恋愛小説(♡)

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りな  2015-10-11 18:32:27 
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書き忘れがありまして、
勝手ながら作り直しさせて頂きました;;

みゆさんの通学シリーズを参考に
私は初恋シリーズで書いていきます(*^^*)

趣味で書いてるだけで夢は他にあります←
ヘタクソですが暖かい目で見てやってください

コメント等は、コメント受付中と出した際に
して下さると助かります!
※小説の書いてる途中でコメントすると話が
読みづらくなるため;;




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  • No.1 by りな  2015-10-11 18:51:05 


*初恋合図*

【主な登場人物】
清水 碧衣 -シミズ アオイ-
3月に引越してきて南校に通う1年生。
友達作りが苦手であまり友達が多い方ではない。

橘 愁 -タチバナ シュウ -
南校に通う1年生。
小さい頃からのバスケ好き。
基本無口で掴めにくい性格。

広瀬 紀子 -ヒロセ キコ-
南校に通う1年生。
碧衣の唯一の親友。

橋本 璃久 -ハシモト リク-
南校に通う1年生。
愁のバスケ仲間。

松田 隼人 -マツダ ハヤト-
南校に通う1年生。
愁のバスケ仲間。

三好 佳音 -ミヨシ カノン-
北校に通う1年生。
愁の幼馴染み。


  • No.2 by 匿名  2015-10-11 21:56:15 

ばすけたのしみ
がんばれ

  • No.3 by り な  2015-10-13 21:15:49 


■清水碧衣■

「はじめまして~。野村優香でーすっ」
「ユカちゃんね!うちは葵っ」
「ユカでいいよん。アオイって呼んでいい?」
「もちろん♪席近いねえ。よろしくね」

あ。アオイって子、私と同じ名前だ。
なんだかちょっと親近感わくなあ。

なんて、ドアの前で教室を眺める。
入りたいけど、緊張して入れない。

こっちに来たら変わろう。
この街で新しい友達いっぱい作って高校生活エンジョイするんだって。
決めてたのに、やっぱり人見知りの私の嫌な部分が出てきてしまうようだ。

教室に入ったら自分から積極的に話しかけた方が友達出来やすいかな?それとも自分の席に座って話しかけられるのを待つ?
いやいやいや。それだとみんな近寄ってこないよね。
うーーーーーーん。ドアの前でウジウジしていると。

「…えーっと、入んねえの?」

第一印象、怖い。
口には出していないけど、顔には「邪魔」と書いてあるように見えた。

「あっ、すいません!入ります…」

彼の声にハッと我に返り、慌てて教室へと入ると私の横をスッと通り過ぎて自分の席へと座る彼。

もう、最悪だ。第一印象は大事にしなきゃって思ってたのに。きっとさっきので彼から見て私の第一印象は「地味」だろうに。

はあ、とため息をついていると。
急にざわつく教室。女子の視線の先は先程の彼。

「ねえ、あの人かっこよくない?」
「ちょ、それあたしも思った!顔めっちゃ整ってんじゃん!」
「そんなに期待してなかったけど、アリかも」

次々と聞こえてくる女子の声。
え。もうみんな友達になったの?
さっきの人の顔、もうちょっと見てればよかったな。
慌てて顔なんて見てなかった。

「ねえ!アオイって名前なのっ?」

あの人の顔をちゃんと見ていればみんなの話に入れてたかもしれないのに、と後悔していると突然 女の子が話しかけてきた。

きたーーーーー!
さっきの同じ名前の子だ!

「うん!私、清水碧衣!」
「うちもね、葵って言うんだ♪よろしくね~」
「もちろんっ」
「あたしも混ぜて!ダブルアオイちゃん。へへ、盗み聞きしちゃった。あたしは友梨」
「ユウリちゃん。よろしくね」
「よろしくね!葵って呼んで♪」

突然入ってきたユウリちゃんも一緒に。
アオイちゃんに、ユウリちゃん。
やった。私、友達作り成功してる?

いい調子じゃない?
なんて思うとつい口角も上がってしまう。
ふふ。嬉しいな。

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

永遠と続く教室のざわつきをシーンと静まり返したのは、チャイムだった。
チャイムと同時に入ってきた担任であろう先生の「はいみんな席ついて~」の声で自分の席へと座っていくみんなを見て、私も自分の席へと座る。

どんな高校生活になるのかなあ。

  • No.4 by り な  2015-10-17 10:05:10 


「ねえ葵~」
「ユウリちゃん。どうしたの?」
「あ、ごめん碧衣。アオイって、こっちの葵」
「あっ…うん 大丈夫!」

とりあえず ハハッ と苦笑い。
もう私のバカ。いや、でもこれは仕方ないよね。
同じ名前あるあるだもん。

「アハハ!紛らわしいよね~やっぱ。でユウリどうした?」
「昨日のさあ月9見たー?」
「あー見た見た!快斗くん、やっぱかっこいいねって思ったわ」

中川快斗。私も知ってる。
最近よくバラエティとかドラマに出てる若手俳優。

「だよねだよね。まあちょっとあの女優の演技気にくわなかったけど」
「わかる~。なんかわざとらしいよねあれ」

入学して2週間経つけど。
最近ずっとこんな感じ。
初めは友達が出来て嬉しくてワイワイしてたんだけど、最近はあんまり会話に入れないというか。
入らせてくれないというか。

だって昨日のドラマの話だって別に私にも話してくれたらいいのに。私だって見てたのに。
なんか、やだな。こういうの。


◇◇◇


「はあ────」
ホームルームが終わって、次々と部活に行ったり帰宅したりする人がいる中。
私は席に座ったまま大きなため息をついた。

何もせず、1人でボ ー ッとしていると。
気づけば教室には私……と、橘くん。だっけ。
確か橘くんだった気がする。
いつも授業中に寝たり外眺めたりしててあの激怒先生でも怒らないほど呆れられてる。

激怒先生は熱血で、うるさくて。
数学の先生なのが凄い違和感しかない。
そこまで分かりやすいわけじゃないし、ちょっとの私語でも聞き逃さず怒るもんだから。
結構嫌われてる。
激怒先生もそれわかってて怒ってるらしい。

この前なんとなく聞いてみたら「そんなもんだろ。教師なんか嫌われてなんぼ。ほら、清水も勉強しなさい!」なんて言ってた。

でも何やかんや生徒の事一番に考えてる激怒先生が私は割と好きだったりする。

「やべ。部活行かなきゃ」
寝ていたのかと思いきやいきなり起きて荷物を準備し出す橘くん。

びっくりした。
今までシーンとしてたし寝てるのかと思ってたから。

部活だけは、熱心なんだよね。
授業中もちゃんとしてればいいのになあ。
なんて余計なお世話だけど。

「え…!ま、待って!」
教室を出ようとする橘くんをとめる。
だって机の上に置いてあるエナメルバッグ、一番持っていかなきゃいけないのに、忘れてるんだもん。

「あのエナメルバッグ!いるんじゃないの?」
「…あ。遅刻することしか考えてなくて忘れてたわ」
「あれなかったら部活出来ないのに。アハハ」
「うん。… 名前なんて言うの?」

同じクラスなのに、まだ覚えてもらえてないんだ。
まあこうやってちゃんと話すのも初めてだから仕方ないか。

「清水碧衣…です」
「清水ありがとう。あと、ため息ばっかついてたら幸せ逃げるよ」
そう言ってそそくさと教室を出ていく橘くん。

なんだ。寝てなかったんだ。
私がため息ついたとき、橘くん伏せてたけど本当は起きてたんだ。
な、何だろうこの気持ち。変なの。

橘くんを初めて見た時は無口で怖くて、ドアの前で教室に入ろうか悩んでいた時に「入んねえの?」って言われたあの日から今日まで、全然会話してなかったけど。
なんか話してよかったなあ。

まあいつも何考えてるかわかんないし、話しかけるなオーラが凄いから話しかけれないけど。
でも今日ので分かった。橘くんは優しい。
顔がかっこいいからモテてるんだと思ってたけど、性格までかっこいいなんて知らなかった。
みんなは知ってるのかな。

もっと彼を知りたい。

なんて変な感情に困惑していると。
気づけば時計の針は17時を過ぎていた。





  • No.5 by り な  2015-10-18 21:03:37 


■友達■

今年の3月にこの街に引っ越してきて、お父さんの実家であるおじいちゃんちに住んでいるんだけど。
引越しの理由はお母さんが病気で亡くなったことと、お父さんが転勤になったから。

私は中学の時から親友って呼べるような友達がいないことが悩みだった。
人見知りな性格でいざ話かけるってなったら緊張して空回り。みんながわいわいしてる中に入りたくても入れない、漫画に出てくる地味な女の子的な。

「人生これからよ。今ここで不登校になっても、何が変わるの?アオイなら大丈夫。きっと素敵な友達に出会える」

学校休みたいってお母さんに泣きじゃくってワガママ言った時にお母さんが言ってくれた言葉。
お母さんのおかげで今の私があるんだと思う。

もっと大好きって、ありがとうって言っておけばよかったなあ。


「アオイ!ごめん今日うちら3組の子らと屋上でご飯食べるからさ、またあとでね!」
昼休憩になるとそう言ってそそくさと教室を出ていくアオイちゃんとユウリちゃん。

返事する前にいなくなっちゃうもんだから、良いも悪いも言えない。
これって、避けられてるのかな…。

「はあ…」

結局1人で学食。
今日はやけに人が多くて座る席がほとんど空いてなくて、逆に1人でよかったかもしれない。

脱ボッチのはずが、またボッチだよ。
せっかく今日は焼肉弁当なのに。美味しいやつなのに。
1人で食べるご飯ほどまずいものはない。

「清水さん!ここ、座っていいかなー?」

まさか誰かに声かけられると思っていなかったから。
かなりびっくりしたけど。
振り向くと同じクラスの女の子。
たしか…ヒロセキコちゃん。
可愛くて、ショートカットが似合ってて。
すごく明るくて人気者ってイメージ。

そんな子がなんで私の隣…?とか思ってたけど、そういや今日は人が多くて席が空いてないんだった。
学食のメニューも変わったせいでこんなに多いのかもしれない。

「うんっ!私の隣でよかったら全然」
「ありがとう。まあでもダメって言われてもここしか空いてないから結局座ってたんだけどね。ハハ」
「確かにそうだね。学食のメニュー変わって大人気だもんね~」

こんな感じの誰とでもするような会話だったんだけど、キコちゃんと話す時間はとても楽しくて。
久々にこんな笑ったかもしれない。

そうだよ。私はこういう楽しさを求めてたわけで、ユウリちゃん達といた時間は、はっきり言って最近は楽しくなかった。

嫌いじゃないけど、向こうが嫌いなら私はどうすることも出来ないし…

「あれ?今日ユウリたちは?」
「えっと…」
「あー…ちょっと触れないほうがいい話だったかな。ごめんねっ、今の気にしないで」
「ちょっとね、ちょっと変な感じになってて。私もどうすればいいかわかんないんだー」
「ほうほう…もしよかったら、私に聞かせてくれる?その話」

誰かに相談するなんて初めて。
何も考えずに、相談したいなって。
心開いてる自分がいつの間にかいた。


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