. 2015-11-05 18:08:29 |
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えっ、あっ、でも・・・!あの、
(嫌がっていると思われてしまっては困る、とでも思ったのか慌てて相手に近付き、『・・・京介君の、意地悪は・・・好き、なので。・・・も、もっとしてほし、い・・・です・・・』最後の方は聞こえるか聞こえないかの小声で呟く様に言って、相手の服の裾をきゅっと掴みつつ伏せ目がちに述べて敬語では無い相手に、ほぅ・・・と少しうっとりとした様な瞳で相手を見て思わず口から滑り出てしまうように『・・・好き・・・』と声に出してはバッ、と手で口元を抑え我に返ったのか相手に背を向けてあああ恥ずかしい、と悶えまくって。美味しいです、と答えようと咀嚼をして飲み込もうとすれば相手に口付けられて『んッ!?・・・ふ、ぁ、ァ・・・?』と声を漏らしていれば口内のカレーを取られ、現状を把握出来ずに“!?”といった表情で硬直しながらゆっくりと耳まで真っ赤になって口端を舐める相手にじわじわと涙まで浮かんでくればずりずりと後ろへ下がって、『か、カレーはっ・・・!そういう風に、たべっ、る、ものじゃ・・・無いと思う!』と主張してふいっと顔を背け自分のカレーをぱくぱくと急いで食べ始めて、ゴクゴクと水で流し込めば『ご馳走様!』と慌てた様に皿を流しへ持って行き、『おおお、お風呂!入ってくるっ!』と駆け足で浴室へ向かって行って。)
あー..
(相手から特別美味しいカレーを貰えばもっとして欲しいとか好きとか言ってくれてたから遠慮なくしようかと考えていたのに顔を真っ赤にしてあっという間に己の目の前から去るのにそんなに時間は掛からず、話したい事もしたい事もまだまだあるのにどうしたもんか。あまりのスピードだった為か声を掛ける隙もなく、しょうがないなぁと己も急いで食べて後片付けをした後、相手が向かった風呂場へ行き扉の前で「バスタオルと着替え、置いとくから。」一言だけ言って今は放置だと言い聞かせその場を離れ先程悩んでいた勉強方法の仕方について纏められるだけ纏め、もっとやる気を出してもらおうとノートを書いてやり。後で目だけでも通してくれたら良いなと思う半分、出てきたらさっきの冷たい態度をどうにかしてもらわないと。まぁ、文句言われたくは無いけども一緒に居るんだし何より恋人なんだから好きにして良いじゃんと講義する予定で、眉間に皺を寄せ目付き悪くソファにどっかり座ってじっと相手を待っていると )
あっ、有難う・・・!
(いくら照れていると言っても礼を言わないのは有り得ない、とばかりに慌てて礼を言い、ぶくぶくと空気を吐きながらお湯の中に沈んでいって、今まで相手がこんなに近くに居てもこんなに緊張する事なんて無かったのに、今更恥ずかしくて堪らなくなるなんてどうしよう、と悩みつつ湯気をぼんやりと見詰めていて先程のあんな態度では嫌われただろうか・・・と悶々と考えていれば長湯に慣れていない為逆上せて、ふらぁっと出てくればろくに拭きもせず着替えを着て、暑い、と上半身は脱ぎ捨て、そのままふらふらとリビングへ戻れば相手の姿を見つけてフラついた足取りのまま相手の目の前に立ち、とろんとした視線で相手を見れば『・・・きょー・・・すけぇ・・・』と呟いて相手の膝に乗り上げてぎゅ、と抱きついてすりすりと擦り寄りながら『・・・きょーすけ、つめた・・・きもちい・・・』と相手の体温を求める様にぺったりと貼り付き。
(暫し相手を待ってるが思った以上に長く、逆上せてるんではないかと心配して若干ソワソワし始めた時、風呂場の扉が開いたのでやっと出て来たか。文句の一つでもとパッ見た瞬間、そこには風呂上がりの艶っとした相手が居て一瞬見とれてしまえばフラフラした足取りに気付き案の定、長風呂で逆上せてるんじゃないかと不安そうな顔をするも名前を呼びながら距離を縮めるので「おい、玲士..大丈夫か?」と声を掛けつつ頬に手を当てどんだけ熱くなってんだよと焦り、くっつかれるのは嬉しいけど体調が心配なので「そのままだと風邪引くからソファの方乗って。髪も拭いてやるし、上着も持って来るから。」そう言い聞かせてはテーブルの上に置いてある水に手を伸ばし取って「ほら、風呂上がりは脱水症状にもなりやすいから水も飲め。」なんて心配する事は山程で飲めるか?と優しく聞き、さっきまでの怒りは何処へやら )
(相手に心配されている事も逆上せている頭では離れたがっている様にしか思えず、『や、嫌、だ・・・。京介・・・。一緒、いよ・・・?』いやいや、と首を振り相手にしがみついて離れたがらずにとろりとした目で相手を見上げながら『水・・・喉・・・渇いた』と思いついた様に水に視線を遣るも相手の服を掴んだ手は離す事はしたくない様子で『・・・みず、いらない。それより、もっと俺、見て・・・?』へにゃん、と笑えばぺたりと張り付く髪の毛を鬱陶しそうにかき上げながら相手の頬にチュ、と軽くキスを。
嫌だって言っても風邪引くから..
(慌てて心配しているのに嫌だと断られ、口を開くが様子からして一人にさせるのも怖いししょうがないと言葉を途中で止め「まったく..じゃあ、せめてまだ濡れてる髪の毛、このままで良いから拭かせろ。俺まで濡れる。」とブツブツ言いつつタオル奪い、少々手荒にわしゃわしゃと拭いてやると水が欲しいと言ったり要らないと言ったりする我儘をどうするか考えればそれなら全部済ませてしまえば良いと言う発想に至り。髪を吹き終え、テーブルから水が入ったコップを手にして何口か口に含めば相手の方へ向き直り飲ませてやると言うように顎に手を置きクイッと軽く持ち上げ、口づけをして。口を軽く開かせればゆっくり噎せないよう気を遣いながらその様子を見。「んッ、ほら。少しは水飲めたか?」そう言ってまた熱を計るように頬やおでこに手を当てて )
ん・・・。安心、する・・・。
(相手に髪を拭かれるのが心地良いのか安心しきった笑顔を浮かべて相手の手を掴んで自分の頬に当ててその暖かみにふにゃりと表情を緩めて『ん・・・あ、ふ・・・。美味し・・・。』溢れそうになる水を唇を舐めとりながら飲み込んで相手の質問にコクコクと頷き相手の不機嫌そうな顔も不安になる気持ちもあるのだが何だかそんな顔も好きになってきていて、じ、と相手の顔を見ているも熱が冷めてくればふる、と震えてぼけーっとした表情のまま上着を取りに戻り、上着を着れば洗濯機の前で眠りこけてしまって。
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