ぬし 2015-10-12 00:25:58 |
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できるまで寝ててもいいわ(いつもと違う相手の様子に少し驚くもふっと笑い立ち上がって涎を拭いて、それから少し経ってから部屋に戻って料理をテーブルの上に置きちらりと相手の方へ視線を向けて
んんっ……
(しばらく眠り続けてようやく意識がはっきりするほどまで目が覚めると相手の方へと目を向け「あぁ……そっか、僕寝てたんだ」と頭を軽くかきながら先程まで眠っていたベッドから降りて)
おはよ、傷はもう大丈夫なの?(包帯の巻かれた腕を見ると首を傾げて問い掛け、料理の置かれていない方の椅子に座ると読みかけていた本の続きを読み始め
……まあ、それなりに引いてるよ。元々そこまで痛くなかったし
(見た目に比べてそこまで重傷ではなかったのか今となっては痛みは殆どないに等しくあの時の光景を思い浮かべると「そりゃあ近づきたくないよね、こんな危険な所」と前々から館のことを聞いていたような口ぶりで呟き)
…私が食べさせた意味はあったのかしら(元々そこまで痛くないと言われると相手にとっては今更であろう事を言い、呟きが聞こえていたようで「でも地下室に行きさえしなければ殆ど安全なのよ」と自分の経験上の事実を述べて、確かに魔法使いが盗みに入ったり何てことも無くはないがそこまで危険ではなく
……確かに、門番は寝てるから入るのは楽かもね
(さっきまで人が入ろうともしない危険地帯かと思ったがよくよく考えてみれば機能していない門番を筆頭に中のことを知れば知るほど住人を怒らせなければそこまで危険ではないのだろうとあえて怪我のことについてはこれ以上触れずに考え)
やっぱり薫が入る時も寝てたのね(理由として上げられた事にまたかと苦笑し本のページを捲りつつ答え、「食べないの?」と顔を上げ相手と椅子を交互に見て問い掛けて
ただ立っているだけだから最初案山子かと思った
(悪気もなく自然な感じで寝ている門番を人として認識していなかったことを正直に話すと「食べる……」といい眠い目をこすって朝食に手を伸ばし)
困った門番だわ。(机に頬ずえをつき文字を目で追い、そんな彼女でも自分にとっては友人であるためか言葉とは裏腹に先ほどの笑いとは違い自然と頬を緩め。本を閉じると何気なく相手の方をじーっと見て
……あーん
(彼女の視線を気にもせず朝食を口に含んでみると先日の夕飯の時と同様、糸目状態になるほど気の抜けたような顔になって朝食を楽しんでいて)
…だらしない顔してるわね(夕飯の時は疲れていたからか嫌だからなのかと思っていたが今も同じ表情をしているのを見て不思議に思い、片手で相手の頬を触ると軽い力で横に引っ張り
な、何するんだ!
(頬を引っ張られると先ほどまでの顔から一変させ驚きと不快などを交えた顔をすると朝食を楽しませていた手を止めじたばたと暴れ始め)
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