炬 2015-11-03 16:39:28 |
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誰だ
(相手が態々自分の為に作ってくれたのだ。よくよく考えれば悪意はないだろうと思い口をつけようとしたところでインターホンが鳴り。聞いたことのない音に再び警戒すればもしかしたら警察かもしれないと、先程までの弱々しさが嘘のように部屋の奥の方、玄関からは死角になる方に慌てて立ち上がって隠れ、「俺はここに居るから、絶対に俺がいるって言うなよ」と相手に小声で伝えながらまだ少し痛む脇腹抑え)
わかりませんけど…
((知り合いだったら困ると立ち上がり玄関先まで歩いて行くと知り合いではなく警察と白衣の研究員らしき人で隠れた相手のそばに一旦近寄ると告げられた言葉に頷き安心させようと頭を撫でながら「なにがあっても聞こえてもぜーったい出てきちゃ駄目ですよ?」と念押しするとまた玄関へ行き「お待たせしてすみません。」と述べるとドアを開けて家にいる相手の写真を見せられ『探してるんです。貴方の家に入るのを見た人がいるんです。』と言われると首を横に振りながら「知りません。見間違いじゃありませんか?」などとしらを切り続けていると玄関に立つ人達が苛立ち始めているのを感じ少し怯えるも相手のことを隠し続けて
……っ
(話だけでも、と聞き耳立てていると相手がしらを切り続けていること、おそらく警察が苛立っていること、相手が怯えていることを察して。本当は自分がここから足を一歩踏み出せば終わる話なのだが、
ここまで死にそうになりながら逃げてきたのだ。相手には申し訳ないと感じつつも、口に両手をあてて声を出さぬ様に息を殺し)
とにかくっ…!知りませんからお引き取りください!
((恐怖に支配され始めた頭では冷静に物事を伝えることもままならずに少し強引ながらも来訪者達を帰らせると相手の元へ駆けていって「もう大丈夫ですよ!」と微笑みかけて相手を居間に連れていくと「お粥…冷めちゃいましたね。温めなおすのでちょっと待っててください。」とお粥を入れていた土鍋をまた火にかけて温めるとテーブルの上に置いて「どうぞ」と食べるように促して
い、いただきます、
(食べるように促す相手をじろじろと疑うようにして見つめるも、その姿に敵意は感じられず。
大丈夫かもしれないと思って研究員がご飯を食べるときにしていた行為を見よう見真似でして、恐る恐るお粥に口付ければ想像していたよりも熱いことに驚いて目を見開き。次いで「あつ、」とやっと年相応の青年らしく表情を変え)
どうぞー
((視線を感じて少し緊張するもこちらが萎縮しては相手にもそれが伝染すると思いにこっと微笑むと冷ましもせずにお粥に口をつける相手に「あ、それ…」と止めようとするも時すでに遅しあつ、と相手が声を漏らすと「お水!お水飲んでください!」とコップに水を汲み相手に渡すとやっと表情の変わった相手を少し微笑ましく思い嬉しくなるとお粥を少しレンゲで掬いふー、と息を吹きかけて冷ますと「口、開けてください?」と首をかしげて
……ん、
(水を一気に流し込めばぷは、と息吐いて。レンゲに掬ったお粥に息を吹きかけているのを見れば不思議そうにして首傾げるも、そういえば熱いものを食べるときはそうしていた人がいたな、と思い出せば
「成程」と小さくつぶやいて。口を開けて、と相手に言われれば一瞬だけ嫌そうな顔するも食欲には勝てずに小さめに口開け、)
すみません、注意遅かったですね
((熱いものの辛さというのは自分は身をもって知っているため水を飲む相手に申し訳なさそうな表情と声音で謝ると首をかしげる相手にきょとんとすると施設にいた、という報道を見たためそういうこともあまりわからないのかなと思うと相手のと被って「成程」と呟きハモってしまったことに少し笑みが零れて相手の口の中にお粥を入れてあげると「どうですか…?」と少し不安げに尋ねて
…っ、はっ…
(数回咀嚼した後ごくんと喉を鳴らして飲み込み。相手の不安気な質問に口で答える代わりに
お粥が入っている器とレンゲを奪うようにして取れば決してきれいとは言えない食べ方で夢中で食べていき。その姿はオムライスに次ぐ美味いものがあったのか、といいたげな表情で。全て食べ終われば二人称が御前ではなくアンタに変わり、「アンタって、すげーんだな」と少し笑って見せ)
わっ…ふふっ…
((不安で相手を見つめているとレンゲと器をとられて驚いたような声をあげるも夢中で食べる相手に美味しかったみたいだな、と安心しつつ子供のような相手に自然と笑みが零れて相手の笑みに「お口にあったみたいで良かったです」と此方もふにゃっとした笑みを返すとふとアンタ、と呼ばれると名のっていなかったと思うと「そういえば自己紹介、まだでしたね。私は花崎夏希です。」と座ったままちょこんと頭を下げて
夏希…?、俺は炬って呼ばれている
(頭を下げられれば慌てたように片手あげるも、それが挨拶なのだと知り。こういうときは自分も名乗ることをしなければいけないのだったか、と少し反省するも相手が頭あげると同時にそう自己紹介して。聞かれる前に自分から言っておこうと頬に手をあてて顔を半分隠すようにしながら「本名は知らん」と何処か怒ったような口調で言い)
炬さんですか…
((相手の名前を何度か復唱するとうむうむと頷きつつ「あの、その名前で呼ばれるの…辛くないですか?」と施設、という場所には余りいい思い出はなさそうだしこの呼び方は嫌なことを思い出してしまのではないかと思い恐る恐るといったように尋ねると怒ったような口調の相手に「すみません…」と眉を下げて申し訳なさそうに謝罪をして嫌なことを思い出させてしまったと思うと話題を変えるべきかと思いなにか話を振ろうとするも人との関わりが薄かった自分ではどんな話題がいいのかわからずにわたわたと狼狽えてしまって
……オムライス
(施設での食事は薄いスープや野菜くずの煮込みなどばかりでまともなものは出たためしがなく。
故にお腹を空かせているのは当たり前だとでも言いたげに、「お粥だけじゃ足りん、」と付け足して上記をぼそりと呟いてキッチン指差し。作ってくれ、とは言い辛いのでそれを示すように相手をチラチラ見て)
オムライスですね、了解です
((気まずくいた自分に相手が告げた言葉に一瞬きょとんとするほ動作などから察したのか冷蔵庫を見れば材料は足りていて「あ…その前にこれ、どうぞ。」と相手が着ていた服は切ってしまっていたため年に一回来るか程の頻度で訪れる兄の服を相手に差し出すと「着てください」とだけ告げて自分はオムライス作りにとりかかるとオムライス好きとは相手の子供らしい一面に微笑ましくなってふっ、と口元が緩んで
これは、夏希の服ではないな
(相手に差し出された服を素直に受け取ればすん、と一度匂い嗅ぎ。そう言いながらまさかこれを着たら服が自分を締めあげてコロされるのではないかとあり得ないこと考えて。しかし実験中に実際あったことであり、自分が今着ている不意害を着るのが抵抗があるのか相手に「……誰のものだ」と睨むようにして問いかけ)
あ、はいそうですよ
((匂いを嗅ぐのを見て何度か洗っているためほとんど自分の服と変わりない匂いがすると思いなにかわかるのだろうかと不思議そうに見つめて相手の言葉にこくりと頷き相手の問いかけに「私の兄のものです。」と睨まれたためなにか不安なのかなと思いにへっと柔らかく微笑んで一度相手に渡した少し自分にはサイズの大きいそれを自分が着てみると「ほら、大丈夫ですよ」と言いながらまた脱いで相手に渡して
兄、か
(そう言えば自分にも兄のような存在の友達がいたな、と思い出すも既にいないことも同時に思い出し渡されれば今度は直ぐに着て。しかし思っていたよりも服のサイズが大きく胸あたりがぶかぶかで動きずらく顔顰め乍ら「……でかい」と素直に相手に言い。それでも脱ごうとする気配はない当たりどうやら気に入ったらしい)
はい、優しい人ですよ
((暫く行ってないしこれからももう行くことはないであろう地元のことを思い出して淡く微笑んで兄の服を着る相手を見つめてやはり大きいかと自分と頭一個ほど違う兄を思い出せば「今度、買ってきますね?明日にでも」と述べると先程まで相手が着ていた服を手に取ってサイズなどを確認して明日学校帰りにでも買いに行こうと決めて渡した服は気に入られているようなので似たようなデザインがいいかななどと考えていて
む、出来たのか?
(相手の様子を猫のように瞳動かしながらしばらく見つめていたのだが、不意に自分のお腹が鳴り。
確かめるように腹部触ればそういえば自分が頼んだ(実際は相手が察して作ってくれている)オムライスは出来上がったのか気になり。先程まで自分も見ていたのに途端に相手から目を逸らして)
あ、はい。できましたよ。
((完成したらしいオムライスを付け合せの野菜などと皿に盛り付けるとスプーンも一緒に自分の分と相手の分の二つをテーブルにのせて冷蔵庫からケチャップを取ってきてテーブルに置き「どうぞ食べてください」と相手を促すと自分も手を合わせて「いただきます」と言ってから少しケチャップをかけたそれを口に含み顔を綻ばせて
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