practice 【ロル練】

...待って、！
( 思わず彼のコースを掴んだ。なんで引き止めたのか、なんで呼び止めたのか自分でもわからない。いやただ単にわかろうとしないだけで本当はきっとわかってるんだろう。それじゃ、認めたくないのは何故か。どうして良いのかたちまちわからなくなりそのまま突っ立って時間は時に甘く時に残酷に過ぎていく。心地の悪い沈黙とやはりこんなときでも優しい彼の眼差し。すでにキャパオーバーしている脳は打開策など見つけてくれるはずがなかった。驚くくらい大きな声をかけたものである。こんなに大きく必死な声を出したのはいささか初めてではないだろうか。彼に出会うまで自分をこんなに混乱させて思考回路をすぐに遮断して困らせて喜ばせて。感情を忙しくさせる相手など毛頭いなかった。それどころか感情を表情にするのが苦手な自分にとって友達作りとはあまりに酷なもので。勝手に近寄っては＂つまらない＂＂空っぽ＂と吐き捨て勝手に去っていく者たちばかり。何をしたわけでもないのにそういう対象にされたこともあった。次第に自分も馬鹿みたいにそいつらの言葉を鵜呑みにして私はつまらない、空っぽで中身のない人間、と。思い込んでいた。それをいとも容易く打ち壊してしまった。目の前の彼は微笑む彼は自分へ手を差し伸べてしまった。そんなことないよって根拠のない言葉はどうしてか暖かいもので、自分の心を満たすには十分すぎる。大勢は得意ではない。だからって独りも得意ではない。どうにかしてほしい、助けて。SOSを出した自分に居場所を与えてくれた。それだけでもう満ち足りたはずだったのに。何で人はこんなにも欲深い動物なのだろう。彼からの愛を求めるなどおこがましく思わないのか。それでもだって気持ちは募るばかりで抑えても抑えてもコップから溢れるばかりで。いつか彼がまたきっと私の気持ちに気づいてくれると思っていた。好き、って気持ちさえも掬ってくれると思っていた。だがもう甘い考えは捨てなければならない。自分から口に出さなければならない。変わりたいと思ったからコートを掴んだのではないか。さあ、言葉を紡げ、自分の言葉で。)

【創作♀→創作♂への告白一歩手前シーン】


＊心の中では喜怒哀楽の激しい女の子が表情の変化が乏しいのって可愛いと思います←＊

なぁ、大将。

( どさり、と何かが崩れ落ちる音と共に映る彼女の表情。驚きを隠せないそれでいて何かを諭したような曖昧な。自分がここへ顕現されたのはさぞかし早かったものである。初期刀と呼ばれる刀剣の加州清光と審神者である彼女に初めての鍛刀で顕現させられたのはまぎれもない自分。それからいくつもの時を彼女達と共にして今となっては粟田口派はおろかずいぶん多くの刀派の者たちが集まってきた。いやはや平安に打たれた最も美しいと称される天下五剣様や自身の刀派でもある粟田口派長男坊様を手に入れるときは苦労したものだと語り尽くしたいところではあるが本時については関係があまりなさそうなためまた後日の楽しみとしよう。そんな刀剣の中ではなかなか古参な己。時を共にする隣の彼女を思う気持ちがいつしか尊敬から好意へと変化していった。それがいつどんな何故か、と問われては答えることは難しい。ただ皆へ笑いかける笑顔が時に見せる愛らしい寝顔が心配している表情が愛しいと思うようになってしまったのだ。その全てを他の刀剣(だれ)でもなくこの自分が護りたい、と強く強く思うようになったのだ。恋だとか愛だとか、雅なことに疎い自分がこの気持ちに気付けたのはつい最近。兄弟が一振り、乱藤四郎に言われた言葉がきっかけである。主を見てると薬研すっごい優しい表情してるんだけど...恋じゃない？だとか。支給された少女漫画とやらの影響だろうと呆れていたのも束の間。言われてみればそんな気がしてならない。妙に腑に落ちてしまう。そう意識してからは早かった。好きだと気づくのは簡単なことで気持ちを伝えるのは難しい。こんなにも困難だということを知らなかった。それに長く時を過ごしすぎたのが裏目に出てしまった。彼女は自分こそ少し特別に扱ってくれているような気がするも何処か弟のように接している節がある。一緒に昼寝もした。全く効果なし。ならばもう一歩踏み出すしかないようだ。本日決行。二人きりになった途端に彼女を組み敷けば更に低い声で＂俺っちも...刀剣男士、だぜ？＂と男士を強く強調して耳元で囁き。)

【刀剣乱舞 薬研藤四郎】

＊プレイ前もプレイ後もずっと変わらず薬研が大好きです。いつも近侍ありがとう。＊

＊ああああっ、早く皆さんとお話ししたいいいっ。だけどお忙しいのでしょう。仕方のないことですね。本当素敵な方たちばかりで誰に返事するのも楽しい。＊

＊特に...皆様素敵なのですが特に...っ！！！あの方へお返事するのがとっても楽しいです。うちの創作っ娘が本当お世話になってます。＊