本体 2015-10-30 13:33:08 |
通報 |
そんな事は無いさ、君は君…とても素敵な迷い人じゃないか。ケーキか、勿論あるよ。ヘンゼルとグレーテルの力作らしい…口に合うかは食べてみてのお楽しみだがね?(会釈を受けた事が余程嬉しかったのか目元が隠れているにも関わらず大きな耳をピクリピクリと動かし口元ニヤケさせるネズミに呆れ半分に溜め息吐き、問うた問に素直な言葉で質問されれば丁度長テーブルの中心に置かれた3つの桃色と水色と白のホールケーキ指差せば少しばかりおどけた様に返答して。)
ふふ。変な人。でもそうだなぁ、迷ったのが此処で良かった。だってこんな素敵なお茶会に参加できたんだから。―その二人にはお礼を言える?
(自らの会釈によってか何やら喜んでいるような様子のネズミをどことなく母性本能擽られる笑みで見つめては、くすりと笑い声漏らし。そうして視線は差されたケーキへ。先程よりも明らかに瞳輝かせると、弾んだ音色を抑えるコトもせぬままにそう問い掛け。同時、やや不躾な気がしないコトもないがピンクのケーキへと手を伸ばして)
変?変なのはウサギだけで十分さ…。同感だ、お蔭で今日の茶会は明るい席になった。彼等に?勿論だ、明日にでも案内させよう。(自らを見ているという視線感じては嬉しさからか髪の間から僅か瞳露にし相手見ては気恥ずかしそうにクスクスと笑うネズミにチラリと視線向けている三月ウサギを指摘する様に呟き、相手がやって来たのは嬉しい誤算だったのか柔らかな笑み浮かべたまま紅茶をもう一口飲み。問われては不思議そうに眉上げ、直ぐに頷いてはどちらかに案内させようとウサギとネズミを指すように両手を両者に翳し。)
私は可愛いと思うよ。ね?――良かった。お礼が言えるなら、たくさん食べても大丈夫だね
(何とも不思議な住人は、この世界では当たり前なのだろうという認識で、にこり、笑いかけ。そうして視線は再度帽子屋へ。ピンクのケーキをもぐもぐと頬張りつつ幸せそうに表情綻ばせては、咀嚼したそれをごくんと飲み込み、後、すぐにちらりと別の…今度は水色のケーキへと視線移動させ緩く首をもたげてみせ)
――これ、他の人の分?
これはこれは…とても変わったお嬢さんだ、だが良かったじゃないかライ?お嬢さんはとても律儀な様だ、ところで…君の名前を聞いても良いかな?(少し後ろへと顔向け話し掛けると少しばかりネズミ羨ましさがあったのか掛けられた言葉に『ヘヘッ、オイラはラインハルト・マーチ。ライって呼んでくれよ。』等と軽い口調で言ってのけるウサギに苦笑い浮かべ、相手の口調や態度には何処か魅力を感じ気に入ったとばかりに顔向けては少し首を傾けて問い。問われれば己も水色のケーキへと視線移し小さくクスリと笑み溢し、柔らかな笑顔のままでケーキへと手翳し。)
これらは全てヘンゼルとグレーテルの店で買い付けている物さ、君が望むならいくらでも用意させよう…食べたいだけ食べると良い。
あ、名前も名乗らないでいきなりごめんなさい。私の名前は戸倉千夜子。皆は千夜とか、…ちょことか呼ぶけど好きに呼んでくれて構わないよ
(随分と気さくな住人のなんと可愛らしいコト。ウサギ、ネズミ、それから帽子屋へと順に視線向け軽く名を名乗ればその視線を再度ケーキへと向け。そうして返された返答に先程より一層キラキラと瞳輝かせては、最早遠慮と言う言葉など知らぬとでも言うかのように次から次へと頬張っていき)
――本当に幸せ。ただでこんな美味しいケーキを好きなだけ食べれるなんて夢みた、…あ、夢だね。
千夜子…可愛らしい名前だね、では私はそのままの君を呼ばせて貰うとしよう。構わないかな、千夜子?(名乗って貰えば聞いた事の無い様な名前に復習しつつ目を丸くして、しかし和名とも理解出来ない個性のある名前に微笑み浮かべ素直に感じた感想述べて。自身の性格故か相手よりも歳上っぽい為か早速とばかりに呼び捨てにしては僅か首を傾け問い、ケーキを次々に頬張る相手を見ては小さな体にケーキが飲み込まれて行くのが不思議なのか一瞬は目を点にするも続いて呟かれた言葉にクスリと笑い)
夢?君はアリスの様な事を言うね、今度一度会ってみると良い。森の中で赤い頭巾の少女…いや、女性と暮らしているよ。
可愛い?そうかな?“ちょこ”じゃないのなら何だって、
(名を可愛いと言われたのは初めてで、それこそきょとんとした表情浮かべるも、すぐに先程何だっていいと言ったうちの一つを少しばかり嫌そうな声色で以て紡ぎ。そうして喉に流し込む紅茶の香りに笑み。アリスという女性はおそらく自らの物語の中知る人物であろう。しかし、ここは不思議の国ではないのか。後に出された名前に不思議そうに首を傾けてみせて)
赤頭巾ちゃんもいるの?ヘンゼルトグレーテルといい…、私の知る不思議の国じゃないようだね。
ちょこか、その名もとても可愛らしい名前だと私は思うがね。(相手の表情は見ても解る程に不愉快さを表しており、相手の挙げた名を復唱しては微笑み紅茶の入ったカップ手に取り口に含み飲み下し。紅茶を飲む相手の表情を見てはやはり惹かれる程に愛らしくチラリと視線向けては再びカップに戻し、不思議そうな相手の問い掛けは己にとっても不思議な物で。少しばかり顔上げて相手見ては不思議そうに目を丸くし)
不思議なお嬢さんだ、赤ずきんなんて居るに決まっているだろう?ここは不思議の国なんて名前じゃない、不思議な国さ。
嫌。ちょこなんて犬みたい。甘くて美味しそうではあるけどね。
(いくら可愛いと言われようとも気に入ったものでなければあっさりと拒否の言葉を紡ぎ、紅を一口煽り。されど繋げた言葉には好きな甘味との繋がりもあるせいか然程嫌な声色ではなく。ちらりと目線だけ向けた先、何やらきょとんとした表情の相手映れば一度カップをテーブルへと置き直しつつ背を正し。沈黙。ゆるりと首を傾けると同時に静かに唇開き)
――何か、いろいろ混ざってるようだね。面白い。…でも私、迷子なんだよね、忘れてたけど。帰り道はわかる?
トピック検索 |