匿名さん 2015-10-19 19:19:15 |
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ふふ、いい香りね。有希の淹れる紅茶が一番好きよ。
( ふわり、と香る紅茶に瞳を細め自然と表情も和らぎ。両手でカップを持って指先を温めてから口を付けて、落ち着いた様子で。相手の提案にカップを戻すと「お願い、」と甘えた声で )
ありがとうございます。そう言っていただけると有難いです。
はい、では失礼します
(手袋を外すと、そっと髪に手を触れて。指で髪を梳かしつつ、優しく水気を取っていく。)
……お父様に相談させていただきました。お嬢様がその前日稽古を頑張るならいいとの事です。
前日の稽古…、分かりましたわ。有難う有希。
( 髪を梳かされ心地好さそうに身を預けながら欠伸を零しつつ「やっぱり有希には甘いのね」とくすくす笑って。紅茶が冷めないうちにまた飲み始めながら大人しく髪が乾くのを待って )
いいえ、当然の事をしたまでです。
…お言葉ですが、それは違うと私は考えます。…お父様は、お嬢様の事が大好きだからこそ良い跡継ぎになるために厳しく稽古をつけさせているのです。あくまで外出したいというのはお嬢様のお願いですから、聞いたのでしょう…
何卒ご理解いただけますよう
(自分は「お嬢様のお世話係」であってそれ以上でもそれ以下でもなく…つまり、特別な事はないはずで。とはいっても勿論最大限熱心に説得はしているので、そう思われるのかもしれない…)
お嬢様、御髪が整いました。
(髪を拭き終えたタオルは腕へ、それからお嬢様の傍へ。)
他に何かご用はありますでしょうか?
ふふ、わたくしも分かっておりますのよ。お父様もお母様もわたくしに期待し愛してくれていることを。…外出許可も貰ったことですししっかりお稽古も取り組むわ。そうだ、今度有希にも手伝ってもらおうかしら。防御魔法の強度を確かめたいの。
( 相手の瞳をじっと見て言葉を聞いており、ふっと表情を和らげ頷きながら。少しでも束縛時間が無くなったことで今まで疎ましかった稽古のことも前向きに考えるようになり )
有難う。…少し時間があるなら相談にのって貰えないかしら。
( 整えてもらった髪を横に一つに纏めて下ろしながらちらりと相手を見上げ少々迷った様子で )
ああよかった……! そうして頂けると、談判した身として喜ばしい限りです。
はい、分かりました。その際にはお呼び下さいませ。
(お稽古事に前向きになって貰えたようで、それが嬉しい。これで抜け出されるような事もないだろう…と安心して。)
はい?なんでしょうか。勿論誰にも言ったりしませんので、私でよければなんなりと…
(大抵の事はこんなに前置きをしたりしないような仲…もしかして好きな人ができたとか…そんな考えを振り払って。自分にできる事は真摯に聞く事だと、話をきく体制になって。)
…….有希にしか頼めないことなの。
( すっくと立ち上がると真っ直ぐに相手を見据えて。いざ相手を前にすると緊張するのかぎゅっとバスローブの裾を握りながら )
キス、してほしいの。ーーいつか殿方とお付き合いするときのための練習として……よ。
( そっと両手で相手の手に己の手を添えると心拍数が上がるのを感じながら意を決して。本当は好きで堪らない相手だからこその我儘であるがもしかしたら断られるかもしれないと思うと言い訳のように付け足してしまった言葉に言った後に後悔の念を持ちながら不安そうに相手を見上げて )
ーーーあ、え、あ、そ、それはお嬢様……!
(一瞬、何を言っているのか飲み込めなかった。頭に入ってからも何も考えられず、珍しくあわててしまって。…はっと現実に帰って来れば握られている手が目に入って…早く返事をしなければと、首を振ってとりあえずの落ち着きを取り戻す。)
………わ、私でよければ…何度でも。
(言ってしまった。言ってしまった。その言葉が頭の中をぐるぐると回る。心臓がどんどん速くなっているのを感じて……)
…有難う、有希。こっちにいらして。
( 相手の反応は予想と違っていて自分と同じように思っていてくれていたら、なんて淡い期待を抱くものの直ぐに執事としての勤めだろうと思い直し。しかし後には引けずそれなら我儘を云わせて貰おうと相手の手をやや強引にひいてベッドへ連れて行き、淵に腰掛けると相手も隣に座るように促して )
っは、はいっ!
(手を引かれるままベッドに座って。自分が整える事はあっても座る事なんてないこれに緊張は更に高まって。らしくなく手をもじもじさせて。)
…私はいつでも大丈夫です……
(緊張やら感激やら何やらで声が震えて。うまく視線も合わせられず…)
…有希にも苦手なことってあるのね。
( 泳ぐ相手の瞳に変に落ち着いてしまい薄く笑みを浮かべ。鼓動に合わせて自分の手が汗ばむのを覚えながらもそっと相手の手の上に重ね合わせ自然と顔を近付けながら瞳を伏せて「きて、」と一言だけ言い放ち )
は、はいっ
では…いきます
(重なる手にもドキドキとして、冷静な考えができず。ならばこのまま行こうと決心し瞳を閉じて。もう既にそう遠くい筈なのに、その時間は永遠に思えて……触れ合った。ずっとこのままでいたかった。)
………、
( 唇同士が触れ合うとぴくり、と指先が揺れて。思わず重なった手を握り締めながら何かを考えるまでもなくこの時間をゆっくりと味わい暫くすればどちらからともなくそっと離れて。「有希…」と相手の名前を口にしそのまま気持ちを伝えてしまおうかとの考えが頭をよぎるもそれを打ち消すようにもう一度、今度は此方から唇を重ね )
お嬢様…っ
(今度はカナンからのキス…もうどうにでもなれと、優しく抱き寄せて。握られていた手は崩れたけれど、開いた左手は所謂「恋人繋ぎ」に繋いで、先ほどとは違って握り返して。
抱き寄せているせいもあって、1度目よりもずっとずっと、長く長く…互いの心臓の音も聞こえそうな距離で、唇を重ね合って)
っ…、有希
( 暫く抱き合ったまま唇を重ね合わせていたが息苦しさを感じ始め自分から唇を離し呼吸を整えながらややぼんやりした瞳で相手を見つめてから愛おしさ余って首に腕を回してぎゅっと抱き着くと今更ながら前のような関係には戻れない後悔や先ほどの幸せな時間を思い返しながら暫く黙ってそのままで )
…………お嬢様
……ずっと、ずっとお慕い申し上げております
私は執事…その立場は分かっておりますが、それでも…っ
(今まで押し殺してきた感情はもう抑えられず、抱き返したカンナの耳元でその告白をする。声が震える。もし馬鹿な勘違いだったとしても、まるで耳にキスするようなこの瞬間は忘れない。)
……、そんな、そんなことって。
( 相手の言葉に暫し動けずに居たが自分なりに解釈をすると一旦身体を話し驚いたように相手の表情を見据え、「一度だって執事だなんて思ったことがないわ…貴女が好きよ」とふわりと笑いながら頬に触れて )
……お嬢様……
…もしかしたら夢ではないでしょうか…お嬢様、抓って頂けますか?
(嬉しさのあまり涙が一筋。カンナの手に手を重ねて…今まで幾度となく触れ合った手だけど、今はとても特別に思える。)
あら、夢じゃありませんわ…有希。
( 相手の頬を伝う涙を指先ですくって、相手の言う通りに軽く頬を抓ってみせると「これでいいのかしら?」と小首を傾げるとその手を離して。大袈裟ながら相手らしい反応に愛おしく思うと額に口付けを落として )
いたたた……夢じゃ、ありませんね…
…お嬢様、と呼ばれるのはお嫌いですか?
(執事と思った事はないという事はあくまで同目線がいいのかなと考えて。しかし悩んでも仕方なく、直接聞いてみる。少なくとも人前ではお嬢様だけれど二人きりの時には意思に従いたく。)
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