主 2015-11-08 08:44:27 |
通報 |
…とんでもございません。
(相手の言葉に緩く首振れば睨み付ける様な相手の目じっと見詰め頬撫でる手下に下ろせば相手の腰撫でてきゅっと力入れ引き寄せ舌なめずりする相手に顔近付けて。手握り返されれば少し安心したのかふにゃっと笑って見せてそれでも悲しげな顔をする相手に再び眉下げれば相手から発せられた言葉は自分が考えもしなかった言葉で驚きで目ぱちぱちと瞬きするも「…そのようなこと考えたこともございません。」と告げれば何故こんな質問をするのだろうと思い、もしかしたら自分はもう必要ないのかもしれないとマイナスな考えだけが残ってちくりと痛む心臓きゅっとおさえて。相手が指を鳴らし使用人を呼べば彼女達に申し訳ないことをしてしまったと眉下げて部屋から出されるメイド達を見て、此方に向き直し可愛い笑みで言われれば「ヒラ様にそう言っていただけて凄く嬉しいです」と微笑み相手の絡み付く視線が恥ずかしくなったのか少し視線逸らして照れながら呟き。「お褒めの言葉ありがとうございます。」と嬉しそうに口元緩めて優しく口付けされれば目細めて幸せそうな顔するも直ぐに離れていく唇を見れば一瞬悲しげな顔して相手の頬に手伸ばせば離れかけた唇に噛み付く様に口付けして。相手の表情を見ればやってしまったと動き止めて別の使用人を付けると言う相手に目見開けば「…っヒラ様、失礼いたしました…ッ!」慌てたように必死に謝るも別の使用人に声を掛け頭撫でる姿見れば自分の居場所を取られた様で絶望に満ちた顔でぼーと立ち尽くすも2人が出て行き扉が閉まれば体調が優れないのとは別で嫉妬心、独占欲自分が隠してきた全てが溢れ出した様でガクッと膝から崩れ落ちて息が上手く出来ないのか苦しそうに心臓押さえて。
((引き寄せられて顔を近付けられればあまりの積極性に驚く様に目を見開いてドキリと心蔵が脈打ち、誘われる様に相手の唇に軽く自分の唇を重ねて。「そ、う・・・。・・・フジ、明日から、隣の国の王様の所に、行ってみない・・・?」へらりと笑って相手の答えに確信を持ったのか一度相手に自由を与えてみようと上記提案して、たかが3日程度の執事の交換という戯れなのだが相手の勉強にもなるだろう、と相手の意見を一応聞いてはみるものの既に了承の手紙を隣国の王に出していて。「当たり前じゃん。女なんかより、ずっとずっと、“俺のフジ”は可愛いんだ。この国で、一番可愛いのはフジだよ。」とろりとした瞳で相手を見詰めていて、幼い頃から相手を一番可愛がっている為か上記の様な事を言えば視線を逸らした事が気に食わないのか人差し指で相手の顎をくいっと此方に向けて相手の喉元に軽く噛み付き。離れた時に見えた悲しそうな顔にくすくすと笑みを零していれば相手から噛み付く様な口付けをされその勢いに“んむっ・・・?”と声を漏らすも相手を抑えながら唇を離し、「もう。フジったらそんな顔して。ずっとキスしてないと満足できない?」何て冗談をへらりと述べて。謁見室へ入れば見慣れた姫の姿に一瞬ピクリと眉を動かすもすぐに慣れた様子で何時もの穏やかな笑みを浮かべて、「姫。よく来て下さいまし・・・って、わぁっ、」挨拶の言葉と共に玉座へ座れば飛び掛る様に抱きつかれて舌打ちが出そうになるも機嫌を損ねては不味い為、ぽふぽふと頭を撫でつつやんわりと身体を離させ、「姫は相変わらずですね。・・・堅苦しいのはお嫌いと存じておりますので、僕の部屋へ行きましょう。」とゆったりした動作でエスコートをして手を取れば他の使用人から相手の具合が悪そうだと耳打ちをされ、ドクリと鼓動が早くなり、至急医者に見せる様に指示すれば一先ずこの面倒臭い女を連れて行かないと、何て腹黒い事を考えつつ自室へと姫を連れて行き。
…ヒラ様のお傍に居れて本当に幸せです。
(唇重なれば目薄く開いて軽くリップ音を出して離れれば真剣な眼差しで上記述べて幸せそうにふにゃんと笑ってきゅっと相手の腰にもう片方の手もまわし抱き締めて。「…ヒラ様がお決めになられたのですか…?」相手の言葉に一瞬眉をぴくっと上げればなぜこんなにも自分を離れさせたいのかもしかして他に気に入った使用人が出来たのかと次々と色んな考えに支配され冷たく静かな声で尋ねて、相手の表情で多分もう決まったことなのだろうと必死に割り切れば「かしこまりました。…たくさん学ぶ事もありますしね」といつもと変わらない声で微笑むがその目は笑っていなく。「ヒラ様は本当に物好きでいらっしゃいます。」とふふっと嬉しそうに笑い顎をクイっと上げられると不思議そうに首少し傾げ喉元噛み付かれると“…ッい…!”と少し痛かったのか声漏らし身体ぴくっと震わせて目に涙うっすら溜めればとろんとした目で相手の髪の毛撫で。相手に抑えられ離れさせられればまだ満足出来ていないのかそわそわと身体揺らし「ヒラ様の唇が美味し過ぎて一度じゃ到底満足出来ません。」と落ち着かない様子で言えば周りに見られてること何か忘れるぐらいに理性はなくなっていて。相手の居なくなった部屋で動けなくなっていたら別の使用人が様子がおかしいと気付いたらしく肩抱かれ立ち上がらせれば相手に与えて貰った自室に運ばれベッドに寝かされれば酸素が上手く吸えないのか苦しそうに必死に呼吸をして、他の使用人たちや医者やらが勢いよく部屋に入れば心臓押さえながら横目で医者の動作見て、注射器でちくりと薬を打たれると意識薄れていきいつの間にか眠りについて。
・・・俺も。フジが俺の専属で、すげー嬉しいー。
((ふへっと柔らかい笑顔を浮かべてこてりと首を傾げながら相手に抱き締められれば甘える様に身体を密着させてすりすりと相手の首元に擦り寄って。「!?そっ、そんな訳っ・・・!・・・いや、有難う。今日はもう下がっていいよ。明日の準備をしておいで・・・。」“無いだろ、”と続く筈の言葉を口に出せばまた引き止めてしまって、相手が行きづらくなるだろうと思えばグッと堪えて相手の笑っていない瞳に少し怯えた様に相手に背を向け、自分は風呂に入って早く寝よう、と浴室へ向かって。「物好きでも何でもいーよ。俺以外に物好きは要らない。・・・俺は昔から、皆に優しいフジのそういう、澄ました顔を崩すのが堪らなく好きだよ。」髪の毛を撫でられればまるで子供の様に嬉しそうに目を細めるも、表情が一変して妖艶なものに変われば相手の耳元に唇を寄せて上記述べて、腕に閉じ込めてしまうかの様に相手の首に腕を回して抱き締めて。「なっ、何言ってんの・・・!?俺の唇、何も味しねーからっ!」少し戸惑った様な、たじろいだ表情であまり自分を求められる事に慣れていないのか、相手が積極的である事が珍しいからか分からないが少し頬を赤らめて身体を反らせるもひらり、と手の平を翻して人払いをして、誰も居なくなったのを確認すればちゅっ、と音を立てて触れるだけのキスを恥ずかしそうにしてみて。バタン、と自室の扉を閉めればはぁ、と溜息を吐き「姫。皆の前であんな事されるのは困るよー?・・・今は少し急用があるから、長くは相手出来ないよ。城内なら好きにしていいから、ごゆっくり。」と冷たい声で述べれば早く相手の元へ向かいたいのか急ぎ部屋から出ようとするも後ろからぎゅっと抱きつかれ“自分と結婚しないと、あの執事を貰う”と言われれば心臓が止まるかと思う程に騒がしくなって、少しの沈黙の後「・・・分かった。返事は、少し、待ってて。」と告げて部屋を出て相手の元へ駆け足で向かいながらもその表情は固く。
…ふふっ、ヒラ様擽ったいです
(相手の言葉が本当に嬉しかったのか頬を赤く染め感動のあまり目うるうると涙溜めればぱぁあっと効果音が出るくらいの笑顔見せ、相手が首元に擦り寄れば上記述べながら擽ったそうに身をよじらせ幸せそうな視線送り。「…かしこまりました。」最後まで否定をしない相手の言葉に自分も言葉詰まらせるが背を向ける姿を見れば表情を変えないまま“失礼致します”と頭下げて扉開き廊下に出れば直ぐに扉閉めハァっと溜息一つ吐いて。相手の可愛らしい子供の様な嬉しそうな目に優しい眼差し向ければ急に一変した表情に違和感を覚えるも相手の唇が耳元に寄り囁くように言われればぞくっと身体震わせて腰の力が少し抜けかけるときゅっと相手にしがみ付いて未だとろけそうな瞳には少しの恐怖心と期待感が混じっていて。「ヒラ様の唇はスイーツのように甘くて美味しいですよ?」と戸惑った表情をして身体を反らせる相手に更にぐいっと近付けると首傾げて当然の様に上記呟き、扉が閉まる音が聞こえれば相手からのキスが降ってきて唇が離れれば恥ずかしそうにする相手の表情が見え、首に腕廻すと相手の鎖骨に顔埋めて。深い眠りにつけば夢の中で、そこには相手と知らない誰かが立っていて目見開けば幸せそうに笑う相手の顔は自分ではない知らない誰かに向けられていて必死に名前を呼ぶも2人は手を絡ませ歩き出してしまい急いで追いかけるも全く追い付かず見えないぐらい遠くに行けば自分の周りには暗闇が広がっていて、現実世界ではうなされている様子で顔を顰め汗を流しながら何度も相手の名前呼んで。
だってさ、俺、フジの匂い好きなんだー。すっごく優しくて、落ち着くんだよねぇ。
((相手から仄かに香る相手専用の香りがとても好ましいのか、鼻を近付けては動物の様にすんすん、と嗅いではまたふにゃりと力が抜けたように相手に凭れて笑顔の相手に更に止めと言わんばかりに「俺、フジがいないともう生きていけねー。」何て冗談をけらけらと。相手が表情を変えないまま退室したのを横目でちらりと確認すれば流石だな、何て思いつつも動じない相手に自分はそれほどの価値しかないのだな、と思い少し沈んだ表情をして、浴室へ入ると使用人が身体を洗おうとするも相手以外に触れさせる気は無いのか静かに睨んで下がらせて重たい仕草でゆっくりと身体を洗って湯に浸かれば明日から相手が居ないのだと思うと涙が溢れそうになって苦笑し。相手のとろけた様な視線にゾクゾクと背筋が震えてしまい、思わず「・・・虐めたくなる顔、するなよ。」とサドっ気満載な笑みを浮かべながら相手にしか見せない表情で愛しそうな視線を相手に送り、相手の喉元を指でツゥッと撫で上げながら。相手の言葉にぐっと言葉を詰まらせて、一度言いだしたら聞かない意外と頑固な一面も知っている為納得は出来ないながらも「・・・俺の唇なんて、フジ以外食べた事ないんだから・・・。分かんないよ、」と珍しく顔を真っ赤にして幼い頃から相手には恋人は勿論余計な虫一つ近付けなかったのと同様に自分も恋人等相手以外に出来た事が無いため恥ずかしそうに上記述べ鎖骨辺りに顔を埋められればくすくすと鈴が転がる様に優しい声音で笑みつつも相手の頭をよしよし、なんて撫でてみたり。バンッ!と音を立てて扉を開けたかったものの相手が眠っていたらと思うとそんな事は出来ない為そぅっと相手の部屋の扉を開ければ自分の名を呼ぶ相手にもしかして何かあっただろうか、と慌てて駆け寄り、相手の額をゆっくりと撫でながら「・・・フジ、居るよ・・・?俺は此処に居るから、ずっと、フジと一緒だよ。」と声を掛けて相手の瞼にまるで王子が姫にする様な仕草で静かな口付けを落として。
匂い?…そんなのしますかね、?
(すんすんと匂いを嗅ぐ相手を不思議そうに見れば自分では匂いなんて無いと思っていたのか確かめようと自分の腕の匂い嗅ぐもしっくりこなかったのかうむーと眉寄せてみて、凭れ掛かる相手の髪さらさらと指を通しながら撫でれば相手の言葉が冗談だと分かっているが嬉しかったのかにやにやと口元緩ませてそれを隠すように口元に手持っていけば「本当にヒラ様は可愛すぎます。」と言って髪を撫でていた手を頬に持って行き。普段なら相手の入浴に同行し身体を流す自分の仕事がなくなれば相手の事を少し心配するが沈んだ気持ちのままではいけないと割り切って自室に戻り明日からの準備をしようと歩き出せば階段を登って直ぐの部屋からメイドが1人勢い良く出てきて避けることが出来なければぼふっとぶつかってきた相手受け止めて吃驚したのか見開かれたその目は赤く腫れていて明らかに泣いていただろうと思うと自分の顔を見て直ぐに離れすみませんと焦ったように頭を下げてきて、「…何かあったのですか?」と顔を覗き込むように聞けば自分の持っていたハンカチを胸ポケットから取り出し相手に差し出し。相手のサドっ気満載な表情は自分の好きな相手が自分にしか見せないような顔でドキッと鼓動早くすれば視線を絡ませて、喉元を撫でられればんッと小さく声漏らしうっとりとした目で相手見れば腰に腕廻して。相手の言葉に少し眉下げれば「…逆に私以外が食べたことあったら困ります」と顔を赤くする相手に冗談ぽく少し拗ねたような顔するも直ぐにふふっと笑みこぼし「ヒラ様の唇は中毒性があるんですよ?」と自分以外との口付けをしたことない相手に教えるように言えば相手の唇親指で優しく撫でて、よしよしと自分の頭を撫でる相手の鎖骨ぺろっと舐めれば横目で相手見て。相手の声が夢の中まで聞こえれば暗闇だった場所が一点からぱっと光が差し込み徐々に広がり光に包まれればゆっくり目を開き目の前に愛しい相手の顔見つければ“…ヒラ様…?”と相手の名前呟きぽろっと一粒涙流すと相手の顔に手伸ばそうとするも自分の中の何かが触れてはいけないと思ったらしくゆっくりとその手を下ろして。
うん、ちょっとだけね。・・・このくらい、近くにいないと、わかんないかも・・・。
(スッと相手の首筋に顔を寄せれば吐息が掛かる程距離を近くして、相手の白い首筋にふぅ、と息を掛けながら舐めてみたい、何て欲求に誘われるも今は相手が仕事中である為我慢、と耐えて頬のすぐ傍にある手をちらりと見れば自分の手を重ねる様にして相手の手の平にすりっ・・・と擦り寄って。ずるずる、と湯船に沈んでいけば水に潜る感覚に“そういえばこんなゲーム前やったことあったなぁ、”何て思い出しては再びやってみたいと思ったのかざぱっと上がれば少し逆上せた様子で今日は相手が着替えを用意したわけでは無い為か日頃の可愛らしいネグリジェの様な寝巻きでは無く、確かに自分はあの服を気に入ってはいなかったのだがいざ着させられないとなると不満そうに唇を尖らせて他の支配人が用意したと思われるバスローブの様なものを羽織ってみるも普段着替えを相手に任せている為着方が分からずぐちゃぐちゃに着たまま浴室を出て。何も答えない相手に、訝しげに視線合わせればその目は日頃の凛とした相手の表情からは伺えないほどとろけたもので、自分の理性が止めるよりも早く相手の顎を上げさせて唇を奪っていて。相手の惑わす様な変化の多い表情に少し翻弄されながらもそれすら楽しいのかクツクツと笑って冗談と思われる中毒性がある、等という言葉にもゲーム脳且つ理系脳の自分からしてみれば検証してみたくなってしまい、頭の片隅で今度実験してみるか、等ととんでもない事を考えていれば鎖骨を舐められてビク、と肩を揺らすも普段しっかりしている相手が甘える様な仕草を見せるところが堪らなく可愛いと思っているのでにこにこと機嫌良さそうに笑みながらも相手の背中をなだめる様にゆっくりと撫でながら相手の好きな様にさせていて。滅多に見ない相手の涙に大きく目を見開けば、ずっと一緒に居る相手の体調を見抜けないなんて、完全に自分の落ち度だったと心の中で自身に舌打ちをして手を伸ばそうとする相手に答えようと視線で手を追うも下ろされた事に少なからずショックを受けて、しかしそんな事を言っている場合ではないと思ったのか相手の下ろされた手に自分の指を絡めて固く手を繋げば空いている方の手で優しく相手の前髪を払い、額に手を当てながら「大丈夫・・・?ごめんな、気付けなくって・・・。気分、悪い?何処か痛いところは?」と心配そうに相手の状態から必死に具合を読み取ろうと様子をじっと見詰めて伺い。
…ん、ッ…どんな匂いですか…?
(首筋に顔寄せられ吐息がかかるほど近くなりふぅ、と息をかけられればびくっと肩揺らし首を少し反らし目細めて相手に視線送って、頬に置いていた手に相手の手が重なれば少し驚いたようにぱっとその手見詰め直ぐに相手に視線戻し擦り寄ってくる相手見るとふふっと小さく笑い相手の手握って指と指絡ませて。自分が差し出すハンカチを恐る恐る顔色を伺いながら受け取る彼女にふっと薄く笑えばなかなか何があったのか言い出せないようで無理に聞いてはいけないと思い少し眉下げれば「無理に話さなくても大丈夫ですよ…。でも、もし話す気になれたら何時でも聞きますからね。」と告げて軽く彼女の頭ぽんぽんと撫でれば少し照れ臭そうに再び涙溜めながらも控えめに笑ってきて、そんな彼女に「やっぱり笑顔が一番素敵ですよ」と優しく微笑めば顔を真っ赤に染めているその姿に不思議そうに首傾げるももうそろそろ明日の準備をしなくてはいけないと思い“それでは失礼しますね”と言って自分の自室の扉を開いて。うっとりと自分の恋人はやっぱり世界一カッコイイなぁ、とふにゃっと口軽く開ければくねくねと身体揺らして、顎を上げられると目きゅっと瞑り唇が重なればぎゅうと腕に力入れ身体更に密着させて。相手がクツクツと笑うと不思議そうな顔して相手が考えている事などには全く気付く気配はなくて舐めると肩を揺らし反応するのだなぁと意地悪気な笑み漏らせばゆっくりと背中を撫でてくる相手に無言で自由にしていいと言っているのだなと感じ取ればかぷっと軽く相手の首筋噛んでみて。自分が自分の思っていたよりも弱く情けない人間だと思えばこんなので大切な相手を守れるのかときゅっと唇噛み締めて、自分の下ろした冷たい手に優しく暖かい相手の手が握られ指を絡められれば恐る恐る相手の顔を見て、ふわっと額に手が当てられ明らかに心配しているだろう表情で大丈夫か?と尋ねられると「…今は、大丈夫です、…」とぼそぼそと告げ、先程見た夢を急に思い出せば唇を血が出るくらい更に強く噛み締めて“…ヒラ様、ッ…情けない…ところ、をお見せし、…て失礼いたしました…っ”と寝ていた身体起き上がらせてばっと頭下げ途切れ途切れの震えた声で謝って。
うーん。爽やかで優しいけど、……甘い匂い。
(くん、と鼻を寄せて暫し考えた後に答えて、何度嗅いでも嫌にならない為ずっとこの香りがしていたらいいのに、何て思ってしまってはハッ、と気付いて首を横に振って考えを消せば指を絡められて少し照れたように視線をうろうろとさ迷わせて空いている方の手でにやつく口許を隠すように覆って。ずるずるとローブを引き摺りながら出てきた為外で控えていた使用人が慌てて駆け寄り再度着せて貰いながら自分はこんなので相手がいなくて大丈夫だろうかとへらり苦笑してやはり身長に合っていないのかずるずる裾を引き摺りながらTVの前に座り込み、水中探索が目的らしいゲームをし始めて“ゲームしたら寝るから、お前たちも下がっていいよ”と使用人達に声を掛け。かぷり、唇に噛みつけばうっすらと瞳を開け相変わらずくねくねとした動き、そしてくっつきたがるところは昔から変わっていないな、と安心すると開いた唇を少しだけぺろり、と舐めてから舌を滑り込ませて。悪戯っ子を見るような困った、しかしそれすらも愛おしそうな複雑な表情を浮かべていながらも首筋を噛まれ「おわ。」と然程驚いていなさそうな声を漏らすのはやはり相手には何をされても可愛いと思ってしまうからで、むしろ普段抑え気味な相手が自分にだけは我が儘を言ったり甘えるのが嬉しいようでにこにことしていて、しかし一応「もー。フジったら。可愛い甘えん坊さんなんだから。」なんて言葉を掛けて。相手が責任を感じやすい性格であることはお見通しで、謝り始めた相手に苦笑しては「…いいんだよ。今回はちゃんと見極められなかった俺の責任だ。何時も俺の傍にいて、働かせすぎた。…ごめんな。」と相手の倒れた原因とは若干違う原因を考えていて一瞬寂しそうな顔をするもすぐに柔らかい笑顔になって、「ねぇ、フジ。……暫く休んでていいよ。暇をあげるから、身体治して、少し外に遊びに行っておいで…?」と告げてしかし視線を合わせてはまた繋ぎ止めてしまうためじっと絡めた指を見詰めながら手持ち無沙汰なのか相手の指を触っていて。
うーん…香水など付けていないのですが。
(相手の言葉を聞けば自分では匂いがするのも知らなかった様で何故相手の言うような匂いがするのだろうと少し考えるも香水などは付けていないので違うなぁ、と思い首傾げ、絡めた相手の指にそっと口付けすれば口許を隠す相手不思議そうに見て。自室に入れば明日の準備をしなくてはと直ぐに相手が用意してくれた家具の一つである大きめなクローゼット開けばいつも使うものより大きめな鞄を取り出し3日間分の衣類や必要最低限のものなどを詰めて 他に持っていくものはないかと一息つけば思ったよりも早く終わってしまい、パッと頭に浮かぶのは矢張り相手のことで“ちゃんと服は着れただろうか” “趣味のゲームをやり過ぎているのではないか”と少し心配すれば寝る前に一度部屋を覗きに行こうと再び自室から出れば相手が部屋に向かい。相手の噛み付くような口付けは慣れてきたもののぎゅっと強く目瞑りながら受ければするっと相手の舌が口内に入ってきて少し驚いたように薄く目開くも遠慮がちに相手の舌を自分の舌に絡ませるように舐めて。相手の少し驚いたような声聞けばチラッと相手の様子伺うも自分が想像したような頬を赤らめ恥じらいをもった表情の相手はなく、にこにこと笑った顔で“甘えん坊”と言われ少し悔しそうに眉寄せれば鎖骨から少し離れて首筋ぺろっと舐めれば再び相手の様子伺うように見て。相手の言葉に違うと思っていてもそれが声に出せずふるふると必死に首を横に振れば自分の責任だと言う相手パッと見て一瞬した寂しそうな顔にキュッと心臓が締め付けられて、笑顔に変わった相手から暇をあげると言われれば自分のために言ってくれたことだと分かっていながらもそれを考えれないくらいに自分はもういらないのではないか、代わりが出来てしまったのではないか、捨てられてしまうのではないかとマイナスな考えで埋め尽くされてしまって視線を合わさない相手にさらに不安になってしまい「っ…嫌です…!ヒラ様と離れたくありません…ッ」と涙をぽろぽろと流しながら絡められた指に力入れて
そ、そう……。じゃあ…フジの体臭…?
(先程浮かんだ変態のような考えに罪悪感があるのか少し動揺した声で答えるも自分の答えに、つまり相手の体臭が好きなのか?何て考えに至れば頬を赤くして「どんだけ好きなんだよ……」と呟き。相手の予想通り、現実逃避する癖が直っておらず一人真っ暗な部屋でカチャカチャとコントローラーを動かして虚ろな瞳で仮想空間にのめり込んでおり、「いいなぁ…水の中、何も聞こえないし他に誰もいない、」何てぼそりと呟いて。最早理性も僅かしか残っていないのか、相手が遠慮がちにも舌で答えた為に優越感でぞくりと背筋震わせてまるで獲物を喰らう様に呼吸も奪う程舌を絡めて満足するとゆっくりと相手の口内から舌を抜き去り「ん、は……ご馳走様。やっぱフジ美味しい。」と感想を。相手が眉を寄せたのを見逃さず、一瞬何か不快になるような事を言ってしまったのだろうか、と不安になるも首筋を舐められてくすり、仕方ないなぁとでも言うような微笑みを浮かべ、相手の顎を掬い上げれば伸びた相手の喉元に軽くかぷっと甘噛みを。日頃穏やかで真面目な相手が涙を流す事は珍しく、サァッと顔を青ざめさせ、「えっ……えぇっ!?ご、ごめんねフジ!泣かないで…!ごめんッ!…でも、フジには日頃からずっとお世話になってるし…ずっと俺と一緒に居させてるから、窮屈なんじゃない?したいこととか、出来ないんじゃない?」あわあわと相手の背中を擦ってやりながら力の入った相手の手をそっと包み込む様に握って。
た、体臭…?!
(相手の考えを聞けば声少し裏返りながら目ぱちぱつと瞬きして、相手の考えに驚きながらも改めて考えるとそうなのかと首傾げて相手の様子伺おうと顔見れば頬が赤く染まっていて不思議そうに見つめれば相手から小さい呟きが聞こえ赤くなった理由に気付けば「…ッ…ヒラ様可愛すぎです!」ぎゅううう、と相手強く抱き締めて。いつもより早足で相手の部屋まで歩けば一瞬扉をノックする為につくった拳引くもコンコン、と少し小さめに叩けば『ヒラ様、私です。入ってもよろしいですか?』と静かな声で尋ねてみて。相手の舌の動きに必死に応えようと動かすも矢張りあまり慣れていないようで酸素が薄いのか呼吸をするので精一杯のよう涙溜めた目薄く開き、舌が抜かれればへにゃんと足の力が抜けたようで床に座り込みとろんとした虚ろな目で相手見つめ感想を聞けばふにゃと嬉しそうに笑って。再びくすりと笑う相手になんで恥ずかしがらないのだろうとむーっと少し考えていればくいっと顎掬い上げられへ?、と相手の顔見上げればかぷっと喉元を噛まれ“…ひゃッ…ん!”と変な声出せばびくびくと身体震わせて。ふるふると首横に振れば「…っ休みなんか要らないんです…ヒラ様と少しでも離れたくないんです…ッだから、…傍に居てください…っ。」と壊れたように泣きながら最後は消え入りそうな声でぼそっと呟いて相手に包み込まれるように握られた手は震えていて、真っ赤な少し腫れた目で相手見て。
えと、えっと・・・っ、わっ!ちょ、フジッ!
(変態と思われる発言を思わずしてしまい、弁解しようとあわあわしていれば強く抱き締められ、驚きと共に恥ずかしさが最高潮に達して若干涙目になりながらも相手をしっかりと受け止めてしかし相手の顔が見れないのか顔を背けていて。何時ものノックに、何時もの落ち着いた彼の声にぼんやりとした頭が段々と霧が晴れる様に覚醒し始め、恐る恐る時計を見ればもう短針は真上を通り過ぎていてサッと顔を青褪めさせれば母親に叱られるのを恐れる子供の如く慌ててテレビの電源を切り、身にまとっていた毛布をぐるん!と身体に巻きつけて横になり狸寝入りをし始めて。相変わらず、否、『あいからわず』可愛らしい相手の初な反応に満足げに頷けば相手の目の前に座り込み、人差し指で相手の顎を上げさせてニヤ、と恍惚な笑みを浮かべれば「フジは一生俺のモノ。俺だけの犬だ。・・・なんてね。」と冗談の様な口調で本気か分からない言葉を吐き、クスクスと玩具で遊ぶ子供の様に笑って。声を上げて反応する相手にぞくぞくと背筋に快感が走り、このまま食べてしまいたい、と一瞬歯を立てそうになるも理性で押さえ付けてぺろりと一舐めすれば未だ肉食獣の様な捕食者の鋭い光はその瞳に宿したまま物足りなそうな表情を一瞬だけ見せてはすぐに消し、穏やかな笑顔を浮かべて「ふふ、それじゃ俺は“実験”があるから、フジは仕事してて。」と述べてひらりと手を翻せば先程考えた“口付けの実験”の対象となりそうな人間を探し始めて。ゾク、と自分の中の何かが揺れ動く心地がして胸元辺りをきゅっと抑え、先程まで荒んでいた気持ちが嘘の様に満たされていくのを感じてふわりと微笑み相手の真っ赤に腫れてしまった、しかし愛おしい瞼に口付けをして「・・・ふふ、随分寂しがり屋になっちゃったね。フジは。」くすり、と面白そうに笑いながら上記述べて日頃いい子である相手の我が儘を聞かない理由等無く、よしよしと頭を撫でてやりながら「・・・いいよ、好きなだけいればいい。ただ、フジが疲れたらちゃんと言うんだよ?」と相手の涙を指で掬い取りながら優しい何時もの声で相手に告げて。
…私もヒラ様が大好きですっ!
(あわあわとしている相手には気付いていなかったのかぎゅうううと未だ力強く抱き締めればふにゃんと口緩ませすりすりと相手の首筋に頬擦り寄せて“すきすき”といったオーラを放って。部屋の中から返事は返って来なく、もう寝ているのかと思う安心感と同時に残念といった気持ちが溢れてきて小さく「失礼します」とだけ言えばガチャッと扉を開き部屋の中に入ればベッドの中に愛しの相手が眠っていてベッドに近づき椅子に腰掛ければ相手の顔は丁度逆を向いていて見えないのか髪を研ぐように指を通して撫でて「…貴方が私を愛せなくなっても、…“俺”は貴方を愛してます」と悲しそうな切ない掠れた声で囁くように呟けば優しく髪に口付けをして。目の前に座り込んだ相手に顎を上げられれば薄く口を開けたまま未だ頭がぽー、とするようで合わない視点で相手の目見詰めれば相手の言葉を聞いて目細めて「ヒラ様だけのモノです。」と満面笑みで言えば心の中で犬も悪くないなぁ…とニヤニヤと笑って。変な声を出してしまった事が恥ずかしくなったのか耳まで真っ赤に染め上げられればまだ続きを期待していたのかうっとりとした目をして、ぺろりと舐められれば“んっ…”と吐息混じりな声出して相手の顔ちらっと見れば一瞬だけした表情に更に期待するも相手から発せられた言葉に目ぱちぱちと瞬きさせて、フラッとどこかに行ってしまった相手の後ろ姿を暫く呆然と見詰めるもふぅ、と深呼吸して気持ちを入れ替えれば少し崩れた服を正して仕事に戻ろうとするも相手の言っていた実験とはなんなのだろうかと思って少し考えてみて。瞼に口付けされればぽろっと一筋涙流して「…ヒラ様が居ないと凄い弱いんです」とぼそぼそと呟けば俯いて、頭撫でられるとちらっと見て相手の言葉にキュッと唇結ぶも「ッ…はい、わかりましたっ…ありがとうございます」とまたもや涙が溢れだそうになるも必死に我慢すればぱぁっと花が咲いたような嬉しそうな笑顔見せて。
うぇっ!?・・・あ、ありが、とう・・・?
(困惑しながらもその言葉には嬉しさを感じて照れたまま礼を述べれば相手のする行動を黙って見ていると普段からは見れない甘えん坊な様子に胸が締め付けられて思わず頬をゆるゆるにして“可愛い可愛い”と頭を撫でながら自分からかろうじて見えている相手のうなじを指先ですりすりと撫でて。ぎゅっと目を瞑りながら相手が部屋を出るのを待っていればむしろ入って来てしまって、内心は慌てているも表情には出さずにじっとしていれば髪を撫でられる感覚にゆっくりと肩の力を抜いて突然聞こえた相手の言葉にぎゅうっと胸が締め付けられて、咄嗟に相手を抱き締めて腕の中に閉じ込めたいという衝動に襲われるも今それをしてしまえば優しい相手は自分の我が儘を聞いてしまう為寝た振りを続けようとしていれば髪に口付けられ思わぬ出来事に耳まで真っ赤になり。「うん、いい子。・・・ってダメだなぁ。こうやって手放さないからダメな王様なんだよなぁ・・・。」いい子、と言いながらご褒美の様に相手の唇を軽く啄んで、自分が相手だけは手放さないが他の使用人は容赦無く切り捨てる事を城内の人間は知っている為影で“冷酷王”、相手を“国王の犬”やら“王のお気に入り”等と囁かれている事も承知していて。完全に実験モードなのか、元からサイコパスなのか“自分が美味しいのならそれが何かに利用できるかもしれない”何て考えの下、新しい人材ゲットの為城内を歩き回り、城内の殆どが自分の信者である為数多くの視線に気付いていながらどうしようかと辺りを見回せば“ヒラ様、どうなさいました?”と声を掛けられて振り返れば最近入って来たメイドで、にやりとした笑みを一瞬浮かべるもすぐに子供の様なあどけない笑顔で「あのねぇ、ちょっと僕、試したいことがあるんだー。」何て女性が好みそうな可愛らしい声音と表情を使って近くの部屋へ入れて。相手の弱々しい姿にドキリ、と胸が高鳴ってふにゃりと破顔して「そんなことない、フジは偉いし、強い子だよ。俺が命令した事は殆ど叶えてくれただろう?」と相手の涙を促す様に目尻を優しく撫で、相手を引き寄せて自分の胸に押し付けてぎゅっと抱き締めて日頃の感謝を伝える為に声を落としながら「・・・何時も有難う、俺はずっとフジを愛してるよ・・・。」抱き締めながら、きっともうすぐ抱き締める事も出来なくなるのだろうと思えば切ない表情をして何度も“愛してる、”と繰り返して。
…私だけのものにしたいくらい…、
(御礼を述べる相手ににこにこと笑いながら低い暗い声でぼそっと上記述べて直ぐにふにゃんと微笑み直せば可愛い、と頭を撫でてくれる相手にぐっと顔近づけてじーと顔を舐めるように見て「ヒラ様の方が可愛いですよ?」と返してするっとうなじを撫でられれば擽ったいのか“んんっ”と肩をすぼめながら声漏らして。耳が赤くなった事に全く気付かないのかこれから自分は相手に捨てらてしまうかもしれないなど色々な事を考えていればいま直ぐに泣き出してしまいそうな表情のまま再び相手の髪の毛優しく撫でて。御褒美にうっとりとした表情浮かべれば相手の言葉に一瞬で表情曇らせ「ヒラ様はダメなんかではありませんっ」と相手が考えていることが分かったのかぶんぶんと首を振りながら言って「……ダメなのは私です」と相手に甘えている自分の所為だと責めればぱっと乱れた服整えて立ち上がり“失礼しました。”と深く頭下げて謝罪して。考えてみたものの相手の言っていた言葉の意味がイマイチ理解できなく同時に気になったのか仕事に戻る前に聞いてみようと相手のことを探していれば使用人の一人が「ヒラ様ならあちらに行かれましたよ」と教えてくれ、ありがとうと御礼を言えばその方向へと足を運んで。「それは、…ヒラ様だったからです。」と返せば優しく目尻を撫でる相手の指に自分の指重ねて、胸の中に抱き寄せられれば背中にゆっくりと腕回し堪えていた涙ぽろぽろと流すも先ほどの涙とは違い嬉し涙のようで幸せそうな微笑みで「…こちらの台詞です…、いつもいつもありがとうございます。」とぎゅっと腕に力入れて呟いて少し離れれば相手の瞳見詰めてゆっくり瞳閉じればそっと相手の唇に自分のそれを重ねて。
俺は俺のモノだよ。・・・でも時々は、フジだけのモノでも、いいかな・・・?
(相手の言葉はしかと耳に入っており、相手がその様な独占的な言葉を言うとは思わなかった為少しの驚きで目を見開き、次に我が儘を言ってくれたという嬉しさとちょっとした悪戯心でにやりと笑みを浮かべれば上記述べ相手の返事に苦笑しながら相手の長い襟足を指先で弄りながらドア横から此方を見ている使用人に目を合わせればにこりと微笑み。中々に部屋を去らない相手に不思議に思ったのか薄らと瞼を上げて相手を見れば泣き出してしまいそうな表情、思わず相手の手を掴んで手首を思い切り引っ張り、自分のベッドの中へ入れて、自分の胸へ相手の顔を押し付ける様にしてぎゅっと抱き締め。うっとりとした表情を満足気に見詰めていればすぐに変わってしまった相手の曇った表情に不満げな顔をして頭を下げ始めた相手にぎょっとしてよく分からないがまた自分の所為だと思っているな?と気付けば「仕方無いだろ?フジは完璧な執事にはなれないよ。・・・だって俺の犬だもの。」と、褒めるように頭を撫でて近くの椅子に座れば何時もの穏やかな表情とは違った意地悪な、“ご主人様”の笑みを浮かべて目の前の床を指差し、「・・・おいで。フジ。」と声を掛けて。「ねぇ、フジから僕の唇は美味しいって聞いたんだー。・・・そうなの?」メイドの手をきゅっと掴めば可愛らしく小首を傾げて見せて、分からない、と赤面するメイドに「じゃあ、食べてみる・・・?」何て目を細めて薄く唇を開けば誘われる様に相手から唇を重ねられて優しく微笑んで相手の足音が近付いてくるのが聞こえれば唇を離し。そっと触れた唇に涙が溢れそうになるもぐっと耐えて衝動を相手にぶつける様に後頭部に手を添えれば相手の唇をこじ開けて舌をねじ込ませ、相手の舌を捕らえて。
んは、いいんですか?‥時々私のものになっても。
(相手が自分の言葉を耳に入れている事に少なからず驚けば悪戯っぽくにやりと笑う相手にくすくすと笑いながら上記尋ねるように述べて。苦笑いする相手の顔をちらっと見れば何か変なことを言ったのか?とクエスチョンマークを頭に浮かばせ襟足を弄る相手の指の動きに合わせるように擽ったそうに首すぼめて。最後にしようと切なそうに微笑み部屋を出ようと手をそっと離せばぎゅっと手首引っ張られ驚いたように目見開き、直ぐにぎゅっと目瞑り“うわ…ッ”と小さいさけび声を上げゆっくり目開けばベッドの中に入っていて更に相手の胸に抱き締められている状況で、そんな状況が把握できないのか少し出来事を整理すれば「…ヒラ様…?起きていたのですか…?」と小さい静かな声でぼそぼそと尋ねて。相手の発言に未だ表情曇らせて“俺の犬”という単語にぴくっと眉毛動かせばちらっと相手の顔見て、頭撫でられれば犬だったら尻尾をぶんぶん振っているくらい嬉しいのか頬緩ませて、相手が椅子に座ればその様子をじっと見つめ相手の顔付きが“ご主人様”に変わればゾクッと肩震わせ相手が指差す床にゆっくりとコツコツと静かな歩き音を鳴らしながら進めば俯いたまま跪いて。部屋の前に着けばコンコンとノックをして「ヒラ様、いらっしゃいますでしょうか。」と扉の向こう側にむかって尋ねてみて。後頭部に手を添えられれば少し驚いたようできゅっと相手の服握り、唇を舌でこじ開けられれば反射的に自分の舌を逃げるように引くも直ぐに捕まえられ、絡みつく相手の舌に置いてかれないように必死に合わせて。
(/凄く遅れてしまい申し訳ありません…。)
うん、だって、フジは俺の犬でもあるけど・・・恋人でもあるだろう?(ね。と可愛らしく小首を傾げて見せてにこりと笑い、ゆっくりと相手を抱き締めると相手からは見えないであろう表情を歪ませて先程微笑んだ使用人に“俺のモノだよ”と口を動かして。「・・・うん。お前のそんな顔見て、寝られるわけないだろ。」よしよしと頭を優しく撫でてあやすように言い、苦しくないように相手の胸元をくつろげてそっと頬に口付けて切なそうな、穏やかな微笑みを浮かべ。跪いた相手に満足そうに口元を歪めて相手に見えないのをいいことに一瞬だけ恍惚の表情を見せ、俯いている相手の頭の上に手を置き「・・・よくがんばったね。イイコ。」とまるで犬にする様に撫でるもその口調や眼差しは犬に向けるそれでは無く、愛しい人を見詰める視線で相手を見詰めて嬉しそうに微笑んで見せて。やっぱり、なんて考えのまま口端を上げてニヤリと笑うもすぐさま穏やかな笑顔に変えてメイドの腰にきゅっと腕を回しながら「いーよ。今フジのところに行こうと思ってたんだ。」と相手に甘える様な視線送り。「ん・・・。フジは何時も美味しい。・・・キスだけは、俺だけにしてね。」舌を名残惜しそうに離せばふっと泣きそうな、しかし優しい笑顔で相手の頬をゆるりと撫でて告げ再度口付けるだけのキスを相手の唇にちゅっとして、離れがたいとでも言いたげに相手を抱き締め温もりを身体に覚えさせ。
(/いえいえ、此方こそ遅くなりました・・・!ゆったりいきましょう、^^
トピック検索 |