ある場所に、「 執事 」を育成する屋敷があった。
とは言いながらもそれは執事として基本的に行うことばかり学ぶ場所で、誰もが全て主人に忠実に従うような性格に矯正させられたわけではない。寧ろ少々癖のある者ばかりで、だからこそこの屋敷から出た執事をわざわざ金を払ってまで欲しがる金持ちは少ない。
──「 ああ、貴方! そうです、そこの貴方です! わたくしあの執事育成の屋敷でテーブルマナーを教えている講師なのですが、執事の貰い手様がどうも少なくてわたくしめの給料は減るばかりなのです! 貴方、身なりがとても綺麗で動作も美しい……きっと裕福な家庭のお子様なのでしょう? もし、もし宜しければうちの執事どもを引き取ってやってください……! 」
! 屋敷に入りますか?
( → ) YES
NO
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