生意気生徒 2015-10-23 19:14:03 |
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…拾うの手伝え。
(寧ろ相手の所為ではないのだからそれで良かったのではと思うのだが、どうやら相手からしてみればそうではないらしく。どの辺りが繋がって自惚れと言う結論に至ったのかは見当も付かず、微かに眉を寄せたのも束の間、うっかり相手の頭を撫でていた手に気付けば気まずそうに視線を逸らしながら慌てて手を引っ込め。此方が一方的に醸している何とも言えない雰囲気を払拭するため、散乱した物を拾う作業を再開しようと未だ掴まれたままの手をそれとなく離させるべく引き寄せながら視線は床へ落とし短い呟きを溢して)
...はーい。
( 折角相手から触れてくれたもののそう長く続く訳も無く髪から手が離れると少し名残惜しそうにその手を見つめ。誤魔化しの様にもとれる相手の言葉に素直に頷いて拾うのを手伝ってはいるものの何だか此方も妙な空気感を感じ取ったのか普段の適当な言い回しでさえ紡ぐのを止めて作業に徹し。それでも気になるのかチラチラ相手の様子を伺うもやはり相手の表情から読み取る事はなかなか難しく小さく息をついて。「でも本当、足とかに当たらなくて良かった。今頃歩けなかったかもよ」何とかこの場を少しでも明るくしようと大袈裟とも言える冗談零せば順調に箱の中に落ちたものをしまっていき )
大袈裟だ。それくらいの危機管理はできる。
(救急箱自体それなりの重量はあるが、幾ら足に当たったとしても流石に歩けなくはならないだろうと相手の気も知らずに淡々と返し。しかし未だぎこちなさは健在であり、早々に中身を全て拾い終えると一度机の上に置き丁寧に整頓し始め。何とも言えない沈黙を保ったまま静寂が息苦しくなった頃、何だかんだと先程は湿布を貼ってやらなかった事を不意に思い出し。相変わらず視線は救急箱へ向けたままぽつり、と呟くように問い掛けて)
…治ったのか、さっきの。
え?あぁ、うん多分治ったかな。
( 相手がただ淡々と整理している様子を特に何を思う訳でもなく眺めていれば急に問いかけられ間抜けた声で反応し。そういえば相手に額を弾かれて大分痛がっていた事を思い出すも流石に時間が経っている為もう触れても痛みは感じなくて。それよりも気になっているのは放課後になって自分が此処に来てから、相手が一度も自分の目を見てくれないという事で。何だか寂しいような悔しいような、物足りない感覚を覚えるとやっぱり自分に興味を示して欲しいのか少し困らせてやりたくなり未だ整理を続けている相手の腕を掴んでは自分の方に引き寄せ相手が先程放った言葉を見事に利用して問い )
....じゃあこういう危機管理は出来る?
そうか、なら良かっ…、
(痛みが無いなら大事にはなっていないのだろう。先程一瞬目にした額にも変色したような後は見られず、つい気の抜けたような声で呟き。しかしその言葉は最後まで紡がれる事は無く、不意に掴まれた腕にまだ意識が向かないまま引き寄せられると否が応でもそちらを向かざるを得ず。驚いたように目を白黒させながら相手を瞳に映したとき、問い掛けられた言葉にまたも不規則な動悸に襲われ、こうして視線を絡ませているのが居たたまれなくなると堪らず目を伏せてしまい。行き場の無い視線を左右に泳がせながらこの鼓動の速まりが伝わってしまわないよう細心の注意を払い口を開くもやっと口にしたのは問いの答えではなく、言葉に反し掴まれたままの手を離させることはできずにいて)
…なんだよ急に。…離せ、
離さない。ね、何で俺の目見ないの。
( 流石にここまですれば、そう思ったのも束の間相手と視線がぶつかったのは数えるまでもない程一瞬で、またすぐにそれは何処か別の方向へ彷徨っていて。もしこれが自分の事を良い意味で意識してくれているという意味であるなら問題は無いし逆に嬉しいと思える行動なのだが、何せ相手が相手なだけにそこまで読み取るのは不可能に近く、またこれを言葉にして問いかけてみた所で真実を答えてくれるとは到底思えず、どちらにしても相手が今何を考えているのか自分には理解が出来なくて。核心をつくより先に単純に視線が交わらない理由を尋ねる所から始める事にして )
(いつでも要求すればある程度の言うことは聞くと言うのに、こんなにも力強く頑として意思を持ったような口振りを聞いたのは初めてに等しい程で。まだ治まらない動悸が更に激しくなり、自分が酷く狼狽えている事に気付く。何故視線を交えるのが憚られるかなんて自分自身よく分からず、返す言葉が見付からないどころか言葉を発する事すら億劫になってしまう程に胸元辺りが息苦しく感じており。こんなのはおかしい、ストレスか何かが身体に影響を及ぼしているのだろうか。考えなければならない事が多すぎて今最も優先すべきでない事を選別し念頭に置いてしまう為に、口先が疎かになる。言葉は考え無しに呟かれ、例の如く相手が納得するであろう返答とは程遠く)
…別に普通だろ。いつもわざわざ目なんか見ない。
嫌だ。こっち見てよ、...晃哉さん。
( 相手とは割と年も離れているしやはり大人としていつも余裕があって冷静ではあるが、何故かこういう時は断固として自分の意思を貫いていて。悪く言えば頑固で子供っぽいとでも言ったところか。そんな事を言ったらまた一発喰らいそうな気がするからあえて口は慎む事にして。ただそこまでムキになる理由が自分にはよく分かっておらず目が合わない事が普通だなんて言われてしまうと意地でも此方を向かせようと掴んでいる腕の力を僅かに強めると普段なかなか言う機会の無い相手の名前を紡ぎ懇願するように投げかけて )
(不意に呼ばれた名前に思考は停止寸前で、まるで生徒と教師であるという垣根が取り払われてしまったような落ち着かない気持ちが躊躇を少しずつ溶かして行き。子供にからかわれているだけなのに、こんなにも狼狽してしまう自分が情けなく自己嫌悪と妙な罪悪感が表情を悩ましげに歪ませ。そんな風に言葉を掛けられると抵抗など到底できなくなってしまう、分かっていてやっているなら相当質が悪い。普段通り突き放してしまえば良いと分かっているのにそれができなくてそろりと視線を上げると相手の瞳を見詰め)
…卑怯なんじゃねぇの。
卑怯でもいい、今俺必死だから。
( 自分が名前を呼びかけた事により漸く相手と視線が合えばどこか安心したように小さく息をついて長々掴んでいた腕を解放してやり。相手の苦し紛れの一言には特に動じる事は無く、それどころか卑怯な事をしているのは自覚があるのか否定する事もせずあっさり答え。相手の事になると何故だか必死になったり意地になったりしている自分がいるのはとっくに分かっている為もう今更どうしようもないのだと自嘲気味に微笑んでみせれば「好きになっちゃったもんはさ、仕方ないじゃん?」とうとう自分の中でわだかまっていた気持ちに整理が付いたのか真っ直ぐ相手を見据えたまま静かにそう告げて )
(一体何に必死なのか分からないでいる一方、心の何処かでは相手の瞳を見ている事で汲み取ってしまっているような気もし。その答えを直視できる程の余裕は無く、交えた視線を早くも逸らしてしまいたい衝動に抗っており。その最中に次がれた言葉はやんわりと鼓膜を震わし、理解が追い付かないままに瞬きすら忘れて相手を沈黙の中視界に留めており。信じられない気持ちと信じたくない気持ちが入り交じり、更にその下から微かに覗く物には素早く蓋をしてしまい。恐らくからかわれているんだろう、そうでなければお互いの間にはあまりにも分厚く高い壁があり、それをも無視して伝えられた気持ちなど簡単には飲み込めなくて。暫し重たい沈黙があって後漸く口を開けば覇気の無い声で問うが情けなくも半ばで途切れる声は心無しか動揺を滲ませていて)
…な、にを、
...好きっつったの。アンタの事が。
( 途切れ途切れに聞こえる相手の小さな声が動揺を表しているものだと気付くのは容易くて。今まで散々からかって相手を困らせていたのは事実だし、当初は自分でもこうなる事なんて予想していなかった為正直此方も多少の困惑はあり。真剣に気持ちを伝えたところで動揺はしているもののきっと相手になんてしてくれる筈が無い、自分の思いは伝えたし結果がどうであれしっかり受け止めようと自分なりに覚悟はしていて。「ま、冗談だって思うならそれでもいいけどさ。」なんて心の何処かでは自分の言葉を信じて受け入れて欲しいと願ってはいるが、自分で作ったにも関わらずこの重苦しい空気に耐えられなくて思わず強がりともとれる発言零し )
……男、だろ。俺もお前も。
(はっきりと口にされる言葉を求めていたのかいなかったのか、いざ面と向かって告げられればやはり狼狽えてしまって。しかしそれ以上にまたも唐突な動悸に襲われ、明確な自覚を持って頬が熱くなる。数時間前と同様な不可解な現象に戸惑い耐えきれなくなり視線を僅かに落とすと、最早相手の強がりの言葉は耳に入って来ず。相手の言葉を馬鹿げていると一蹴できない己への疑問もある中で、性別の事や年齢差の事など様々な諸問題が脳裏を次々に過る。思考の混濁と体温が止まる事なく上がっていく感覚が余計に焦燥を呼び、一先ずは確認しておくべき事項を呟いて)
そんなのどうでもいい、俺は先生が良いから。
( 相手が戸惑うのも当然無理は無いし、一般的に考えて男同士で、なんてそう簡単に受け入れられる問題ではない事も十分理解はしているが、一度好きな気持ちが爆発してしまえば自制心などすっかり消え去ってしまい今はただ目の前の相手に気持ちをぶつける事しか出来ず、そして常に自信に溢れていて年上だろうが関係無く生意気な口を叩いていたいつもの威勢はあまり目立たなくなっており心の内を訴えるように言い放てば、また視線は逸らされているものの此方は一向に相手の目を真っ直ぐ見つめたままで。自ら招いた気まずい雰囲気をどうにかしたいがそれもなかなか難しくどんどん此方も声色が寂しそうなものに変わっていき )
…今は何もしてやれない。
(相手は何処までも真っ直ぐに気持ちを伝えてくると言うのに、臆病な自制心が先に出て受け取る此方は曲折を繰り返す。“今は”なんて曖昧に暈し相手を拒否しきれない自分の方が卑怯だと嫌悪に苛まれる一方、相手の気持ちが本心ならば適当な気持ちで返答する事は到底できず。切り捨ててしまうのが正解だと分かっていてもできないのは垣間見る優しさに甘えてしまっているのだろう、そんな自分自身が情けなく悩ましげに眉を寄せ。弱々しくなる声に胸の辺りが痛くなる。これは何なのか、未だに理解できないまま手を伸ばすとくしゃりと撫でて)
らしくねぇ顔してんなよ。
うん、分かってる。
( 相手の返答は妥当だし十分覚悟は出来ていた為にそこまで酷く落ち込む訳でも無く力の抜けた笑みを浮かべ。ただ自分の長所とも言える所は思考がかなり前向きだという点であり、まだ完全に拒否された訳では無いしこれから自分の努力次第で相手の気持ちも変わるのではないかなんて考えては自分自身を納得させるように小さく頷くと相手の手がまた髪に触れられていて。その少し雑な撫で方にすら今は縋りたくて仕方が無く咄嗟に手に触れようと此方の腕を伸ばすも何だか気負いしてしまって遠慮がちに腕を引っ込め、続いた言葉には「誰がこんな顔させた訳。」と少し拗ねたように反論し )
さぁ、誰だろうな。
(気持ちを押し付けられる事も無く、然程落ち込んだ様子もない所を見ると何処と無く安心して。いつでも来い、なんて言葉は不要だろう、それを口にしてしまうとまるで自分を取り繕ったような大人気なさが浮き彫りになってしまうような気もし、敢えて何を言うでも無く。差し出され掛けた腕と、躊躇ったように引っ込められたその仕草からある程度の心情を汲み取っても尚不器用さが災いしてか何をしてやる事もできず、拗ねたような面持ちに穏やかになった空気に便乗して。ふ、と頬を緩ませるとまるで子供でもあやすようにぽんぽんと撫でてやりつつ白々しい言葉を返し。しかしふと相手が部活動に所属しているのを思い出すと、時計に目を遣り。校内からは何処の部活とも分からないが活動中の声が聞こえ、手を下ろしながら問い掛け)
お前、今日部活休みなのか。
(/本体から失礼致します!!今後リアルが立て込み忙しくなるかと思いますので、かなりのムラレスになるかと思います…。最高一週間程度空いてしまう可能性も御座いますので、もし今後無断でかなりの日数が空いてしまった場合、キャラリセをお願いしたく思います。ご迷惑になってはいけませんし、とても素敵な場所ですので此方の事情で途絶えてしまうのは心苦しく、申し訳御座いませんが検討をお願い致します…)
部活?あぁ。今日はこのまま帰るつもりだったし別にいいんだ。
( 相手の意地悪い答えはどう考えても確信犯だ、益々顔を顰めるも頭を撫でられると初めてに近いぐらい手の感触が暖かく柔らかなもので軽く機嫌を損ねていた事もどこかに飛んでいき心地良さそうに目を細め。ずっとこのまま他愛も無い話が出来ているだけでも今の自分には十分過ぎるくらい贅沢な事だと改めて感じれば一気に緊張感が解けたのかまたフラフラとベッドまで歩み寄り倒れ込んでは大きく息を吐き。続いた言葉を聞いて漸く思い出したかのようにあぁ、と小さく零せば緩々と答え。特に部活熱心なタイプでもないし言ってしまえばほぼ幽霊部員のようなものだし、正直居ても居なくても大きな変わりは無い訳で。それよりもこうして放課後という自由な時間に相手と過ごす事の方が自分には重要なため部活に関しては特に気にも止めずにいて )
(/ 承知致しました!勿論リアルの方を優先して頂きたいですし此方も少し忙しくなりますのでお互い自分のペースでやり取り出来たらなと思っております!特に此方は日数等気にしませんので今のところはキャラリセなども考えていないので今後ものんびりやれたら嬉しいです! )
(/本体からのみで失礼致します!!お優しいお言葉を頂けて有り難い限りです…ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳御座いません。まだ暫く来れなさそうなので、一度顔を出させて頂いた次第です。暇を見てお返事しますので、今暫くお待ち下さい…!!
それから、息子様は部活無所属だったのですね…!!申し訳御座いません、何だか勝手に部活に所属していらっしゃるイメージを持ってしまっておりました…。次回お返しする際は後半のお話を無かった事にさせて頂こうかと考えているのですが、よろしいでしょうか…?)
(/ いえいえ!わざわざありがとうございます!本当にお気になさらず無理しない程度で大丈夫ですよ!内容の件も了解致しました。お待ちしております^^ )
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