伏見猿比古 2015-10-17 12:32:07 |
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…サルヒコ。
(上から降ってくる言葉と態度と対照的に優しい手つきに眉間の力も緩み、顔を上げるも不機嫌そうな表情に首を傾げ。しかし差し出される手には嬉しそうにほんの少し表情を緩めながら片手を伸ばしてぎゅっと握り「大丈夫だよ。サルヒコにもちゃんと、持って行く。」自分のものよりも冷たい掌に赤の焔による熱を分け与えようと握る力をこめて)
(お気になさらず!リアルを優先で大丈夫ですよ。)
……。昨日、悪かったな
(なんだよと言いかけてはやめ、相手の頭を軽く撫でるとポケットから飴玉を取り出しハロウィンを一緒に過ごせなかったことを謝罪し飴玉を差し出して。「そっちで食べてろ、十束さんがアンナのために作ったんだろ」と裏切り者の自分には要らないと告げ、微かに暖かさを感じてそっと赤の力を同調させるように意識して)
(ありがとうございます!)
…!…謝らなくて、いい。ありがとう。
(驚いたように何度か瞬きをするも両手で飴玉を受け取っては嬉しそうにそれを見つめた後に、否定するように首を横に振り。「…じゃあ、私が作ったら…食べる?」素っ気ない言葉を否定しようとするも、それを踏みとどまって。ほんの少し残っている大切な焔の力を感じ取り相手のほうを見上げ。)
…どういたしまして
(誰かに礼を言われたことがなく、ぎこちない返事というよりも自分らしい返事をし。真っ赤なケーキになっていそうだなと思いながらも「甘さ控えめなら」と、小さく口にすれば手を暖めるようにたまに赤の力を使うときよりも弱くした力を使いながら、相手を見つめなんだよとぼやいて)
サルヒコ。……遅くなって、ごめんなさい。
(本当にすみません…。上げてくださってありがとうございます!まだ大丈夫でしょうか…?)
…分かった。タタラに言ってみる。
(穏やかな返事に満足そうに目を細めて、空いた方の手で飴玉の包みをぎゅっと握り締め。二つの色を持つ相手から伝わる慣れ親しんだ温もりに口元を緩めて、目が合うと一度瞬き「サルヒコの赤、まだ温かい。」灰色の世界、青の隊服を纏っているであろう相手を想いながら、小さく笑って。)
(一応お返事をしておきますので、対応をお願いします…。)
…あの人も大変だな
(裏切った自分に何かを作らなくてはいけないと思うと、呆れて口に出ており。まだ多少は赤の力を使えるので「そりゃどうも」と適当に返答を述べ。今自分が着ている服の色は見えないだろうと思い。ゆっくり歩き、「バーには行くのか?」と念のために尋ねて。)
…さみしかった?
(すみません…、有難うございます…!今後はないように気を付けますが、もし何かありましたら事前にお伝えするように致します。此方こそ、何とぞよろしくお願いいたします…!)
…?…好きでやっていることだって、言ってた。それにとても、楽しそう。
(ぼやくような言葉を聞くと不思議そうに首を傾げて、頭の中に当人の様子を思い出しながら小さく頷き。おざなりな御礼の言葉はいつも通りと解釈し、小さく頷くのみ。繋いだ手から伝わる温もりを噛み締めながら相手と住み始めた自宅への道を歩き、「ううん。今日は行かない。…サルヒコ、お仕事はもう、ない?」相手の仕事と立場柄、緊急で呼び出しがある事を理解しつつもおずおずと尋ね)
そうかよ
(少し納得がいかないような表情をしながら返答し。当人の顔を思い浮かべて小さく舌を打ち。行かないというので今住んでいる家に足を向け、確信はできないが「今日はもうねぇよ」と相手の頭を軽く撫でながらできるだけ優しく答えては、急に抱き抱えて)
…。(相手の手を掴むと屈んでくれと言わんばかりに下に引っ張り)
…?
(腑に落ちないような言動をする相手を不思議そうに見上げたまま歩みを進めていき。小さく聞こえる相手の癖でもある舌打ちの音に首を傾げるも、自分を安心させるために吐いた言葉に疑わしげな目線を向けて。それでも頭を撫でる手に不満も萎んでいき。「…っ!…どう、したの…?」唐突に宙に浮く身体に驚き身を硬直させれば落ちないように相手の首にしがみ付いて)
…?(手を引っ張られたのでそのまましゃがんで)
(特に何も言ってこないので何も言わず。目的の家が近づいてきたのを目の端で捉え、確定はできないが特に何もなかっただろうと決めて「なんもねぇよ」と小さく声に出し。相手の頭から手を離さずにいて。「なんでもねぇよ」とただ抱き抱えたかっただけなのでいい言葉が見つからず、少しぶっきらぼうに答えそのまま歩みを続けて)
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