従者 2015-11-17 11:56:22 |
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(/とりあえず、疑心暗鬼にならない為にも私もトリ付けますね…!通報も感謝です!お相手様、何から何までありがとうございます!
話題戻し。むしろ従者が服選びを手伝っている可能性も少なからずありそうです笑、主様のためなら隠れて女性物の雑誌見て勉強するんだろうな…(遠い目)
はい!取り敢えず中ロル程度で回しつつあとは状況によって変えていくということでお願いします!)
(/いえいえ、拗れる前に片づけられて良かったです…!
服装への無関心が高じて、いっそ一任しているのもありな気がしてきました(笑) 従者さん、涙ぐまし過ぎる…!
了解しました!初回はどちらからに致しましょうか?)
(/何だかオカンポジもいけそうな従者w
ここはトピ主のこちらに任せて頂ければと! 任せっぱなしは良くないですので!遅筆かもですが;)
(/勇者が生活力0なので、自然と身に着いちゃった可能性が濃厚です…(笑)
では宜しくお願いします!遅筆は自分もですので、のんびりやっていきましょう…!まったりお待ちしております(*´ω`*))
(/なるほど、逆に俺の生活スキルが磨かれたのは主様のお陰という訳か…!/ とこちらの背後で従者が申しております笑
はーい、なるべくさくっと書いて来ますね!ではではしばしお待ち下さい)
【序章】
ーー数年前、突如世界に魔王と呼ばれる化け物が現れた。魔王は手下である魔物達に村や国を襲わせ、多くの人間達を殺していった。その惨事を見た神様は人間を哀れに思い、自身の力を込めた剣を三本に分けて生み出した。それを受け取ったのは、かつてこの世界を牛耳っていた三大国家、王国・帝国・海国の三人の王達。しかし、各国は昔から不仲であったため世界の危機だと言うにも関わらず、協力する素振りを見せなかった。むしろ、自国の勇者が一番早く魔王を討伐するのだと躍起になり、互いに妨害をする始末。幸か不幸か、王国の聖剣に選ばれ勇者となってしまったカレン・スノーデンは、従者であるクライド・フィエルダーを連れて魔王討伐の旅へと出ることになる。だが、神様から各勇者に、瘴気の濃い魔王城へと入る為には、それを打ち消す大精霊の力が必要だと告げられる。そのお告げ通り、勇者は聖剣に大精霊の力も宿す為、世界中の魔境や秘境に足を運んでいく。道中魔物に阻まれ、時には他国の勇者や人間に襲われつつもカレンとクライドは旅を続ける。必ずや魔王を討伐し、世界に平和を齎すことを目指して。
(魔王を討伐する為、生まれ故郷である王国の王都を旅立った勇者カレン・スノーデンとその従者クライド・フィエルダー。現在二人はまっさらな青空の下、王都と数々の農村を結ぶハーメリア街道を歩いていた。彼女と彼が住んでいた中心地の王都と比べると、レンガ造りの建物は周囲に一つも無い。あるのは大草原と砂利道のみで、さながら大草原は緑の絨毯のよう。一本の線の如く整えられた砂利道が無ければ、緑一色で旅人は迷ってしまうだろう。そんな砂利の街道では様々な人達とすれ違う。馬車に乗った金持ち、キャラバンを走らせる冒険家、荷車を引く行商人。みな知らない人達だが、通り過ぎる際の挨拶は欠かさない。一瞬と言えど、人とコミュニケーションを取れるのは、恐らく安心に繋がるからだろう。何故ならここハーメリア街道は、比較的穏やかで整備した砂利道があるとは言え、魔物が出てくる。王都と近い距離にあっても騎士がすぐに駆けつけられるはずもなく、結局魔物の対処は自分達でするしかない。その為、戦えない者達は常に傭兵を乗せている。普通であれば魔物とは出会いたくないもの。しかし、ここにいるカレンとクライドはどうやら違うようで、むしろ街道を歩きながら魔物とエンカウントするのを待っていた。何故なら秘境や魔境に入る前に、比較的難易度の低いここで実戦の感覚を掴もうと考えているからだ。二人が決して弱いわけではなく、むしろ両方とも魔法と剣術のエキスパートなのだが、なにせ魔物との実戦経験が少ない。王都は厳重な警備だったため滅多なことは起こらず、それが仇となったわけだ。人間とばかり戦っていたのでその腕が通用するかどうか。とは言え、鍛錬を重ねてきたクライドとしては負ける気などせず、むしろ魔物と早く戦って主に戦果を渡したいと思う方で、早く出て来いと言わんばかりに柄に手をかけている。しかし、運が良いのか悪いのか数日歩いていてもハーメリア街道の魔物とはエンカウントせず、今に至っていた。最早、魔物に嫌われているのかと思うぐらいだ。しかし、魔物に一度も出会わずハーメリア街道を通り抜けたとの話も聞くので、別にこの状況は珍しくないのか?と、クライドは首を傾げたくなった。ーーと、その時。ガサリと草むらが揺れる音がした。この辺りであればスライムかウルフかキラービーか。クライドは街道の左右にある緑一色の草原を二・三度見回し、武器を取り出すと)
ーー主様、恐らく魔物が近くにおります。
前線はこちらにお任せ下さい。
(/今日がお休みだったことと最初なので気合を入れ過ぎて初めてこんな超長文になってしまいました……済みません。しかも全然話が進んでないですorz なので不必要な部分はドンドン蹴って下さいませ…!長文ロルでのアンサーじゃなくて全然大丈夫です! あと、こちらは上記のような小説ロルですので苦手でしたら済みません…! そして序章はオマケとして入れてみました)
(従者と連れだって王都を出発したのが数日前。別段急ぐでもなく普通に街道を進んでいるにも関わらず目的である魔物が一向に姿を現さないため、彼女は馬車を調達しなかったことを早々に後悔していた。手始めに一戦交えたくてこうして旅立ったばかりの勇者がのこのこと歩いていると言うのに、何もしてこないとは魔王も怠慢が過ぎるのではなかろうか。目的が果たせないとなれば元来身体を動かすことが好きではないカレンが徒歩の旅に辟易し始めるのは当然の帰結であり、かけられる挨拶への返事など、とうの昔に従者に丸投げである。しかしどう見ても三勇者の一人とは思えない覇気の無さで歩みを進めながら、不穏の芽は早いうちに摘むべきなのではないかと最早どちらの味方なのか分からないような事を考えていると、不意に右斜め前方の草むらが不自然に揺れる。それに反応した従者が剣を抜き放つのと同時に眼鏡の奥でアイスブルーの瞳を光らせれば、気だるげな雰囲気を少しだけ引っ込めて草むらを注視し)
――ああ、ようやくお出ましのようだな。
(丁度すれ違う所だったキャラバンに緊張が走っているのを尻目に、待ちくたびれてしまったよと肩を竦めてルビーの指輪を一撫で。そうこうしているうちに茂みから姿を現したウルフとスライムの混成パーティーは分類としては小型の魔物の群れである事に違いはないが、小さくとも魔物は魔物である。ようやく徒歩の旅が報われたことに気を良くして、しかし直後に重大な失態に気が付き、顎に手を当てて一言)
そうか、対魔物用の炎でさっさと炙り出せば良かったのか。……なに、きちんと始末すれば文句も言われまいよ。
(/わああ、素晴らしい初回ロルをありがとうございます!序章もいいですね!物語が始まった感があってわくわくします!
セイチャではご無沙汰でしたが元々小説ロル使いだったので無問題です!せっかくなのでリハビリも兼ねて、こちらも小説ロルを取り入れさせていただこうかなと…!とか思ってたらついつい筆?が乗って無駄に長くなってしまいましたorz)
それも一つの策でしたか。
……何にせよ、主様の敵とあらば切り捨てるまでです。
(魔術の知識はあっても魔術の使い方には疎いクライドはカレンの言葉にハッとする。良策を見つけて頂いたと感服しつつ、しかし今は眼前の敵達に気持ちを切り替える。出現したウルフとスライムの混成パーティーを睨み付け、威圧するように鈍色の片手剣を構えた。まず前衛の己が先に潰すのは足の速いウルフ達だ。小型ゆえに気を抜けば、あっという間に後衛まで回り込まれる可能性があるからだ。毛並みの悪い灰色の体毛に、血走った黄色の瞳。グルルルと唸る口からは鋭い牙と涎が見え隠れする。クライドは砂利道を踏み締めると、右足で地面を強く蹴り)
主様、ウルフはこちらが引き受けます!
(後ろを振り返らずそう言い切る。視線の先には二匹のウルフ達。その速さに翻弄される前に仕掛け、狙う四肢へと斬りかかる。さすがに二匹同時は欲張ったか、一匹にはヒラリと躱されてしまう。脚を斬りつけられた方のウルフは立てなくなるが、もう一匹はその仲間を庇うように立ち塞がる。自然と対峙するような形となった。それはそれで好都合だと、クライドは薄く笑う。ダッと、潔く飛びかかってきたウルフの牙を手から肘まである籠手で防ぎ、腕を噛み砕かれる前に振り落とす。勢いよく地面に叩き付けられた敵は、急いで体勢を立て直そうともがいたものの、それよりも先に鉄靴で踏み付けられる。次いで、抜かれていた剣でトドメを刺され、駆ける足を失ったウルフもその首を斬り落とされ息の根を止められる。ほんの数分足らずでクライドの戦闘は終わり、スライムはどこかと辺りを視線を動かし)
(/小説ロルの許可と乗って頂き感謝です!文字書きとしてはこちらの方が書きやすくて…。ただ終止ロルと嫌な確定ロルは使いませんので!/ 何やら勝手にウルフ倒しちゃって申し訳ないですが、同時進行で主様はスライムと戦っているはず…。戦闘ロルって難しいですねorz/ と、済みません; プロフのクライドの装備が間違っていたので本編では修正しています。手甲→籠手、足甲→鉄靴)
ははっ、相変わらず頼もしいな。ではそちらは任せよう。
(切り捨てるまで。そんな相変わらずの台詞にくつくつと喉を鳴らせば、眼鏡のブリッジを人差し指で押し上げて好戦的な笑みを浮かべる。未知との遭遇はいつだって楽しいものだ。ウルフに向かって飛び出した従者をよそに、みよんみよんと揺れながらつぶらな瞳でこちらを見上げてくる青と緑のゼリー状生物と見つめ合うこと暫し。それぞれの旅人に雇われた傭兵達が手を出しかねて固唾をのんで見守る中、溜めの動作の後こちらに狙いを定めて飛び掛かって来た青のスライムにカレンはおもむろに人差し指を向け)
――――"闇燃ゆる浄化の火"
(流暢な古代語による詠唱が紡がれた瞬間、どこからともなく発生した白い炎が一瞬でスライムを覆い、短い断末魔だけを残して消える。この魔物だけを燃やす事に特化した炎の魔術は、彼女が勇者になる事が決まってから「枯れかけの木葉と腐りかけの果実をピンポイントで燃やす」と言う訳の分からないレベルでマイナーな古代魔術をアレンジして組み立てたものだ。実戦では初めて使用したが塵一つ残さないとは少々恐れ入ったし、何より闇及び敵性の魔力を持つものにしか効かない辺りが、事後処理を考えなくて済むため実に好みだ。上げていた腕を下ろしてふむ、と満足そうに一つ頷けば、仲間が一瞬にして消え去るのを目の当たりにしてしまった緑のスライムがじりじりと後退して行く。どうやら逃走を図りたいらしい。が、それを易々と許すカレンではなく、ニヤリと人を食ったような笑みを口の端に浮かべれば次の瞬間には地面から生えた土の杭がスライムを貫いて絶命させる。従者が最後のウルフの首を刎ねているのを横目に見つつ、どういう理屈か身体を形成する力を失って緑の液体になってしまったスライムに近寄ればその場にしゃがみ込み、おもむろに人差し指で掬いあげて観察し出し)
弾力性・粘性共に消失。色調に変化なし。無臭。眼球は一体何処へ消えたんだ――と言う所も含めて報告書通りか。となるとこの魔力の残滓が魔王のものということかな、覚えておこう。
(/分かります!何故このサイトではこんなにもマイナーなのか…。 むしろそのための敵混成パーティなので助かりました!いえいえ、お見事です!こちらは戦闘ロルと言うか、勇者が一方的に嬲っている感が否めない…一体悪役はどっちだっていう(笑) 装備訂正了解しました!)
(クライドの目に映ったのは、既に液体となったスライムとそれを観察している主のカレン。血がつかないように仕留めたウルフを二匹持って、彼女の元に戻ろうと振り返る。矢継ぎ早に、彼が足を進めようと一歩踏み出したーーその時。パチパチと乾いた拍手と、「姉ちゃんと兄ちゃん、アンタら意外と強いな!」と感心した言葉が複数聞こえてきた。音の正体は、他の旅人達に雇われている傭兵達。二人が戦っている間は、邪魔にならない所から固唾を呑んで見守ってくれていた。どうやら今の言葉から察するに、カレンとクライドが勝つことを期待していなかったようだが、無傷ですぐに魔物を倒した二人を見て、認識を改めた屈強な男達はやるじゃねぇかと快活に笑って褒めていた。どうだ!主様はお強いだろう!と誇らし気に言いたいのを我慢して、クライドは小さく会釈を返す。周りのキャラバンは「さぁて、それじゃあ再出発だ」と動き始め、二人に挨拶をすると王都の方面に向かって馬を走らせていく。それを横目に、クライドはカレンの元へと戻って来て跪き、ウルフの亡骸を横に差し出すと)
主様、ご無事で何よりです。
それとどうぞこちらをお納め下さい。
(/やっぱり手間がかかるからですかね?;/ 二人とも敵には容赦ない部分がありますからね笑/ あっ、魔物を倒した後ですが、黒霧のように消えて金と道具が落ちる(ゲームドロップ式)か丸ごと死体はそのまま(リアル式)か、どちらが良いですかね?本編進行状況の都合上お相手様にお任せします…!ウルフとスライムの描写?的な意味で)
……魔力反応が残っていれば効果あり、と。最悪全身返り血まみれになっても何とかなるな。
(周囲の反応や賞賛などどこ吹く風でスライムの死体を見分し終えると、先ほどの浄火の魔術の小規模版を指先に展開する。ポッと白い小さな火が灯り、次の瞬間には火傷一つ残さずスライムだった液体のみが消え去ったのを見て、カレンは己の編み出した魔術の完成度に満足げな笑みを浮かべれば背後からかかった従者の声に立ち上がってそちらを振り返り)
ん、ご苦労。
(短い労いの言葉と共に一体のウルフの亡骸を受け取り、光の無い瞳と視線を合わせて魔力の波長を探る。すると先ほどのスライムと同じ波長ではあるが若干反応が強く、魔王から供給される魔力量は魔物の知能に比例するのではないかという仮説が思い浮かんだ。――考察する価値はあるかもしれない。そんな事を考えながら亡骸を地面に横たえれば「そっちは頼んだ」と一言告げておもむろに聖剣を抜き放って、ざっくざくと豪快にウルフから牙と爪を剥ぎ取り始める。本当ならこのまま研究室に取って返したいが、如何せん旅立ったばかりの身だ。街道を抜けるにはもう暫くかかり、宿場では落ち着いて調合に励めるような環境はないだろう。元々高給取りであった上に支度金をたんまりせしめて来たので別段金に困っているという事も無く、また荷物が増えるのも遠慮したいため、回収と持ち運びが楽でそれなりの値段で売れる爪と牙だけを持って行こうという算段だ。見る人が見ればとんだ聖剣の使い方に目を剥いただろうが、生憎とここ王国において一般人にはその姿形は知れ渡っていない。――それと言うのも、一般に適合者を募る前に王宮の関係者であるカレンが選ばれてしまったからなのだが。やがてパーツを回収し終えれば付近の葉で軽く拭ってから腰の革袋に放り込み、真っ赤に染まった片手を先ほどと同じ要領で綺麗にすればつと視線を上げて従者を見遣り)
手を出せ、燃やす。
(/どうしても長くなりますから、多人数トトピには向きませんしね…orz お互い以外に好戦的なんですよね、ガチギレすると手に負えなさそう(笑) 最終目標が魔王をバラすことなのでリアル式でお願いしたいです!少々面倒ですが牙とか爪とか売っぱらってお金に変える感じで、内臓とか血はそのうち研究に使うと勇者が後ろで申しております←)
(カレンがウルフの魔力を探り終えるまで、クライドは膝をついたまま周囲に気を配る。主が望むことを他人に妨害させないのもまた従者の務め。念には念を入れて、武器である片手剣は抜刀したままだ。ーー暫く待機をしていると魔力の探りは済んだのか、そっちは頼んだと一声かけられる。クライドは聖剣でウルフを解体し始めるカレンを見てその意味をすぐに理解すると、彼女が視線を向けていない二匹いる内の一匹のウルフを見遣り)
お任せあれ。
手早く解体して差し上げましょう。
(跪いたまま、相変わらず堅っ苦しく承諾をする。しかしながら外面では平常心を保っているもののどうやら主に頼られるのは嬉しいようで、クライドは待ってましたと言わんばかりに意気揚々と与えられた指示へと行動を移す。首の無いウルフの胴体と頭を持って、邪魔にならないよう砂利道の端に移動をする。刃が傷むといけないので愛用の片手剣は使わずに、代わりに旅用にと買った小型のナイフで解体を始める。料理に剣術と刃物の扱いには慣れているものの、元々不器用であるクライドは捌き方の勝手が分からず地味に苦戦する。但し、こんなことで音を上げては従者としての立つ瀬が無い。幸いにもあちらの様子を見れば手のかかる毛皮は剥ぎ取っておらず、牙と爪だけを取り出している。持ち運びを重視しているのだろうか?とにかくそれだけなら早く済みそうだと解体に集中し、不器用ゆえに血まみれになってしまったが何とか彼女よりも先に牙と爪を取り終える。すっかり手と服が汚れてしまったと思いつつ、この先にある旅人ご用達の宿屋か教会で洗えばいいと返り血のことは後回しにした。布で拭いた牙と爪は道具袋にしまい、残りの残骸は手に持って主の元へと帰る。カレンは戻って来たクライドの顔と手にある残骸を交互に見て、燃やすといった処分の方法を提示する。彼女の魔術の腕を信頼している彼はその言葉に一切躊躇うことなど無く、了解致しましたと一言伝え、両手を差し出し)
(/向かないですよねー……なので多人数には参加したことないです。/勇者様ほどのスペックだとオーバーキルが出来そうです!笑 /リアル形式で了解しましたー! /と、背後会話の有無は如何致します?自分はお相手様に合わせますので遠慮せずに仰って下さい!)
(足元に残った残骸を軽くつついて燃やしてから立ち上がり、以前騎士である兄がそうしていたように聖剣を軽く振って血を振り落そうとするがどうにも上手くいかない。2・3回試すも成功する気配が無いと見れば、生粋の魔術師は何事もなかったかのように炎で浄化して聖剣を慣れない手つきで鞘に納めた。勇者の剣、とは使い古された言葉であるが、ならば何故素直に剣士を選んでくれないのか。3国を試すようなやり方と言い、正直信じてもいない神への不満を地味に募らせつつ、残骸をこちらに差し出している従者に視線を戻せばその手に下から軽く触れて)
……丁度いい、少し試そう。
(独り言のように呟くや否や、クライドの手の中の残骸と両手を染める血が温度の無い白い炎によって消滅する。彼の袖口以外の返り血はそのままだが、それは想定通りの結果なのか手を離してから「"燃えろ"」と先ほどよりも更に短い詠唱を紡ぐとそちらも綺麗さっぱり消え失せた。魔術と言うのは基本的にかけた手間が威力や効果に比例するもので、先ほどの戦闘も含めた一連のカレンの動作はその確認作業である。欲を言えばもう少し検証したいところだが、生憎と材料となる魔物の第二群は来そうにない。まあこんなもんかと眼鏡を軽く押し上げれば、クライドを促して歩き出し)
行こうか。……この先の教会に用事があってね、今日の宿はそこにしよう。
(/多人数は以前、終止ロルではなく終止形禁止と言われて?!となった記憶が… でも何だかんだで一番怒らせちゃいけないのは従者さんだと思うんです(笑) トリ忘れはお気になさらず!本体会話はどちらでも大丈夫ですよー!ただご相談したい事があるので問い合えず今はお願いしたいです(笑) でですね、道具袋という言葉にピンときたのですが、かさ張りがちな旅道具(勇者は主に研究道具ですが…)を入れられる四次元ポケットまたはゲームのアイテムボックス的なものが欲しいなぁ、と。魔術で空間拡張した鞄とかってアリですかね?)
(相手の魔術によって現れた白い炎が、魔を払うかのように残骸と返り血を消していく。まるでその光景は穢れを浄化するかのような神聖さで、魔術は神様と大精霊様からの贈り物だと伝えられているのも腑に落ちる。確か火の大精霊はサラマンダーだったなと、クライドは昔に読んだ教科書の一文を思い出していた。ーーとにもかくにも、せっかくのご厚意を余所に感動をしている場合ではない。不浄なものを取り除いて頂いた主に彼は一言「お心遣いに感謝します」とこうべを垂れる。気にするなと言った風に行こうかとカレンは先へと進むことを促して、急いで顔を上げたクライドもその後を追って横に並んで歩き始め)
それにしても主様が教会にご用事ですか。
ーー分かりました、到着時の宿泊手続きなどはこちらにお任せ下さい。
(相手の信仰心が薄いことを知っている為、教会にはどのようなご用件かと聞きたくなるものの詮索をするのは野暮になる。無理に聞かずとも着けば分かること、仮に分からなくても主様が目的を果たせられたらそれでいい。そう思いながらクライドはカレンと共に穏やかなハーメリア街道を歩いて行く。ーー数時間後。まっさらだった青空は次第に赤みを帯びていき、時計を見なくても夕刻が迫っていることが分かる。今や緑の絨毯は夕日に照らされて、黄金の稲のように輝いている。遠くでカラスが不気味な鳴き声を発し、生暖かい風が顔を撫でた。周囲に建物が無いためハーメリア街道は王都よりも暗くなるのが早い。夜にならなければいいがと心配を胸に秘めつつ二人は砂利道を歩いていく。やがて、何とか日が暮れてしまう前に明かりが灯った教会を前方に見つけ)
主様、本日の寝床が見えて参りましたよ。
あともう一息です。
(/何と!確定ロル対策ですかね?/ 暴れる時は大いに暴れます笑、なのでその時は主様が一喝して下さればと/ 了解しましたー!背後は私も話し合いたいことがあるので今は続けたいなと思っております/ 凄くありです!むしろ便利なのにその発想は無かったのですぐさま採用させて頂きたい…!色々なダンジョンアイテムを出しても無駄にならないですし!)
お前に一任する。
(奇跡を行使する魔術師でありながら己が信仰とは対極に位置していると自覚しているカレンは、クライドの反応も想定済みなのか薄く笑うだけで振り向きもしない。しかしこれは別に気分を害している訳ではなく、己の従者が問いかけて来ないことを分かっているからこそ、必要以上の言葉を重ねないだけだった。人間関係においては怠慢も甚だしいが、この二人に関して言うならいつも通りであり、これを信を置いていると見るかどうかは人それぞれだろう。クライドの申し出に一つ頷けば街道を進んで行き、やがて日が陰り始めて斜陽が道を照らす頃になると、途端に周囲を行きかう人々の足も忙しなくなる。いつでもどこでもおやすみ3秒なカレンは野宿だろうと何だろうと気にはしないのだが、少し歩く速度が速まったクライドの心配を察してか遅れないよう並んで歩いた。やがて前方に教会の明かりが見えてくれば頭の中で悪戯に弄んでいた魔術式を霧散させ、そして意識を現実に戻した瞬間。一瞬だけ教会の裏手の森の方から魔力の気配を感じ、眼鏡の奥の瞳を細めたところで声がかかり)
ん?あぁ…そうだな。――どうやら間に合ったみたいだ。
(どこか心ここにあらずと言った様子でクライドの声に反応して、魔力の気配が完全に途切れた事を確認してから返事を返す。そして独り言のようにぽつりと呟きを落とせば、もうそれ以上は何も言わずに教会の門の前に向かい)
(/なるほど、終止形への熱い風評被害が… たまには主らしい所を見せなきゃですもんね、頑張らせます!(笑) ありがとうございます、お話しながら世界観を練っていくのがすごい楽しいです! 勇者のステータスは恐らくMPと魔攻魔防に偏っているので、着替えとか寝袋とか諸々背負って徒歩の旅とか魔王城着く前に死ぬんじゃないかと思って考えました(笑))
(教会を見つけて横を見れば、どうやら考え事の邪魔をしてしまったようだ。カレンの意識の先がこちらでないことを察したクライドは性急に返事を求めるかのような素振りは見せず、ただ数秒の静寂に身を任せる。主に対して気まずいなど思うわけが無く、むしろ幼い頃から慣れ親しんだ相手のペースは居心地が良い部類に入る。ーー暫し待てば、彼女は返事と共に何か意味あり気な表情で上記の言葉を呟くが、けれど悲しいことにクライドは魔力の感知に鈍く、微かなモノであれば一般人と同じように気付くことなど出来ない。故に、その呟きが何かを示唆しているとは夢にも思わず、日が暮れる前に教会へと辿り着けたことの言葉だと認識し「ええ、一安心しました」と返した。果たしてそれが、吉と出るのか凶と出るのかは今の時点では誰にも分からないだろう。ーーそうして、教会の門へと共に進めば、有り難いことにまだ鍵は開いていた。クライドは片手で右の門を開き、押さえながら先にカレンを中へと通す。薄暗くてはっきりとは見えないが、庭先の芝生の上には教会まで導くように丸い石のタイルが点在している。門を閉じて明かりのついた教会の扉の前まで行くとベルが見当たらず、仕方なしにトントンとノックを一つ。ものの数秒で白く長い髭を携えた高齢の神父が顔を出してきたので声をかけ)
このような時間帯に済まない。
俺達は旅をしている者だが、教会に一晩泊めて頂きたいと思いこちらを訪ねた。
おお、それはご苦労なことだ。しかし生憎と部屋が一杯でね。悪いが泊めることはーーーー。
……おっと神父様、言い忘れていたがこれはほんの気持ちだ。なに、宿代ではなく歴とした神様への献金。貴方が受け取っても誰もお咎めにならない。
(布に包んだ金貨を差し出せば顎髭を撫でていた神父の手がピタリと止まる。その中身が金貨であることを確認すれば、先程の断る雰囲気は何処へやら。「そう言えばまだ部屋は空いていた気がするのう。儂の勘違いじゃった」とホラを吹き、礼拝堂が待ち構える教会の扉を開ける。ーーちなみにクライドは、主のカレンと同じく神など信仰していない。路地裏にいた頃、どれだけ神に助けを乞うても慈悲など得られなかった。そんな地獄の底に、手を差し伸べてくれたのは主様のみ。だからもしもカレンが神に背を向けたとしても、クライドは必ず彼女に着いて行く。そこには依存も恋慕も使命感も無く、ただ彼を突き動かしているのは言葉に出来ないほどの感謝と恩返しの心。まあ、神に背くとは例え話だが。ーーそんなわけで献金と言うのは嘘で、賄賂の隠語のようなモノだ。中には良い神父もいるのだが、今回はどうやらハズレのよう。何はともあれ寝床は確保できたので、主を先に教会の中へと通そうとクライドは片手で扉を押さえながら)
お待たせしました。
どうぞ、中へとお入り下さい。
(/終止形スキーとしては切なくなります… おお!楽しみにしてます!/ 同じく練るのが楽し過ぎてなりチャしてて良かったと感動してます…っっ! /従者は半面HPと物理の攻防に偏っているので、荷物持ち要因ですが人間故に限度があったので助かります(笑)/ 何やら本編で不穏な空気が漂いましたが、果たして従者が気付かないのが正解だったのかどうか…!展開に震えてます。/そして試しにシリアス?成分と連続会話なるものをしてしまいましたが……駄目でしたら遠慮なく御指摘下さいませ!)
――お見事。
(二人によるある種定型文のような会話が終わり、神父の華麗な手のひら返しに笑いを噛み殺していると扉を抑えたクライドに中に入るよう促される。追い抜きざまに短い賞賛と共に軽く従者の肩を叩き足を踏み入れれば、ニコニコ顔の神父が揉み手をしながらこちらを見ていた。善意100%で迎え入れられるよりは利害関係がはっきりしていた方が落ち着くが、終始この調子というのもそれはそれで面倒臭い。……さて、どうしたものか。対応を決めかねて片手で髪をくしゃりと掻き回していれば、話し声を聞きつけて来たのか奥の扉から一人のシスターが姿を現す。美しい腰までのブロンドに翡翠の瞳、聖母という表現が似つかわしい見た目二十代後半のそのシスターは、カレンの姿を認めるや否や驚いたように目を丸め、ふんわりと慈愛に満ちた表情で微笑み――)
遅い!先月には来る約束じゃなかった?!
(――叫んだ。神父が耳を抑えて目を白黒させる中、カレンはと言えばそれ想定していたのか己の耳を塞いでいた手をそっと降ろして腕を組む。目の前のシスターこそこの教会への用事であり、学院時代の同級生、クレアだ。遅い、保たない、手遅れになる。そんな事を捲し立てている彼女に「……君ね、私だって忙しいんだ」勇者になってからは特に、と心の中で付け足しながらぞんざいな返事を返せば、納得していないながらも部屋には案内してくれるらしい。状況が呑み込めていない神父を完全に置いてけぼりにしたまま目線で従者に着いてくるよう促してその背中を追えば、来客者を泊めるための部屋がある一角に辿り着き)
――細かい説明は省いていいわよね。この並びは全部空室だから好きに使ってちょうだい、食事とかはアンタの部屋に持ってく。どうせ礼拝も出ないんでしょ?……じゃ、消灯したらいつもの場所ね。寝たら怒るから!
(怒涛のように言いたい事を言い終えたシスターは最後にカレンに向かって釘を刺すようにびしっと指先を突きつけてから、クライドに向かって最初の聖女じみた笑顔で会釈をすると声を掛ける間もなく身を翻して去って行く。残されたカレンはやれやれとでも言うように苦笑しているが決して不快そうではなく、どちらかと言えば楽しげだ。足音が離れていくのを聞きながら並ぶ扉の中から裏の森に面している角部屋の扉を選んで開けば、中に消える直前にクライドに視線を向け)
――旅装を解いて少し休んだら私の部屋に来るといい。流石に少し説明しよう。
(/終止形が一体何をしたと言うんだ…! ね、年に2・3回ぐらいは(小声) もうトピ主様に出会えたことに感謝感謝です…! いざという時咄嗟に動けないと困りますしね(笑) 見切り発車で伏線を放り投げたので、どちらが正解かは実は背後にも分からないです← いえいえ、どちらも大丈夫ですよ!NPCとの会話も不可欠ですし、神父さん良いキャラしてます!こちらこそシリアス吹っ飛ばす系シスターを投入してしまいましたがだ、大丈夫でしょうか…?)
(お見事と、賞賛の言葉を受け取ったクライドは思わず綻んでしまいそうになる口元を、気付かれる前に慌てて籠手を付けたままの手で抑える。別にやましいことをしているわけではないのだが、従者が一々喜びを体現していたらさすがに鬱陶しいだろう。だから喜び方は最小限に、謝意は気持ちを込めつつもスマートに述べる。そうクライドが思っているとカレンに入る様に促されたので、彼も続いて教会の中へと入る。ーーと、何やら奥の方から妙齢の女性が出て来た。格好からするにこの教会のシスターだろう。どこかで見たことがあるような無いような、そう一瞬悩み掛けたが、すぐにその思考は主に向けられた相手の「遅い!」との叫び声で吹き飛んでしまう。完全に耳をやられてしまった。考え事に気を取られて、耳を塞ぐ動作が遅れた。キーンとする耳と頭に意識が持って行かれていること数分。何やら話は進んでいたようで、シスターは来客者を泊める為の部屋まで案内してくれるようだ。ーーそして、付いていけば全部空室だと言う場所に案内されて、主とシスターのやり取りを見守る。立ち去る際にシスターに会釈をされたのでクライドも軽く返していく。ーーふとそこで彼は、確か今の彼女は主様の学院時代の同級生だったかと急に思い出した。昔、魔術学院に忘れ物を届けた際に何度か顔を見ていたことがあったが、一度も話していない上にまさか聖職者とは知らなかったので、現れた時には気付かなかったのである。どこかで見たことがあるような無いようなと既視感を覚えていたが、なるほどそれはこう言うことか。晴れた疑問に納得しつつ級友との会話をどこか楽しんでいた主を、クライドはほっこりとした気持ちで見た。ーーそれからカレンが角部屋を選んで中へと入る前に、クライドは彼女から『説明する』と言った主旨の言葉を貰い)
分かりました。
では、十分後に主様のお部屋に伺います。
(そう言って無事にその扉が閉まるのを見届ける。廊下にあった窓からすっかり暗くなってしまった庭先と森を見て、気休めだが何の気配も無いことを察するとクライドも選んだ部屋の中へと入る。一応、何かあってもすぐに駆けつけられるよう主の隣の部屋を選んでいた。パッと電灯を点ければ、木製のベッドと机とロッキングチェアが目に入って来る。実に無駄の無い簡素な部屋模様だ。些か宿屋よりは質素だが一日泊まる分には問題無い。一先ず机に荷物を置いて、防具である籠手や鉄靴を脱ごうとするが油断は出来ないと考えて、付けたままにする。とは言え、砂利道を歩いてきたのだから当然汚れているため布で丁寧に拭いていく。ーーそうこうしている内に約束の時間はあっという間に迫り、ピカピカとまではいかないが大分綺麗に磨かれた防具を装備して、主であるカレンの部屋の扉をノックし声かけを一つ)
お休みのところ申し訳ありません。
従者のクライドです。先ほど申し上げた時間になりましたのでこちらに伺わせて頂きました。
(/やはり確定ロルの風評被害…!/ その位が丁度いいですのでご安心を(小声)/ いえ!それはこちらの言葉です…!絶対に失踪はしませんので、むしろ失踪したら本体が死んだと言うレベルにお相手様とのなりチャを楽しんでますので、今後も長くお付き合い出来ればと…!/ 何と…!伏線回収される時のお楽しみですね!/ ありがとうございます…!むしろ神父の下衆さを吹き飛ばして下さるシスターさんにほっこりとしてますので!)
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