運命の王子様(仮) 2015-10-16 16:37:11 |
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いや…、あのさ、俺王子様なんかじゃないし、…それにさ、手は…恋人と繋ぐもんだよ、( 相手の呼び方に羞恥心を感じ、肩を竦め苦笑を漏らして。続いて目の前に伸びる手に意識を運ぶと徐々に脈拍を上げ、手に変な汗を滲ませては、そそくさとリュックを背負い教室を出て )
え。なななんで…!?君は私の王子様でしょ…??
(手は握られずじまいで虚しく宙に浮いたままぽかんと拍子抜けしてしまい、鞄肩に掛けて急ぎ足で廊下に出れば、「だったら恋人になって下さい…!!」と下校する生徒賑わう中、彼の背中に向かって大胆告白)
っちょ、マジで…!?、あの、さ、取り敢えず他んとこで話そう!! ( 転校初日早々、こんなにも大勢の視線を浴びる事になるとは予測もしない事態。取り敢えずこの場から抜け出そうと相手の腕を掴むと上履の侭校門から飛び出し、人気の無い公園へと走り込んで )
わお…!強引な王子様も素敵!!
(腕掴まれるとそこに熱が集中するの感じつつ謎の歓喜の声上げてついて行き、静かな公園ならキスのシチュエーションか?と脳内妄想の果て、瞼閉じアヒル口にまでして待ち構え)
…っ!!、御免、痛くなかった?、( 無意識の内に相手の腕を掴んでいた事に気付くと、一気に顔を紅潮させ、力加減を間違っていなかっただろうかと初歩的な心配をして。その焦りからか相手が目を瞑っている事に迄気が回っておらず )
(いつまで経っても唇に何の感触も無いし、気配すら感じられないと流石に違和感覚え瞼上げれば「痛くはないけど…チューしないの?」と赤い顔にきょとん、視線向けながら)
ちゅ、チューなんかする訳ないでしょ…!!、まだ今日会ったばっかりなんだしさ、…( 相手の発言に更に顔を紅く染め上げて。気を紛らわす為矢継ぎ早に「 取り敢えずもう帰ろう、…谷島さん家どっち?、」 と問いかけ )
手。…、繋いでくれるなら帰ってもいいよ??
(チューも告白の返事も貰えない、このまま何事もなかったように帰るだけなんて。懲りもせず、また手を差し出し首傾げ「繋いでくれないなら帰らないし、また大声で告白しちゃおっかな…!」とこれまでの反応から重度の照れ屋と推測される彼へ、究極の選択を迫り)
いやいやいや、可笑しいから、その選択肢…、( 相手から迫られると、何でこんな事になってんだ、と己の額を押さえて悩み込み。女の子と手を繋ぐなんて心の準備が無きゃ出来ないと思い「…明日。明日手繋ぐから、今日は此の儘帰らない…?、」と新たな提案をして )
おかしくないよ。むしろ、選択肢あるだけ良くないかな??明日ぁ…?うーん…いいけど?
(悪気はないため純粋に思ったまま告げ。思いつかなかった選択肢にフム、腕組みして暫し。楽しみは明日にとっておこうと楽観的に捉え了承すると、彼を困らせるのも悪いし途端に素直に「ひなの家はこっち」と手で示し)
…良かった、…あぁ、こっちなんだ。丁度俺も此処をまーっすぐ行った所のマンション。( 己の提案を承諾された事に安堵の声を漏らして。今日は此れ以上の災難は無いだろうと気も晴れると、自分の住まいへの帰宅路を軽く口頭で説明してその方角へと歩み始め )
そうなんだ?家結構近かったりするかもね!
(説明聞きながら帰り道も同じ方角だなんて、まさに漫画じみてる…!!と妄想の世界に片足突っ込み、流石に同じマンションとまで考えてはいなかったのか暫く二人で歩いた先マンション見えれば「あのマンションだよー」とあっけらかんと)
………、俺も…あのマンションなんだけど…?、( 相手が視線を送る建物を見れば凍りついた様に硬直し、引きつった笑みを浮かべては、状況が完全に読み込めずに小さく首を傾げ。「あ、あの茶色いの?、よ、横の灰色の方じゃなくて…?」ともう一度確認する為に自宅となるマンションを指差して )
へ??マンション、同じ!?…うん。あの茶色の建物の最上階。
(瞳光らせ彼と真逆のリアクション見せては、指差すマンションと同じだと頷き、階数まで知らせては「君は何階…?」と彼のメンタルを崩壊させるダメ押しの質問)
えっと…、……最上階…、( 完全に座った目でははは、と此れっぽっちも気持ちの篭っていない笑い声を上げて。「本当偶然だね」と言うしかなく相手の反応を待たずにマンションへと歩を進め始めて )
こんなの運命としか考えられないよー!!
(彼とは対象的に自分はというと、心から嬉しく思い笑い声あげれば、小走りで追いかけエレベーター乗り込んだ彼に飛びついてしまう目論見で両腕大きく広げ)
いや、こういうのは偶然って言うんだよ。( テンションMAXと言わんばかりの相手の発言を完全否定して。走りながらエレベーター内に乗り込もうとするだけでなく、腕を広げ抱きつく気満々相手を見れば無意識に“閉める”のボタンを連打して )
…ひぃ!!
(調子よく進んでいたのもエレベーター前まで、神の救いなのか連打により扉が閉まれば、顔面からそこにのめり込み。扉に弾かれた勢いで眼鏡が外れ落ちると「…いいい痛い」と呻いてうずくまって)
うわっ!!、…ご、御免…。大丈夫…?、( 自分の無意識の行動の所為で相手が蹲るのを見ると、自分は何をやってるんだと思うと同時に、いや挟まれる前に止まれよと心の中で相手に突っ込み。地に転がる眼鏡を拾っては相手の目の前にしゃがみこんで様子を伺って )
うぅ…、眼鏡…有難う。
(鼻がへこんでしまったんじゃないかと、うっとおしい前髪かき上げて確かめていれば、眼鏡と前髪により覆い隠されていた顔が見え。裸眼では不明瞭な視界、声の出処だけを頼りに礼を述べ眼鏡を掴んだはずが不安定に伸びた手は彼の左頬かすめ)
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