_/ 千歳 2015-11-15 16:54:10 |
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私、別に君の事好きじゃないから_。
( 昼休み、共に昼食を摂るような友人もいない己は自席に座り一人無言で黙々と弁当を食べており。この弁当も忙しく一人で家計を支えている母が朝早くに起きて作ってくれているもので出来栄えはいまいちだが一生懸命さの伝わるそれに学校では笑わないと決めていた自分もこればかりにはクスリ、と笑みをもらし。と、さほど親しくもないクラスメイトの女子に呼び掛けられたかと思えば‘あっちで男の子が呼んでる。’なんて言われ指差された廊下の方を見れば見知らぬ男子生徒が立っており。一言も喋った記憶もないしましてや初対面であろう彼に私に何のようだと疑問に思えば取り敢えず弁当の蓋を閉めて相手の方へ向い。暫くモジモジとしている彼に苛立ちを覚えるも此処じゃなんだからと言われ移動する手間を面倒に思い余計に腹を立てそうになるも後ろの方でチラチラと見てくるクラスメイト達を横目で見てはその要求もあっさりと受け入れ。屋上に向かっているのかそちらの方へと向かう彼の後を無言で追い続けていればやはり自分が想像した通りに行き着いた場所は屋上で。興奮した彼、人の居ない屋上、男女_。この組合せで何が起きるかと問われればそれは自分には全く無関係だと思っていた告白という答えしか考えられず早く昼食を済ませたいと苛立ちを隠せぬ自分に彼が言い放ったのはやはりその告白というものでつかわれる"好きです、付き合ってください"と言うもので。あまりの今日の己の勘の良さに思わず笑いが込み上げるもこの状況で笑い声を上げるのは非常識だと思い丁重に断りの文を述べれば泣き出しそうになる相手を通り過ぎ元来た道を戻り )
皇美月/スメラギ-ミツキ/17y/♀
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