従者 2015-11-17 11:56:22 |
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(開口一番、まるで夜通ししたことがバレてしまっているかのような言葉を言われてしまい、見透かされてしまったかとやや申し訳ない気持ちになる。続いて中へと招き入れて貰えたので、クライドは部屋に入って、次に汲み取って貰えた昨日の晩と今日の午前に聞いた情報を話し始めようとし)
ーーはい。実は昨晩、前日に頼んでおいた情報屋から返信がありました。ですので、これから向かうハーメリア街道を抜けた峠付近の情報を今からお伝えします。
現在【ディル峠には山賊が出没】しており【胞子の森は例年と比べて繭や菌糸が大量発生】していて【ル・ジェ第一水門は何故か枯れ果てて魔物巣窟状態】と言う状況です。ご存知かとは思いますが、我々の目的地は峠の先にある火の大精霊の神殿です。峠を越えるには、ディル峠を登る直線の道か胞子の森を突っ切る右の道かル・ジェ第一水門を通り過ぎる左の道の、どれか三つのルートを進まなければなりません。
一応、先程ディル峠の方面から来た宿泊客に様子を伺ったのですが、峠の手前で立ち往生をしている者が大半や盗賊に馬鹿高い通行料を払えば通して貰えるなどのことは聞き出せました。
しかし、どの方も一般の人だった為、峠を逸れて胞子の森やル・ジェ第一水門に行けば今度は命が危ないなど、胞子の森とル・ジェ第一水門に関することは詳しく聞けませんでした。
ですが、主様がお決めになったルートであればこちらはどのような場所にでも付いて行く覚悟は出来ておりますので、これから進む道をお選び下さい。
(そう言ってクライドは昨日の晩に細かくルートの確認をしていた地図を相手に手渡し、一歩下がって急かさず素振りは全く見せずに大人しく主の返答を待ち)
(/わっ!それ楽しそうです…!!三国同盟は目から鱗でしたっっ! / こちらの背後は割とエゲツないのが好きなので…(( それだからこそボスなどで苦戦する時は映えますね…! / ですね!無事に卒業しましょう;; / あっ、済みません。質問なのですがいずれ使わせて頂きたいと思っていますので、あの魔術の手鏡の使い方を教えて頂ければと…!)
ふむ……となると朝方の連絡もこれか?
(地図を受け取るとそれを膝の上に広げて、視線を落としたたまま片手でピアスを弄ぶ。実際今の話だけでも進む道は殆ど決まったようなものだが、一応確認はしておこうと考えて軽くピアスを指ではじくと残留魔力の主に向かってパスを開いた。思念でやり取りしているため暫く無言の状態が続き、やがて短く息を吐き出すと軽く眼鏡のブリッジを押し上げて相手に視線を移し)
――峠一択だな。個人的には昨夜の一件と同一人物の仕業だろう水門が気になるが、国王は神殿に急げと仰せのようだ。どうも帝国の勇者が既に秘密裏に出立していたらしいから、先を越されるなと言う事だろうさ。
(ベッドから立ち上がってクライドに地図を返し、本国からの指示を伝えて大仰に肩を竦めてみせる。魔王討伐の過程で勇者同士が競うなど非効率も甚だしく、政治ゲームに巻き込まれている感じも正直気に入らない。とは言え帝国に後れを取ろうものなら余計に面倒な事になるのは目に見えているので、宮仕えの身としては結局仕事を果たすしかなくやれやれと首を振り)
……ちなみに、胞子の森の異常は人為的に引き起こされた可能性が濃厚らしいぞ。地脈の魔力反応も気温も例年と何ら変わりない上に、水門が枯れ始めた直後に怪しげな集団の出入りが目撃されていたそうだ。山賊が現れ出したのもほぼ同時期だと言う事を鑑みると、水門の異常に便乗した帝国側の妨害工作と言うのも頷ける話だよなぁ。
(火の大精霊の神殿へは三国のうち王国の首都からが一番近く、故にカレンたちが最初の目的地とした訳だが、無論王国と犬猿である帝国はそれを快く思わない。王都から神殿に向かうには必ず峠を越えるか迂回しなくてはならないため、人為的と言われれば下手人など推測するまでもなく帝国だろう。旅だけでも面倒なのにやってくれる、と考えていると昼食の時間を告げる鐘が鳴り、吊るしてあったローブを手に取って羽織れば肩越しに相手を振り返り)
……ひとまず腹ごしらえが先だな、行こうか。
(/トリップ忘れはお気になさらず!これだけレスが進むと、成りすましの方が逆にハードル高そうで(笑) 魔王が居なくなった世界で勇者という存在の価値を考え迷走した結果です(笑) お相手様とは良い酒が飲めそうです(握手)← どん底に叩き落としてからの!逆転劇!くぅ~、痺れますね!← soturonもロルぐらい筆が乗ると嬉しいんですけどね、ホント…orz 手鏡ですね、かしこまりです!使い方と言うほど大仰なものではありませんが、脳内設定をどぱーっと垂れ流しまs( 文字に起こしてみるとご都合主義アイテム感半端ない…。訳分かんねぇよ!と思ったら遠慮なく突っ込んで下さいませ…!
イメージとしてはGPSの機能を備えた糸電話みたいなもので、この二人の場合は従者さんがなんとなーく魔力を込めればそれを読み取った勇者が交信用の魔術を使って回線を開く、といった形で使用できます。ので、離れていて連絡を取りたい時なんかに呼びかけていただければと…!勇者のデフォルトは念話ですが、言えば音声や鏡を画面代わりに使ったテレビ電話()もご利用いただけます←
また魔術師である勇者にとってはアンカーやレーダーみたいなものでもあり、離れていても従者さん側の手鏡がある場所に魔術の効果を及ぼせます。(上記の通信も厳密に言えばこれです。個人的には従者さんが翳した手鏡から火の玉とか飛ばしてみたいです←)魔術師同士ではないので勇者が寝てたり気絶していると魔力の伝達以上は機能しませんが、はぐれた時なんかはドラ○もんばりに頼ると良いのではないでしょうか!←)
(主様が魔術で交信しているのを大人しく待ち、やがて短く息をついて終わったことを察すると上記の言葉を耳に入れていく。勇者の敵は魔王やその配下である魔物だけではなく、他国や他国の勇者も含まれている。建国当時から険悪だった三カ国は世界の危機とあれど協力する気など全くなく、むしろ競わせているのだからこのように勇者は勇者同士で敵である。そんな下らないことに主様を巻き込んで欲しくは無いのだがと王国に不満を持つものの、しかし現状を変える力など己には無いので心中で母国に悪態をつくだけで終わる。地図を返して貰って再び相手の意見を聞けば、クライドは考え込むように顎に手を当て)
……帝国側の妨害ですか。確かに筋が通っていますね。
(こそこそと卑怯な輩だと考えつつも、妨害作戦としては上出来であり厄介である。火の大精霊の神殿が一番近いのが王国だからだろうが、ここまでするとは。ーーそう思っていると昼食の時間を告げる鐘が鳴り、相手の言葉を聞いて)
はい、お伴致します。
(そう柔く微笑んで、その後をついて行く。目的の場所に着けば既に昼食の準備がされており、クライドは主が席に座ったのを確認すれば自身も座り、黙々と食事をしていき)
(/ありがとうございます…!確かにそうですね!(笑) けれど目から鱗でしたよ…! こちらこそ(ぎゅっ(( ) そう言うのがほんと大好きで…!(( 全然進まないですよね;; 詳しくありがとうございます!これは戦闘のバリエーションが増えて色々と楽しめそうです! 今度使いたいと思います!)
(食堂には同じように午後から出立する旅人たちの姿が見受けられ、いくつかのグループが交流しているのを尻目にテーブルの端の方に陣取って食前の祈りを形だけ済ませてから、パンをちぎって口に運ぶ。カレンもクライドも用件が無ければ互いに口数が多い方ではないので、出されたシチューとサラダを黙々と咀嚼していると聞こえてくるのはディル峠に関する話題。唯一先に進めそうなのが峠を行く直線の道というのは共通の見解のようで、もっぱら山賊に支払う金貨が足りるかどうかを心配する声が殆どだった。しかし中には山賊退治の算段を立てている集団も居るようで、屈強な男たちが口々に武勇伝を語り、戦闘への意気込みを述べている。それを聞いたカレンは倒してくれるなら有難いな、と期待する訳でもなければ無謀だと嘲笑する訳でもない率直かつ平坦な感想を抱き、何故か「嬢ちゃん達も峠に行くんだろ?俺たちに任せとけって!」と唐突に絡んで来た男に向かって一つ頷き)
――そうか、それは頼もしいな。
(まるで興味が無いとでも言うように心の籠らない返事を返すも、どうやらそれは伝わらなかったらしい。体の良い勘違いをそのままに気を良くした様子の男から視線を外し、紙ナプキンで口元を拭えば席を立つ。それに気付いて歩み寄って来た旧知のシスターと二三言葉を交わし、壁にかかっている時計を見てからクライドに視線を向ければ)
……三十分後に出発、門前で落ち合おう。
(そう今後の予定を言い残し、ひらりと手を振って食堂を後にする。教会を覆う結界が安定している事を確認しつつ一旦部屋へと戻れば、鞄を回収して後を追って来ていたシスターと合流。旅をしている以上暫くここに来ることもなく、たっぷり睡眠をとった上に今日は直近の宿場に向かうぐらいしかやることが無いため、小規模な術の行使なら問題ないだろうと判断して教会の要所要所に結界を補強するための術式を仕込んでいく。やがて目的の場所を全て回り終えれば丁度先ほど告げた時間となっており、シスターとは軽い挨拶を交わしてその場で別れれば門へと向かい)
(/むしろお互いに気付かれないレベルで成りすませてたら尊敬します(笑) せっかくの世界設定ですし、魔王討伐で旅が終わちゃうのは寂しいなぁ…なんて← ガンガンえげつない設定を取り入れていきましょう(ガシッ カタルシスですね、素晴らしいです! 途端に文章が思い浮かばなくなる不思議… いやもう何か妄想垂れ流し状態で申し訳ない…orzあわよくば例の遺跡ギミックで役に立つかな、と淡い期待を抱いております←)
(相変わらずこの雑踏の中聞こえてくるのはディル峠のことばかりである。山賊やら胞子の森やらル・ジェ第一水門やら凶報しか耳に入ってこない。飯が不味くなるなと思いつつも食事の場は情報の場でもある為、口に出すことはしない。それにそれで騒ぎを起こしてしまっては元も子もないからな。そう黙々と食べていれば屈強な男達が山賊を倒すだのをわざわざ告げて来て、全く期待していないが適当に会釈をする。主様の方も声色から察するにあまり興味が無さそうであるが、男達は気付いていないのでこれは駄目だなと確信する。ーーそれから食事を終えれば席を立った主様に)
了解しました。
また三十分後にお会い致しましょう。
(そう答えて自身も立ち上がり、ついでに食器を片付けているシスターを少し手伝ってから部屋に戻る。テキパキと支度を終えて武器の最終確認をしていれば、あっという間に待ち合わせの時間になったのでお世話になった神父とシスターに礼を言ってから門へと向かう。主様が来るのを待ち、やがて合流すれば教会を出る。ーー今日は午前中は快晴だったが、午後はやや曇りのハーメリア街道を歩いていく。本日目指すのは一つ先の宿場。運が良ければ途中で馬車を拾って二つ先の宿場に行けるのだが、分厚い雲のせいかハーメリア街道の人通りは少ない。雨が降らなければ良いが……。そんな懸念を抱えつつも曇天の空を歩いて行き)
(/実は偽物だった…!なんてことでしたら舌を巻きます(笑) / ふふ、魔王討伐の旅は長いのでまだまだ大丈夫ですよ!(( / 勿論です!(ぎゅっ) / 終わらせたいのに終わらない悪循環ですよ…。/ いえいえ!むしろ従者が受け身気味になってて展開を提供出来ず申し訳ないです…! / 遺跡ギミックで活かしたいですね!火の大精霊の神殿ゆえに火魔術でしか開かない扉が出てきた時とか大活躍です!)
(空を流れる雲によってハーメリア街道に降り注いでいた日差しはすっかり遮られており、風上である方向の空を見るとここよりも随分暗くなっている。雲の移動速度からすると上空の風が強くなっており、嵐を予感させるような重たい色の雲が街道に差し掛かるのも時間の問題のようだ。湿度の高い風が吹いているせいか跳ねとボリュームが心なしか増したような気がする髪を両手で真っ直ぐ伸ばすように引っ張りつつ、天上から地表に視線を戻せば)
通り雨なら良いが……明日も続くようだと少し面倒だな。やはり早朝に出発するべきだったか…?
(言っても詮無いことだとは分かっているのでほとんど独り言のように呟きながら手を離せば、いつにも増してミディアムの黒髪が波打ち毛先が重力に逆らってくるんと跳ねる。これは確実に降るなぁ、と大分投げやりだがそれなりに高性能な降雨予測をしていると、不意に後方から蹄鉄が土を蹴る音と木製の車輪が回る音、それから断続的な剣戟と怒号が聞こえてきたため足を止めて)
ふむ…………なあクライド。これを利用しない手は無いと思うんだが、どうだろうか。
(振り返って目を凝らしていると、見えてきたのは大きめの荷馬車とそれを襲っている騎馬に乗った盗賊らしき集団。荷馬車の護衛らしき人物達が応戦しているが、人数と機動力の差でやや押され気味である。それらを眺めつつ腕を組むカレンの表情はさながら物語に出て来る悪役魔法使いのようなにんまりとした笑顔であり、問いかけの形こそ取ってはいるが返答は聞くまでもないので確実に殺る気だ。また、魔物がそれなりに出没し周囲を草原に囲まれたハーメリア街道は、盗賊が待ち伏せて積み荷を襲うには向かない。現に最後に聞いた盗賊出没の報は半年以上前だったとカレンは記憶しているし、それも結局個人的な怨恨による夜襲だったはずで、白昼堂々大立ち回りを演じている盗賊に興味が沸いたようだ。知的好奇心を満たすという趣味と足の確保という実益を兼ねた行動を起こすべく、どこかあくどい笑顔のまま眼鏡のブリッジを押し上げ)
(/もはや偽物の定義とは一体…って感じですよね(笑) 確かに、遺跡に他国勇者に四天王(?)とイベント盛り沢山ですね!主従コンビからしてみればいい迷惑なのでしょうが(笑) どちらかが瀕死の重傷なんてシチュも楽しそうです(ゲス顔) 書いても書いても進んでいる気がしないんですよね… そんなことはありません!峠の話しかり天気の話しかり、適度な話題の提供と場面を進めてくださるのにはとても助かっておりますゆえ…! いいですね!天井が降ってくる部屋で、埋め込まれた宝玉に火属性の魔法を撃たないと出られないとか思い浮かびました(笑))
そうですね……。ただ早朝に出発したとしても同じく道の途中でしたと思いますし、それにここら辺には宿泊出来る宿が沢山ありますので主様のペースで問題ありません。
仮にこの後、雨が降ったとしても自身が傘をお差し致しますので。
(聞こえてきた呟きにクライドはそう微笑んで返していく。しかしながら、だいぶ湿気を帯びた風になって来たと思いつつ鈍く重い色をした頭上を見上げる。ハーメリア街道は砂利道ゆえに、もし雨が降ってきたらぬかるんだ地面に足を取られないようにしなければ。そんなことを頭に入れながら歩いていれば後方からは良からぬ喧騒が聞こえてきて、主様につられて振り返る。段々と視界に見えてきたのは、何やら盗賊らしき者達に襲われている商人の荷馬車で。こんな広く目立つ所で愚行を働いているなど一体どういう了見だ?と思いながらも、やはりその部分には主様も気になったようだ。いつも通り眼鏡のブリッジを上げている姿を見ては、こちらも標的を見定めて薄い笑みを浮かべていき)
ええ、是非とも主様のお力添えをさせて頂きます。
(そう言うや否、腰に携えていた剣を鞘から抜刀し。勢い良く駆け抜ければ迫って来る荷馬車に真正面から飛び移る。いきなり乗って来たこちらに目を丸くする商人と傭兵を見ては「主様の命で加勢をしに来た!」と喧騒の中でも聞こえるよう声を響かせる。剣を構え直し騎馬に乗った盗賊をざっと見回せば、馬車を攻撃しようと近付いて来た者を武器ごと斬り捨てる。踏み込み過ぎれば荷馬車から落ちてしまうなと間合いを計算しながら乗り込んで来た盗賊を斬り付けていき。だが、生け捕りにした方が情報を聞き出せるかと考えながら、敵の鳩尾に剣先の反対側を叩き込んで横に蹴飛ばす。ーーそろそろ主様の魔術の援護が入る頃だろうと考えて、視線をこの荷馬車が通って行くハーメリア街道の先へと向け)
(/既に影武者の域ですよね(笑) / その他にも世界観が広がるようなイベも入れていきたいですね!ファンタジーですし! / 良いですね.大好きです(ゲス顔)!ファンタジーらしく呪いに掛かるイベとかでも良いですね(グヘヘ) / そう言って貰えて有り難いです…!負担掛けさせてしまって申し訳ないと思っておりましたので…! / 時間制限付きのギミック!ダンジョン系にはお約束ですよね!焦りますが大好きです! / それにしてもまた返信遅くて済みません…!卒論ぇ…orz)
……はは、思ったより上手くいったようだ。
(荷馬車に向かって一直線に駆けて行ったクライドの台詞を聞いて「主様」の姿を探す商人と目が合い、それに応えて軽く手を振ってやれば心底安堵したような表情を向けられて目論見が上手くいった事を悟る。あまりのチョロさに失笑を禁じ得ずぽつりとそんなことを呟けば、既に何人かの盗賊を沈めたクライドの視線に一つ頷き)
ダメ押しで派手にやる必要もなくなったしなぁ。――さっさと済ませるか。
(使うつもりでいた魔術をキャンセルして無造作にパチンと指を鳴らせば、突然地面から生えた蔦が盗賊たちと彼らの操る馬を絡めとっていく。そして盗賊が足止めを食らっている隙に荷馬車が蔦の間を通り抜け、目の前まで駆けてきて停止した。中から勢いよく顔を出した商人が感謝の言葉を捲し立てるのを何とか宥め、襲撃者に心当たりはないかと聞くも思い当る節は無いらしい。ならば本人たちに聞くのが一番手っ取り早いと考えてクライドの元に歩み寄れば、手傷を負って地面に伏した状態で子供に聞かせるのが憚られる様な言葉を喚き散らしている男の首を蔦で絞めて気絶させる。吐かせるのならもう少し頭が回って事情を知っていそうな人物が良い。そんな風に考えてクライドに視線を向ければ、良さげなのを見繕ってくれと言わんばかりに口を開き)
もう少し話の通じそうなのがいいな。――他に息があるのは?
(/なりきり専門の影武者…文章力凄そうです(笑) ファンタジーらしいイベント…遺跡の在処を示す地図が景品の武闘会とか、無人島に漂流とか、立ち寄った村が魔物に襲われててクエスト受諾とか…テンプレしか思い浮かびませんorz 解呪の為に奔走する感じですね!呪いで記憶喪失なんかも捨てがたいですグヘヘ← いえいえ、こちらこそお世話になりっぱなしで申し訳ないぐらいです…! はい!部屋が水で満たされていくとかの、精神がじわじわ削られていく系ギミック大好物です(笑) こちらこそお返事が遅くなってしまって申し訳ないです…orz)
(視線を合わせた後、数秒遅れで地面が蠢めくのを視界の端に捕らえーー瞬間、あっという間に数本もの蔦が残っていた盗賊達と馬に巻き付いて動きを封じ込める。馬車が止まったのを察すれば、クライドはすぐに主人の見遣り「お疲れ様でした」と一礼して労いの言葉を掛ける。続いて足元で負け犬の遠吠えをする盗賊の罵声に、懲りていないようだと睨みつつも主様に手を出さないよう、剣には手を掛けたままで側で待機をし。ーーやがてこちらへと顔を向けた主人の言葉を聞くや否、クライドは周囲に視線をやり)
では、あの輩は如何でしょうか? 気絶させただけなので息はあります。
それに、他の盗賊とは違いやや身に付けている物が豪華そうなので、もしかしたら賊の中でも位が高いのかもしれません。
(そう言って、クライドはこれくらいのことで主様の手を煩わせるわけにもいかないと言ったように馬車の端に倒れていた盗賊の男を片手で引き摺って、主人の近くまで持って来るとその男を叩き起こしていき)
(/様々な文体で文が書けるなど文章力凄そうですよね(笑) / 武闘会とか、無人島とか、お使いイベ!良いですね!王道大好きです! / クライドのHPが一瞬にして0になりそうなイベですね(笑)!← 来るなと言われない限りはそれでも尽くすのが愚息ですが! / しかしながら今回はカレンさんの攻撃の出番を奪ってしまってほんと申し訳ないしか…。主様のことになると張り切り過ぎてカラ回る愚息(遠い目) / 水責め!ぜひ水の神殿で取り入れたい次第です! 早く神殿に行けるよう頑張ります…!/ いえいえ!大丈夫ですよ!私も年末&卒論で死んでますので…(震え声) / そして実は17日でこのトピが1ヶ月を迎えたんですよ!当方なりチャ歴が浅いこともあってここまで長く続いたのはこのトピが初めてで…。是非これからも宜しくお願いします!)
……ふむ、統領か。
(あの輩と呼ばれた人物に目を向ければ、なるほど確かに他の賊よりも若干裕福そうである。クライドが男を引っ張って来るのを腕を組んだまま当たり前のように待ち、馬車の中から恐る恐るといった様子でこちらを伺っている商人を一瞥する。知らないという意思表示なのだろう、首を横に振ったのを見れば統領(仮)に視線を戻し、気付けを施されてうっすらと目を開けたのを見て取ればおもむろに鞄から取り出した霧吹きの中身を男の顔に向かって噴射し)
確か――"彼方より狭間へ、狭間より此方へ。通り抜けるは真なる事象。汝騙ること能うべからず"――だったか?
(今しがた噴霧した魔法薬はいわゆる自白剤に分類されるもので、制作者によると独自の催眠魔法を併用する事で真実しか話せないようになる――らしい。どこか人工的な甘い香りが立ち込める中、半信半疑で呪文を唱えて教わった魔術を展開すると男の瞳から光が消える。魔術倫理委員会がすっ飛んできそうな代物だと感じるが、「合法だから」という同僚の言葉をひとまずは信じることにして口を開き)
お前が統領か?白昼堂々、こんな場所で襲撃を行った理由は?
(駆け引きも揺さぶりも無く単刀直入に疑問をぶつければ、ゆっくりと顔を上げた男が「ああ、そうさ……依頼で、時間と場所、を……指定され、たんだ……」と虚ろな瞳で問われるがままに語り出す。あまりにスムーズに進み過ぎる尋問に本当に合法なのか怪しくなってきたが、一応依頼人を問えば「知ら、ない……」との事。十中八九失敗するであろうその依頼に引っ掛かりを感じてあの手この手で問いを重ねるもそれ以上有用な情報は引き出せず、魔法の効果が切れて男が再び気絶したところで聖剣の柄に手をかけて)
――さて、次は確認も兼ねて真っ当な方法で尋問といこうか。これを寄越した奴の説明によれば、魔術にかかっていた時の記憶は無くなるらしいからな。
(/きっと影武者の文章力は53万…私では足元にも及びません(笑) カレンが記憶喪失になると「誰だお前」と言われたクライドさんのHPが0に、逆にクライドさんが記憶喪失になっても解決した後に事の顛末を聞かされて自己嫌悪でHPが0に…?← 基本的に面倒臭がりの主なので、従者さんが張り切っているぐらいがむしろ丁度いいかと(震え声)甘えっぱなしで背後としては非常に申し訳ないのですが、如何せん勇者が…勇者が……orz では火の次は水の神殿でしょうか!そのあたりで漁夫の利上等な海国勇者に出し抜かれるのも面白そうです(笑) 1ヶ月…もうそんなに経っていたんですね!こちらこそこれからも宜しくお願いします。2ヶ月も半年も一年もこうしてお祝いできると嬉しいです!)
(「おい、起きろ」とクライドが古典的かつ物理的にその輩を叩き起こしていきーーやがて、起きた所で主人の邪魔にならないよう一本下がるが、相変わらず警戒心は研ぎ澄ませている。彼女が何か水を霧吹きのような物で噴出したのを確認すると、確かある種の自白剤だったようなとクライドは頭の中で魔術に関する辞書を引いていく。合法か違法かと問われればグレーゾーンだが、どちらにせよ主様のやることを彼が止めるはずもなくーーむしろ、賛成してしまう従者なので口出しなどせずに一歩身を引いたままで待機を続けている。主人が魔術を展開し質問を投げ掛けると、賊の男はどこか虚ろな目のまま口を割っていく。その内容の真意は測れないが、"依頼"と言う言葉に裏で糸を引いている者がいるのか?とクライドは眉を顰めた。残念なことに賊の男はその依頼人の名前を知らないようだ。魔法の効果が切れのか再度気絶した賊の男を横目に、何やら聖剣の柄に手を掛け真っ当な方法で尋問を行おうとする主人を見遣り)
ーー主様、自分に何か手伝えることは御座いませんでしょうか?
(あまり自身がしゃしゃり出るのもどうかと感じたが、己の性分上ただ見ていることは出来ず、上記を尋ねてみて)
(/ いやいや!何を仰るんですか!?毎回、貴方様の文章を見る度に私は舌を巻いていますよ!(( / 自分が忘れていた場合は自己嫌悪でHPが0になりつつも土下座していますねアイツは(笑)主様馬鹿なんで! / ありがとうございます…!(感涙)いえいえ!主様カッコ良くて頼れるお方ですので、むしろクライドの方がもっと働けと思っていますので(笑) / 漁夫の利上等の語呂が良過ぎてぜひ海国勇者に本編で言わせたくなります! /勿論です!私は本当に絶対にいなくならないので、長く続けていけたらなと思います! / ちなみに今後の本編ですが、盗賊から情報を聞き出した後は荷馬車に乗って雨の降る中先の宿屋に到着する感じでしょうか?)
うん?……ならそこに転がってる奴等を片づけてきてくれ。このままだと通行の邪魔だからな。
(すらりと剣を引き抜いたところでクライドから声がかかり、一旦聖剣を地面に突き立てて彼に視線を向ける。こうして仕事を求められると何かないかと考えてしまうのはもう長年の癖のようなもので、カレンが周囲に視線を彷徨わせれば丁度道を塞ぐように倒れている盗賊たちが目に入った。幸い街道の脇は草原になっているから遺棄する場所にも困らないだろう。そう考えて盗賊を指差して指示を出し、ふと思い出したように「ああ。息がある奴はそのままでいいが、助からなさそうな奴は楽にしてやれ」と付け足し聖剣を引き抜く。そして周囲の野次馬が増えてきている事に気付けば小さく溜息をつき、カレンは人目につかないよう男を引きずって近くの木陰に引っ込み)
――おい、死にたく無ければさっさと起きろ。
(男の肩に剣を突き立てて覚醒を促せば、一秒と経たずに絶叫と共に跳ね起きる。しかし周囲に張られている音の拡散を防ぐ魔術結界のおかげでそれが外まで聞こえる事は無く、ダメージを受けたのは結界内に居るせいでまともに聞いてしまったカレンだけだった。眉を寄せて片手で耳を覆い、先ほどと同じ蔦の魔術で男を拘束。そして一度聖剣を引き抜けば底冷えするような眼差しで男を見下ろし――――数分後、赤く染まった剣を片手に街道へと一人戻って来る。血を振り落そうとしてやはり失敗し、魔物の血液と違って燃やせないため水の魔術で洗い流す。魔物の解体に賊の拷問とまともな使い方をされていないが腐っても聖剣。素人が雑に扱ってろくに手入れもしていないのに刃こぼれ一つなく、水をはじく鏡面のような刀身を暫し見つめてから鞘に戻し)
(/そんな…むしろお相手様こそこんな素敵な文章を書かれるのに、なりチャ歴が浅いと聞いて私が戦慄しておりますよΣ(ロ゚ ノ)ノ! 流石クライドさん、従者の鑑だ…これは珍しく勇者が空気を読む回になりそうですね(笑) ロルに出てこないだけで、カレンは日常の細かい所で滅茶苦茶世話焼かれてるんだろうなと勝手に想像してます(笑) じ、実はちょっと気に入っていたのでそう言っていただけて嬉しいです…!← 私も決して無言失踪だけは致しませんので、末永くお付き合いいただければと…! はい、そのような流れをイメージしております!宿に着いたら朝まで飛ばして、翌日は峠に着いた所からでも良いかもしれませんね。そして拷問描写は何処まで詳しくやっていいか分からなかったので、すっぱりカットさせていただきました…)
はい、お任せ下さい。手早く済ませて来ます。
(胸に軽く右手を当てて仕事を委ねて下さった主人に答礼のポーズを一度していき、鞘から剣を引き抜く。相手が近くの木陰に入ったことを確認すれば、頂いた仕事を済ませようと動き出そうとしたものの近くには荷馬車に乗っていた母親や子供達もいたので、なるべく怖がらせないように、クライドは人当たりの良い会釈を浮かべて「出来ればこちらを見ないように」と暗に示して伝えていった。剣を持ちながら、半ば街道を通り抜けるのを邪魔するように倒れている盗賊達を一瞥して、声を掛けたり足で払ったりして生きているかどうかを確かめていく。"息がある奴はそのまま。助からなさそうな奴は楽に"と脳裏で反芻しつつ、事務的に首を刎ねたり手に掛けずにしていってーーようやく、片付け終えれば布で顔や剣に付着した血を拭って鞘に戻す。盗賊達を退かしたことで、再び荷馬車は街道を走り抜けることが出来るようになっていた。主人の命を全う出来たことに独りで満足していると、キャラバンの人から「何も殺さなくても」と言った呟きを向けられたので"法を破った輩など法に破られて当然だろう"と言う風な目で周囲を見遣るが、ここで口論をしてもメリットが無い上に後少しで主様も帰って来る頃だろうと考えて反論は言わず「雲の陰りようからもう少しで雨が降るぞ」と、話しをはぐらかす為に半分真実で半分嘘を言えばキャラバンの人達は慌てて荷馬車を立て直していって、クライドはそれには目もくれず近くの木陰に視線をやれば)
そろそろ主様が戻って来る頃合いか。
(/いえいえ!毎回、試行錯誤を繰り返しております(笑) / 忠誠心が服を着て歩いているような者ですからね!() / 家事全般秘書業務もお任せあれ!な奴なのでほんと日常でも生き生きとしてそうです(笑() / では本編採用で!() / そうですね!他で細かくやったので宿に着いたら次で朝にしてすぐに峠入口にしましょうか! カット了解です!こちらもサクッとやりました(笑) / そして、明けましておめでとうございます! 今回は長くお待たせしてしまって申し訳ないです…やっと今日、魔王を倒せました!! こちらこそ末長く今年もよろしくお願いします!)
(澄んだ音を立てて聖剣が鞘に収まり、カレンは軽く肩を回しながらやはり剣を振るうのは性に合わないと考える。もう少し小振りならばまだ扱いやすいものを…いっそ研磨でもするか?そんな国の重鎮が聞いたら気絶しそうなことを思いつつ街道へと戻れば、既に仕事を終えたクライドが待機している。「ご苦労」と短く労って彼の後ろのキャラバンに視線を向けると、慌ただしく出立の準備を整えている中で指示を飛ばしている商人と目が合った。駆け寄って来た商人曰く、雨が降るらしいのですぐに出立する。ついては助けてもらった礼をしたいので是非同乗していって欲しいとの事。元々そのつもりで手助けをしたため頷きを返し、従者を伴って準備が終わった馬車へと乗り込んだところで丁度雨が降り始め)
――雨の中を歩かずに済んだ。これ以上の礼はいらん。
(道中、商人による拝み倒す勢いのお礼の言葉が終わり謝礼の話となると、カレンは興味無さそうに首を横に振る。そうはいかないと取り縋るのもきっぱりと拒絶すると、何やら勘違いを起こしたようでいたく感激した表情を浮かべられてしまう。弁解も面倒になって会話する事を諦めれば一人納得した様子の商人から窓の外に視線を移し、やがて峠の手前の宿屋に到着すればキャラバンと別れて宿泊手続きのためにフロントへと向かい)
(/いつも素敵な返信をありがとうございます…! そんなクライドさんには主様検定一級を進てi← 一人で十人分ぐらいの仕事をしてくれそうです(笑) わーい!(←)海国勇者登場が楽しみです(笑) そんな訳でひとまず宿まで飛ばしました…! 明けましておめでとうございます!今日でお相手様とお会いしてから二ヶ月ですね…!今年もどうぞ宜しくお願い致します! そしてこちらこそかなり空けてしまって申し訳ないです…orzようやく先日魔王を討伐し、ギルド窓口に証拠を提出してきました…!)
(無傷で帰って来たカレンを見ては、クライドは甚く安堵の息をつく。主人との間に固い信頼感があったとしても、やはり己の性分上は万が一と言うこともあって気に掛かるものだ。お前は心配性だと昔に同僚から言われたことを思い出していれば、不意に相手から掛けられた労いの言葉に内側がじんわりと温かくなるのを感じつつ、表では至って冷静に穏やかな笑みを浮かべて一礼をする。それだけでつい浮つき掛ける心を制しては主人と商人のやり取りを側で見守りーーそして、カレンの後に続いてクライドも馬車に乗り込んでいく。タイミング良く降り出した雨に視線をやって、この中を主様が歩く羽目にならずに済んで良かったと一安心をする。また、やや揺れる馬車の中で商人から感謝をされる主人を見れば、やはり主様が褒められているのは嬉しいと心の中で素直に思いつつも、もしその商人がしつこいようであったら追い払おうと、微かに目尻を尖らせて待機をしていく。そうこうしている内に、目的地の宿に到着したのでキャラバンへと礼を言って別れれば、存外長い道程だったので主様もお疲れのところだろうと考えて、自身がフロントで宿屋の手続きを済ませる。その後は、店主にこの宿屋のことについて軽く説明をされて各部屋へと案内をされれば、明日の旅路の為の準備をしていってーー。次の日の朝、早々に宿屋で朝食を取ればクライドはカレンと共にマール峠に向けて出発をしていき)
(/いえ!いつもマイペース更新で申し訳ないです…! / そんな素敵な物をクライドに与えたら、有り難く頂戴しちゃいますよ…!(笑) / はい!こちらも予告通りに宿屋を飛ばさせて頂きました!次で峠に到着していて大丈夫ですよ!これからは何もない時は場面を飛ばした方が便利かもしれませんね…! / わっ!2ヶ月目突破ですね!めでたいかつありがとうございます! / いえいえ!自分もかなり魔王に手こずって時間を開けてしまったのでお気になさらず!それよりも討伐おめでとうございます!!)
……事前情報通り、だな。
(早朝に宿屋を出発してからは目立ったトラブルもなく街道を抜け、カレンとクライドは峠の麓にある水門と森、そして峠へと続く道の岐路に到着する。ちょっとした広場になっているそこは普段なら馬車が十数台停留していても広さに余裕があるのだが、今は進退を決めかねて立ち往生している人々と現状を好機と見た露天商の屋台でひしめき合っていた。峠に陣取っている盗賊への通行料が馬鹿高いと言う事もあり中には怪しげな高利貸しらしき姿も見え、歩いていると商談の内容や怒声が聞こえて来る。他にも魔物を倒して水門を突っ切るための協力者を募る冒険者らしきパーティーや、直接の戦闘が無い分森を抜けるのが最善ではないかと議論しているキャラバン。山賊を倒そうと息巻く荒くれ者の中には先日教会の食堂で声を掛けて来た男の姿もあり、まさに混沌ここに極まれりといった状況だ。しかしカレンはと言えばその全てにまったく関心が無い様子で、むしろこの状況で声をかけて来る人間に碌なのは居ないと言わんばかりに呼びかけの悉くを無視していく。そしてようやく人混みを抜けて峠へ続く山道の前まで来れば、立ち止まって片手で髪を掻きまわしながら溜息を吐き)
――人の多い場所は嫌いだ。頭の中に要らん情報ばかり流れ込んでくる。
(/いえいえ、個人的にはそれこそが長く続く秘訣だと思っているので、これからもご自身のペースを大切になさって下さい…! 従者さん以外に需要無いので是非貰ってやってください(笑) 了解しました…という訳で峠入り口です! そうですね。それはそれで楽しそうですが、細かくやっていくと毎朝クライドさんがカレンを起こすために悪戦苦闘する羽目に…(笑) こちらこそありがとうございます!もう感謝の言葉しかありません…! ありがとうございます、お相手様もお疲れ様で御座いました…!当方、残すは口頭試問なのでもうひと頑張りしたいと思います!)
(程なくして二人は宿屋から峠の麓にある分かれ道の広場に到着するものの、そこはまるで王都のバザールのような状況であった。詰まるところは芋洗い場で、一種のお祭り騒ぎのようになっている。このような広場の騒々しさを鬱陶しげに思いつつも、クライドは主人のカレンに声を掛けて来たり掛けようとして来た人間へと睨みを利かせて追い払っていく。己の心情的には今すぐにでも抜刀して切り捨てたかったが、それは野蛮であるし何より自分勝手な行動で主様の品位を下げる真似はしたくない。フラストレーションを胸の内に焦がしながらも、手は出さずに人払いをしていく。それにしても兵士崩れや無法者共が多いなと、クライドは周囲にいる見て呉れからして柄の良くない人達を一瞥して進む。もしも粗相をする者がいたらその時は叩き切ってやろうと、自身の主人に危害を加えて来た最悪の事態を想定して、剣の柄に手を掛けたまま歩いて行く。ーーそれから何事も無く広場を抜けられたので、クライドは杞憂で済んだかと思いながらワザと尖らせていた雰囲気を、窮屈の無いように少し和らげる。不意に隣にいる主人の重たい溜め息が聞こえて来て)
全く以ってその通りです。自分もああ言った場所は苦手です。
(深く頷いて同意をする。今まで人混みの中にいて良いことなど無かった上に、逆に悪い目にあったことしかない。実に失礼な言い方だが、烏合の衆と言う言葉を脳裏に浮かべる。ーーふと、近くの山道の脇に『この先マール峠』と書かれた木の看板が視界に入る。この場所が峠の入り口だと言うのは明白で、更に気を引き締めなければと思いつつ口を開き)
ーーここから先は件のマール峠ですね。
盗賊や魔物が出ても必ずや主様をお守り致します。
(そう伝え終えれば、様々な思惑が集うマール峠へと視線を向けて行き)
(/ありがとうございます…!そちら様も無理の無いペースでの返信で大丈夫ですので! / 有り難く頂戴致しました!(( 主様至上主義のクライドにとっては表彰状並みのものです(笑(( / それもそれで面白いのですけどね! あっ、盗賊は帝国の妨害工作と言うことですので事が片付いた後に帝国の影と帝国勇者をちらつかせますか? / おおっ口頭試問ですか!緊張するとは思いますが頑張って下さい…!)
それは頼もしいが、出来るだけ戦闘は避けたい。万が一帝国関係者に目を付けられてもやっかいだしな。
(峠の看板を見つつ紡がれた相変わらず生真面目な言葉にふっと笑みを零せば、カレンは一言補足した上で首を横に振る。今回の妨害工作が九分九厘帝国の仕業である以上、峠に監視を配置していても何ら不思議はなく、帝国勇者も先回りすべく同じ神殿を目指していることだろう。故に相手側に勇者一行だと感付かれると更なる妨害に遭う可能性があり、神殿で事を終えるまでは目立たない方が無難だ。勇者本人と鉢合わせる可能性も考慮し、腰に佩いている聖剣をベルトごと外しながら思案するように視線を伏せ)
そうだな……私はどの国にも与しない、流れの古代魔術研究者という設定で行こう。目的地は神殿の少し先にあるカシュラ遺跡。研究のためならば盗賊の危険に曝されることも多額の金を払うことも厭わない、変人研究者…………殆ど通常運転か。
(波風を立てないようなそれらしい峠を越える理由と立場をでっち上げたものの、それがほぼそのまま周囲の自分に対する評価を伝え聞いたものと重なっていて、思わずくつりと喉の奥で笑えば緩く首を振る。そしてクライドに視線を向ければ、魔法鞄を開けようとしていた手を止めてふと何かを思いついたように聖剣と彼とを交互に見遣り)
…………言い逃れ出来ないレベルで勇者一行だと露見したら、お前を勇者にするのも有りだな。その後一度だけでも騙せるならいざという時の切り札になる。……聖剣に選ばれし勇者とお供の宮廷魔術師。物語的には実に自然じゃないか。
(咄嗟の思い付きを口にして考えを深めていけばそれなりに実用に耐えうる策だということに気付き、にやりと完全に企み事をする時の笑みを浮かべる。他国勇者の実情を知らないので何とも言えないが、剣の使えない聖剣使いよりは少なくとも説得力はあるはずだ。頭の中で聖剣のレプリカを作る算段をしつつひとまず魔法鞄に放り込めば、軽い調子で行くか、と言って看板を越えて峠に足を踏み入れ)
(/お返事が遅くなってしまい大変申し訳ありません…!そして重ね重ね申し訳ないのですが、2月は返信速度が安定しそうにないです、すみませんorz
表彰(笑)ではトロフィー作ってカレンに持って行かせますね! ですね!とりあえず本編でそれとなーく臭わせておきました(笑)名付けて勇者交代大作戦!← ありがとうございます、頑張ります!今から教授につつかれるであろう箇所の言い訳を考えておきます(笑))
(主人の言葉に、確かに派手な立ち回りをしてしまえば帝国の者の思う壺かとクライドは思い直して、出来るだけ戦闘を避けると言うことに対してしっかりと頷く。それにこれはもしかしたら只の妨害工作だけではなく、王国勇者が誰なのかを炙り出す為の罠かもしれない。旅立ってから早々に正体が露見するのは不利な状況に立たされるので、なるべく目立たないように峠を越そうと心に決めていれば。――ふと、考え事をしていた主人から続いて告げられた言葉を聞いていき、その内容にカモフラージュかと、主様の徹底した作戦に感嘆の息を零していく。しかも全てが嘘ではなく所々本当に近いことを織り交ぜているので、これなら益々バレる確率は低くなるだろうと見越して"その作戦でいきましょう"という風に再び力強く頷く。山賊へと金銭を払うのは少々癪だが、背に腹は変えられない。むしろそれで帝国の目を盗むことが出来るのなら安いものかと考えてしまうほどで。それにしても、主様は別に変人研究者などではなく知的好奇心の強い聡明な方なのだが、と素直に思ったものの、ここで訂正しようとしても主人自身が言うのだから口には出さずに心中で留めておく。――そして不意に、また何かお閃きになったのか。主人から向けられた視線にクライドは少し首を捻ったが、その話は最悪な事態を想定した時のものであった。こちらを勇者にすると言う、何とも畏れ多いことであった為に少し動揺し掛けたが、思い直してみれば影武者と言うことかと独りでに納得して、しかも実践すれば主様が狙われるリスクが下がるかもしれないと思えば一度首を下に振り)
ええ、その際はこのクライド。全身全霊をかけて勇者のフリをしてみせます。
(それに上手く言えば騙し討ちも出来るかもしれない。そんなことを考えていれば、主人に釣られて口角が上がっていたので悪巧みをしているような気分だと、くすりと笑みを零していく。――そうして看板を通り過ぎれば、いよいよ本題のマール峠へと足を踏み入れて行く。急斜面と言うほどではないが上り坂の山道を二人で進んで行くものの、山賊が暴れ回っているせいか魔物達は出て来ない。そのまま嫌に静かなマール峠を登って行き、山頂付近に差し掛かったところでガサリと物音がすれば脇道から獲物を持った山賊達が現れる。絵に描いたような極悪人面だと思っていれば「ここを通りたかったら200,000Gを払うんだな」と情報通り莫大な通行料を請求され、本当なら叩き斬ってやりたかったが騒ぎを起こせば帝国側に勘付かれる可能性が高いと、先程の主様との会話を思い出すと堪えて要望の金額を入れた小さな皮袋を山賊達に手渡す。その勘定を終えれば「よし、通っていいぞ」と道を開けられたので案外上手く事が運んだなと考えていると、その直前で「……いや、待て。そう言えばお前らは二人組だからキャラバンの者じゃねぇよな。この先に何の用だ?」と唐突に呼び止められれば探りを入れてくるように聞かれたので、事前の打ち合わせ通りに)
ああ、我々は流浪の者でそこにいるお方は古代魔術研究者だ。俺はその助手で、研究の為にこの先のカシュラ遺跡に用がある。
(何食わぬ顔でサラリと嘘をついていく。これで素直に通してくれるか、更に質問をされるかは運次第だが前者の方になれば良いとクライドは胸の内で思っていき)
(/いえいえ!むしろお忙しい中でのご返信ありがとうございます…! 従者はいつでも待ってますのでお時間がある時の返信で全然大丈夫ですよ! / カレンさんが持って来てくれるなんてクライドにとってはご褒美じゃないですか…!(歓喜) / 勇者交代大作戦!いつ使えるか楽しみです! あっ、本編での山賊の件ですが、そのまま通して貰うのも良し、更に怪しまれるのも良しですので、お好みの展開で大丈夫ですよ! / おお…頑張って下さい…!!)
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