俺がお前の生きる意味で､お前が俺の生きる意味｡そうだろ?俺の救世主-ﾒｻｲｱ-(非募)

そうか、鋭利は素直じゃないな。
そんなことを言っても受け取ってくれるからやってるんだ。…嫌ならもうしない。
(もはや相手の否定など耳に入っていないようでこくりと頷いて。さらりと述べれば早速袋から紫芋味のﾅﾆｰを取り出して飲み始めるもそれでは物足りないのかさらにもう一つオレンジ味も一緒に啜り始め)

人の話聞いてねぇだろ｡
…っ…それは､…その……｡(相手に早速ツッコミ､何だかんだ受け取る自分を指摘され目を逸し思わず口ごもり､紫芋味のナニーを飲み始めたと思ったらオレンジ味のナニーまで一緒に飲み出した相手に「前から思ってたんだけど…味混じって気持ち悪くねぇの?その飲み方」と味を想像してしまい顔を顰めながら問い掛け)

だが…鋭利が素直ではないのは事実だ。
ん？なんだ？
(違うか、と首を傾げて。口ごもる相手の意図が読めずきょとーんと相手を見つめては｢本当は嬉しいのか？｣また怒鳴りつけられそうなことを言ってのけ。涼しい顔で二種類のﾅﾆｰを飲み続けこくこくと頷くことで美味しい、と伝え。ストローから口を離し｢甘くて美味しい。この組み合わせが一番だ。｣満足そうに二つのﾊﾟｯｸを交互に見て)

う､うるさい｡
っ…別に嬉しくなんてねぇし､ただ…拒否り続けたらお前凹むし…(相手の言葉にうっと詰まりこういう時に限って素直になれない自覚はあるものの認めたくなくてそっぽを向いてうるさいと言い､見つめて訊いて来る相手に否定しつつ話す内に徐々に声が小さくなっていき､歩くのは止めずにおいしいと満足そうに言いながら2本同時に啜る相手に溜息を吐き歩を進め)

鋭利が拗ねた…よしよし、機嫌を直せ。
そういうところ、嫌いじゃないぞ。だから俺は鋭利がいいんだ。
(歩き続ける相手の頭をおもむろに撫で始め機嫌を直せと宥めに入り。そういえばよく冗談か本気か、メサイアを交換しないかと口にする相手を思い出し｢交換なんてさせない。｣とこれまた本気かどうかわからない淡々とした口調で述べ相手の後に続いて)

子供扱い…
それ､久々に聞いた気がする｡(頭を撫でられぷくっと頬を膨らませ呟き､鋭利がいい｡という相手の言葉を聞くと懐かしく感じ上記を述べ｡懐かしさに思いを馳せていて相手の言葉を聞き逃し「ん?何か言った?」と後ろを振り返り､歩くことどれ程かチャーチに繋がる建物・理髪店に着き､表向き化粧室なｴﾚﾍﾞｰﾀｰに乗り地下のチャーチへ下って行き)

すぐに拗ねる鋭利が悪い。
嗚呼、懐かしいな。
(相手の髪から手を離し膨らんだ頬をつついてみて。｢特に大したことは言ってない。｣いつかこいつも自分の元から消えてしまうのだろうか、などと要らぬ考えが過ぎるもゆるゆると首を横に降って振り払いチャーチに着けば早速ソファへ腰を下ろして)

いたい…
ま､いっか｡(膨らませた頬をつつかれﾌﾟｼｭｰと空気が抜けﾎﾞｿｯと一言言うが､眠気が徐々に来て考えることを放棄し｡部屋に着くなりｿﾌｧｰに座る相手に何か言おうとするも眠気がもう限界を訴えていてﾍﾞｯﾄﾞにﾀﾞｲﾌﾞして「あ､服ー……もうダメ」と着替えないとと思うももう眠気には逆らえずそのまま眠りの世界へ旅立ち)

お前の頬は柔らかいな、
(空気の抜けた頬をぺたぺたと触り続け感心したように呟いてはねむそうな相手に気付き手を離して。さっさと寝てしまった相手に｢鋭利、お前にしては珍しいな。｣肩を揺らして手伝うから着替えろと起こしにかかり)

ﾝ……ﾝｰ?…あれ?珀がふた..り?(ﾒｻｲｱである相手の声と肩を揺らされ取り敢えず目蓋を持ち上げると自分のﾒｻｲｱが2人になっていて目を擦りながら身体を起こすも半分眠りの世界に浸っている為立ち上がっても足元がふらふらで「服…服…」と呟きつつも服の掛けてあるﾗｯｸには何とか辿り着き｡しかし物や人が二重に見える今の状態では上手く服が掴めず)

俺は一人だ。
鋭利、そこに服はない。…危ないな。
(当然わけのわからないことを言い始める相手を不思議そうに見つめてはぐらぐらと足元のおぼつかない様子に見兼ねて背中に手を置き支えてやり。｢これでいいか？｣とりあえずﾗｯｸから適当な服を取り着ている服の釦を外しにかかり)

んん?
自分で出来る…｡(相手は1人だと言うも2人に見えてしまい首を傾げ｡釦を外し始めた相手に上記を述べ時折失敗しつつも首元の釦を外しﾍﾞﾙﾄを外しｼﾞｯﾊﾟｰを下げﾒｻｲｱｺｰﾄをふらつきながらも脱ぎｽﾞﾎﾞﾝのﾍﾞﾙﾄも外しｽﾞﾎﾞﾝを脱ぐ｡珀が取ってくれたｽﾞﾎﾞﾝをﾊﾞﾗﾝｽを崩しながらも履き上の服を頭から被ると手を通さぬまま脱いだﾒｻｲｱｺｰﾄをﾗｯｸに掛けようとよたよたしながら向かい今度は何とか引っ掛けまたよたよたとﾍﾞｯﾄﾞに戻りﾊﾟﾀﾘと倒れそのまま寝息を立て始め)

…まあこんなもんか。
(相手の行動をじっと見守ればどうにかベッドには無事にたどり着いてくれたのでほっとして。自分もﾒｻｲｱｺｰﾄを脱ぎ楽な服装へ着替えて当たり前のように相手の隣へ寝転び｢お休み、鋭利。｣これまた当たり前のように相手の布団を半ば占領する形で掛け布団の殆どを自分にかけて眠りにつこうと目を閉じて)

ﾝ〜…(余程疲れていたのか深い眠りに堕ちている為目を覚ますことはないが若干寒さを感じたようで一瞬身じろぎ膝を抱えてまるーくなりｽﾔｽﾔと眠り)

…風邪をひいてしまうな、
(いつもなら布団返せとか自分のベッド行けとか突っ込んでくれる相手だけに何も言われないと寂しいようで諦めて布団をかけてやり髪を梳くように撫で)

ﾝ……｡(撫でられて気持ちいいのか自分から手に擦り寄るなんて起きていたら絶対にしないことをし｡布団が掛けられたことで寒さが落ち着いたのか穏やかな寝顔になり)

っ…鋭利？
(一瞬起きているのかと疑い手を離そうとするも穏やかに寝息を立てる相手を見ればまた髪に触れ。｢永遠なんて柄じゃないが。ずっと一緒に…一人にするな。｣普段は言えないような弱音もこういう時ならとぽつりと呟いては寝顔を見つめ)

…ｽ-……ｽ-……っ｡(穏やかな寝息を立てていたはずがそれまで穏やかだった寝顔が突如苦悶に歪み｡最近は夢に見ることが減っていた過去の記憶…燃え盛る炎に包まれる自宅に外に居る自分には聞こえるはずのない家族の悲鳴と助けを求める声､夢は走馬灯のように力尽きて倒れてるところを韓国系ﾏﾌｨｱのﾎﾞｽに拾われｽﾚｷﾞとして戦場を駆ける自分の姿を映し心を抉る｡自分はどうして生き残ってしまうのだろう?何度も繰り返した言葉､思い｡全てが脳を支配し布団に覆われし身体も小刻みに震え出し)

…ごめん。
(自分がなにかしたわけでもないのだがこう言わないと相手が消えていってしまいそうに感じぼそっと呟いては相手の震える体を布団ごと抱きしめてやり｢大丈夫だ。…俺は今日もここに居る。｣そっと耳元に顔を寄せて囁き)

っ………｡(震える身体を抱きしめる腕に安心したのか相手の「俺はここに居る」と言う言葉に安心したのか閉じた目蓋から涙が一筋零れ落ち震えも徐々に落ち着き始め)