すれ違う二人「東京喰種」

（お待ちしていますね！）

（来ましたー！

（ありがとうございます！では、白金木とのことでしたが、白金木とトーカちゃんの新しい話を作っていきましょうか？）

（（そうですね！

（では、あんていくに帰ってくることにしましょうか？）

(いいですね…でもトーカちゃんがｱｵｷﾞﾘに行くのもいいかもしれませんね。

（どちらにしますか？）

（じゃあ…帰ってくるほうで！！

（了解しました。では、こちらが営業中のあんていくに帰ってくる…といったところから始めさせて頂きます！）

（了解です！

………ふぅ
（あんていくに帰ってくば、久々にあんていくに来たなと思い、そとからあんていくを眺め、よしっと思えばあんていくの扉を開けると懐かしい匂いが自分を包み、昔を思い出して

いらっしゃいませー
（接客に忙しく慌てながらも入口の方を笑顔で見ては懐かしいアイツの姿。それとともに懐かしい記憶がある次々に頭に過ぎり思わずお盆を落とし、優しく声をかけようと思うも｢…テメェ、何しに来やがった｣と冷たく当たってしまって

あ…うん…久しぶり、トーカちゃん
（懐かしい顔を目の前にすれば自然と顔も綻び、微笑を浮かべれば相手の言葉にそうだよねと思いながら言葉を返して。「髪…延びたね…」とまだ相手の髪が短いころに別れた為、相手の変わった姿に少し驚き

うるせぇ…
（微笑まれてはそれを見ないように下を向き｢お前…アオギリから…｣帰ってきたのか、と問いかけたかったが口を噤んで言えなくなり相手の手を引き店の奥へと進んで。｢勉強ご忙しくて切れてないだけだ｣少し気にしていたのかそう言って背中を向けては少し嬉しそうな顔をして

そっか…受験もうすぐだもんね
（相手が受験勉強を頑張っていることは知っていたために、相手の言葉を納得し。「あの…えっと…今更こんなことを言うのは間違ってると思う…でも、僕はあんていくに戻ってきてもいいのかな？」アオギリ戦の時、脱出してから相手の言葉を遮ってあんていくから離れた自分を思い出せばやはり聞きづらいことで、顔を少し曇らせながら聞いて

あの…さ…また……
（また、勉強教えて貰えないか。相手が帰ってきた時にそえ言おうとしていた言葉を思い出して｢また、勉強教えて｣と思い切って言い出して。戻ってきてもいいのかという相手からの問に｢それはただいまって皆に言ってからにしな｣と相手の背中をおもいきり蹴りあげて店長のいる部屋の前に立たして

痛っ…相変わらずだね、トーカちゃん
（相手に久々に蹴られると昔を思い出し、苦笑いしながら言えば店長がいる部屋に入り。真剣な顔でまたあんていくに戻りたいと言えば、意外とすんなりと許され。ただいまと言えば受け入れてもらい。「トーカちゃん…ただいま」と部屋から出てきて目の前に立つ相手を見ればそう言って

っるせぇ…バーカ
（ムスッとしながら言えば扉の向こうから聞こえる声に耳を済まして。すんなりと許されたことに安堵し、こちらにやってくる足音に顔を向けてはただいまと言う相手がいて。何かイヤミでも言ってやろうと考えたがそれよりも先に足が動き自分の腕が相手を抱きしめて｢…おかえり…カネキ｣と目をうるませながらも相手を見つめ

トーカちゃん、ありがとう
（相手が目を潤ませながら抱き締めてきたことに驚くが、直ぐに軽く微笑んで自分を受け入れてくれた相手にお礼を言えば、こちらからも相手を抱きしめて。「そう言えば、トーカちゃん。お客さん呼んでるよ？」と注文をする声なのか、お客が相手の名前を呼んでいるのが聞こえると指をさしながら教えて

そ、そうだな…
（慌てて離れては目を擦って涙を誤魔化せば｢はいはーい！｣と元気に返事をして相手に｢着替えてこい｣と命令してきゃくの元へと走って行き。｢すいませんご注文は…｣と先程より生き生きとした接客態度になって