〇俺たちの青春〇【Free!】

そうだね。風邪引いたら何も出来ないしハルにうつったら困るし....えっと、先ずは野菜を切って...うわぁあ！？(野菜を切っていると包丁の扱いに慣れてないのか手を切りそうになり、)....確かに、宗介はいい人だし....ハルが良いなら良いよ、話しても(相手の言葉に頷きながら、)え？どうしたの？そんなに改まって言うってことは凄い大事なこと？(キョトンとしては何故か正座をして、)

っ！真琴、大丈夫か？やっぱり…今日は俺が切る係、真琴が炒めたり味付けの係、っていうのはどうだ？（慌てて相手に駆け寄ると手を切っていないことに安堵し息を吐いて、）そうか、じゃあもし山崎も一緒だったら話す、で決まりだな。凛…どんな反応するんだろうな（少し緊張した面持ちで、）あぁ、大事なことだ。お前が何でも聞くって言うから、話すなら今しかないと思った。…真琴、今度一緒に水風呂に入ってくれないか？（相手につられて思わず正座をして真剣な表情で、）

....あはは、やっぱり長年包丁持ってなかったから...んー、大丈夫。そうしようかな、ハル...俺一人でやるって言ったのに...(ううと泣きそうになるのを堪えては目を擦り、)....言った直後はそのまま固まってそうだけど、その内信じるようになるよ。宗介が居たら宗介にも信じてもらわないとね？(凛が固まってる姿を想像してはくすっと笑い、)....っ！？え？ハル？何か変な物でも食べた？....俺は良いけど、ハルからそんな言葉が出てくるなんて思わなかったからびっくりした(一瞬キョトンとなり驚くも胸に手を当てて落ち着かせて、)

気にするな。ずっと一緒に居るから今日じゃなくても、別の日に作ってくれれば俺はそれでいい（顔を覗き込み両手で頬を包んで言うと手を離して野菜を慣れた手付きで切り始め、）そうだな…凛が信じてくれれば山崎も信じるかもな（相手と同じように凛の姿が想像出来て小さく笑い、）…別に変な物は食べてない、いつも通りだ。前から少し思ってた、水風呂に真琴と一緒に入ったら、どうなるのかって。水と真琴、好きなものの組み合わせだからな（少し恥ずかしそうにしながらもちらりと相手を見て、）

そうだけど、やっぱりハルには作ってあげたいし...先ずは包丁から慣れないと...うわあ、ハル凄い。料理してるだけある...(相手の包丁の扱いを見ては感心してずっと見てしまい、)...宗介こそあんまり信じてくれなさそうだけど....大丈夫かなあ(心配なのか眉を下げて、)...んー、ハルのお風呂って狭かったよね？俺、入れるかなあ。...そんなこと思ってたんだ、ハル。もう恥ずかしいから...けど、ハルと一緒にお風呂...良いかも(想像してはかあと顔を赤くして、)

これぐらい普通だ。お前も慣れればすぐ出来るようになる…ほら真琴、切った野菜ここに置いてくから頼むぞ（手を止めて相手に視線遣り言うと再び手を動かし始め、）…凛が居るから大丈夫だろ。心配するな（言いながらも自分も少し不安そうに眉寄せて、）…そうだな、大丈夫だとは思うが…もし入れなかったら、諦めるしかないな。おい真琴、あまり想像するなっ（顔を赤くして軽く睨むように相手を見て、）

...うん、そうだね..まだ時間はあるし。..えっとカレーだから先ずは肉から炒めて次は野菜...(肉を取りだしては炒めて次に相手が切った野菜をいれて、)ハル、着いた。鮫柄の門って綺麗だし学園って感じ...あ、凛？今鮫柄に...何しにって凛に信じてもらいたくて...さっき言ったこと(凛に電話してはちょっと眉を下げて、)...多分、入れるよ。想像しちゃうよ？分かったから、そんなに睨まない(肩をポンと叩いては落ち着かせようとして、)

…包丁に慣れて塩と砂糖を間違えなければ、真琴は料理出来るようになるかもな（切り終えて手を休めると相手の隣に立ったまま炒める様子を見て呟き、）あぁ、岩鳶とは違う…、凛、困ってるのか？（同意するように頷いて相手の声に耳を傾け眉を潜めて、）…俺は水風呂のこと言ったが、真琴は、俺に聞いて欲しいこととか無いのか？（少し落ち着いたように息を吐くと相手に向き直りじっと見つめて、）

あ、あれは...もうあんな間違いしないってば！よし、あとはルーをいれれば...(塩と砂糖を間違えたことを思いだし冷や汗をかきながらルーを入れて、)....うん？...凛に迎えにきてほしかったんだけど。分かった、そっちまで行くよ。...ハル、凛が寮まで来いって(通話を切ればはあとため息をついては相手に告げて、)へ？んー、ハルに聞いてほしいこと...俺は、ハルが俺の側にいてくれればそれだけで嬉しいし十分だよ？ペアのものは憧れるからそれがいいかな(暫し考えた後やはり相手がいることに喜びを感じてそれ以上ないと思うも一つ思い付いたことを言ってみて、)

そうか？真琴の事だからまた間違えそうだけどな。…ん、いい匂い。ちゃんと出来てるみたいだな（カレーの香りに満足そうに呟くと空腹になりお腹に手を当てて、）寮まで？凛迎えに来てくれないのか…仕方ないな。…凛の部屋で話すって事だよな？そうしたら山崎もやっぱり居る可能性高い…（同じように小さく溜め息つくと歩き出してふと想像したことを口にして相手見遣り、）……真琴は自然とそういうこと言うから、困る…。ペアのもの？真琴は何がいいんだ？（照れて僅かに頬を染めながらも甘えるように相手の膝の上に乗り首を傾げて、）

....間違えないよ、多分。...良かった、美味しそうな匂いがする。あ、ご飯も炊けた(出来上がったカレーを見ては嬉しそうにしてご飯が炊き上がればお釜を開けて、)んー、来てくれると思ったんだけど...。そうだね、あの二人同じ部屋だった気がするし...まあ、宗介なら席はずすって言いそうだけど(確かに同じ部屋なため居る確率は高いだろうと思うも席はずすのではないかとも思い、)....ハルだって言えるだろ？何でもいいけど、ペアっていうとストラップとか洋服とか多いけど...あ、リストバンドはどう？(ストラップが良いかと思うも当たり前すぎるかと思いリストバンドを提案してはむにっと頬を軽く摘まんで、)

ん、こっちもいい感じだな。じゃあ冷めないうちに食べるぞ、真琴（釜を覗き込むとしゃもじを手に取りお皿にご飯をよそい相手に渡して、）…そうだな、どちらにせよ多分どうにかなる、だろ。凛の部屋番号は…（頷いて同意し寮の前まで着くと顎に手を当てて考えるも分からず困ったように相手に視線向けて、）…言えるかもしれないが、真琴のほうが何か自然、だ。……リストバンド？あぁ、いいんじゃないか？身につけていられる（目を細め自分も相手の頬を軽く摘まんでみては小さく笑い、）

ありがとう、ハル...俺もお腹すいてたし早く食べたい(お皿を受けとるとお玉でカレーをすくいご飯にかけては机の上において、)....ここ、さっき電話で教えてもらったんだ...ほら、中から話し声がする...(ある部屋を指差しては中から凛と宗介の声が聞こえてきてこんこんとノックをして、)....ハルも自然だよ？ハルはそう思ってるかもしれないけどちゃんと伝わってる。...じゃあ、そうする。ハルとお揃い...嬉しいなあ、俺(まるで子供みたいな笑顔を相手に向けては摘まむ相手の手を掴み、)

ん、じゃあ食べるか。…いただきます（机の前に座ると手を合わせて早速カレーを口に運びもぐもぐと口を動かして、）ここか…あぁ、声聞こえるな。…凛、真琴と一緒に来た。早く開けろ（相手がノックしたあとにぶっきらぼうに中に居るであろう人物に声をかけて、）……ありがとう真琴、ちゃんと伝わってるなら、良かった。…そんなに嬉しいのか？お揃い（手を掴まれビクッとするも相手の笑顔にきゅんとして頬を撫でようとし、）

...ハル、どう？美味しい？ハルが手伝ってくれて助かったよ...野菜切ってくれて...(自分もカレーを口に運びちらっと相手を見てはどういう言葉が出てくるか気になって顔をくいっと近付けて、)...そ、宗介？...凛、俺たち付き合ってるんだ。嘘じゃない....(ドアが開き宗介と凛の姿が見えるも宗介は"自販機に行ってくる"と席を外して凛だけになれば目の前で正座して、)嬉しいよ？好きな人とお揃いって....ハルは嬉しくない？(撫でようとする手を止めようとはせずそっと唇を重ねて、)

…美味しい。やっぱり…人に作ってもらうと違うな（驚いたように少し目を見開いて言うと相手に視線向けて僅かに微笑み、）……真琴が言ってることは本当だ。わざわざ冗談を言いに鮫柄まで来ない（部屋を出る山崎にちらりと視線向けると相手の隣で同じように正座をして"二人で俺をからかってんだろ？"と言葉発する凛に眉を潜めて言い返し、）…嬉しいに決まってるだろ？真琴とお揃い…ん、（口付け受け入れ頬を撫でていた手を相手の肩に置いて、）

....俺が全部やったわけじゃないけど、そう言ってくれると...嬉しいよ(一気にたいらげてはお腹一杯になったのかお腹をポンと叩き、)....確かに、凛の言うこともわかるけど...。これで信じてくれる？(正座する二人にびっくりしては"俺と宗介が付き合ってるって言ったら信じれっか？"と苦笑するも信じたようで片手あげて"ここまでされて信じねえ訳にはいかねえよな"と述べて、)...良かった、リストバンドは何時もつけてて？はずなきゃいけないとき以外は....んっ(深い口付けを繰り返して、)

…残ってる分は、明日渚達に食べてもらうか？美味しいから、きっと喜ぶ（相手の行動にお腹一杯になったのだと分かり自分も食べ終えて満足そうに息を吐いて、）…凛には最初に言いたかったし信じてもらいたいと思ってた。…ありがとう、凛（信じた様子の凛に少し驚いたようにするもすぐに嬉しそうに僅かに表情緩んでぺこっと頭を下げ、）あぁ、分かった。真琴もちゃんと着けろよ……っ、ん、は（深い口付けに肩に置いた手でぎゅっと相手の服を掴み、）

...うん、この量なら渚一人で食べちゃいそうだね(余ったカレーを見てはけっこう食べる渚の顔が浮かびくすっと微笑み、)..もう凛ったら全然信じてくれないから、俺とハルでどうしたら信じてくれるかなって言ってたんだ...じゃあ、俺たちは行くね....あ、宗介もじゃあね(相手の行動に困ったような顔をしている凛に手を振って部屋から出ようとするとコーラ缶2つ持って戻ってきた宗介に会い、)...当たり前だろ？俺から言い出したんだし今度見に行こ？...ハル、好き。大好き...っんん(舌を絡ませては段々熱で頬が赤くなっていき、)

あぁ、そうだな。それに美味しく食べてくれそうだ…、真琴、お茶飲むか？（立ち上がり急須にお湯を入れて机に運ぶと湯飲みに注いで、）…凛、またな。……山崎も、邪魔したな（相手の後に続いて部屋から出ようとし山崎を見るとちらりと遠慮がちに肩に視線移してすぐに戻すと小さな声で言い部屋を出て、）ん、今度買いに行くか…楽しみだな。……まこ…っは、ん、ん…（声を漏らし相手に応えるようにぎこちなくも舌を絡ませて熱を帯びていく体にゾクッと背筋を震わせ、）