堀川国広 2015-11-05 21:28:44 |
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えっ、何その反応…最近の高3ってこんなにピュアなの。
(突っ伏していても照れている事くらい声や雰囲気だけで十分すぎる程伝わり、ここぞとばかりに含み笑い混じりの追撃を仕掛けて。普段は落ち着きも余裕もある相手のこんな反応を見られるのが楽しくて仕方がなく、静かに鞄からスマートフォンを取り出すとカメラアプリを起動させて突っ伏している相手に向け)
僕等一個違うだけでしょ…ってなに撮ろうとしてるの!?
(尚もからかわれ余計に恥ずかしくなりつつも上記を述べ抗議しようとしぶしぶ顔を上げると目の前にスマートフォンが構えられていて。こんな情けない姿を撮られては堪らないと相手の手に収まっているスマートフォンを奪おうと相手に飛びかかろうとし)
先輩と勉強中♡ってつぶやこうと思って。…ちょ、堀川危ない!お茶溢れる!
(相手を焦らせるための嘘ではあるものの、女子たちを牽制する効果があるのならば本当に実行に移そうかと少しだけ迷いながら答えて。テーブルの隅の飲み物に気を取られ、バランスを崩して後ろに倒れる瞬間手を離れたスマートフォンが鼻に直撃し、ついでに床に後頭部もぶつければぎゅっと目を瞑り声にならない悲鳴を上げて)
ごっ、ごめん!!大丈夫!?
(理由が可愛いくても情けない姿は取られたくなく端末をひったくろうとすれば相手もバランスを崩してしまい自分はその上に乗っかる形になってしまいせめて体重をかけてはいけないと床に手をつき彼の頭を支えようとするも既に遅くそのうえ顔面には端末が直撃したようで鈍い音が響き、焦りながらぶつけた鼻先の具合を確かめるべく顔を覗き込むと同時に後頭部にこぶが出来ていないかもさすりながら改めて「ごめん」と眉を下げ呟き)
平気平気、堀川こそだいじょう…、
(軽い調子で受け答えしつつ痛みのあまり滲んだ涙を拭ってからうっすらと目を開けると、目の前の光景と今置かれている状況が理解できずそのまま硬直して。少し遅れてようやく把握し一瞬にして耳まで赤く染め上げると、目を合わせていられずあらぬ方向へと視線を遣り。一刻も早く退いてもらうために「ほんと大丈夫だから、ね?」と心なしか早口でまくし立ててからその表情や反応を確認しようと相手に視線を戻し)
僕は平気…。清くん!顔赤い!ここもぶつけた?
(こぶはできてないな、と安心するのも束の間、相手の顔が赤くなっているのを見てぶつけてしまったのかと思いよく状態を確認すべく頬に両手を添えると目線を泳がせる相手に、やっと自分がしている事に気が付き「わっ!」と勢いよく跳ね除き)
ごめん…!でも本当に痛いとこない?
もー…天然は勘弁してよ…。
(離れれば少しは落ち着いたもののいまだに頬の火照りが残っている気がしてしばらく起き上がる気にはなれず、相手への気持ちを悟られてしまわないように両手で顔を隠して小声で呟き。まだ心配している相手にやっとのことで「痛くない」とだけ返せばようやく片手をついて起き上がり)
なら、いいけど…
(ちらりと横目で見た相手は両手で顔を隠しており表情は読めずただ、自分もだいぶ情けない顔をしている為見られないで良かったと思う反面照れている顔を見たいと思いながらもがどこも怪我がないと分かると冷静さを取り戻すためグラスを傾け一気に喉に流し込み、自分の情けなさに溜息をひとつ)
うわ、連写しちゃってる。
(床に落ちたままのスマートフォンを拾い上げ操作してデータを確認すると似たような写真が何枚も保存されている事に気づき声を上げ。そのうちの何枚かに相手が写り込んでおり、たちまち再びじわりと熱を持った頬を冷まそうとグラスを当てて「…なんかごめん、俺がふざけたから」と反省して)
えー、それ絶対格好悪いやつでしょ…後で消してね
(阻止したかった事態をここまで大事にしておいた上に阻止できてなかった事実を告げられ肩を落としながら相手に上記を述べると同世代の間では割と小柄な体を(自分が言えたことではないが)丸めて反省してる様子を見て「清くんのせいじゃないよ!」と大きく抗議し)
ちょっとブレてるけど可愛い可愛い。
(普段の調子を取り戻しつつあるようで写真の整理をしながら返事をするとちゃっかり相手の写真だけは残してから電源を落とし。反省はするそぶりだけだったらしく、スマートフォンを鞄に戻した後相手を見遣ると「あの堀川があんなに大胆だとは思わなくて」とわざとらしく真面目な表情でこぼし)
大胆って…あのねぇ…!
(いつもの飄々とした態度に戻り良かったなと内心安心しながらもおちゃらけている相手に軽く睨みを聞かせ先程の失態を思い出し頭をがりがりかいた後、机に放置された教材を見て「勉強もうやる気しないよ」と溜息混じりに)
うっかりときめきそうになっちゃった、危ない危ない。
(睨まれてもまるで痛くも痒くもないといった様子で視線を逸らすとあえて嘘か真か判断のつかないような調子で茶々を入れてはくすりと笑い。つられて放置されたままの問題集を見つめると「俺はもともとあんまりやる気ないよ」と隠す気も無く正直に答えて)
"なっちゃった"だけ?残念
(視線を逸らされると只でさえ見抜きにくい本心を見抜くのはもはや至難の技で。しかし、こちらばかり狼狽えるのも格好が付かずにやにやと笑いながら態とゆっくりとした口調で上記台詞を述べ、「なんてね。いつものお返し」とすぐに取っつきやすい笑顔に戻り、「じゃあ清くんご飯食べていきなよ。2人でお買い物しない?」とすっかりやる気が失せてしまった教科書を閉じ提案し)
…なんか今日の堀川うざいし生意気。
(掌で転がしてやるつもりが予想に反して返り討ちにあってしまい、どうにも面白くなくむすっとした表情でぶつぶつと不満を零して。動揺が伝わってしまわないようにわざと不機嫌そうに振舞ってみたものの、話題が変わればすぐに機嫌を直して「やった、たまにはいい事言うじゃん」と嬉しそうに答えると、テーブルの上の問題集やノートをてきぱきと片付けて)
はいはい。
(あからさまに不機嫌になりだしたというのにすぐに機嫌が治り表情をくるくる変える相手におざなりな返事の代わりに大袈裟な程に頬を綻ばせ。外は風が冷たいことが予想されクローゼットからアウターを取り出し「清くんは?着るのある?何か着る?」と小首を傾げつつ尋ね)
持ってきてるよー、今日寒いから。
(相手らしい大人な対応をされればそれ以上言い返してもまともに取り合ってもらえないだろうと判断し、その後の問いかけにだけ答えると持ってきていたニットのカーディガンに袖を通して。相手の取り出したアウターに目をやれば小さく噴き出した後「っていうかさ、堀川のはたぶん小さい」と正直に告げて)
そんなこと…!~っ…。
(密かに気にしている身長の事を遠まわし言われてしまい否定しようにも自分より年下の相手より頭一つ分程小さい事実は覆せず、言葉を詰まらせ、それを誤魔化すかのように手早く準備を済ませて相手に向き直り拗ねた子供のように口を尖らせながら「ほら、行こ?」と自室の戸を開け)
怒んないでよ、これから伸びるかもよ?
(すっかり拗ねてしまった相手を見て少しからかい過ぎたかと反省し、鞄を手に相手の後について部屋を出ながら励ましのつもりか肩を軽く叩いて。自分よりも低い位置にある相手の頭のてっぺんを見つめてゆっくり瞬きをすると「でも俺は結構好きだけどなー」と独り言のようにぼやいて)
(ポンと肩を叩かれ窘められるとまるで拗ねて困らせてる幼子の様だと自覚するとますますへこみながらも「怒ってないよ」と述べ、せめて彼と並ぶくらいにはなりたいという密かな野望を再確認し拳を握ると上の方から優しい言葉が降ってきて。何であれ相手に好きと言われる事が何よりも嬉しく顔が崩れる程の笑顔を携え下記台詞を)
ふふ、ありがと!でもいつか抜かすからね!
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