* Kiss Me ! * 非募

わりい、お前の反応が面白くてつい夢中になっちまった。この辺にしといてやる(今度は相手が抱いてる猫に猫じゃらしを持っていき、).....やっぱりお前が居なきゃだめだ、貴澄。お前もそうだろ？(思わず腕を回し横から抱きしめてしまい、)

あんまからかうと拗ねるからな。(わざとふくれっ面浮かべて呟き)
....当たり前じゃん。学校終われば会えるけど、宗介不足でいつも死にそうなんだから俺。(抱き締められると少し驚くも目細め身体預け)

...拗ねろ、拗ねろ。そういやあ、拗ねてるお前ってあんまり見たことねえ(ふと思ったように呟けば顎に手を当てて、)...同じだな。鮫柄高校に転校してこい、今ならまだ間に合うだろ？(相手の頭に自分の頭を寄せてはくっつけて、)

拗ねろって言われるとなかなか拗ねづらいんだけど...(真剣に考え出した相手見ればクスクス笑って)
出来る事ならしたいけどね。簡単にはいかないんだよなあ...寮だと颯斗も寂しがるだろうし。(力強く相手の手を握り小さく呟いて)

俺もだ、拗ねろって言われても拗ねれねえ。泣けって言われても泣けねえみてえにな(真顔で相手を見ては頬をポリポリ掻いて、)....お前、弟いたのか。忘れてた。弟が真琴に世話になったのか？(ふと思い出したように呟けば手を握り返して、)

まあ俺も宗介が泣く所は見てみたいけどね。絶対可愛いもん。(意地悪く笑って相手の頬軽く抓り)
うん、宗介は面識無いよね。そうそう！真琴には本当感謝してるんだ。颯斗のおかげで真琴とハルに再会出来た訳だし。(指絡めながら口元緩め嬉しそうに弟の話をして)

だから、可愛くねえ....って、つねんな。お前軽くやってるみてえだが....痛え(つねる相手の腕をガシッと掴めば泣かないように我慢し、)ああ、会ったことねえ。お前に似て元気が良いんじゃねえか？....それは良かったな。真琴に何か教えてもらったのか？(相手の話に興味があるのか質問攻めになり、)

あれ、痛かった？全然そんなつもりじゃなかったんだけど。(相手の顔見れば面白そうに口角上げてパッと手離し)
いやそれが颯斗は結構控えめな子なんだよ。颯斗は水泳が嫌いだったんだけど真琴に教えてもらったおかげで泳げるようになったんだ。(相手に聞かれるままにスラスラ答えていけばあの時の光景を思い出して目細め)

ちょっとな...まあ、あとができるほどじゃねえから....って、面白がってんだろお前(じーっと見詰めればちっと軽く舌打ちをし、おお前とは真逆ってことか、お前が大人しいのは想像できねえ。人に教えるの上手そうだもんな、真琴は。あいつはそういうの向いてる(教えてる想像してはこくんと頷き、)

だってからかいやすいから宗介。そんな所も好きだよ(相手の機嫌をとるかのようにニッコリ微笑みながら言って)
何かちょっと失礼ー。まあでも真琴には本当に感謝してるんだ。颯斗も喜んでたし(大人しいのが想像出来ないと言われれば軽く頬膨らませ)

この俺をからかえるのはお前と凛くらいだ。.....、そうか、なら俺はこのままでいく(好きという言葉を聞けば頬染めそっぽ向き、)俺は間違ってねえ。元気よくいつも笑顔でいる俺なんて想像できねえだろ？それと同じだ。ああ、これからもあいつに頼めばいい(膨らんだ頬を人差し指でつんつんし、)

うん、そのままでいいよ。まあ宗介なら何でも好きなんだけどさ。(頬染めた相手見ては可愛いと言いそうになるのを必死に耐えて)
あー...まあ確かにそれはそうだけど。てか宗介も今度教えてやってよ、颯斗に。(自分の頬に触れている相手の手掴みながら尋ね)

好きって言い過ぎだ。あんまり言ってると口癖になっちまうだろ...(本当は嬉しいが照れ臭いのかそんなことを言ってみて、)なら、認めろ。俺は、人に教えるのは苦手だ、つうか向いてねえ。...俺で良ければお前にも教えてやる(苦手と言いながらも相手の力になってやりたいのかこくんと頷き、)

宗介相手なら口癖になっても良いでしょ？(首傾げながら相手の顔覗き込み尋ねて)
え、俺にも教えてくれるの？宗介が教えてくれるなら上手く泳げるようになるかな。(承諾してくれた相手に一瞬驚くもすぐに嬉しそうな表情に変わって微笑み)

...構わねえが、あんまり言うとおかしくなっちまうからやめろ(掌を相手の前にだし制止のポーズし、)俺は、今まで人に教えたことねえから上手く教えられるどうかわかんねえけどな？お前ならすぐ出来そうだ(相手の頭に手をを伸ばしぐしゃっとして、)

おかしくなるとか、それあんまり説得力無いけど？もっと言いたくなっちゃうなあ。(照れ隠しで言っている相手のすがたが愛しくてクスクス笑い)
まあ俺優秀だしね。肩が治ったら俺も宗介にバスケ教えてあげるよ。(自画自賛すると自分も相手と同じように頭撫でてやり)

....、好きにしろ。俺は、お前みたいに言えるタイプじゃねえからお前が羨ましい(相手の好きなようにさせては額に手当てて、)...自分で言うか、普通。この肩は....治らねえ。一度壊れたもんは治せねえんだ(痛めた肩に手を当てて、)

じゃあせめて俺にはたくさん言って？恥ずかしがらずにさ。(相手の頬に手添え軽く口付け)
...そっか。じゃあバスケはナシだね。スポーツ以外にも一緒にやれる事はたくさんあるし。(一瞬眉を下げるもすぐにまた微笑んで)

....っ！お前に負けた気しかしねえ、俺にもやらせろ。ああ、言ってやる(目を見開くも自分も相手の唇に口付けし、)....俺は、スポーツは何も出来ねえのか...(ベンチから立てば近くに立っている木の幹に拳を当てて、)

じゃあ言って？俺の事好き？誰よりも？一番？(口付けし返されるとクスッと小さく笑い相手に顔近付けながら質問責め繰り返し)
宗介....焦る事無いよ。ゆっくり治療して頑張ろう、ね？(相手に近寄ると優しく背中撫でてやり)