海棠鋭利 2015-10-15 20:58:50 |
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…そうか。じゃ、俺もここにいる。
(相手の頭の横、ベンチの端に腰掛けてはもうすっかり薄明るくなってきている空を見上げて「ここにいるのは俺の勝手だろ?」ぽつりと呟いて。今チャーチに帰っても心配は募るばかりで、戻るとはいうがすぐには戻ってきそうにないのでとりあえず黙って隣にいようと消えかかっている白い月をぼんやりと眺め)
…帰れって言ったのに……何で..此処に居るって..わかった…?(変わらぬ体勢で相手が頭上に腰を下ろすのを音と空気で感じ取り相手の言葉に上記を若干掠れた声で呟き訊ね、相手の呟きに「…物好き」と小さく呟き返し)
俺はお前のメサイアだろ。鋭利の行きそうなところくらいなんとなくわかるもんだ。
(実際はなんとなくではなく考えに考えた末の勘に頼ったまでだがそれはあえて述べることなく上記をしれっと呟きポケットに入れたままだったチョコを1つ口に入れ「物好きで構わない、」相変わらずぼんやりと辺りを見ながら小さく頷いて。掠れた相手の声が多少気になったものの泣いていたのか、などと聞けば期限を損ねられそうなのでそこで口を閉じて)
何だよそれ…そういうもんか?まぁお前が居く場所ならわかるけど…(これじゃあ、1人の時間あんま作れねぇな…と思いながら上記を先程より少し掠れがマシになった声で呟き、物好きでいいと言う相手に「…やっぱ物好き」とまた小さく呟くと目元の腕を漸く退け空を静かに見つめ)
嗚呼。鋭利のことは何だってわかる。
(得意げに言っては自分の行く場所ならわかると言う相手に「さすがメサイア。ナイスだ、」ふっと微笑みを返して。「鋭利…目が真っ赤だぞ?」やっと腕をどけた相手の顔を真上から覗き込み)
何か、それ怖い…。(何でもわかると言う相手に本当はそれ程本気で思ってはないが上記を呟き。空を見ていたら突如相手の顔がドアップで迫り、相手の指摘に視線を泳がせ「…嗚呼、ずっと腕乗っけてたから…型がついたんだろ…風で冷やしたいし空見てたいから退け…」と呟きながら視線を逸し)
営利は臆病だな。
(相手の言葉にふっ、と微笑みながら上記返し。退けと言われれば素直に退くものの「空なんていつでも見られるだろ…」少しばかり不服そうに元の体制に戻り)
冗談だっての…空は毎日毎時間違うだろ…それに俺はこんな時ぐらいしか見れない(相手の言葉に少しむかついて早い種明かしをし、相手はいつでも見れると言うが自分にはそんな余裕はないというか育った環境のせいか常に周りに神経を張り巡らせて生活し、スナイパーとして任務にあたる時も見るのは空ではなく標的、感じるのは風…空をゆっくり眺める機会等ないに等しくメサイアが傍に居る今は唯一神経を張り巡らせる必要もなく安心して空を眺められる瞬間だと口には絶対出せない思いを抱いて上記を呟き)
わかった、好きなだけ見ていればいい。
(小さく頷いては相手のことだから周りを警戒しているのだろうと思い当たり。「俺がいるから、鋭利は大丈夫だ。」自分も空を眺めながらぽつりと呟き白い月に目をやって「もう朝だな…」また忙しい一日が始まるのだと肩を落として)
………。(相手の言葉に微笑み空を見上げ、昔は毎日夜になると空を見上げ星を眺める様な子供だった…いつからだろ?空を見上げなくなったのは…父さんと母さんと萌を亡くした日からかな?と思いを馳せ数十分身体を起こし立ち上がり「…帰るか。」とメサイアにいつも通りに戻った笑顔で告げ)
そうだな、だいぶ冷えたし。帰って暖まりたい。
(何も持たずに上着類も着ていないため早朝の空気は尚更冷たく感じられ自分の腕を摩りながら帰ろうという相手に同調して。「たまにはこうして何もしない時間があってもいいな。」立ち上がり先に歩き出しては「寒くないか?」相手も自分同様何も持たずに出てきたため心配になり振り返って尋ね)
そうそうないだろうけどな…?(先に歩き出した相手の言葉に笑いながら上記を述べ、腕を擦りながら心配してくる相手に「これぐらいはどうってことない」と胸を張って言い後へと続き)
まあこれから卒業したらこんなことをしている余裕なんてないだろうな…
(卒業という言葉を寂しそうに述べてはその考えを振り切るように「また来ような。」と相手に微笑みを向けて。大丈夫だという相手に「そうか、まあ…なんとかは風邪をひかないというしな、」肩にぽん、と手を置いて)
北で空見てぼーとするとか自殺行為だろ?まぁ、俺は死なないけどな!(吹っ切れるともう其処に暗さや悲しみの色はなく卒業という言葉に寂しそうな声の相手に明るく上記を述べ、相手の言葉に「卒業までにはまたな?」とニッと笑顔で答え「俺を馬鹿にすんな?それは颯真だろ!しかもそれ宛になんねぇじゃん」と相手の背中を叩きベーっと舌を出し相手を抜いて歩き出し)
お前が死なないなら俺も死なないな。
(相手の言葉にコクっと頷いては「やっといつもの鋭利に戻ったな、やっぱり鋭利は笑顔のほうが好きだぞ?」頬をむにっと摘んで。「嗚呼。辛くなったらいつでも付き合うからな。」強がっている必要は無いと頭をぽん、と撫でて。背中を叩かれれば少々よろけながらも「心配してるんだ、素直に受け取れ。」と微笑んで返し)
なんひゃほ、しょへ…いひゃい(頬を摘まれたまま喋った為何を言っているのか相手に伝わっているかは不明だが「いや、その時は1人にしろよ!」と頭を撫でる手を掴み反射的にツッコミ「それなら初めからそう言え!さっきの言い方だと馬鹿にされてる様にしか取れねぇよ…」と後ろを振り返りながらいつものキレの良い返しをし)
え?もっとやれ?
(くすっと笑ってさらに頬を摘み続け「鋭利も物好きだな、」と皮肉を1つ。一人にしろと言われても心配でついてきてしまうのは仕方なく「考えておく。」とだけ返して掴まれた手をなんとなく握り返してみて「言ったら照れて怒るだろ?」相手の顔をまっすぐ見つめ)
………。(態と頬を摘み続ける相手に抗議の意を込め腹に一発軽くパンチし、まぁどうせ言った処でこのメサイアの事だ。着いて来るだろうなとは思った矢先の相手の返事に溜息を吐き、掴んだ手を握り返して来た相手の次の言葉に真っ直ぐな視線に「誰が照れるかっ!まぁ、怒らないかと言われれば怒らないとは言い切れねぇけど…」と反射的に返すもその後にはバツが悪そうに視線を逸して言葉を濁し)
っ……ナイスだ、
(パンチ自体は軽いものではあったが態と痛がる素振りを見せて上記呟き「言ったはずだ、お前のことは何だってお見通しだって、」くすっと相手の反応に一笑いして「怒られるのも幸せだったりするけどな。」自分にとってはこうして言い合えるのもこのメサイアただ一人だと改めて思い)
今度は本気で殴るぞ…?(態と痛がり何がナイスなのかよくわからないが言う相手に上記を述べ「怒るのも体力要んだよ…やっぱお前物好きじゃん!怒られんのが幸せとかドMかっ!?」とぶつぶつ言ったかと思えば幸せ発言に反射的にダブルツッコミを入れ)
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