加州清光 2015-11-15 21:35:33 |
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冗談だよ、わかってる。
(久しぶりに会ったにもかかわらず一年前と同じように容易く冗談に振り回される相手の姿を見れば、純粋な安堵からかくすりと笑みを零してフォローを入れ。記憶を消されていても相手の意識の奥底に自分という存在が残っている可能性があるとわかり、思わずさらに記憶を呼び起こすきっかけになりそうな言葉を口にしかけるも、すんでのところで'相手の人生を壊してはいけない'という理性が働けば、曖昧な笑みを浮かべて「そうね」と小さく相槌を打つに留め。)
だよなぁ…。一年前くらいから少し引っかかることも2、3個あるし、最近おかしくて…。
(同意されれば再び小さく吹き出し、笑い声を零しつつずるりと背もたれから下へずり落ちては、不意に視線を逸らしつつ一人ぼやくように口を動かし。そこへ二人の料理が同時に届けば、ずり落ちた身体をパッと正し「まぁ、一時的なものだろうしな!さてっ、料理も来たし早速食べるか!」と気持ちを切り替えるように笑みを浮かべ、いそいそとフォークやらに手を伸ばし)
疲れてるんじゃない?……いただきます。
('一年前'という単語にぴくりと反応するも余計なことは何一つ言わないまま料理に手をつけ始めて。前回相手と共にファミレスに訪れた時とは何から何まで変わってしまった現状が寂しくないはずがなく、味の分からないスパゲティを黙々と食べ進めていたものの、ふと自分が転生してまで確かめたかったことを思い出せば、おもむろにフォークを皿に置いて「守沢さん、今、幸せ?」と出し抜けに尋ねて。)
ん…?なんだなんだ、藪から棒に。
(問いかけられ口に入れたハンバーグを飲み込むと、前触れのない質問に不思議そうに瞬きしつつ緩やかに小首を傾げて。しかしこちらも一度手を止めフォークやらを置くと、今を振り返るように目を伏せ「―幸せだぞ。沢山の友達に恵まれているし、自分の夢に向かって少しずつ…確実に前進している」と穏やかにもはっきりとした声で告げて。それからゆっくりと目を相手へ戻すも、少し寂しげに表情を曇らせ「けど、時々訳もなく寂しくなる時があってな……物足りなさというか。疲れからなのか、一人暮らしだからなのか分からないが」と困ったように軽く呻き声をあげ、再びハンバーグを口に運び)
きっとそうだよ、一人暮らしって大変そうだし。
(夢を叶えるために努力しているということ、相手の抱えるそれが我慢できないほどの寂しさではないということがわかれば、寂しげながらも満足そうに笑みを零して当たり障りない言葉を返し。気がかりが一つ無くなれば次に気になってしまうのはどうしても相手の近況で、少しパスタを食べ進めてから取ってつけたように「そういえば」と閃いたようなふりをして声を上げると、「守沢さんってイケメンだけど、やっぱり彼女いるの?」と逸る本心を隠して何とはなしに問いかけて。)
うっ……。か、彼女は、いないぞ…。
(その質問に飲み込もうとしたハンバーグを軽く喉に詰まらせるも、なんとか飲み込んでは苦い顔をしながら すすすと視線を逸らして。告白されるもこちらがどこかで乗り気ではなかったのか、手すら繋がず一週間と経たずに振られてしまったのを思い出しては、落ち着かせるようにこくこくと水を飲んで「…最近まではいたんだが、『思ってたのと違った』と言われてな」とため息混じりに呟き。しかしすぐに顔を上げると「そういう加州はどうなんだ? 普通科には女の子もいるだろう。それに、加州は女子達が放っておかない顔をしているしな」と軽く前のめりに相手を見つめて)
……いたんだ。
(最初は相手の返答にほっとしていたもののその後付け足された言葉に表情を翳らせては、みるみるうちに胸の内に黒い感情が渦巻いていき、ぽつりと零したきり寂しげに目を伏せてしまい。しかしそれからこちらに話を振られると慌てて表情を取り繕い、「俺はいないよ。女子の友達は多いけど、そういう対象と思われてないんじゃない」と小さく肩を竦めてみせて。)
―いないのか…そう、か…。
(相手の様子に気づき声をかけようとしたそのとき、再び先程までのような様子に戻った相手を見ては渋々言葉を飲み込んで。それからしばらくして、料理を食べ終えると同時に改めて相手に恋人がいないことを思えば反射的に安堵してしまい、そんな自分に気づけば困惑気味に己の胸元へ手を添え密かに小首を傾げるも「……そうだ、デザートはいるか? 」とすぐに調子を戻し、相手に笑顔でメニューを見せて)
いいよ、奢ってもらうのに悪いし。
(パスタを食べ終えた頃合いで相手からメニューを見せられれば、小さく頭を振りつつ即答で断って。ふとそのメニューの端にガトーショコラの写真を見つければ、初めて食べた時の感動を思い出してくすりと笑みを零して、それから「懐かしいなー…」と独りごちると「守沢さんは何か食べないの?」と緩く首を傾げながら問いかけて。)
なら俺も……今日はいい。
(即答で断られれば「そうか…?」と控えめに零すも、逆に問い返されればふるふると首を振って。ちょうど一年前の記憶を失ったときから心の底で相手との思い出を辿っているのか、ファミレスに来たらほぼ毎回ガトーショコラを頼んでいたものの、今はその相手といるためかどこか満たされている部分もあり今回はあっさりと頼まないという選択をして。それから徐に立ち上がったかと思えば、すっと伝票を手にして「それじゃぁ、先に行っているから加州はゆっくり来てくれ」といつもの笑みを向け、レジの方へ歩いていき)
うん、わかった。
(二人で居られる時間もあっという間に終わってしまえばほんの少しだけ寂しげな面持ちで頷くも、帰り支度を済ませて出口へと向かうと会計を終えた相手に「…奢ってくれてありがとう。学生だしお金無いでしょ?次は俺にもご馳走させてよね」と以前の癖でまるで相手よりも年上であるかのような口振りで尋ねて。当たり前のように'次'という言葉を口にしてしまったことに気づけば、慌てふためきつつ「あ、えっと、もしこれからも遊んでくれるなら…だけど」と付け足して。)
―もちろんっ! これからも遊んでくれると、俺も嬉しい。
(自分よりも年下のはずの相手の口調がやけに大人びていることすらも、以前の名残か安心感のような心地良さを感じており、思わず表情を和らげながら頷いて。それから連れ立って店を出たところで、何かを思い出したようにハッと足を止めては「そうだ…それなら連絡先を、っと…」と、なにやらポケットを漁って紙とペンを引っ張り出しサラサラと自身の連絡先を書き留め。書いたそれを相手の手に握らせては、その手ごとぎゅっと両手で包み「これが俺の連絡先だから、暇な時にでも連絡してくれ!」と満面の笑みを見せ、ゆっくり手を離して)
……ありがとう。
(渡された連絡先を至極大切そうに財布の中に仕舞うも、このまま相手と関わりを持っていて良いものか未だに迷いがあるのか、浮かない顔で駅の方向へと歩き始めて。あれから一年が経ち、相手も自身の人生を着々と歩んでいるのだと思うとどうしてもそこに自分という存在を加えてしまうことに対して抵抗があり、「そのうち連絡するから」と曖昧な言葉で誤魔化してしまい。)
…待ってるぞ!
(相手の葛藤も知らないまま嬉しそうに笑みを零しては、相手からの連絡は待っていればいつかはくるのだと心を弾ませて。先程待ち合わせに使った駅前にたどり着けば、くるりと相手へ向き直り「……改めて、手伝ってくれてありがとな!加州! 」といつもの暑苦しい勢いでお礼を告げて。相手と離れることに無意識にも心苦しくなるも、それをぐっと押し込めては「俺の帰り道はこっちなんだが……」と相手の様子をうかがうように、自身の帰り道を指さして)
(/記念日過ぎてましたね…もう何回もやってるんでうっかり…()
同じような言葉になりますが、いつもありがとうございます!これからもよろしくお願いします…!(◜ᴗ◝ )
そして、ひとつご相談が…。どうやって一緒に住んでもらうまでに引っ張るかということなのですが…_(:3」 ∠ )_)
…そっか。俺はこっち。気をつけて帰ってね、
(覚悟はしていたつもりでも一年前と変わらない笑顔や声で'加州'と呼ばれる度に胸が軋むような心地がし、綺麗に作り笑顔を浮かべて見せると片手をひらひらと振りながら別れの言葉を吐こうとして。しかし直後、何かが落ちるような物音と'清光…?その人、'という微かに震えた声が聞こえ背後を振り返ると、鞄を地面に落としたきり拾うこともせずこちらを凝視する制服姿の安定が佇んでおり。咄嗟に相手に短く別れを告げて彼に駆け寄り鞄を拾い上げれば、「後で説明するから。ほら、帰ろう」と急かして自宅アパートへと急ぎ。)
(/ ああああああああ本当ですね!?!?もう2年と3ヶ月ですもんね、うっかりしちゃいます…( ˆoˆ )
こちらこそ、これからも末永くお付き合いしていただけると嬉しいです( *´꒳`*)♡
そうですね…一緒に住むようになる前に守沢くんの記憶が戻れば自然かな、と思っておりました。
いずれにせよ守沢くんの記憶が戻るきっかけも、それはそれで考えなければならないのですが…。
あとあと、ただいま守沢くんと再会できたわけですが、翌日は土曜ということにしていただけないでしょうか…?
学校が無ければ会いやすいかなぁと思いまして! )
あ、あぁ……。また、な…。
(安定と目が合えば再び過去の記憶が刺激され思わずぼんやりと見つめてしまうも、慌てた様子の相手が彼とともに去っていけば唖然としつつ片手をぎこちなく振り返して。随分と仲の良さそうな彼らに内心もやもやとしながらも「兄弟か…?」などと一人呟いては、ゆったりと自身の帰り道を辿り始め)
(/では、記憶が戻ってから一緒に住む…ということにしましょう!
それに繋げるための戻るきっかけとしての案ですが、とりあえず思いついたのは「千秋と呼ばれる」「祭りの中を一緒に歩く」「桜の木の下で加州くんと話す」などなど、過去と重なる感じがトリガーになったらなと…。これを組み合わせてもいいですし!
確かに会いやすそうですね…!それで行きましょう(´∇`))
──…俺だってびっくりしたんだよ。もしかしたら…って思うことはあったけど、まさか本当に会えるなんてさ。
(帰宅するなり安定から説明を求められれば、落ち着いて話をするために机を挟んで向かい合う形で床に腰を下ろし。駅前で偶然相手と遭遇したこと、そのまま食事を奢ってもらったこと、連絡先のメモを貰ったことなどを説明し、「ごめん。バイトだって嘘ついたのは、お前に心配かけると思ったから」と素直に打ち明けて。付き合いの長い彼だからこそ今の自分の悩みを相談できるのか、くしゃりと顔を歪めて「せっかく主は主の人生を生きてるのにさ、また俺が関わっていいのかな…」と零すも、肝心の安定からの返答は'いいんじゃない?政府も接触禁止なんて言ってなかったし'と思いの外あっさりとしたもので呆気に取られてしまい。)
(/ たくさんの案をありがとうございます…!
小さなことの積み重なりがあって、その上で何か大きなイベントが引き金になったらいいですよね。
タイミングとしては夏祭りがいいんじゃないかなぁと思いました!加州が守沢くんに貰った簪をつけていく、射的の屋台でまたアクションフィギュアを獲ってプレゼントする、などトリガーに使えそうなものがたくさんあるので…!
とりあえず翌日土曜はふたりで桜を見に行きましょう!この後L〇NEさせますので( )
加州、清光……。
(家に帰るなりベッドに大の字になり身体を沈ませては、ぼんやりと天井を見つめつつ相手の名前を繰り返して。その名前を呼ぶ度に、安心感で包まれるような、懐かしいような、今まで満たされないままでいた何かが満たされていくような感覚を覚えては、その傍らに置いていたフィギュアと貝殻に徐に手を伸ばし「もっと、知りたい…」とどこか切なげに呟き。そうして一呼吸置けば、ゆったりと身体を起こしていつもの如く家事へ取り掛かり)
(/了解です~! では、桜を見に行く…からの、夏祭りで!
その間に何か挟むものがあれば、またご相談しますね( ¨̮ )
ひとまず、LIN〇お待ちしております(◜ᴗ◝ ))
でも何て送ればいい?とりあえずお礼は言わなきゃだよな?スタンプ送ったほうが可愛いと思う?
(財布に仕舞ったメモを見て連絡先を追加するも、らしくもなく思い切りが悪い様子であれこれと安定に相談して。終いには痺れを切らしたらしい彼に呆れたような声音で急かされてしまい、'加州清光です。今日はありがとう'という短い文と共にスタンプを一つ送信して、それからスマホを床に放り出すと机に突っ伏しながら「送っちゃったどうしよう」とひどく小さな声で呟き。呆れながらもどこか嬉しげな様子の安定に'いつ返信来るかなぁ'と笑われれば、ぱっと顔を上げ「お前楽しんでるだろ」と彼を軽く睨みつけて。)
(/ かしこまりました!
それでは他に決めておくことが無いようでしたら、一旦失礼いたしますね〜! )
―!き、来たっ…!
(少し早めの風呂から出てきたちょうどその時、洗面所に置いていた携帯から音がすれば慌ててそれに飛びついて。悩んだものの、早速指を滑らせては “こちらこそ、手伝ってくれてありがとう!助かったぞ! ” と送ってから、今放送中のヒーロースタンプを添えて。それで携帯を離そうとしたところ、ふと先程の安定を思い出せば相手との関係が知りたくてそわそわしてしまい、しばらく考えた後再び画面に指を滑らせては “さっき一緒にいたのは、友達か?” と付け加え)
(/ありがとうございます!こちらも失礼致します~( ¨̮ ))
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