありがとう(水を受けとれば飲み、)

そうだな、俺もそう思う。いや、俺が勝ってた、真琴は手震えてただろ。…あぁ、不意に撃たれた時の顔が（思い出して楽しそうに目を細め、）…そうか。真琴が泊まりたいなら、俺は構わない。…真琴は嘘ついても分かりやすい、すぐ顔に出る（そっと相手の顔に手を伸ばし、）あとは自分でやるから、真琴は座って待ってろ（居間を指差し、）

貴澄はバスケ部だったよね？ハルも手震えてたよ。俺、どんな顔してた？そんなに面白い顔してた？(目をパチクリしては顎に手を当てて、)本当？これでハルと一緒に居れるね、嬉しい。.....ハルも顔に出るタイプだと思うけどなあ(自分も相手の顔に手伸ばし頬染めて、)俺、いいとこないなあ、砂糖はこれだろ？渡しとく(今度は砂糖を取り相手に渡せば畳に座り、)

あぁ、真琴もバスケ部に誘われてたな。…俺は震えてない…、ん、驚いてて尻尾が垂れた犬みたいだった（頷いて相手見遣り、）…俺も、真琴が居ると安心する。……そうか？そんなこと言うのは多分真琴ぐらいだ（頬染める相手を見て急に恥ずかしくなり自分の顔が熱くなるのを感じてぱっと手を離し、）真琴は料理食べてくれればそれでいい。ん、ありがとう（砂糖を受け取ると料理を再開し、）

俺にバスケは合わないよ。.....強がってもだーめ、俺は分かってる。い、犬？わん？(キョトンとしては犬の鳴き真似をしてみて、)俺も、一番落ち着くのはハルと居るときだよ。.....普段あまり笑ったりしないけど、俺には分かる。渚とか言いそうだけど.....ハル？(相手の頬を両手で包み込み、).....そっか、そうだね(外を眺めては短い返事をして、)

そうか？アイツは真琴は足も速いから、って残念そうにしてた。…強がってなんか、ない。……真琴、お手（目を細め手を差し出して、）本当か？お前にそういわれると…嬉しい。渚も付き合いは長いから、な…なんでも、ないっ（視線逸らして熱くなる顔を落ち着けようとし、）？………出来た、（相手の様子に少し不思議そうにするも手早く調理を終えお皿をテーブルへと運び、）

俺はハルと泳ぎたかったから。.....はいはい、俺は分かってるからいいんいいんだけど。....俺、いつからハルの犬になったの？でも、ハルなら優しくしてくれそうだし安心できるよ(相手の手に自分の手を乗せて、)うん、ハルのこと大好きだから...ね。なんでもないって顔してないよ(視線そらした先に自分の顔近付け、)ごめん、ちょっと考え事してたんだ.....いい臭いがする。食べていい？(お皿をじっと見つめながら尋ね、)

…俺も、泳ぎたいと思ってたし、真琴がバスケ部に入って水泳辞めないか心配だった。…ん？ずっと前から。優しくできるかは分からないけど、真琴が犬だったら学校にも連れていく（満足そうに口元緩めると犬を撫でるように相手の頭をわしゃっと撫で、）…お前はいつも平気でそういうこと言う…、っ真琴、うるさい（観念したように視線合わせ、）…大丈夫か？心配事、か？…あぁ、（頷いて自分も座り、）

もしバスケ部に入ってたら水泳はやってかったしハルとも泳いでなかった。そうだっけ？...え？優しくないってどういう...もし連れてかなくても着いてくつもり(気持ちよさそそうに目を細めて、)..後で言えば良かったって後悔するのは嫌なんだ...ふふ、じゃあこれ以上は何も言わない(相手の唇に人差し指を当てて、)...俺は、ハルの役に立ててるのかなって...(眉を下げてはポツリと呟き、)

…真琴が水泳やってなくて俺と泳いでないなんて、想像できないし…嫌だ。だって犬は躾けが必要なんだろ？でも真琴なら聞き分け良さそうだから、心配ないか。…じゃあ、一緒に泳いでもくれる、か？（相手の表情に嬉しそうな雰囲気出し更に頭を撫で続け、）…後悔したこと、あるのか？…それなら、いい。真琴はたまにうるさいから（一瞬固まると恥ずかしそうに慌てて相手の手を掴んで自分から離し、）役に立ってるに、決まってるだろ？いつもお前に甘えてばっかり、だし…（即答し心配そうに相手の顔を覗き込み、）

....俺も、ハルと泳いでない姿は想像できないなあ。そうやって厳しくするつもりなんだろ？大丈夫、ハルに迷惑は掛けないよ。...勿論、ハルと泳ぐの楽しいからね...って、ハル、撫ですぎ(自分も相手の髪に手を伸ばし優しく撫でて、)....ない、かな。ハルに嫌われても言いたいことは言ってきたからね。え！？俺、うるさかった？ごめん...(しょぼんとして、)...ハルは俺のために料理作をってくれる...けど、俺はハルの為に何もしてあげられてないだろ？(覗きこまれれば視線をそらしてしまい、)

それに真琴が居なかったら今頃競泳辞めてた。…真琴に迷惑かけられたことはあまり無い、な。…ん？嫌、か？（撫でられ心地よさそうに目を細め、）…そうか、真琴らしいな。いや、その…うるさいっていうのは半分冗談みたいなものだから、謝る必要はない（内心慌てて宥めるように、）それは間違いだ。真琴は…俺が何を言いたいか察してくれたり、間に立ってくれたりして…俺に飽きもせずに隣にいてくれてる。それが俺は…嬉しい（視線逸らす相手の顔を両手で包み瞳捉えようとし、）

...うん、俺もハルと同じ。...本当？なら良かったけどもし迷惑かけてたらってちょっと心配だった。嫌じゃない、撫でられるのは嫌いじゃないからもっと撫でて(まるで犬のように相手に甘えて、)なんかハルはほっとけないんだ、世話やきたくなるっていうか...(顎に手を当てて、)ハル...！俺、ハルの側にいるから！嫌われてもなにしてもハルの側に...ずっと...(少し涙目になりながら瞳をうるうるさせて、)

…迷惑だったら、すぐに言ってる。ん、良かった…真琴はいい犬だから、撫でてあげてもいい（よしよし、と犬にするように撫でて表情僅かに緩ませ、）それは真琴の性格じゃないのか？俺だけじゃなくて、皆に世話焼いてる（少し複雑そうな表情をし、）ずっと…？愛想つかして離れていったり、しないか？（相手の頬に触れたままで涙を拭うようにそっと親指で目元を撫で、）

...うん、ハルは大人しく見えるけど言うことは言いそうだしね。俺は犬じゃないってば....！落ち着くなあ、ハルに撫でられると(目を細めてはそのまま目を閉じてしまい、)え？そうかな？そうかもしれないけど一番世話やいてるのはハルだと思ってる。だから、そんな顔しないで(頬を優しく撫でて、)当たり前だろ！....離れてく訳ないだろ...(首を横にふりながら唇を噛み締めて、)

さすが真琴だな、よく分かってる。…真琴？眠いのか？（撫で続けながらも顔を覗き込みそっと小さな声で、）っ…別に俺は、一番世話やいて欲しくて言ったわけじゃ…（言いながらも頬に触れる温もりに心地よさそうに目を細め、）真琴…、ありがとう。俺はお前が側に居てくれるだけで、いい。だから…ほら、あんまり噛むと血が出る（解きほぐすように相手の唇を何度かなぞり、）