旦那サン 2015-11-15 22:45:08 |
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…猫なんて、可愛いもんじゃないだろ。
(軽く瞼を閉じて相手の体温を感じていたが、耳へ入った軽口に薄く目開くとこんな大の男には猫なんて例えは似つかわしくないだろうと言葉返し。しかし撫でる手が止まった事にゆるりと顔上げればふと唇が重なった事に微かに驚き、それを拒む事なく受けると相手の手を緩く握って。空の食器を持っていく相手に自分も早く食べてしまおうと食べ進めるも、戻って来た相手は何故か己の後ろに回っており。振り返る前に後ろから抱き締められる様な形になると、告げられた要望に応えるべきか否か物凄く悩んだ後、顔を俯け悪態と共に小声で告げ)
なんでこっちに来るんだよッ、---す、…好きだばーか。
いや?俺からすれば猫より可愛いくらい。
(抵抗無く受け入れられた口付けに手を握られるのを感じると、愛おしさに利かなくなりそうになる歯止めを理性で律し、緩くその手を握り返せば一度唇を離し再度軽く食むように口付け、相手の下唇に舌先を這わせてやり。満足とは言い難いが気持ちの昂りを考慮してそれに止め、相手の髪に指を通し米神に唇を触れさせては笑み混じりに呟き。不服げな声にも構わず腰辺りへ腕を回し引き寄せるも、危うく聞き逃してしまいそうな声量で悪態と共に告げられた言葉に緩んでしまう頬がどうにもできず。肩口に顔を埋めぐりぐりと額を押し付けながら堪らないとばかりの口調で告げ)
っほんと、…理玖の事なら一生養っていける。
っ…真尋ッ、可愛いの感覚、可笑しいだろ。
(手を握り返されるのを感じつつ再度食む様な口付け受けるものの、下唇に舌先が這う感覚に驚いて唇ぎゅっと結べば続いて米神に唇触れさせる相手に瞼軽く伏せて、予想外に呟かれた言葉に微かに口元引き攣らせ。聞く耳持たずな相手の様子に抵抗するだけ体力の無駄かと半ば投げやりに抵抗を諦めるが、肩口へ額押し付けてくる相手が不覚にも可愛く見えてしまうと先程自分の発した言葉に未だ恥ずかしさは残っているものの、角度的にも顔を見られない安心感から相手の髪を柔らかく撫でながら苦笑混じりに言葉返し)
何だよそれ。俺、大人しく養われるつもりないからな。
可笑しいなら可笑しいで良いけど。理玖の可愛さ知ってンのは俺だけ。
(自らの感覚が可笑しいのであればそれはそれで自分以外に相手に愛らしさを見出だす人間が居ないという事であり、いっその事その方が良いようにすら思え。頬を緩めて述べつつ相手の髪に指を絡ませて撫で。相手に髪を撫でられる感覚は心地好く、目を伏せて半ば凭れるようにしつつ身を任せており。相手の言葉に微妙に論点がずれているように思えなくもない言葉を名案だと言わんばかりに納得した様子で呟き)
あァ、俺が主夫やるか。そっちのが安心だしな。
…格好良いならまだしも、真尋に可愛いとは思われたくない。
(感覚が可笑しいならそれでも良いと言い出す相手に訝しげな視線投げると、相手は良くとも此方は全く良くないと表情に不満滲ませ。相手の様に本当に可愛さがあるならまだしも、直ぐ悪態をついてしまう可愛さなど微塵もない自分を可愛いというのは理解出来ないといった様子で斜め下向き。論点のずれた台詞を名案とばかりに呟く相手に何か言いたげに口開くも、それはそれで職場等で相手に悪い虫が付くよりはいいのかも知れないと思い直すと、至って真面目にその案に賛成し)
あー…それでいい。ある意味安心だしな。
…どういう意味だよ。
(相手の言葉が具体的にどういう事を表し、一体何処に不満を感じれば良いのかすら思考が追い付かずによく分かっていないが、あまり良くないニュアンスである事だけは理解し。如何にも不服げに眉を寄せると、低い声で呟きながら撫でていた手を止め相手をじっと見下ろし。自分が言ったのはあくまで相手が怪我をする危険性がなくなるという面での安心だが、相手の言う“ある意味”は恐らく別の話をしていると思われ。拗ねたように眉を寄せつつ顔を上げると、相手の肩に頬を付けながら横顔へ問い掛け)
ある意味ってなんだよ。浮気するとでも思ってンのか?
どういうって…そのままの意味。自分より可愛げある奴に、そう思われるのは…何か癪だし。
(己の言葉に何やら不服げな様子で見下ろしてきた相手に緩く首傾げるも、どういう意味か等と問われると先程言った言葉をそのまま解釈してくれればいいと呟き。次いで思っていた事を口に出せば、近くにある壁に背を寄り掛からせ。言葉に含んだ意味を読み取ったのか拗ねてしまったらしい相手に視線寄越すが、肩に乗る相手の頬につい表情緩んでしまいつつも相手見詰めると、その可能性は捨てきれないだろうとちょっとした嫌味交えて述べながら微かに頷き)
真尋は誰にでもモテるし、十分に有り得る事、だろ?
理玖の方が感覚可笑しいだろ。俺でかいし。
(相手は自身の愛らしさに気づかないのだろうと分かってはいるが、それ以前に相手が自分の事を可愛いなどと感じている事が理解できず。それこそ自分は格好良いに分類される方だと謙遜も無く当たり前のように思い込んでいる節があり、そうでなくとも単純ながら体の大きさも大柄な方で、それがまた可愛い要素を打ち消していると主張し。普段の行いから考えても当然の事だが、随分と信用が無い事に不服を隠しきれず、説得力の欠けた言葉を呟き)
…しねェよ。浮気なんか。
…でかいとか関係なく、可愛いのは可愛いだろ。
(相手の言いたい事は何と無く分かるし、自分でも何故男前の部類に入るであろう相手が可愛く見えるのかは不思議で。此方が可笑しい可能性も捨てきれない為に否定はしないものの、体格について持ち出す相手にでかいから可愛くないというわけでもないだろうと小首傾げて。皿に残っている最後の一口を食べ終えてスプーンを置くも、すぐ側で不服を隠しきれない様子の相手に思わず口元が緩み。面白がる様に相手の頬を弱く摘むとグイグイと弄るようにして遊びながら言葉返し)
今日まさに浮気しそうになってたのは、何処のどいつだよ?
関係あるだろ。犬とか。
(相手の言う事も一理あるのかもしれないが此方からしてみればやはり大小の差にあるイメージは定まっており、主張を曲げるつもりも無くいい加減な例を上げ。頬を摘まむ相手の手を離させようとするが、それよりもつい先程危うく破局にまで追い込まれかけた出来事を持ち出されると離させる事など頭から吹き飛んでしまい。卑怯だとばかりに批判的な視線を向けるが文句を言える立場でも無く、言い訳がましくも決して進んでしようとしたのではないと呟き)
…浮気じゃねェよ。さっきのは成り行きだし。別にしたくてしようとしたわけじゃねェ。
犬…?犬は大小どっちも可愛い、けど。
(相手は相手で主張を曲げるつもりはないらしく、ふと述べられた例にどういう意味なのだろうかと不思議に思うも、犬は大小関係なく可愛らしく見える為に思うまま口に出し。批判的な視線に気付きながらも逃れるようにそっと視線逸らすと、手では相手の頬を弄り続けながら先程は一応許しはしたものの、あの光景を見て酷く胸が痛んだのは事実で。未だ根に持っているような口振りで言葉紡ぎ)
成り行きでも、俺は好きでもない人にしようとは思わないけどな。
生粋の可愛い担当は小型だし。
(噛み合わない議論に歯痒さを覚えながらどんどんと話が逸れていく事に気付かず、例えどちらも可愛いとしても一貫してそういった支持を得るのは小型犬の方だと持論を述べ。相手の言葉に二の句が継げず、一瞬の無言の後におずおずと口を開き。何処か決まり悪そうに素直に謝罪を述べ、自分なりの決意を固めつつ軽はずみな行動はしないと宣言し)
…悪かった。もうしねェよ。
…頑固者。自分のが可愛いって認めろよ。
(相手の言葉に同じ様に言葉返そうとするが、このままいくと徐々に論点がずれていきそうだと感じ取り。一度口を閉じて言葉を飲み込むと、結果的に相手が認めてくれればこの話は終わるのではと自分の事を棚に上げて上記を。普段己が何をしても余裕そうな相手がおずおずと決まりの悪そうな表情になっている事に内心面白がるものの、反省している様子を笑ってしまうのは流石に性悪だろうと眉顰めれば、視線を相手へ流しつつ最後に小さな声でぽつりと先程の事をぶり返した事への謝罪告げ)
もう、気にしてないから、気にするな。それと…ごめん。
認めねェよ。俺は格好良い側だろ。よく言われるし。
(頑固者は心外だが流石に相手の言葉をすんなりと受け入れるわけにはいかず、以前より比較的掛けられる機会の多い言葉によって自覚している自意識を堂々と披露し。此方を向いた相手と視線が合えば無言で見詰めるが、意外にも相手から謝罪の言葉を言われるとつい頬が緩んでしまい。僅かに相手の方へ身を乗り出し軽く唇を重ねると、口では理由を問い掛けながらも何と無く相手の心境を理解しているのか相変わらず薄く笑みを浮かべており)
…何で理玖が謝ンだよ。
何でそう変に自信つけてんだよ。…可愛さももっと極めろ真尋ちゃん。
(何処でどうしてそんな自信を持つ様になったのかと呆れた様にじとりと視線向けるも、相手の周りを取り囲む人達の影響だろうと容易に想像できてしまい。しかし相手が格好良い事等既に認めている身としては面白くなく、格好良いと言われるのなら次は可愛らしくやってみてはと無茶な要求し。身を乗り出す相手に微かに後ろへ引くものの、軽く唇重なるとゆっくりと瞬き一つし。だが謝罪について問われるとフイ、と相手とは反対方向へ顔向けて自分で考えろとばかりに返答し)
なん、でって…別に、なんだっていいだろ。
俺が可愛くなったら益々モテちまうけど。
(人並み以上には人気がある方だと平然と自負しており、只でさえ現在の有り様なのだからこの上可愛さなどを身に付けてしまうと必要以上に人気を集めてしまうとあっさり言ってのけ。先程の相手の気遣いとは裏腹に抵抗されると突っ込みたくなるようで、心底楽しげに口元を緩ませると首筋に唇を触れさせながら言葉を重ね)
聞きたい。なんで?
…実際どうなのかは、分かんないだろ。ナルシストか、お前。
(相手の言う事は強ち間違っていないだろうが、自分でそれを言ってしまうのは如何なものかと変わらずじとりとした目を向ければ、相手が更にモテてしまうのは嫌なものの素直に口に出せない為に上記呟き。どうやら引いてくれないらしい相手の言葉に困った様な怒った様な曖昧な表情浮かべるも、首筋へ触れる唇に首竦めると片手で相手の額押しやりつつ言うつもりはないと口噤み)
っ、しつこい…ッ、
まぁモテても俺には理玖だけだけど。
(相手の視線が痛いながらもまるで何事も無かったかのように全てを受け流すと、相手の腰に腕を回しながら何処ぞの尻軽男のような台詞を平然と吐き口元に笑みを浮かべて。額を押し遣られると大人しくを引くもその手を掴むと掌に口付け、わざとらしい上目遣いで視線を向けながら不満を漏らし)
なんだよ、教えてくんねェの?
…どうだか。
(腰へ回る腕をそのままに相手の台詞にぽつりと呟くと、本当にそうなってしまったら己だけで満足してくれるかどうか等分からず、軽く目伏せると誰にも渡したくないという思いから無意識に相手の服を強く握りしめ。身を引いたかと思えば手を掴んできた相手にちらりと視線遣るも、掌に口付け上目遣いで此方を見る相手と目が合ってしまい。ぎこちなく視線空中へ泳がせれば、ギュッと唇結んで無言の抵抗貫き)
本当だって。その代わり理玖も俺だけで居てくれねェと困るけど。
(言葉は素っ気ない物であっても服の裾を握る手は相手の不安を露にしているようで、一層の愛おしさに胸元辺りが締め付けられるような感覚を覚えつつ、空いている手を相手の手に重ねてやんわりと開かせ。その手を指を絡めて握りながら窺うような視線を向けると僅かに首を傾げて相手の瞳を覗き込み。相手の様子を見ると幾らねだったところで口を割ってくれそうに無く、拗ねてしまう前に諦めればせめてもの機嫌取りに頬に口付けし)
…分かったって。そんな嫌なら聞かねェよ。
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