三日月宗近 2015-11-16 18:41:56 |
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…はは、ありがたいな。鶴が審神者になり俺の主となった事、この運命というものに感謝しよう(そう言い微笑むと目を閉じ「鶴よ、目を閉じても不安でない事、あの日の光景が広がらないのは久しいぞ」と言って暫らくすると静かな寝息を立て始め)
俺も、また君に逢えて嬉しいさ。ああ、今日はゆっくりお休み。
(相手の言葉に相手が過ごしてきたこれまでの日々を思うと胸が痛み、穏やかな声でそう言うとやがて聞こえてきた相手の寝息を確認して一度さらりと相手の髪を梳くと自分もゆっくりと瞳を閉じ眠りにつき)
…ん(数時間眠っていたのか薄らと目を開けると先程まで明るかった空はもう朱色に染まっており。ちらりと横を見るとまだ眠っている鶴丸を起こさぬよう静かに体を動かし厠に行くために縁側に出て)
(静かに寝息を立てて寝ているものの寝相が悪く数十分おきにゴロゴロ転がっている上どんな夢を見ているのか何処と無く楽しそうに頬を緩ませており)
この時期は冷え込んできたな…(そう呟くとぶるりと身震いして厠に行き戻ってくると、先程よりも寝ていた場所がずれてる上に頬が緩んでいるのを見て「ぷっ…ははっ」と吹き出して)
む…う
(相手の笑い声が聞こえ何となく眠りが浅くなり眉を潜めまたごろんと寝返りをうちすやすやと静かに再び規則的な寝息を立て始めて)
…ふあ…
(少しして重い瞼を開けると隣で眠っていたはずの三日月の姿がなく、大慌てで起き上がり相手の姿を探すと部屋の外から微かに音が聞こえたため縁側に出ると中庭で素振りをしている相手を見つけ安堵のため息を吐き)
…おはよう、もう腰は大丈夫なのか?
(眠たい眼を擦り大きなあくびをしながら朝の挨拶と相手の腰に対する心配をしてそう尋ねては流石に腕は落ちておらず素振りの型が綺麗だった事に若干驚きと羨望を感じて)
それは良かった。
(相手の言葉を聞けば緩く微笑み”朝餉の準備をしてくる”と言い残して縁側から台所へと歩いていくとあの様子ならば今日は少し二人で何処かへでも行けそうだと考えながら朝食の用意をしていき)
よし、これで良いか。
(朝餉の準備を終え部屋に戻るものの三日月の姿がまた消えているため首を捻り相手が戻ってくるまでの間に敷いていた布団を片付けたりして待ち)
おお、風呂に行っていたのか。
(暫く待っても帰ってこないので徘徊かとそわそわし始めた頃相手が水を滴らせながら歩いてきたので汗を流していただけかと推測すれば朝餉にしようと相手を招き入れ)
ご飯を作っておいた、いっしょに食べよう。
(微笑みそう言えば机の上に並べた盆のうちの一つの前に座り”いただきます”と挨拶しては口をつけていき今日はこれからどこへ行くのが良いだろうかと考えたりして)
後で手合わせをしないか?俺も体が鈍りそうだ。
(不意に思いついてそんな事を口にしては本体こそ無くなったものの竹刀同士でならば戦えるだろうと思い、刀だった頃を懐かしむような妙な感覚に襲われながらそう言って)
楽しみだな、君は強いから良い稽古になりそうだ。
(ひさしぶりの手合わせに何処かわくわくとしてしまい、それは相手が天下五剣とも言われる相手であれば尚更のことでありそんなふうに言いながら全て朝餉を食べ終え)
はっはっは、しかし俺も暫く相手というのがいなかったからな。分からぬぞ?(そう言うと微笑み「これはどちらが勝つか俺には分からぬな」とどこか楽しげに言えば、朝餉を食べ終えて)
勝負はわからない方が驚きがあって面白いからな。よし、君は準備して待っていてくれ。
(既に早く相手と手合わせがしたいという気持ちに駆られ相手が朝餉を食べ終えるや否やその盆を持ち、自分が食器を片付ける間に相手に準備をしておくように伝え)
(台所に向かい手早く食器を洗い棚に戻すと自分も本丸から竹刀等を二つ探してきて軽く準備運動をしては相手の部屋へと向かい)
三日月!迎えに来たぞ、入っていいか?
準備は出来たか?ここだと狭いから庭で手合わせをしよう。竹刀を持ってきたんだ。
(相手の返事を聞き部屋に入り相手に竹刀を一本手渡し広い庭を指さしてそう言って)
よし、そう来ないとな!
(庭に出るとすっと竹刀を相手に構え、久々に使う竹刀に内心気持ちが高揚してしまい相手が構えるや否や間合いを詰め斬りかかり)
じいさん、反射神経は衰えてないな!
(かなりの速さでの太刀筋が見切られ弾き返されれば戦で感じるあのゾクゾクとするような快感を思い出し嬉しそうにそう言って一度間合いを取り)
はは、忘れてしまったら刀としての意味が無くなるだろう?(そう言うと間合いを取る相手を見、隙がないかを確認すると斬りかかっていき)
戦える審神者ってのも驚きだろ?
(反撃を真正面から受け止め少しその衝撃で後ろに数歩下がるもにいと口元に笑みを引いて相手を見ると背後に回り込み斬りかかり)
っ…!?
(その勢いが残っていたため重心が前にかかっており相手の攻撃を避けようと後ろに飛ぼうと思うものの間に合わず咄嗟に竹刀で弾こうとするものの勢いが弱く自分の刀が弾かれてしまい)
…あーあ、負けた!ったく爺さんの癖に動きは機敏だよなあ…
…本当か?
(訝しむ様にじとっとした瞳を相手に向けていたものの少し気分が良くなったのか不意に何か思いついたようにこっと笑い立ち上がり)
三日月!町に行こう、君、暫く行ってないだろ?
そうと決まれば、さあ行こう!
(何か茶店にでも入って茶を飲んだり一緒に買い物をしたりするのも楽しいだろうと想像しワクワクしながら本丸を抜け出し)
(町に出ると自分が刀だった頃足繁く通っていた茶店へと直行し抹茶と茶菓子のセットを二つ頼んで椅子に座り)
汗をかいたあとの茶はやはり良いな!
俺も誰かとこうして町に来るのは久しぶりだ
(茶と茶菓子が運ばれてくればそれに口をつけつつのんびりと店の外などを見ながら寛ぎ)
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