少年少女 2015-10-20 15:49:52 |
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20××年6月某日、世界各地で異常気象が立て続けに起き始めた。
異常な温度の上昇、これまでにないほどの火山活動の活発化、地震の頻発、大雨、嵐……
それらがとつぜんピタリとやんだ時、世界に残っている人類はどれほどいたのか。
ある日、僕は‐‐と大きなデパートへ遊びに行った。
学校を抜け出し数人の友人達とゲームコーナーでクレーンゲームをして、CDコーナーで流行りのアーティストの新譜を買った。
それから‐‐と一緒に漫画を立ち読みするために友人達と別れ、幾らか時間が経過した頃。
大きな音と共に大勢の悲鳴が聞こえた。
悲鳴の元で見た光景は、大勢の亡骸を喰らう化け物。
その化物から逃れた僕達は地下倉庫へ向かい、そこで暮らし始めた。
食料もスタッフ専用のシャワールームもあったし、一人きりじゃなかったから特に不便なことは無かった。
数日は化物の徘徊する音に怯えていたが、その音が消えて長く経ったある日、上に出てみることにした。
窓から差し込む光で通路は明るい。
そこに化物の姿はなく、亡骸は一体もない。血痕はあったが、掃除をしたらすぐに消えそうなほど。
通路でラジオを拾い電源をつけると音声が流れ始めた。
「この放送はテープを繰り返し流している個人の局です。私は既に居ないでしょう。
世界は滅びました。化物の手によって人々は死に絶えました。ある日、その化物もまた忽然と何処かへ姿をくらましました。
私は愛する人を失い、これから自殺します。生き残りこの放送を聞いている人がいるのなら、私のような選択をしないよう。きっと貴方には明るい未来が待っていますよ」
+++++
僕らはデパートで暮らし始めた。
ちょうどいいスペースの店の内装を全て撤去し、二人で協力して家具などを運んだ。
開放的な入口はカーテンで塞ぎ、中には大きなダブルベッドと本棚、照明やテーブルにカーペットなどを置いて。
何処から電気が来ているのだろうか、何故か照明も冷蔵庫も機能している。
ほとんどデパートの中で事足りるためにあまり外へ出ることはないが、時折散歩がてら店や学校、公園へと歩きに行く。
どこに行っても人の気配はしない廃墟。
ただ、やはりどこも同じで電気が切れることは無い様子。
世界には僕ら2人だけのような、そんな気分。
世界が滅んで、どれほどの時間が経過したのか。
両親はとうの昔に死んでしまった。
その頃子供だった自分はもう20歳間近。
誰もいない世界で一人きりで暮らすのは飽きてしまったが、動物もほとんど死んでしまったこの世界で自分だけが生き残っているというのなら仕方がない。
檜のドアを開け、畑の様子を見に行くと畑の隅に動く影があった。
じ、とこちらを見ている二つの瞳はまだ自分よりも幼い印象だ。
+++++
あの子と暮らし始めて少し生活が変わった。
2人分の食事を作るようになり、全くしてこなかった会話も増え、そしてなにより笑顔でいることが増えた。
この世界に生き残っている人類が自分達だけでもいい。
そんな日々が流れていく。
街から少し離れた森の中の白い一軒家。
自分達の食べる分だけの畑と小さな池、茂る森の中は静かで動物も鳥もほとんど姿を見せない。
狭い狭い世界で生きているけれど、君がいればもう退屈になることは無い。
デパートで暮らすふたり
→高校生設定。学年不問。
→世界が滅ぶ頃〜滅んだ直後。
→舞台は日本。
→ガラスの破片や倒れた商品を片付け、二人で暮らしている。
→大規模なデパートでとうぶんの少量は心配がいらない。
名前/大宮那月 Oomiya Natsuki
性別/男
年齢/17(高校2年生)
国籍/日本
容姿/黒い髪の毛に角度によって水色の混ざる薄灰色の瞳。もともとは適度な長さだったが、日が立つにつれ襟足がなんとか結べる程度に長くなり、何か作業をする際にはヘアゴムで結ぶ。制服の他に服屋で適当に見繕った服装。体つきはしっかりしている平均的な男子高校生。
性格/不真面目な性格でいつもへらへらとしている。授業はなんとか単位が取れる程度の出席率で、部活動である弓道部にも気が向いた時に顔を出す程度。柔らかな性格で強気にはなれないが、デパート内で事件が起こってからは相手を守る為に積極的な行動を心がけ始める。頭は消してよくはない上に楽観的な性格なのでゆるりとした今の生活を楽しんでいる。
備考/動かなくなったゲームコーナーの退廃的な雰囲気がお気に入り。携帯ゲーム機で遊んだりDVDを見たり、雑貨屋で様々なグッズを試したり漫画を読んだりと普段は割と快適に過ごしている。
白い家で暮らすふたり
→募集は19歳以下なら制限無し。
→世界が滅んだ数年後。
→舞台は外国。
→両親と三人で暮らした家に住んでいる。
→自給自足生活だが電気や水道は通っている。
名前/オフェーリエ
性別/男
年齢/19
国籍/ロシア
容姿/白に近い金髪に透き通った蒼い瞳。髪は伸ばしっぱなしだったものを相手と暮らし始めた際に切ってしまった。幼い頃から独り暮らしだった事もあってか、力は強くある程度の事ならばひとりでこなせる。身長は高め。服装はシンプルなシャツや作業着。古くなったら街へおりて服を見繕うか布地を使って自分で縫う。
性格/独り暮らしが長く、勇敢で怖いもの知らずの性格。いつもは畑の野菜、森で取れたキノコや稀に見かける動物、魚などを捕って暮らしている。学校に行っていなかった上に読み書きを教えてくれる大人もいなかったため最低限の読み書きしかできずにいる。
備考/ロシアから某国へと移住してきた一家の一人息子。幼い頃は喘息持ちで街の中で暮らしているが両親の仕事の都合で山の中で暮らし始めた。人と触れ合ってこなかったぶん、不器用ではあるが相手と多く接しようと心掛けている。
(/レス解禁です。お互い2人ずつの提供、二つの世界観を同時進行です。募集はBLでもNLでも可能ですがこちらが結構BL多めでやってきているのでBLの方が安心はできるかと!
ロル数は100も200も回せないような人間ではありますが、その事を理解していただけるのであればお相手様は好きな数回してくださって構いません。本筋+雑談で豆or短ロルの会話も可能です。
希望は背後口調、キャラ口調どちらでも!こちらはそちらに合わせます。
(滅びた世界のその後…素敵な世界観で参加を希望させて頂きます…!
質問だけですので本体口調で失礼致します。
同時進行というのは、この一つのトピで交互にしていくという事でしょうか?
また、片方をBL、片方をNLという事も可能でしょうか。
キャラを作るにあたって、主様の希望の性格や容姿など教えて頂けると幸いです。)
(/参加希望、質問ありがとうございます!同時進行の意味は、一レス内に2人分の会話文、あるいは二レスに分けて交互に会話を展開という感じです。わかりにくかったら申し訳ないですが、
私「デパート内会話文」
私「白い家会話文」
お相手様「デパート内会話文」
お相手様「白い家会話文」
という事を一レス、あるいは二レスで交互に行っていく内容になっています。
片方をBL、片方をNLですがむしろ一石二鳥!という感じがしてすごくありがたいです!
希望の性格、容姿等はお相手様におまかせしたいですが、ツンばかりのツンデレや俺様鬼畜系はどうしても苦手傾向にあるので避けていただければ大変ありがたいです…!容姿は現実離れした髪色や目の色でも全然気にしてないです!
説明がどうしても苦手なのでわかりにくい部分があれば指摘して下さればと思います!
(反応が遅くなってしまい申し訳ありません…!
丁寧な説明を有難うございます!大丈夫です、了解致しました!
それではデパートの方をBL、白い家の方をNLでキャラを作成しますね。
案を練ると時間が掛かってしまうので、今日中に設定を提出しますので、少しお待ちいただけると有難いです…!)
(/いえいえ、余裕のある時や返したい時に返していただいて大丈夫ですよ〜!
伝わったようでよかったです、こちらこそありがとうございます!
了解いたしました!二人とも楽しみにしておりますね…!
こちらもまったりとお待ちしておりますので大丈夫ですよ!ご無理をなさらないようご自愛くださいませ…!
(デパート)
名前/百瀬倖一 Momose Koichi
性別/男
年齢/16(高1)
国籍/日本
容姿/真黒だった髪は世界が滅びゆく中で徐々に色素が抜けていき、騒動が落ち着いた頃には灰白色になった。伸ばし続けている相手とは対称的に伸びた分を鋏で切っているため肩に掛からない位の無造作ショートヘア。目の色は紺に近い黒色。右目の下に泣きぼくろがある。服は制服の他に適当に服屋で見繕ったもの。機能性重視であまり外見に気を使っていない。左耳にだけシルバーのピアスを付けている。顔立ちは純日本人風の切れ長の目を持つ男性的なもの。背丈も高め。
性格/目立って真面目という訳ではないが任された事ややるべき事はきちんとこなす。口数は決して多い方ではなく表情の変化も乏しいが、人と話すのは好きで自分にない部分を多く持ち合わせている相手を羨ましくもあり尊敬している。警戒心は強いが気を許すと穏やかになる。よく考えてから行動するタイプ。相手を守ってやらないとという意識を持っており、もしもの事があれば自らの身を呈す事も辞さない。
備考/静かな場所が好き。運動神経は良い方で中高の頃は運動系の部活から助っ人として引っ張りだこだった。年上である相手との出会いも弓道部。彼が顔を出す時には必ずといっていいほど参加していたとか。デパートの花屋にある花に水をやるのが日課。
(白い家)
名前/クローディア
性別/女
年齢/15歳
国籍/フランス
容姿/艶のある緑がかった黒色の髪。世界が滅んで以降一度も切っていない為、腰に届く位に伸びきっている。後頭部の高い位置で一つに纏めている事が多い。左目が暗い琥珀色、右目が赤銅色のオッドアイ。長めの前髪は右側に流して隠していたが、最近は相手以外の人が居ないという事で切ろうか検討中。服装はワンピースに七分のレギンスなど。年頃という事もあり身なりには気を遣っている。体形は同年代の子よりは小柄。
性格/良くも悪くも実直。偽る事が苦手で嬉の感情を表に出す事が多い。基本的にはおっとりとしていて穏やか。人懐っこく世界が滅んだ頃に両親を失っており、その反動か甘えたがる傾向にある。
備考/東洋の血が混ざっているが国籍はフランス。共に窮地を耐え抜いた兄が行方不明になっており、彼がまだ生きていると密かな希望を捨てきれずにいる。中流階級の家柄で読み書きもそれなりに出来るし一般的な教養や作法なども身に着けている。しかし如何せん不器用。本を読む事は好き。愛称はディア。
(設定を出させていただきました!主様の素敵な息子さんたちに見合うように精一杯考えたつもりです。中二感が否めないのですが…如何でしょうか?何か修正点などありましたら教えてください!)
(確認させていただきました!百瀬くんもクローディアちゃんも素敵で…!中二感だなんて…とても私の大好きな設定なので読んでいてワクワクしてしまいました。修正点等はございません!もし良ければ、既に好意を伝えているか否かの希望などを聞かせていただきたいです!同時にロル数確認のため絡み分も出していただければ幸いでございます。
(肌寒さにふと目を覚ますと薄暗い中で当然のようにダブルベッドの隣に眠る相手の姿が目に入り、寝惚け眼で相手の寝顔をぼんやりと見つめ。暫く経った後に傍らの置時計を見上げるとデジタル時計は8時過ぎ、相手を起こさないようにそっと布団から抜け出して靴を履けば、欠伸交じりにゆっくりと歩き顔を洗いに向かって)
(百瀬は大宮くんを大切にしたいと思っていますが、それが好意だという事は自覚していない感じです。あまり積極的に好意を伝える方でもないので、今のところは態度で示しているかと…!呼び方は大宮さんと呼ばせて頂きますね。)
(いつもより早い時刻に目を覚まし、未だ薄暗い中でベッドから抜け出すと冷たい水で顔を洗い寝癖を整え。服を着替えて長い髪に櫛を通し身支度を整えれば外に散歩に向かい。だんだんと昇っていく朝日を見つめていると世界に一人きりのような感覚に陥り、慌てて逃げるように駆け出し家の中に飛び込んで相手のベッドに寄って身体を揺すり。)
オフィー、起きて。ねえったら。
(この子は自分を救ってくれた相手こそが自分の世界の全てであるという程に依存傾向にあります。好きだと伝えていても幼さ故にあまり相手にされていなくてもいいかなとも思います…(笑) 勝手に呼び名を付けてしまいましたが大丈夫でしょうか?また、レスは分けないほうが良ければ次から変更いたしますので…!)
――倖一?
(相手の目覚めた数分後に自然と目が覚め、昨夜確かに共に就寝したはずの相手がいない事に一瞬焦りを覚えるもすぐに足音に気がついて安堵したようにゆっくりと起き上がり。さすがに就寝時のTシャツだけでは寒いと近くに放り投げていた厚手のカーディガンを羽織るとサンダルを引っ掛けて相手の向かった方へと歩き、柱から顔をのぞかせる形で相手の名前を呼び)
(/無自覚な百瀬くん、とても良いです…。大宮も、あまりがんがんアタックするよりもゆったりとなるようになるさという思考なので退廃的な場所でゆっくりと距離を縮めていけるような二人になれたら幸いでございます…!と勝手な妄想をすみません…!こちらは勝手に可愛がっている後輩とのことで倖一、と呼ばせていただきます。
(鳥の鳴き声も聞こえない静かな朝、目覚まし時計はとうに壊れてしまい使い物にならないからと捨ててしまった寝室にはその寝息だけが響いて。面倒な作業は前の日に済ませてしまったので今日は久しぶりにゆっくりできそうだと一度開いた瞼をゆっくりと閉じると同時に聞こえてきたのは相手の足音。布団をかぶり瞳を閉じるも相手が自分の隣へ来て起きて、と催促すると先程のように眠っていられるわけもなく子供のように小さく呟くと再び枕に顔を埋め)
…あと、10…20分だけ。
(/こちらも恋愛感情の有無に関わらず、自分以外の生き残りであり家族なのだという気持ちから依存しているところはあるのかもしれません。ある意味似たもの同士なのでしょうか…!相手にされないというのもまた面白そうですね、ゆっくりとクローディアちゃんに対してのオフェーリエについて考えさせていただきたいです。呼び名は大丈夫です、むしろありがたく感じます!こちらの形式は初めてなので新鮮で楽しいです、お気になさらず…!
…おはよう、大宮さん。起こしましたか。
(顔を洗い終えてタオルで拭くと小さく息を吐き。ぼんやりと鏡を見てはそこに映る眠たげな自分の顔を眺め、寝癖の付いた髪を撫でつけ。タオルを片手に戻ろうと振り返ると近付く足音と自分の名を呼ぶ聞き慣れた声のほうに顔を向け、ひょっこりと顔を覗かせる相手を見てはそのまま歩み寄って。少しだけ目を細めると首を傾げて)
(少しずつ距離を縮めていく…いいですね!世界の崩壊とこの平和でのんびりとしたやりとりのギャップが堪らなく素敵です…!)
もー、お昼までの間違いじゃないよね?20分経ったら布団干しちゃうから。
(しんと静まり返った室内、控え目な寝息は自分の不安感に高鳴る鼓動の音によって掻き消されておりそれがさらに焦燥感を煽る。起床を促すような言動に嫌な顔一つしないのは良いものの、再び眠りの世界に落ちていこうとする相手に眉を下げては相手の肩の服をぎゅうと握り締め。しかし相手がこの家での仕事の殆どを担っている事を知っているため無理に起こす事も出来ず不貞腐れたような表情を浮かべ。靴を脱ぐとベッドに上がり狭いスペースに身体を滑り込ませ相手の布団の中に潜り、その温かさに安堵の息を吐いて。)
(独りぼっち同士ですから、確かに似ているかもしれません…!此方は恋愛感情だけでなく一人の人間としてオフェーリエくんの事を好いているという認識でお願いします。オフェーリエくんの想いに関しては仰る通りにやりとりをする中でじっくり考えていただければ…!それでは何もなければ百瀬と此方、両方とも本体は引っ込んでおこうと思うのですが、大丈夫でしょうか?)
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