主 2015-10-26 00:37:57 |
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いよいよか…。
(放課後になってしまえばなぜ俺がこんな目に遭わなきゃいけないのかと溜息をつき、少し経ってから重たい腰を浮かせ約束の裏庭へと向かい。裏庭にはもう不良達数人がスタンバイしており、これは生きて帰れるかなと内心苦笑いして。)
えっとー…、挽き肉と玉ねぎとー…
(彼がまさか喧嘩に巻き込まれていることもわからずにスーパーに着きテキパキと要るものを篭に入れていき)
あ、卵スープも作ろうかな…!
(卵を篭に入れあと何をしようか考えていて)
うっ…ぐぁっ…
(普段の腹いせらしく大人しくされるがままの状態の自分にやりたい放題に暴力暴言を浴びせてきて。集団リンチのように暴力と暴言を受けつつも、暴言はスルーし暴力はなるべくダメージを最小限に抑えようとして。早く終わらないかと願って。)
ただいまー!…あれ?先輩まだ帰ってきてない…
(買い物を済ませて寮に帰ると彼の姿がなく気になり)
学校かな…何かあったとか…?
(不安になり買い物袋を置いて学校へと向かい)
アイツどう思うかな…
(あれから暫くし不良達はつまらなくなったのか“あの天宮がこんなザマとはな”と嘲笑い自分を置いて立ち去って行き、地面に仰向けの状態で転がったままボロボロで無様な姿の今の自分を彼が見たらどう思うだろうかと霞んだ意識の中思い。せめて顔を洗おうと全身の痛みを我慢し立ち上がりフラフラと水道へ向かい。)
はぁッ…はぁ、せん…ぱい?
先輩‼︎どうしたんですか⁈
(学校へと慌てて行けば彼のを見つけその姿に固まり駆け寄り支えて)
大丈夫ですか…⁈ほ、保健室に…!
おまえ…何でここに…
(本来居る筈の無い相手が今現在自分を支えてくれている事に困惑気味に驚いて。「いや…別に平気だって。暫く大人しくしてりゃ治るだろ。」保健室という言葉に大袈裟だなと首を軽く振り、キズと痛みで上手く動かない顔で苦笑いしながら言って。)
帰ったら先輩が居ないから…話は後です!
まずは手当てしなきゃ…っ
何言ってるんですか…!こんなに傷だらけでほっとけるわけないじゃないですか…!
(泣きそうになりながら見上げ怒り)
保健室が嫌なら寮に帰って手当てします…!
分かった。…悪い。
(相手の怒りを感じ取り抵抗を止め、心配かけてしまっただろうかと視線を外し大人しく手当を受けることにし、心配や迷惑をかけることを謝り。「出来れば寮で頼む…あんまりここに居たくねえから。」あんな屈辱を受けて学校に居ることに抵抗が生まれ眉をひそめて言って。)
もしかして…先輩あのお昼に会ってた人達に…?
(支え歩きながらたずねて)
わかりました…まずは寮に戻りましょう…。
(彼の表情に気付けば寮に足を進め時々様子を見ながら大丈夫ですか?と聞き)
さ、先輩すわって下さい…
(寮に着いてベットに座らせて慌てて救急箱を取りに行き)
ああ、まぁな…情けねえ話だけど。
(全ての体重は預けず歩き、本来なら勝てたのにやむおえずこの有様になってしまった事を情けなく思って軽く笑いながら言い。「…悪い、手間かけさせて…」ベッドに座ると全身痛ぇな…なんて思いながら汚れた制服のジャケットとネクタイを取り、申し訳なさそうに言って。)
俺が喧嘩しないでって言ったからやり返さなかったんですか…?
(救急箱を持ってきて隣に座れば消毒液をコットンに湿らせ口元の傷に塗りながら)
全然っ…俺が余計な事言ったからこんな事に…ごめんなさい…。
(手間を掛けさせたと謝る彼に首を振って)
まぁ…それもあるけど。下手したらお前まで巻き込まれる可能性あるだろ。
(怪我の痛みには慣れても消毒の痛みには慣れてなくて痛みに顔を歪めながら言って。「別にお前のせいじゃねえよ。俺が選んだ結果だ。」謝る相手の頭を撫で、少しでも気持ちを楽にさせようと笑顔を見せて。)
先輩のばか…ばかばかばかっ…!俺のことより自分の事もう少し大事にして下さい…!
(彼の言葉に心配してくれた感謝と自分のことを大事にしていないことに怒り頬を膨らませ)
先輩湿布貼るので脱がせますよ…?
(シャツのボタンを外しながら見上げ)
ごめんって…次からは気を付けるから、今回は見逃して…。
(頬を膨らませる相手に今回ばかりは良くない判断だったと反省し何となくシュンとした笑顔で言って。「ああ…頼んだ。」何となく変な気持ちになりそうだが、そんな場合では無いと分かっているため顔を背け気持ちを紛らわせて。)
ちゃんと反省してるなら許してあげます…
(シュンとする彼にチラリと顔を見て頬にキスをし)
よいしょ…痣だらけ…!
(赤く腫れた場所に湿布を貼りながら眉下げ)
先輩…?痛いですか…?
(顔を背ける彼に気付き心配そうに見上げ)
ありがとう、誠。…暫くはあんま動けそうにねえな…。
(頬にキスをし許してくれた相手に安心しホットしたような笑顔を向けて言い、全身怪我の状態のためだろうなと苦笑いして。「いや、まあ痛いけど…俺のことは気にせず続けてくれ。」見上げてくる相手に今はやめてくれと内心困ってはいるが言うことなんて出来ず顔を背けたまま言って。)
安静にしててくださいね?明日は学校も休んだ方がいいと思います…。
(これだけ怪我をしていれば熱も出るんじゃないかと心配しながら安静にと念を押し)
あと少しですからね?
(傷には消毒し痣には湿布を貼り包帯をして)
出来ました…!横になって少し休んでください…。
(救急箱を片付けながら寝てて下さいと言って)
心配しなくとも、この有様じゃあ学校行ったら病院送りどころじゃねえだろーしな。
(念を押す相手にこんな今が潰し時ですよ言ってるも同然の姿で学校に行ける訳がないと笑い。「ん、ありがとう。…はあー…。」言われた通りに重たい体を横にし、脱力感と安堵からか自然と息が漏れて。)
それもそうですね…。
(苦笑いしながら彼の頭を撫でて消化の良いお粥を作りにキッチンへと行き)
先輩ご飯食べれそうですか?
(キッチンから声を掛けながら)
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