江雪左文字 2015-10-28 10:49:58 |
通報 |
…夢ですよ(そう呟き部屋で横にして、布団を取りに行きまた部屋に戻ってくるとそれを人数分敷いて寝かせると他の者たちも運んでこようと部屋を出て)
ぅ…な、に……誰よぅ…。
(布団に包まって眠っていると端末の呼び出し音が響き、もぞもぞと身体を起こせば担当官の身勝手な言い分をうつらうつらと舟をこぎながら右から左に聞き流し)
はい、はい、聞いてますよ…。
(耳元で怒鳴られるたびに意識が覚醒していき、完全に起きた頃には着実にフラストレーションを貯めつつも並べて敷かれた布団とその一つで自分が寝ているという状況に内心首を傾げて)
ああ、はい。そうですね申し訳ありません善処しますそれでは。
(いい加減腹に据えかねてほぼ棒読みで上記を述べて通話を切ればそのまま端末の電源を落とし、疲れたように溜息をついてから横で眠る刀剣たちと相手を順に見遣って「……ところで、これはどういった状況なのでしょうか…」と記憶を手繰りながら問いかけ)
あ…ええと、それではなく……いえ。やっぱりなんでもありません。
(運んでくれたのかと問おうとするも途中で気恥ずかしくなり言葉を濁して、そこでかけられた問いにこれ幸いと話題を移せば「ああ、政府の担当官からの連絡ですよ。それで起こされちゃいました」と苦笑し)
あはは、ですよねぇ。内容も大概ヒドいものでしたし、どうもハズレの担当に当たってしまったようです。
(付喪神に常識を問われている担当官に苦笑を零し、立ち上がって布団を畳みながら「…どうもご迷惑をおかけしたようですみません。私は審神者用の執務室の隣を使わせてもらうので、何かあったら呼んでくださいね」と言って布団を持ち上げようとし)
ハズレ…ですか。そうですね、私たちのようなところに来た事もハズレでしょう(そう自嘲気味に言うと「あぁ、それくらいの雑務はしておきますから置いておいてください」と言い)
そりゃあ、最初は確かにびっくりしましたけど…今はそう悪くないかなって思います。
(柔らかい微笑と共に上記を述べれば「ありがとうございます。でも、自分が使うものぐらい自分で運びますよ……っと」と言って布団を抱えて立ち上がり)
…ふふ、どうでしょうね。今はそう言う事にしておきましょうか。
(どこか悪戯っぽい表情に変わればそう言い、部屋を出る時に振り向きざま「それじゃあ、おやすみなさい」と言い残して自室へ向かい)
よいしょ…っと。明日は家具とか色々頼まないとなぁ…。
(寝室にしようと決めた部屋に着けば布団を引き直して寝巻に着替え、眠そうに目を擦れば消灯し横になって)
んん…のど、乾いた……水…。
(泥のように眠って暫くが経ち、夜更けにふと身体を起こせば寝巻のまま部屋を出て縁側に居る相手を発見し「……こーせつさん…?」と完全に寝ぼけた様子で名前を呼び)
…おや、こんな時間にどうしたんですか。間の抜けた声ですが(寝つけずにボーっとしているのも暇だったのか腕が鈍らぬよう素振りをしていると話しかけられ、振り向き上記を述べ)
……お水、欲しくて…。
(頭が働いていないのかたっぷり沈黙した後に答えを返せば、相手の方に寄って行って縁側にぺたりと座り込み「綺麗、ですねぇ…」と月光を反射する刃と相手を見上げて目を細めて)
トピック検索 |