生意気生徒 2015-10-23 19:14:03 |
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承知致しました!ピュアな先生可愛すぎてすでにニヤニヤしております.....←
そうですね、あまり展開に任せ過ぎないよう此方もやり取りする中で色々アクション起こそうと思いますので宜しくお願いします^^
ではでは早速ですが簡単にプロフィール載せておきますね!
桐島颯斗( キリシマ ハヤト )
17歳/176cm/髪は栗色(地毛)、緩くパーマがかっていて肩に触れるぐらいの長さ。
焦げ茶色の瞳、切れ長で目尻は若干上がっており笑うと目が無くなるぐらいの細さ。制服は教師に目を付けられない程度に着崩していて、ベージュのカーディガンを着用している。見た目や女友達の多さから一見チャラそうに見えるが案外一途で誠実。そのためかなりモテるが本人はあまり気にしていない。授業もサボるわりには毎回そこそこ良い成績を取っている。部活は帰宅部。保健医に目を付けてからはかなりの頻度で保健室に入り浸っている。相手の事は先生、又は下の名前で呼ぶ事も。基本タメ口。一人称"俺"。
初めは相手をただの無愛想なヤツだと思っていたが次第に興味を持ち始めやたらと構うように。
ご配慮ありがとうございます、此方こそ何とぞ宜しくお願い致します!!/深々
素敵な息子様…!!今からもう絡ませて頂くのが楽しみでなりません!!では此方も簡単なpfを提出致しますね!!
清瀬 絢人(キヨセ アヤト) / 29歳
身長182cm。癖毛で所々が跳ねた黒髪。前髪は目元まであり、後ろは首筋に添ってすっきりと見せる印象。常に重たげな瞼は伏せがちで下睫毛が少々目立つ。左耳に二つピアスホールが開いている。細身なお陰でスーツが似合い、常にワイシャツにスリムな型のスラックス、白衣を羽織るスタイル。ネクタイはしっかりと締める。
人を寄せ付けない雰囲気は元々で一人の空間を好むが、保険医であるだけに面倒見が良く器用。口下手で思う事がすんなり言葉にならないものの、真面目で生徒の事には親身になる。時折相談を聞いてやる事もあるが、無論聞く専門。そうは言っても他人には興味が無く、果ては自らの感情にもあまり耳を貸さない。ペースを乱されるのが嫌いで近頃頻繁に訪れる男子生徒には手を焼いている様子。
物心付いた頃から変わらず、周囲には話し掛け辛い、一匹狼などと評され青春時代は言うまでもなく明るい物では無かった。
すみません、息子様のお名前と似た物になってしまった事に気付きましまので、此方の名前は『清瀬 晃哉(キヨセ コウヤ)』に変更させて頂きます…!!
わわわ!わざわざ変更して頂いて申し訳無いです...!
そして素敵な先生過ぎて有り難い限りです^^*早速絡み文投下させて頂きますね!!
下手くそですが何卒宜しくお願いします...!
( 静かな室内に響く教師の声。大人しくノートをとっているかと思えばそんな訳も無く、真っ白なノートにはどんどん落書きの数が増えるばかりで。大欠伸漏らしてただぼんやり黒板を眺めていると授業の終わりを知らせるチャイムが鳴り響き、一気に目を輝かせた。次の時間はどうせ体育だ。友人に適当に言い繕ってもらう事にして自分はさっさと保健室へ続く廊下を歩いていた。此処が最近見つけた"暇潰し"。「コンコン、お腹が痛いのでベッド使わせてくださーい」扉を開けるなり誰が聞いても分かるような棒読み具合で上記を述べればニッと口角上げて椅子に腰掛けている相手の視界に入るようにソファーに凭れ楽しそうに様子を伺って)
(/いえ、確認を怠ってしまったのは此方ですので…!!絡み文ありがとうございます。下手だなんてとんでもない、とても綺麗なロルで見習わせて頂く事が沢山あります(´`* 此方こそ、今後宜しくお願い致します!!)
(授業中、恐らく校内で最も静寂に支配されているのではないかと思われる程物音一つ無い室内で事務仕事をこなしており。実のところ然してする事も無く半ば暇潰しのような物ではあるのだが、黙々と紙面にペン先を走らせていた最中、授業の終了を知らせるチャイムが響いて。それでも保健室は本来あるべき学校に流れる時間とは剥離しているようなもの、まるで自分には無関係な風に何らかの行動を起こす事は無く。だがそんな長閑さを打ち壊して空気を震わすのは他でも無い相手の声。最早分かりきった事に一瞥もくれる事はせず、向けられる視線を感じながら平淡な言葉を返し)
ベッドはそこじゃない。病人は早く寝てちゃんと授業に出ろ。
先生が一人で寂しいだろうと思って遊びに来てあげたんだけど?
( 誰がどう見ても具合が悪そうには見えないし自分自身今更分かりきった演技をするつもりも無い。元々相手がこういう性格だというのを承知の上でこうして毎回飽きずに無駄な絡みを仕掛けている訳ではあるが、目の前に自分が居るというのにこうも目もくれずに作業を進められているのはどうも気に食わない。鋭い目付きを更に尖らせるとどう考えても理不尽な言い訳を零しては大きな溜息を吐きながら寄り掛かっていたソファーにそのまま倒れ込む。「病人だからベッドまで連れてってよ。フラフラして動けない」ヘラリと力無い笑みを浮かべればまだ此方に視線は送られていないものの相手に向かって腕を伸ばして催促し )
…此処まで歩いて来てただろ。
(無茶苦茶な言い種は相変わらずで、そんな風に相手の発言に慣れつつある自分自身に仄かな嫌悪を覚え。単なる戯れと言うにはあまりに質の悪いそれに律儀に言葉を返してやる気は最早起きず、口を噤んで書類に視線を走らせていた時。視界の端に映った伸ばされた腕に漸く視線を其方へ向けるが、その表情は何とも悩ましく鬱々としたもので。そう頼まれれば保険医の立場としては拒否できないのだが、果たしてその頼みを聞いてやったところで大人しく寝てくれるものなのだろうかと考えれば到底首肯はできず。全くもって相手の意図が理解できないままに立ち上がると、一言苦言を呈してやりながら腰を屈めて伸ばされた腕を取り、それを自らの肩へ回させ)
( いくら仮病とは言えども相手はきっと突き放したりしない、相手の事をまるで全て知っているかのような確信が自分の中の何処かにあって。ここで放ったらかしにされたとしてもめげる事など到底無いのだが。案の定此方に近付いて来て肩に腕が回されるとまるで計画通りとでも言わんばかりの笑みを浮かべ。そのまま相手の首にもう片方の腕を回しソファーから上半身を起こせば鼻が触れるぐらいまで相手との距離が一気に近付き。「あー。先生って意外と睫毛長いんだ、」なんて暢気に呟くと切れ長の目をスッと細め真っ直ぐに相手を見つめて )
…っこ、こら、大人をからかうな…!!
(肩に手を回させ立ち上がろうと両足に力を込めた正にその時、一瞬の隙が相手の策略を手助けしてしまったらしく予想もせずもう片方の手までもが回されると驚きのあまり抵抗はおろか声すら出ず。危うくバランスを崩して相手の方へ倒れ込まんとするところ、何とかソファの背凭れと座面に手を付く事で最悪の事態は回避し。だがはたと視線を上げれば目の前にある相手の顔。これまで他人に侵される事の無かった個人空間が呆気なく崩れ去り、その気は無くともたじろいでしまって。此方を真っ直ぐ見据える瞳を見返す事ができない。たかが生徒に翻弄されているような悔しさはあれどこんな時の対処法なんて見当も付かず、その動揺が在り来たりな牽制の言葉に現れていて。行き場の無い視線は一先ず適当な方向へ逃がし)
そんな怒んないでよ。...あ、もしかして照れた、とか?
( 明らかに動揺しているのが見てとれる相手の苦し紛れの抵抗の言葉にクスクス笑いを零しながら何とか宥めようとして。ここ最近相手には度が過ぎる程構っているがそこで分かったのは案外ウブでこういう事には不慣れだという事。容姿も申し分無く女性側は黙っていない筈なのだが、どこか近寄り難く冷めたオーラを放っているせいだろうか、彼に関する浮いた噂が校内で一つも上がらないというのもまた興味をひかれる理由でもあり。普段は少し怖い印象を与えがちの相手が、自分が起こす些細な行動によってこうも分かりやすく狼狽えているというのもまた満足感に満たされる素材の一つになっていて。視線を逸らす相手の頬に手を添えると「結構照れ屋さんなんだね」とまたいつものように緩く口角上げて )
…照れてない、都合の良い解釈は止めろ。
(あくまでも動揺しただけであって、決して羞恥に駆られた訳ではない。それが真実なのか単に自らに言い聞かせているのかは経験の極端な浅さから判断はし難いが、年下に、ましてや同じ男に照れるなどは有り得ない。頬へ触れる手に一瞬言葉に詰まってしまうのもこんな経験が初めてだからであって、決して他意は無いのだと誰へとも無く言い訳するように考えてしまっている自分自身に最早違和感は感じなくなっていて。何だか落ち着かないような、妙な胸騒ぎのような物を感じる。それを抱えているのは非常に居心地悪いのだがこれ以上ペースを握られてしまうのは堪えられず、表向きだけでも平静を装って冷静な切り返しを試み。頬にある手も直に離れるだろう、ソファに突いたままの両手に力を込め体勢を立て直し。肩に回されたままの手に片手を添えて離させようとしながら、空いている手を相手の方へ伸ばせば親指と人差し指で思いの外容赦無く額を弾いてやり)
此処は寛ぐ所じゃないって言ってるだろ。サボり魔。
った....!ちょっと、少しは手加減してよね...
( 相手がもっと困ったり動揺している姿を見て楽しみたかったのだがなかなかそう簡単にはいかないようで、案外冷静にかつシンプルに返答されてしまうと少しつまらなそうに眉を潜め。続いて相手の肩に回ったままの腕が剥がされそうになると腕に力を込め相手の行動を拒み。ここまで来てしまえばもう意地なのか、相手との今の距離を遠ざけまいとしていると途端に額に衝撃が走り反射的にギュっと目を瞑っては後から来る鈍い痛みに表情を歪めながら患部を摩って。全て自分が招いた事ではあるものの痛さのあまり軽く反論すれば続いた言葉にはフッと小さく笑って「だって先生とお話したいから、授業どころじゃないんだって」なんて本気か適当か相手には分からないような声色で投げかけ反応を伺おうと額を摩る手はそのままに相手を見やり )
…お前と話したくて授業どころじゃない奴もその辺に沢山居るだろ。
(相手がこんな風に毎日何度も此処へ訪れるものだから意図せずして周囲から聞こえてくる相手の名前へ意識を向けてしまう。特に同じ学年や部活の者からは男女問わずその名前が話題に登り親しまれているようで、どう考えても恋情を抱いているとしか思えない発言も聞いた事があり。現に相手程の頻度では無いが、此処へやって来ては果たして自分が聞いていて良い物なのか悩ましい程の恋愛相談をしてくる女子生徒すら居り、とっくに彼女の意中の相手なんて特定できてしまっていて。今のような戯れであったとしてもこんな言葉を掛けられたい人間は数多いるだろうに。そう考えると不毛な罪悪感に蝕まれ、散々浮浪していた視線を漸く相手へ向ければ悩ましげに言葉を返してやり。どうやら暫く離してくれる気配は無いので、一度抵抗を諦めてしまうと渋々手を下ろし。徐に額を擦る手首を掴むと引き剥がさせ、ほんの少し距離を縮めては覗き込むようにして額を見据え)
まあ...そういう子もいるんだろうけど、特に興味無いっていうか。
( 恋愛感情無しに友達として気軽に接してくれる女子も勿論いるが、そういう訳にはいかない子達もそれなりにいる訳で。教室内でも、廊下ですれ違う時でも浴びる視線の多さは他の生徒に比べたら確かにかなり差はあって。直接告白をされる事も少なくはないものの、誰かの事が好きだとか恋人が欲しいだとか今の自分には無縁だと思っており。むしろそういう感情は厄介だとすら考えていて。好意を寄せてくれる相手は無下に扱いはしないものの、自分から誰かに興味を示すなんて滅多に無い、今目の前にいる相手を除いては。額の痛みを和らげていた手を退かされ視線を受けるとわざとらしく眉垂らしながら「ね、結構痛いんだよ?先生の怪力ー、暴力ー」とわざとらしく言い放ち何かを訴えるようにジッと相手見つめ )
(健気に保健室に通う彼女も含め女子生徒の淡い恋心を見事に打ち砕く一言には言葉を失ってしまい、その残酷な心の内を知ってしまうと益々誰に向けるでも無い申し訳無さが胸中を占め。これから彼女の話をどんな顔をして聞けば良いのだろうか、元より何らかのアドバイスをしていた訳でもないがそれを知ってしまっているのといないのとでは心境に大きな違いがあって。その上からかわれているだけなのだろうから余計に質が悪く、頭を抱えたくなる思いで溜め息を吐き。怪力とは心外だがやはりほんのりと赤くなっているだけあって相当痛かったのだろう、またも言葉に詰まるのは此方の方で、困ったように視線を彷徨わせると再度離れさせようと相手の腕に手を掛け)
わ、悪い…湿布貼ってやるから取り敢えず離せ。
ここに湿布なんて貼ったらダサいじゃん。もっと別の方法無いの?例えばー....
( 勿論相手の複雑な心境など此方は知る由も無く、それどころか大いに困っている目の前の人物にこそ今は相手にされたい訳なので申し訳無いがそれ以外の人間なんて自分にとっては今は二の次で。とにかくどうすれば相手はもっと自分に興味を持ってくれて、そして自分のせいでどんな表情を見せてくれるのか、考えているのはそれだけで。少し焦っているともとれる相手の言葉にクスクス笑いながらも不満そうに首を横に振り提案を否定し。じゃあどうすればいいんだと聞かれるのは大体予想がつくため相手が自分の腕に手をかけたのをいいことにそのままぐっと引っ張り再び相手との距離を縮めあえて耳元で「おでこにチューしてくれるとかさ、あるじゃん」と普通この状況で、ましてや同性に言うのはあまりにずれているとも言える呟き落とし )
っそんな事するわけ無いだろ!!な、何を考えてんだお前は…っ、
(湿布が嫌なら何か目立たないような処置を考えやはり一度離れんとしていたのだが、腕に掛けた手を引かれると何一つ身構えていなかったばかりにされるがまま相手の方へ倒れ込んでしまい。いい加減にふざけるのはやめろと文句の一言でも言ってやろうと口を開き掛けるが、予想よりも間近に囁かれた言葉は自身の考えの遥かに上を行くもので。こう言った事に手慣れているのだろう、吹き込まれる声は心地良いが今はそれどころでなく、素早く片耳を押さえて限られた行動範囲の中精一杯身を引くと所構わず声を荒げてしまい。要望に応えてやったところで決して治療とは言えない。顔が熱いのも怒りの所為だと自らに言い聞かせながら顔を俯かせ)
....何考えてんのか、自分でもよく分かんないんだよね。でも先生見てると構いたくなっちゃって。
( 最近頻繁に、というかほぼ此方から仕掛けて強制的に会話を交わしているが普段はあまり感情を表に出さない静かな喋り方の相手がここまで大きな声を出した姿を見たのは初めてに近く流石に少し驚いたのか細い目を見開かせて。そういえばまだ自分でもどうしてここまで相手に執着しているかなんてあまり考えた事が無く明確な答えが出ていないため投げかけられた問いに対しての返答が少し出遅れてしまい。ただ相手が耳を押さえながら俯く姿を見るとやはり何かちょっかいをかけたくなってしまって此方も困ったように頬を掻き"可愛いなあ、"なんて消え入りそうな声で呟いて )
なら一生こっち見んな。
(見てると構いたくなるなんてまるでペットか何かのようだとは思うが、口に出すにはあまりに癪に障る。どうせからかっているだけのくせに、考えるも何も無い。依然として俯いたまま、声量と言い声の調子と言い、絶妙に恨めしげな声色で無茶のある要求を口にし。こんな近距離に、それも静寂の中に居るのだからどんなに小さな声であろうとも耳元へ響いてきてしまう。何処か困窮しているような声が呟いたのは異性への褒め言葉であり、屈辱的であるはずなのに正常ならば湧くはずの苛立ちの片鱗すら見付けられない。寧ろ火照る頬が余計に熱くなり、我ながら熱でもあるのかと疑って。保険医が風邪を引くなんて、こんな情けない姿は見せられない。正義感と意地とが混ざり合い一刻も早くこの状況から脱したく、相手の肩を押し遣りながら言葉を掛け)
…一旦離れろ。湿布貼ってやる。赤くなってんだろ。
( 相手から放たれる言葉は毎回棘があって冷たい雰囲気を醸し出しているものの個人的にはただの照れ隠しだと勝手に捉えていて。一生見るななんて出来る訳が無いしきっとそんな事ぐらい相手だって承知の上で言っているのだろう、それでも子供みたいな返しをしてくる相手が余計に可愛らしくて口角吊り上げ。頬が若干赤く染まっている事に気付くと、ついさっきまで目の前の人物に対しての感情が何なのかハッキリ分からずにいたが、火照って赤くなっている相手を見た瞬間に何となく確信のようなものが芽生えるのを感じ。それと同時に自分の事を完璧に拒絶している訳ではないのだと分かり嬉しさが込み上げると何としてでも離れようと肩を押してくる行為も他所に勢いよく抱き締め )
何か離れたくなくなったから、いい。湿布とかそんなの、どうでもいい。
はぁ?ちょ、っ…馬鹿、離せって…!!
(此方が肩を押すよりも力強く体に回る腕は全くもって予想外で、咄嗟に何の抵抗も叶わず気付けば相手の思うままであり。恋愛経験の乏しさは当然こう言った些細な事にも影響するわけで、どうすれば良いのか分からずに両手は宙を彷徨って。仮にも此処は公共の場、いつ誰がやって来るか分からない。鼓動が普段に増して明らかに心拍数を上げているのはそんな緊張感からなのだろう、無理矢理引き剥がす事もできずに相手の背を弱く叩きながらその律動の音が聞こえてきそうなまでの鼓動に困惑してしまい)
言っとくけど、俺誰にでもこんなんじゃないからね?
( 弱々しい背中への抵抗など気にする筈も無くまるで縋るように肩口に顔を埋めて。女子生徒からそこそこ注目を浴びている事も相手はどうやら知っているようだし、それでいていつもこんな軽い調子でしつこく絡んでいる訳だからきっと相手も自分に対して抱いているであろう軽くてチャラいヤツだというイメージを払拭するかのように少し真剣な声色で呟き。もう少しこのままでいたかったが残念な事に授業の終わりを告げるチャイムが響き、微かに廊下から足音が聞こえ始めるとまたいつものように緩く微笑んで相手から体を離してはあっさり扉へと向かいひらひら手を振って )
また放課後来るから、待っててね?なーんて。
(肩へ寄り掛かる相手の香りを仄かに感じる。思考が鈍っているのか強く拒む事はできず、その上真剣味を帯びた声に動悸がまた速まってまるで制御できない。対処しようの無い現実に直面した際の本能的なものなのか現実逃避宜しく歳か、なんて考えていて。視線は泳がない代わりに何処か一点を見詰める瞳が揺れていて普段よりも大きな動揺を表しており、刹那時が止まったように動きを静止し。相手の言葉の意味なんて分からないし理解しようとも思わない。交遊関係の広い相手の事だから、もしかしたら自分の反応を楽しんで数人の生徒とからかっている可能性もある。寧ろそちらの方がよっぽど現実味があり。それでも拒めないのだから我ながらどうかしている、静寂を破るチャイムに漸く意識を現実へ引き戻された頃には一足速く相手が離れていた。ソファに取り残されたまま相手に視線を向けるとその場凌ぎのように普段と変わらぬ言葉を返し)
…待たねぇよ。
( 相手を抱き締めた温もりがまだ残ったまま教室へと向かい。席に座ると自然と自分の周りには人が集まり何かと色んな話題を投げかけてくるも今の自分にはそんな事すら聞く余裕が無く半ば上の空で適当に返事をして。次の授業も特に熱心に受ける訳でも無く時間が過ぎ。ただ何となく過ごしているだけでもあっという間に時は流れ、漸く平凡な一日が今日も終わり数時間前に会ったばかりだというのに少し急ぐようにして再び保健室に向かって。いざ扉を開けて中に入ろうとした瞬間後ろから声を掛けられた。相手は隣のクラスの女子生徒数人で、甲高くて少し媚びたような声で遊びに行かないかと半ば強引に腕を引かれ連れて行かれそうになるも体調が良くないからなどと彼女達の気に触らない程度に軽く誤魔化し。残念そうに去っていく背中に手を振りながら小さく溜息を吐き。扉は開けたもののまだ相手が中にいるか確認はしていなかった為ハッとして室内に視線をやると探していた姿を見つけ安堵の笑み浮かべ )
待たないとか言って、居るじゃん。
(相手が去り早数時間、穏やかに流れる時間は普段のように有効活用できずに悶々としながら堆積した資料を見詰めていて。事務作業は毎日早めに済ませるのだが、どうしてしまったのか一向に進まず早々に諦めるなり机に突っ伏してしまって。倦怠感とも言えない無気力の原因は考えたところで分からず、ただ体の衰えばかりが脳裏を過る。それ以上に思考を占めるのは先程の相手の言葉であるが、それを考え始めると居ても立ってもいられない気になってしまい紛らすように無意味な救急箱の整頓を始め。元より中身は常に使いやすいよう最良の配置にしてある。にも関わらず道具を取り出しては同じ場所に戻すと言う同じ動作の繰り返しを延々行っていて。最早そんな自分の行動が可笑しいとすら気付かないのか、直ぐに目元は意思を失いぼんやりと手先を見詰め。だが時間は経過するもので、放課後なんて直ぐに訪れてしまう。保健室の外から女子生徒の甲高い声が聞こえ、やはり相手の声も聞こえてくる。たまには付き合ってやれば良いものを、また余計な罪悪感が募っていくのを感じ。冷静に考える一方で挙動はいまいち不審であり、精一杯平静を装おうとした結果慌てて閉めた救急箱を心許ない手付きで棚へ戻そうとした時相手が扉を開き。分かっていたはずなのにいざ目の前にするとたじろいでしまい、普段通りの相手からの言葉に同様に返してやろうと口を開き目線は救急箱の方へ落として)
…待ってない。仕事を終わらせないと帰れないだけだ。
もし俺に会いたくなかったら職員室とかでも仕事出来たんじゃないの?
( 一応念の為室内に二人しか居ない事を確認すると静かに扉を閉めて今度はソファーではなくベッドに歩み寄ると勢いよく腰掛け。相手は待っていないというが、もし本当に顔を合わせるのが嫌だとか相手をするのが面倒だと思っていたなら、自分は放課後に来ると堂々と告知していた訳だし逃避する余裕はあった筈だと考え。それをせずに此処に残ってくれている事が何だか嬉しくて調子に乗ってしまいそいになるもそんな事をすればまた相手は怒ってしまうだろうとなるべく落ち着いたトーンで返し。相手が視界に入るように腰掛けていたベッドにそのまま横になると救急箱をしまう姿を目で追いながら「やっぱ先生って綺麗な顔してるよね」とやはり相手が大声を出してしまいそうな言葉がつい口から出てしまいまずいとでも言うように口元を手で押さえ )
…何処で仕事しようが俺の勝手だろ。
(鋭い指摘に返す言葉が見付からず。暫しの沈黙の後に苦し紛れな抵抗を試みるが劣性以外の何物でも無い事は理解しており、普段通りに接する事ができていないのを感じながら救急箱を手にした両手を掲げて。丁度目線の高さ程にある棚へと救急箱を仕舞おうとした時不意に聞こえてきた言葉は今の自分には動揺を誘うのにこの上無いものであり、思わず動きを止めてしまったのと同時に鼓動が一度大きく跳ねて。唐突に息が詰まるような感覚に襲われると不慣れなあまり瞬時に短く息を吸い込み、指先から力が抜けた所為で重みのある救急箱は大きな音と共に床に落下し中身を派手に散乱させ。咄嗟に意識はそちらへ移ると慌ててしゃがみ込み散乱した中身を広い始めるが、相手の軽口に返す言葉が浮かんで来ない。こんな時どんな風に返していたのか思い出せなくなってしまって、体の異変と言い一体自分の身に何が起こっているのかと不安さえ感じながらも結局掛ける言葉は見付からずにおり)
えっ、ちょ....大丈夫?怪我してない?
( 口元を押さえてみたものの言葉を放った後にそんな事をしたところでもうとっくに手遅れで既に相手の耳元に届いてしまっていて。ふざけるのもいい加減に、なんてまた言われてしまうだろうか。そう思っていた矢先にびくりと一瞬身体が震えるくらいの大きな音と共に相手がしゃがみ込んだのが見えると反射的に慌てて起き上がり相手の元へ駆け寄っては散乱したものを拾っている手を思いきり掴み心配そうに眉を顰めながら問いかけ。「っていうか俺の所為だよね、まじごめん」自分が余計な言葉さえかけなければこんな事にはならなかったのではないかと後悔の念が押し寄せ、それまで心配そうに歪んでいた表情はすぐに申し訳なさそうなものに変わって反省したのか下を向き )
…手が滑っただけだ。何でお前の所為なんだよ。
(無心に努め散らばった小物を拾い集めていた最中、音に反応したのだろう相手が予想以上の焦りようで此方へ向かってきて手を掴まれると目を見開いて顔を上げ、あまりの勢いに僅かに仰け反り。ただ落としただけで怪我なんかしないだとか返す言葉はあるはずなのに、掴まれた手から徐々に熱が身体中を侵食していくような錯覚に陥り言葉を失って。しかし相手の声色は次第に落胆したような物へと変わっていき、何故だか分からないが救急箱を落とした原因が自分にあると考えているらしく。確かにタイミングこそ一致したものの単に体の異変に動揺しただけであって、指一本触れない相手に非があるとはどんな思考回路を巡っても考えが及ばず。思案する己とは対照的に相手はどんどん自分を責めてしまっている。俯いた姿が普段とはあまりに掛け離れていて不憫に思わざるを得ず、掴まれた手から意識が逸れた代わりにそっとそちらへ手を伸ばすと柔らかくパーマのかかった髪へ指先を絡ませるように撫でてやり。それがどんなにか自分らしくないか、こんな風に他人に触れた感覚がどんなに久しいものであるか、今は考えている余裕が無く。余計な心配を煽るのは憚られほんの少し脚色を交えながら静かな声で呟き)
...確かに俺の所為じゃないか、ちょっと自惚れ過ぎたかも。
( こういう時ぐらいいつもの調子で怒ってくれればいいのに、むしろ初めて聞いたと言ってもいいほど相手の声色に優しさが含まれており、やはりこういう時に大人の余裕というものを思い知らされる気がして泣き出したいぐらい胸が苦しくなり。てっきり自分が言った言葉に動揺してこういう事態になったのだと思い込んでいたが、それは相手が自分を意識していたらの話であってどう考えてもそんな事は普段の相手からして有り得ないだろうと今更になって思えば何だか急に恥ずかしくなり珍しく黙り込んで。変に構い倒しているのは自分の方であくまで一方的なものだと言い聞かせるも相手の指が髪に絡む感覚が心地良くて目を細めれば「そういう事すると俺調子乗っちゃうけど。」とまたいつものペースを取り戻そうと相手の目を見て口元緩め )
…拾うの手伝え。
(寧ろ相手の所為ではないのだからそれで良かったのではと思うのだが、どうやら相手からしてみればそうではないらしく。どの辺りが繋がって自惚れと言う結論に至ったのかは見当も付かず、微かに眉を寄せたのも束の間、うっかり相手の頭を撫でていた手に気付けば気まずそうに視線を逸らしながら慌てて手を引っ込め。此方が一方的に醸している何とも言えない雰囲気を払拭するため、散乱した物を拾う作業を再開しようと未だ掴まれたままの手をそれとなく離させるべく引き寄せながら視線は床へ落とし短い呟きを溢して)
...はーい。
( 折角相手から触れてくれたもののそう長く続く訳も無く髪から手が離れると少し名残惜しそうにその手を見つめ。誤魔化しの様にもとれる相手の言葉に素直に頷いて拾うのを手伝ってはいるものの何だか此方も妙な空気感を感じ取ったのか普段の適当な言い回しでさえ紡ぐのを止めて作業に徹し。それでも気になるのかチラチラ相手の様子を伺うもやはり相手の表情から読み取る事はなかなか難しく小さく息をついて。「でも本当、足とかに当たらなくて良かった。今頃歩けなかったかもよ」何とかこの場を少しでも明るくしようと大袈裟とも言える冗談零せば順調に箱の中に落ちたものをしまっていき )
大袈裟だ。それくらいの危機管理はできる。
(救急箱自体それなりの重量はあるが、幾ら足に当たったとしても流石に歩けなくはならないだろうと相手の気も知らずに淡々と返し。しかし未だぎこちなさは健在であり、早々に中身を全て拾い終えると一度机の上に置き丁寧に整頓し始め。何とも言えない沈黙を保ったまま静寂が息苦しくなった頃、何だかんだと先程は湿布を貼ってやらなかった事を不意に思い出し。相変わらず視線は救急箱へ向けたままぽつり、と呟くように問い掛けて)
…治ったのか、さっきの。
え?あぁ、うん多分治ったかな。
( 相手がただ淡々と整理している様子を特に何を思う訳でもなく眺めていれば急に問いかけられ間抜けた声で反応し。そういえば相手に額を弾かれて大分痛がっていた事を思い出すも流石に時間が経っている為もう触れても痛みは感じなくて。それよりも気になっているのは放課後になって自分が此処に来てから、相手が一度も自分の目を見てくれないという事で。何だか寂しいような悔しいような、物足りない感覚を覚えるとやっぱり自分に興味を示して欲しいのか少し困らせてやりたくなり未だ整理を続けている相手の腕を掴んでは自分の方に引き寄せ相手が先程放った言葉を見事に利用して問い )
....じゃあこういう危機管理は出来る?
そうか、なら良かっ…、
(痛みが無いなら大事にはなっていないのだろう。先程一瞬目にした額にも変色したような後は見られず、つい気の抜けたような声で呟き。しかしその言葉は最後まで紡がれる事は無く、不意に掴まれた腕にまだ意識が向かないまま引き寄せられると否が応でもそちらを向かざるを得ず。驚いたように目を白黒させながら相手を瞳に映したとき、問い掛けられた言葉にまたも不規則な動悸に襲われ、こうして視線を絡ませているのが居たたまれなくなると堪らず目を伏せてしまい。行き場の無い視線を左右に泳がせながらこの鼓動の速まりが伝わってしまわないよう細心の注意を払い口を開くもやっと口にしたのは問いの答えではなく、言葉に反し掴まれたままの手を離させることはできずにいて)
…なんだよ急に。…離せ、
離さない。ね、何で俺の目見ないの。
( 流石にここまですれば、そう思ったのも束の間相手と視線がぶつかったのは数えるまでもない程一瞬で、またすぐにそれは何処か別の方向へ彷徨っていて。もしこれが自分の事を良い意味で意識してくれているという意味であるなら問題は無いし逆に嬉しいと思える行動なのだが、何せ相手が相手なだけにそこまで読み取るのは不可能に近く、またこれを言葉にして問いかけてみた所で真実を答えてくれるとは到底思えず、どちらにしても相手が今何を考えているのか自分には理解が出来なくて。核心をつくより先に単純に視線が交わらない理由を尋ねる所から始める事にして )
(いつでも要求すればある程度の言うことは聞くと言うのに、こんなにも力強く頑として意思を持ったような口振りを聞いたのは初めてに等しい程で。まだ治まらない動悸が更に激しくなり、自分が酷く狼狽えている事に気付く。何故視線を交えるのが憚られるかなんて自分自身よく分からず、返す言葉が見付からないどころか言葉を発する事すら億劫になってしまう程に胸元辺りが息苦しく感じており。こんなのはおかしい、ストレスか何かが身体に影響を及ぼしているのだろうか。考えなければならない事が多すぎて今最も優先すべきでない事を選別し念頭に置いてしまう為に、口先が疎かになる。言葉は考え無しに呟かれ、例の如く相手が納得するであろう返答とは程遠く)
…別に普通だろ。いつもわざわざ目なんか見ない。
嫌だ。こっち見てよ、...晃哉さん。
( 相手とは割と年も離れているしやはり大人としていつも余裕があって冷静ではあるが、何故かこういう時は断固として自分の意思を貫いていて。悪く言えば頑固で子供っぽいとでも言ったところか。そんな事を言ったらまた一発喰らいそうな気がするからあえて口は慎む事にして。ただそこまでムキになる理由が自分にはよく分かっておらず目が合わない事が普通だなんて言われてしまうと意地でも此方を向かせようと掴んでいる腕の力を僅かに強めると普段なかなか言う機会の無い相手の名前を紡ぎ懇願するように投げかけて )
(不意に呼ばれた名前に思考は停止寸前で、まるで生徒と教師であるという垣根が取り払われてしまったような落ち着かない気持ちが躊躇を少しずつ溶かして行き。子供にからかわれているだけなのに、こんなにも狼狽してしまう自分が情けなく自己嫌悪と妙な罪悪感が表情を悩ましげに歪ませ。そんな風に言葉を掛けられると抵抗など到底できなくなってしまう、分かっていてやっているなら相当質が悪い。普段通り突き放してしまえば良いと分かっているのにそれができなくてそろりと視線を上げると相手の瞳を見詰め)
…卑怯なんじゃねぇの。
卑怯でもいい、今俺必死だから。
( 自分が名前を呼びかけた事により漸く相手と視線が合えばどこか安心したように小さく息をついて長々掴んでいた腕を解放してやり。相手の苦し紛れの一言には特に動じる事は無く、それどころか卑怯な事をしているのは自覚があるのか否定する事もせずあっさり答え。相手の事になると何故だか必死になったり意地になったりしている自分がいるのはとっくに分かっている為もう今更どうしようもないのだと自嘲気味に微笑んでみせれば「好きになっちゃったもんはさ、仕方ないじゃん?」とうとう自分の中でわだかまっていた気持ちに整理が付いたのか真っ直ぐ相手を見据えたまま静かにそう告げて )
(一体何に必死なのか分からないでいる一方、心の何処かでは相手の瞳を見ている事で汲み取ってしまっているような気もし。その答えを直視できる程の余裕は無く、交えた視線を早くも逸らしてしまいたい衝動に抗っており。その最中に次がれた言葉はやんわりと鼓膜を震わし、理解が追い付かないままに瞬きすら忘れて相手を沈黙の中視界に留めており。信じられない気持ちと信じたくない気持ちが入り交じり、更にその下から微かに覗く物には素早く蓋をしてしまい。恐らくからかわれているんだろう、そうでなければお互いの間にはあまりにも分厚く高い壁があり、それをも無視して伝えられた気持ちなど簡単には飲み込めなくて。暫し重たい沈黙があって後漸く口を開けば覇気の無い声で問うが情けなくも半ばで途切れる声は心無しか動揺を滲ませていて)
…な、にを、
...好きっつったの。アンタの事が。
( 途切れ途切れに聞こえる相手の小さな声が動揺を表しているものだと気付くのは容易くて。今まで散々からかって相手を困らせていたのは事実だし、当初は自分でもこうなる事なんて予想していなかった為正直此方も多少の困惑はあり。真剣に気持ちを伝えたところで動揺はしているもののきっと相手になんてしてくれる筈が無い、自分の思いは伝えたし結果がどうであれしっかり受け止めようと自分なりに覚悟はしていて。「ま、冗談だって思うならそれでもいいけどさ。」なんて心の何処かでは自分の言葉を信じて受け入れて欲しいと願ってはいるが、自分で作ったにも関わらずこの重苦しい空気に耐えられなくて思わず強がりともとれる発言零し )
……男、だろ。俺もお前も。
(はっきりと口にされる言葉を求めていたのかいなかったのか、いざ面と向かって告げられればやはり狼狽えてしまって。しかしそれ以上にまたも唐突な動悸に襲われ、明確な自覚を持って頬が熱くなる。数時間前と同様な不可解な現象に戸惑い耐えきれなくなり視線を僅かに落とすと、最早相手の強がりの言葉は耳に入って来ず。相手の言葉を馬鹿げていると一蹴できない己への疑問もある中で、性別の事や年齢差の事など様々な諸問題が脳裏を次々に過る。思考の混濁と体温が止まる事なく上がっていく感覚が余計に焦燥を呼び、一先ずは確認しておくべき事項を呟いて)
そんなのどうでもいい、俺は先生が良いから。
( 相手が戸惑うのも当然無理は無いし、一般的に考えて男同士で、なんてそう簡単に受け入れられる問題ではない事も十分理解はしているが、一度好きな気持ちが爆発してしまえば自制心などすっかり消え去ってしまい今はただ目の前の相手に気持ちをぶつける事しか出来ず、そして常に自信に溢れていて年上だろうが関係無く生意気な口を叩いていたいつもの威勢はあまり目立たなくなっており心の内を訴えるように言い放てば、また視線は逸らされているものの此方は一向に相手の目を真っ直ぐ見つめたままで。自ら招いた気まずい雰囲気をどうにかしたいがそれもなかなか難しくどんどん此方も声色が寂しそうなものに変わっていき )
…今は何もしてやれない。
(相手は何処までも真っ直ぐに気持ちを伝えてくると言うのに、臆病な自制心が先に出て受け取る此方は曲折を繰り返す。“今は”なんて曖昧に暈し相手を拒否しきれない自分の方が卑怯だと嫌悪に苛まれる一方、相手の気持ちが本心ならば適当な気持ちで返答する事は到底できず。切り捨ててしまうのが正解だと分かっていてもできないのは垣間見る優しさに甘えてしまっているのだろう、そんな自分自身が情けなく悩ましげに眉を寄せ。弱々しくなる声に胸の辺りが痛くなる。これは何なのか、未だに理解できないまま手を伸ばすとくしゃりと撫でて)
らしくねぇ顔してんなよ。
うん、分かってる。
( 相手の返答は妥当だし十分覚悟は出来ていた為にそこまで酷く落ち込む訳でも無く力の抜けた笑みを浮かべ。ただ自分の長所とも言える所は思考がかなり前向きだという点であり、まだ完全に拒否された訳では無いしこれから自分の努力次第で相手の気持ちも変わるのではないかなんて考えては自分自身を納得させるように小さく頷くと相手の手がまた髪に触れられていて。その少し雑な撫で方にすら今は縋りたくて仕方が無く咄嗟に手に触れようと此方の腕を伸ばすも何だか気負いしてしまって遠慮がちに腕を引っ込め、続いた言葉には「誰がこんな顔させた訳。」と少し拗ねたように反論し )
さぁ、誰だろうな。
(気持ちを押し付けられる事も無く、然程落ち込んだ様子もない所を見ると何処と無く安心して。いつでも来い、なんて言葉は不要だろう、それを口にしてしまうとまるで自分を取り繕ったような大人気なさが浮き彫りになってしまうような気もし、敢えて何を言うでも無く。差し出され掛けた腕と、躊躇ったように引っ込められたその仕草からある程度の心情を汲み取っても尚不器用さが災いしてか何をしてやる事もできず、拗ねたような面持ちに穏やかになった空気に便乗して。ふ、と頬を緩ませるとまるで子供でもあやすようにぽんぽんと撫でてやりつつ白々しい言葉を返し。しかしふと相手が部活動に所属しているのを思い出すと、時計に目を遣り。校内からは何処の部活とも分からないが活動中の声が聞こえ、手を下ろしながら問い掛け)
お前、今日部活休みなのか。
(/本体から失礼致します!!今後リアルが立て込み忙しくなるかと思いますので、かなりのムラレスになるかと思います…。最高一週間程度空いてしまう可能性も御座いますので、もし今後無断でかなりの日数が空いてしまった場合、キャラリセをお願いしたく思います。ご迷惑になってはいけませんし、とても素敵な場所ですので此方の事情で途絶えてしまうのは心苦しく、申し訳御座いませんが検討をお願い致します…)
部活?あぁ。今日はこのまま帰るつもりだったし別にいいんだ。
( 相手の意地悪い答えはどう考えても確信犯だ、益々顔を顰めるも頭を撫でられると初めてに近いぐらい手の感触が暖かく柔らかなもので軽く機嫌を損ねていた事もどこかに飛んでいき心地良さそうに目を細め。ずっとこのまま他愛も無い話が出来ているだけでも今の自分には十分過ぎるくらい贅沢な事だと改めて感じれば一気に緊張感が解けたのかまたフラフラとベッドまで歩み寄り倒れ込んでは大きく息を吐き。続いた言葉を聞いて漸く思い出したかのようにあぁ、と小さく零せば緩々と答え。特に部活熱心なタイプでもないし言ってしまえばほぼ幽霊部員のようなものだし、正直居ても居なくても大きな変わりは無い訳で。それよりもこうして放課後という自由な時間に相手と過ごす事の方が自分には重要なため部活に関しては特に気にも止めずにいて )
(/ 承知致しました!勿論リアルの方を優先して頂きたいですし此方も少し忙しくなりますのでお互い自分のペースでやり取り出来たらなと思っております!特に此方は日数等気にしませんので今のところはキャラリセなども考えていないので今後ものんびりやれたら嬉しいです! )
(/本体からのみで失礼致します!!お優しいお言葉を頂けて有り難い限りです…ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳御座いません。まだ暫く来れなさそうなので、一度顔を出させて頂いた次第です。暇を見てお返事しますので、今暫くお待ち下さい…!!
それから、息子様は部活無所属だったのですね…!!申し訳御座いません、何だか勝手に部活に所属していらっしゃるイメージを持ってしまっておりました…。次回お返しする際は後半のお話を無かった事にさせて頂こうかと考えているのですが、よろしいでしょうか…?)
(/ いえいえ!わざわざありがとうございます!本当にお気になさらず無理しない程度で大丈夫ですよ!内容の件も了解致しました。お待ちしております^^ )
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