ハナミズキ 2015-10-30 16:57:47 |
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次回は【 最強のLv1 後編 】になります。
もう一人のLv1であるユーリの話しになります。
だいたい想像がついてるとは思いますが
お楽しみに!(@^^)/~~~
あれまぁ、
戻っていらしたんだΣ(''*)
ハナミズキさんの作品は
相変わらず、文も綺麗で
物語にも引き込まれますね..*
面白いです(^∇^〃)
やしろさん お久しぶりです(#^.^#)
随分と間が空いてしまいましたが、復活しました!( `ー´)ノ
いつも感想をいただきありがとうございます。<m(__)m>
今のところ、この大陸で執筆も止まっているのですが、あと数話は続きます。
詳しいお話しは、個人にある「ハナミズキの息抜き部屋」に後ほど書いておきたいと思います。(笑)
55番目前後にあると思いますので、ご確認くださいw
◆ 最強のLv1 後編 ◆
ユーリが宿屋の女将に貰った娘のお古だという洋服は、全て手作りのゴスロリファッションであった。大事に着ていたのか新品同様で小物まで付いている。
娘さんは3年ほど前に、冒険者となり旅に出て行き、時折届いていた手紙もここしばらくは無いそうだ。この服は娘さんの趣味ではなく、女将さんの趣味のようで、娘が出来たら着せたいと色々作ってはみたものの、娘本人は身軽で動きやすい服の方が良いと一度も袖を通してくれなかったらしい。そこにこの服が似合いそうなユーリが現れたものだから、ユーリに譲ったと言う訳だ。
女将の思った通りに、ゴスロリファッションで身を固めたユーリは、人形の様に良く似合っていた。大きな瞳に赤みのさした唇。まるで動く人形の様である。
和気あいあいとしながらお茶をしていると、買い物に行っていた宿屋の亭主が怪訝な顔つきで帰ってきた。
「何かあったのかい?」
「ああ、今しがた霧の森に行った冒険者が帰って来たんだが、そいつの話しによると、ゴブリンだけじゃないらしい」
「どう言う意味なんだい?」
「グリュフォンが居たそうだ…。そいつの仲間はグリュフォンにやられちまったらしい…。」
宿屋の主人がそう話し終わるか終わらないうちに、ユーリの仕掛けた罠が発動した音が聞こえた。
― パリンッ ―
と、同時に、魔物の雄叫びも聞こえてきた。
― ギャオオオォォス ―
ユーリは慌てて宿の外に飛び出し、テレポートスキルを使い瞬時に壊れた罠の所へ移動した。
和気あいあいとしながらお茶をしていると、買い物に行っていた宿屋の亭主が怪訝な顔つきで帰ってきた。
「何かあったのかい?」
「ああ、今しがた霧の森に行った冒険者が帰って来たんだが、そいつの話しによると、ゴブリンだけじゃないらしい」
「どう言う意味なんだい?」
「グリュフォンが居たそうだ…。そいつの仲間はグリュフォンにやられちまったらしい…。」
宿屋の主人がそう話し終わるか終わらないうちに、ユーリの仕掛けた罠が発動した音が聞こえた。
― パリンッ ―
と、同時に、魔物の雄叫びも聞こえてきた。
― ギャオオオォォス ―
ユーリは慌てて宿の外に飛び出し、テレポートスキルを使い瞬時に壊れた罠の所へ移動した。
宿屋の主人が言っていた通り、そこに居たのはグリュフォンであった。今は罠で足止めをしているが、これも長くは持たないだろう。幸いな事に、周りに人気が無かったので、ユーリは一気に片を付ける事にした。
「防御率低下、魔法封じ、属性防御剥離、俊敏ダウン」
グリュフォンの頑丈な体は、なんといっても鎧の様な皮膚である。ドラゴン系に属する魔物はみな、固い皮膚や鱗でおおわれており、HPを削るのが大変なのだ。それを回避するためには、属性防御の剥離が重要となる。それに加え、防御率も半端ないので、そこも減らさなくてはならない。そして、魔物のレベルが高くなると自己回復を出来る魔物もいる。グリュフォンも例外ではない。
「モーラス(猛毒の霧)。アーチャースキル、光の矢!」
毒霧に包まれたグリュフォンは悲鳴にも聞こえる雄叫びを放つ。そこに天から巨大な光の矢が飛んできて、グリュフォンに刺さった。
それでもグリュフォンはまだ抵抗を続けていたので、今度は剣を召還し、その剣を地面に刺し、「グランドクロス!」と唱える。地下に眠るマナの個体が剣に反応し、地上から天に向かって激しい磁場が発生した。磁場はグリュフォンが居る魔法陣に集中し、渦を巻くように天へと向かって登っていく。
磁場に囲まれ、その磁場の気に触れた魔物は、その影響を受けて体がしびれて動けなくなるうえに、かなりのHPも減らす事ができる。しかしこれは、ある程度魔物のHPを減らしていないと使えないのだ。
次にユーリが唱えた魔法は、「真空邪破」その名の通り空気の無い空間を作りそこに魔物を閉じ込めて、圧縮していく魔法使いスキルだ。その空間が小さくなったころ合いを見て、「滅!」と呟いた。
グランドクロスと一緒に、真空状態にされたグリュフォンにはなす術もなく、そのまま塵と化してしまった。グリュフォンが居た場所には、グリュフォンの置き土産とも言えるドロップ品が数点残されていただけで、魔物が居た形跡は微塵も残ってはいなかった。時間にすれば5分程度というところだろう。
それらを拾い集め、ユーリは何事も無かったかのような顔つきで再び宿屋に戻って行ったのであった。
「ユーリ!どこへ行ってたんだい!? 外は危ないからここに居ないとダメじゃないか」
女将さんは心配そうな顔で、戻ってきたユーリを抱きしめた。ユーリは申し訳のなさそうな顔をして、「ごめんなさい・・・・。」と呟くのであった。
誰かに本気で心配をしてもらったのはいつ以来だろうか。ユーリが病気になってからは、みんな心配そうな顔はするけれど、どこか同情心から来る心配顔しか見ていなかったのだ。「まだ小さいのに、可愛そう」、そういう気持ちが見え隠れする心配顔であった。
ユーリの胸はほんわかと温かくなり、モリト達が戻って来るまで店の中で大人しく過ごしていた。
しばらくするとモリト達が帰ってきた。ゴブリンには出会わなかったが、その代わりにグリュフォンに会ったという。そして驚いた事に、それを倒したと言い、その証拠だとドロップ品を広げて見せてくれた。
「あんたたち、たいしたもんだねぇ~。そのレベルであんな魔物を倒せるなんてさ」
「俺達だけでは無理でしたよ。今頃やられてます…。」
「そうだよな、しかしモリトがあんなに強いなんて、まだ信じられないな」
「うん…。モリトが居なかったら今頃私たちは・・・・。」
などと、その戦いぶりと強さを自分の事の様に話しはじめるのだった。
「そう言えば…、村にもグリュフォンが出たようだったが、駆け付けた時には何にも居なかったな・・・・、あの鳴き声はいったい何だったんだ…?!」
宿屋の主人は小首を傾げながらポツリと言った。その時、モリトだけは気が付いていた。ユーリが退治したと。チラリとユーリの方を見ると、ユーリは小さくVサインをしている。
『やっぱり・・・・』そう思い、この人にはかなわないな…と、改めて尊敬をした。
魔物が現れてから人が駆けつけてくるまでの時間なんて、そんなにあるものではない。その短時間で退治してしまうとは・・・・。味方でいれば頼もしいが、もし敵だったとしたら、これ程恐ろしい人物は他に居ないだろう。そう思っていたのである。
その日の夜、宿屋の1階にある食堂では、お祭り騒ぎの冒険者達で賑わっていた。自分達が倒したゴブリンの数やそれらから出たドロップ品の自慢大会だ。
店の片隅では、モリト達が今日の戦果を話していた。
「ユーリちゃんは、今日は留守番しててよかったよな」
ケントは食事と酒を飲みながら言った。そして思い出したかのように、
「そう言えばあのドロップ品、いつ分けるんだ?」
「そうだな…、丁度いいからいま分けるか。欲しいものがあったら先に言ってくれ」
ハロルドがゴソゴソとカバンの中から取り出した物は、マナでもあるオリハルコン原石・グリュフォンの皮・爪・牙・最後に、業火の剣だ。
この業火の剣はレア物の逸品で、極まれにしか出現しない貴重品で有名な品物である。これに売値が付くとすれば500万メルと言うところだろう。なにせこの剣一振りで、呪文も無しに業火の炎が炸裂するのだから。
「やっぱりこれはモリトが使うのが一番いいと思うんだ。今回の一番の功労者だし」
「ハロルドがそれでいいなら俺は構わないぜ。どうせ俺には使えない代物だからな」
「私も同意です」
ハロルド達3人はみんな納得をし、業火の剣をモリトに手渡そうとした。
「いや、俺はその剣は使わないからハロルドが使いなよ」
「いや‥でもそれじゃ・・・・」
そんな押し問答をしていると、それに気が付いた他の冒険者達がわらわらと寄って来たかと思うと、横からヒョイと手を伸ばして業火の剣を掴んだ。
「なんだなんだ、兄ちゃん達。いらないもんなら俺が貰ってやるから有難く思いな」
ガハハハと高笑いをしながらそれを取ろうとした。そこをすかさずモリトが男の手首を掴み、捩じ上げる様にして言う。
「これはハロルドの物です。あなたが手にしていい品ではありません」
手首をねじ上げられた男は悲鳴をあげながら業火の剣を手から離した。
「イテテテテ……、冗談に決まってるだろ。でもよ、兄ちゃん。いったいどこで手に入れたんだ?これ」
「これはグリュフォンからのドロップ品です」
グリュフォンと言う言葉を聞いて冒険者達は一同に静まり返った。しかしすぐさま大きな笑い声もあちこちから上がる。
「アハハハ、グリュフォンがこんな所に居るかよ。ありゃ、天空都市の生き物だぜ!?なぁ?」
みんなは「そうだ そうだ」と大笑いをするなか、1人の冒険者が言った。
「――― 俺は見たんだ、霧の森で他の奴らがグリュフォンに襲われている所を・・・・」
その話を聞いていた宿屋の主人も「そう言えば・・・・、昼間に逃げ帰って来た冒険者も言ってたな…。グリュフォンが出たって。それに、今まで聞いた事も無い魔物の鳴き声が村のすぐ近くから聞こえたんだが、声がした場所に行ってみても何もなくてな、あれは一体何だったのか・・・・。」
「待てよ親父。その話が本当だとしたらおかしくないか?グリュフォンだぜ?そいつを倒せる人間っていやあ、Lv70以上はないと無理って言うもんだ。そんな奴がこの村に居るって言うのかよ。親父の聞き違いとか勘違いじゃないのか?」
「さぁな・・・・。」
謎を残しつつ、食事が終わったモリト達はその場を後にして部屋に戻る事にした。
「それじゃあ、俺達は部屋で休むよ。今日はありがとう。」
部屋の戻るとユーリはグリュフォンのドロップ品を取り出してモリトに言った。
「私もこんなの拾っちゃたw」
そう言って見せた物は《極吹雪の剣》である。
「これモリトにあげるね。業火の剣は持っててもこれはまだ持ってなかったわよね?」
「本当にいいのか?」
モリトは目を輝かせながらユーリに聞いた。
「もちろんよ。私には必要の無い物だし」
「ありがとう!ユーリ!」
モリトは心底嬉しそうな顔をしてお礼を言うのであった。
次の日、ゴブリン退治と言うイベントも終わり、村に集まった冒険者達は散り散りに去っていった。モリト達も再び王都を目指す事にしたが、ここ数日の情報で、この世界にはモリトとユーリ以外に取り残された者は居ないようであった。
それならば歩きではなく、召喚獣に乗って移動するか魔法で移動するかのどちらかになる。
召喚獣はLv50にならないと貰えないスキルだ。銅赤色のモリトが使うには無理がある。いや、正確には召喚獣は使えるのだが、第三者が見たら「なんであいつが?」と、疑問に思うだろう。そこでややこしい事になる事だけは避けたい。ならば残す手段はテレポートだ。これなら人目の付かない所に移動すれば何も問題は無い。
2人はテレポートで王都まで行く事にしたのであった。
― 4話 完
次回は【 王都~ 消えたギルド】になります。
モリトが所属していたギルドが経営してる店に行ってみると、店はあるものの見覚えのない人ばかりだった・・・。
◆ 王都到着~ 消えたギルド ◆
町や村などにテレポートをする時には、周りの人を驚かせない様に城壁や防壁の外に転移する。そこから城門や町の門をくぐり中に入るのだ。
この大陸は争いなどない平和な国なのだが、どこの町や村にも必ず城門や防壁がある。それらには古からの結界が張ってあり、魔物が中に入って来られない様になっていた。それがあるため、人間は平和に暮らす事ができると言う事である。
『王都に来るのはいつ以来だろ。
最近はずっと天空都市に居たからなぁ。
この町の風景も前と変わらないな・・・・。』
モリトはそのような事を思いながら、キョロキョロと辺りを見渡しながら道を歩いていた。その姿はまるで、田舎から出て来たばかりの、おのぼりさんの様である。
美味しそうな匂いに釣られて屋台を見て歩き、買い食いをしながら仲良く食べ歩く姿は、誰が見ても仲の良い兄妹にしか見えない。
そんな二人に周りの視線が集中している事に気が付いた。
『さっきから皆に見られてるような気がするが…・・・・、気のせいか?』
チラリと周りを見渡すと、確かに見られている。見られてはいるが、その視線は全てユーリに集中していた。
『ユーリを・・・見てる?』
少し考えはしたが、その理由が分かったモリトだった。
『ああ、そうか。
ユーリが着てる服か!
この世界でゴスロリは珍しいのか・・・・。
て言うか、こんな服着てるやつなんて今まで見た事ないよな…。』
そう思いながらユーリの姿を見つめていた。
「何ジロジロ見てるの?」
「別に…、たださ、その服、似合ってるなって思って…。」
いきなり着ている服の事を褒められたユーリは、思わず照れてしまい
「やだ、モリトってば! いきなり何言い出すのよ。 照れるじゃない…////」
高揚した顔を隠すかのように、ユーリはモリトと反対方向を向き、露天に陳列されている小物の所まで小走りで駆け寄ると、「これ、可愛い~」と、わざとらしくテンション高めに言うのであった。
「・・・・・・・・・・、それって可愛いか?」
ユーリが手にして「可愛い」といった物は、「家内安全」と書かれたお守りだった。どこからどう見ても、「可愛い」の要素が分からない。
「いいのよ!私が可愛いって言うんだから可愛いの・・・・!」
モリトは、「はいはい。」と、少し呆れたような、困った様な返事をし、ユーリのその姿こそが「可愛い」と感じていたのであった。
しばらく町の中を散策して歩いたのちに、モリトはふと、自分が所属していたギルドの事を思い出した。
『そう言えばこの辺って、俺のギルドが経営してた店があったよな。
店はあるのか?
もしかしたら誰か知り合いが居るかもしれない。
確か、そこの角を曲がった所にあったはず・・・・。』
路地の角を曲がると、看板が見えた。
「あった!ここは俺が所属してたギルドが経営してたとこなんだ」
「《黒猫屋》? 黒猫を売ってる店?」
「違う違うw ギルマスの飼ってた猫が黒猫ってだけで、猫を売ってるわけじゃないよw」
「じゃあ、何の店なの?」
「鍛冶屋みたいなもんかな。客から注文を受けてから作ってたんだ。材料は俺達が調達してきて、鍛冶屋スキルのあるやつがそれを錬金して作るんだ」
そう説明し終わると、2人は店のドアを開けて中に入ってみた。
店番をしている者に見覚えが無い。しかし、店の中は変わった様子もなく、昨日までの黒猫屋と何ら変わりはなかった。
「いらっしゃいませ」
『あいつは誰だ?
新人か?!
いや、新人に店番なんてさせないよな・・・・。』
「えっと・・・・、ギルマスは居るかな」
「マスターに用事ですか?」
「用事って程じゃないんだけど、今日の錬金術師は誰がやってるんだ?」
「今日の担当はガブリエルさんですよ」
『ガブリエル?
誰だ?そいつは!』
「ここって、《ブラック・キャット》がやってるんですよね?」
「いえ?違いますよ? 《ローズ》が経営しているお店です」
「!!!!!!!?」
モリトは自分の耳を疑った。しかしそれは現実なのだと自分に言い聞かせ、何事も無かったかのように、また後で来ると言い残し黒猫屋を後にした。
王都に入ってからずっと歩きっぱなしだった2人は、休憩も兼ねて食事ができる店に入った。
「モリト、コマンドを開いてみて」
何かに気が付いたユーリがモリトに言った。
「私も今気が付いたんだけどね、友人リストにモリトの名前しかないの。モリトの方はどう?」
「あっ!? 俺の方もユーリしか残ってない・・・・。それと・・・、ギルドが消えてる…。」
「消えてるってどういう事?」
「入ってるギルドが無いってこと。 ほらここ、いつもならここにギルド名が表示されるんだけど、無所属になってる・・・・。」
コマンドを指さしながらユーリに説明をした。
自分が所属していたギルドが無くなっていた事は把握した。では、他のギルドは?
冒険者達が良く集まっていたフリーマーケットで、見覚えのあるギルドはまだ存在しているのだろうか。それを確かめるべくして、食事を終わらせた2人はギルリスト協会を再び訪ねた。
ギルリスト協会では、冒険者登録の他にもギルド紹介もやっている。
要望があれば、その人の希望条件に合ったギルドを紹介してくれるのだ。
数十個あるギルドのうち、モリト達が見知ったギルドの名前は無かった。初めて聞く名前ばかりである。
「これって、やっぱり・・・・、そういう事よね?」
「だと思う・・・・。」
『やはり俺達の考えてた通りだ。
この世界に取り残されたのは俺たち以外にはいない。
似たような名前はあっても、それは別物だ。
周りの風景や建物が同じでも、中身は全然違う。
俺達はこれから、この世界で生きて行かないといけないという事は理解した。
ここで生活をするという事は、住む所はどうする?
仕事はどうする?
男の俺はまだいいけど、女の子のユーリはどうすればいいんだ?!
ここで「さよなら」って言うわけにもいかないだろう・・・・。
そりゃあユーリは、ここでは仲が良かったけど、恋人同士ってわけじゃないし…、ずっと一緒にいるって言うのも変だよな?
いや、俺は一緒でも構わないさ。
でもユーリがどう思うかだよな…。
ああああ・・・・・、これからどうしよう・・・・。』
1人で悶々と考え込むモリトであった。
― 5話 完
次回は【 モリトの苦悩 】です。
この旅をするに至って、兄妹と言う設定にしたのだが、今回はそれがアダとなす。
一週間、同じ部屋で寝泊まりするという事態に、モリトの心情は穏やかではない。
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