* Kiss Me ! * 非募

貴澄、来てやったぜ.....これ、ここ来る途中に買ったきた。いらねえなら俺が飲むが、どうする？(自動販売機で買ってきたであろうコーラの缶を相手に見せては、)

宗介待ってたよ。ほんと、昔から宗介ってコーラ好きだったよねー。そうだ、半分こしようか？
(ニコニコ微笑みながら手を振ると缶を受け取りタブを開ければ相手に尋ねて)

凛も好きだけどな？....なにいってんだ、お前。このコーラをどう半分にすんだよ？....っ、まさか、お前...いや、んなことはねえか(あることが思い浮かぶもないだろう首を横にふり、)...紙コップがありゃあ、な(はあとため息ついて、)

なーにブツブツ言ってんの？別に男同士なんだし、このまま飲み合いっこすればいいだけの話じゃん？宗介くんってば結構純粋ー。
(クスクス笑いながら先に飲み始め溜息をついている相手に缶を差し出し再びニッコリ微笑んで)

.....気にすんだろ、普通。って思うのは俺だけか？予想通りだな.....貰う。お前も炭酸飲むんだな(コーラを受け取ればゴクゴクと飲んで、)うっせえ、黙ってろ.....俺は純粋じゃねえ(相手の口を軽く手で塞ぎ、)　　

まあ、あんまり好きな方じゃないけどせっかく宗介が買って来てくれたからさ。(小さく笑って相手が飲んでいる様子を眺め)
っ.....〜！！(口が塞がれると苦しそうに相手の手をペチペチ叩いて)

...そういえばお前の好きなもんって何だ？........そんなに見んな、見られんの慣れてねえから(コーラを片手に持ち空いた手で相手の目を掌で隠して、)暴れんな、息が出来ねえ訳じゃねえだろ？....離してやるから落ち着け(パッと相手の口から手放し、)

あ、なーに宗介照れてんの？？可愛いなあ、(目の前が真っ暗になってもからかうように呟いて)
はあ...全く、すぐ手が出るんだから宗介は....(手が離れると大きく呼吸をして軽く睨み)

照れてねえし、可愛くねえ。可愛いっていうならももかあい辺りだろ？まあ、お前はしらねえと思うが......一回眼科行って見てもらってこい(可愛いと言われるのが嫌なのかそんなことを言っては手を離し空になったコーラ缶をごみ箱に捨て、)それが俺だ、お前が変なこと言わなきゃ手はださねえ。そんなに睨むな(ふいっと顔をそらして、)

えーそういうの嫌だなあ。俺が知らない間の宗介の事全部教えて？(知らない人物の名前を出され拗ねたのか口尖らせて)
変な事なんて言ってないのにー...もっと俺にも凛みたいに優しくしてよ。(顔そらす相手の腕掴んで真剣な表情で見つめ)

....教えることは何もねえ。んな顔して嫉妬か？お前、前から思ってたが分かりやすい(相手の表情を見ては思わずぷっと吹き出してしまい、)まあ、凛とは色々あった仲だからな.....なら、聞くが俺にどうして欲しい？言ってみろ(相手の方をちらっと見ては問い、)

嫉妬か...まあ間違ってないけどさ。結局凛と高校も同じだし。俺置いてきぼりじゃん？(吹き出す相手の顔を少し寂しそうに眺め)
うーん、そう言われるとすぐ思い浮かばないんだけど。(考えながら相手に近付いてまじまじと見つめ)

やっぱり、か。お前も鮫柄高校来ればよかっただろ、何で違う高校に行った？お前が居たら楽しくなりそうだ(ニコッすれば頭をポンポンし、).....考えとけ、そんな時間かかんねえだろ。叶えられるなら叶えてやる(片手を軽くあげてはポケットに手を突っ込み、)

今となっては後悔してるよ。そしたら宗介とももっと一緒に居れたのになあ。(頭撫でられると嬉しそうに目細め)
....じゃあ俺と付き合ってって言ったら？(冗談なのか本気なのか分からないような口調で相手に尋ね微笑んで)

高校違ってもこうやって会えてるんだ、寂しくないだろ？同じ高校なら俺とも凛とも居られたな(相手の頭から手を離しては後頭部を掻き、)..........、あ？何言ってんだ、お前？ついに頭までいかれちまったか？(長い沈黙の後目をパチクリさせて、)

まあね。この前は真琴やハルにも会えたし。何だかんだ寂しくないよ。(ふふんと満足そうに笑って)
うーん、結構本気で言ってみたんだけどなあ？分かりやすいって言ったくせに俺の気持ちには気付いてなかったとか？(驚いて固まっている相手の顔覗き込み首傾げ)

あいつらとは関わりたくねえ、俺と凛の邪魔される.....お前は仲良いんだろ？(相手の口からでた名前を聞けばちっと舌打ちし、)なんとなくは気付いてた。改めて言われたら誰でもびっくりすんだろ。.....本気なのか？(覗き込む相手の顔をじっと見つめ、)

うん、中学が一緒だったからね。真琴は弟も世話になったし。(相手が舌打ちする姿見てそんなに嫌いなのかとクスクス笑い)
まあ、ずっと隠しとこうって思ってたんだけどさー？宗介って凛の事大好きだし。(やれやれと言ったように肩竦めて眉垂らし)

...そっか、これからもあいつらの側にいてやれよ。きっと喜ぶ(相手の笑顔を見れば自分も自然と笑顔になり口元が緩み、)....よく言ったな、そういうところは尊敬する。確かに凛のことは好きだ。けど、お前に対しての好きとは違う(ポンと肩に手を置けばそのままむにっと肩をもんで、)

宗介や凛達からも離れないけどね俺は。(相手の笑顔を見ると安心したように目細め)
え....待って、俺に対しての好きはどういう好き？宗介も俺と同じように思ってくれてるの？(真っ直ぐ相手を見つめ不安そうに尋ね)