〇俺たちの青春〇【Free!】

学部も一緒だし同居してるし。ハル、俺のことからかってる？ちゃんと片付けるよ。うん、そんくらい。近いからって油断してると遅刻するよ(むすっとしては玄関から出て大学に向かって歩いていると白猫が近付いてきて優しく頭を撫でて、)

…まさか真琴と同居出来るとは思わなかった。からかってないからほら、拗ねるな。…高校の時みたいだな、真琴こそ猫に夢中になって油断してると遅刻するぞ（宥めるようにして言うと猫を撫でる相手見て高校時代を思い出しぽつりと言葉漏らすも特に止めることはせず、）

俺も。けど、同居すればずっと一緒に居れるし。からかってる...荷物が多かったから出来なくて...。懐かしいなあ、ハルを迎えに行く前に近寄ってきた白猫がいて...こいつ、その時の白猫に似てる(白猫を見詰めてはその時の記憶がよみがえり複雑な気持ちになり、)

そうだな、離れて寂しくなることも…なくなる。そんなに何持って来たんだ？…真琴…、夏休みに渚とか怜に会いに帰ろう（相手の気持ちを感じて呟くように言い自分も相手の隣で猫に手を伸ばして撫でると少しでも明るくしようと相手の頭も撫でて、）

....うん、きっと俺はハルが居ないとダメなんだ。色々だよ？急いでたからあんまり覚えてないだけど...。そうだね、あの二人も会いたがってると思う(相手の気づかいが嬉しくてにこっと微笑めば猫に手をふり大学に向かい歩き、)

真琴は人当たりもいいし勉強も出来るから、俺が居なくてもダメになることはない。…部屋探して引っ越しして大学の準備して、慌ただしかったからな。…人が多い（相手の様子に安心してほっと息を吐き隣に並んで大学へ向かい着くと少し眉を潜めて、）

んー、そうかもしれないけど、ハルが傍にいてくれないと勉強もはかどらないよ。一気にやることが増えて大変だったね。引越しするだけで色々あったし。うわあ、本当だ。大学ってこんなに人がいるんだ(人の多さにびっくりするもそこまで驚いた様子はなく慣れたように校内を歩き、)

…そうか、じゃあ俺が同居するのは嫌だって言ったら大変だったな。…引っ越しはもうやりたくない、面倒臭かった。…何でそんなに慣れてるんだ（置いていかれないよう相手についていき歩いて未だ慣れずに辺りを軽く見ながら少し悔しそうにして、）

....そしたら、隣の部屋にすればいいだけだろ？確かに。けど、引っ越すこともあるかもしれないから...分からないなあ。ん？何でって聞かれると分からないけどただ広くて人が増えただけで高校と変わらない(相手をじっと見詰めてはクスッと笑い講義が始まる教室に入って、)

隣の部屋…、…やっぱり一緒の部屋でいい。引っ越すって、大学卒業してからって事か？……お前のそういう考えができるところは羨ましい。真琴、ここでいいか？（教室に入り最後列に座ろうとするも止めてあまり遠くない場所を選び眼鏡でも見えるか目で尋ねるように相手に視線向けて、）

隣の部屋ならいつでも会いに行けるけど、俺も一緒の部屋がいい。んー、これからの人生....引っ越さなきゃいけないことも出てくるんじゃない？人が多いところはハル、苦手だもんね。うん、大丈夫(真ん中くらいの席に腰をおろしては眼鏡をくいっとあげてノートを開き準備して、)

ん、やっぱり一緒の部屋にして良かったな。そうだな…面倒臭いが真琴と一緒なら、いい。あぁ、あまり人が多いところに長くいると水に入りたくなる…、…（隣に座って自分も筆記用具とノートを取りだしふと相手に視線遣ると眼鏡姿に思わず見とれてじっと見てしまい、）

そうだね。面倒なことも二人でやればすぐ終わるよ。水に？そう思うのはハルだけだと思うけど。....ん？どうしたの？(相手の視線を感じて首を傾げていると先生が来てチャイムがなり授業が始まり。真剣になりシャーペンでノートに何かを書いていき、)

そうだな、二人でやれば…大丈夫だな、だから今回もちゃんと引っ越しできた。っ…別に何でもない（相手の言葉にはっとして見とれてたことに気付き慌てて首を横に振り授業が始まるとノートを取るも集中力が続かずちらりと相手を横目で見て、）

荷物も重たかったよね。使いそうなやつだけもってきたはずなんだけどなあ。ハル？そんなに見られると恥ずかしいから。大学に入って初めて眼鏡かけたから見とれてた？(周りに聞こえないように相手に聞いてはわかりやすいなと思い再びシャーペンを走らせて、)

あぁ、荷物まとめるのも大変だった。真琴のほうが荷物多かったし、人の片付けばっかり手伝ってたからまだ段ボールのままなんじゃないか？違っ、見とれてないっ（小声で言いながらも耳を赤くして顔を正面にむけて相手を見ないよう授業内容を書き留めて、）

んー、ハルもけっこう多かった気がするけど。そうだね、今度はハルに俺の荷物片付けるの手伝ってもらおうかな...。......(きょとんとしながらも時計をちらちら見ては早く終わらないかなと内心思っていて。気付けば相手の方を向いていてはっとなり、)

っそれは…水着とか、色々詰めたから…でも真琴よりは多くない。あぁ、分かった、俺はもう片付け終わったから、帰ったら手伝う。……真琴？（授業を聞いてノートを取っていると視線を感じてあえて向かないようにするも気になり相手を見て不思議そうに首を傾げ、）

水着、かあ....確かに必要だね。うん、ハルは余計な物いれなさそうだし俺の方が多いよ、きっと。ありがとう。まずは中身を確かめないと...。いや、んー、....早く終わらないかなって(言おうとしたこととは違うことを言い見つめていればチャイムがなり授業が終われば背筋を伸ばして、)

ん、一応全部持って来た。…お前がどんなもの詰めてきたのか気になる、水着は持ってきてるだろう？…俺もそれは考えてた…、次も教室ここだよな？水買ってくる（相手の言葉に違和感感じるも特に追及はせず未だ首を傾げて見つめてチャイムが鳴ればすぐに立ち上がって、）