かっぱ 2015-10-08 14:54:24 |
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○条件
ロル数、100以上
長期の継続が可能
途中放棄をしない
三日に一レスから(即レス置きレス有り)
本体様と展開の相談が可能
二人の間にそびえ立つ問題など、(許嫁、奥手、時代に囚われた同性愛の懸念の観念などなど)二人で話してゆけたら良いかと思います!
(/トピ建てありがとうございます。
ぜひ、許嫁や奥手の設定を織り込みたいと思います。簡単にですが考えていた物語背景を書いてみるので訂正をお願いします!
寂れた家に住まう小説家が書く物語は明るい未来に満ちているにも関わらず、その書き手は陰鬱で弄れた変わり者で有名だった。人付き合いを嫌い、嫌味たらしい小説家は容姿も住まう家の寂れた空気感も全部が相まり所謂浮いた存在で、彼を求めてやってくるのは嫌々だが仕事だと割り切る担当の男だけ。生きた人間の暖かな雰囲気が薄いその家を世間は化物屋敷だの悪い事をしたらそこに閉じ込めるだのと好き放題に例えていた。その頃、御家の為と宛がわれた許嫁を嫁に貰うまで、束の間の自由を謳歌する世間知らずの政治家の箱入り息子が町へとやってきて、町の人間が紡ぐその気味の悪い屋敷に興味を持つ。そこで見たのは30半ばだろうか、それよりも上だろうか、細身で険しい顔を持つなんとも近寄り難い小説家の姿だった。世間知らずの坊ちゃんに嘘か誠か悪い事ばかりを教える小説家は恋愛対象が男であり、今だって自分の元に通う坊ちゃんに良からぬ事を思っている。それでも結婚を控える彼に向ける真実は重すぎるとあと一歩積極的になれない奥手であった。今書く小説が本になる頃、坊ちゃんは嫁を貰い政治家として名を馳せるのだろう。そう思いながら今日も坊ちゃんの来訪を待ちつつ筆を取る。金平糖が口の中で溶けてしまうほど、呆気ない泡沫の夢に身を置く二人。
坊ちゃん
・若い青年
・快活で明快な好青年
・可愛がられて育った為世間知らず
・接する内に小説家に恋心を持つ
・婚約間近の許嫁がいる
・若さゆえの無鉄砲
小説家
・陰鬱で弄れた変わり者
・酸いも甘いも知る年上
・恋愛対象がずっと同性
・坊ちゃんを見た時に恋に落ちる
・互いの立場(主に坊ちゃんの)を思い、気持を隠す
それでは物語や坊ちゃんと小説家について、関係性等、主様の考えていた物を教えて頂けると幸いです!)
(/お越し下さり有難う御座います!しっかりと設定を考えてきて下さりとても有難いです;12251様のように細かくはないのですが付け足し程度に記載しますね!
小説家は天才肌、誰もが真似を出来る文体では無く、その道を行くもので無ければ良さを理解出来ない(※夏目漱石、芥川、等々のような)大正の時代を越えてその先に名を残す存在。故に変わり者、他人を寄せ付けない雰囲気は身体の節々に現れる症状も兼ねて何処か侘しさを感じられる。精神科でのお薬は、睡眠薬や精神安定剤など。
国家をバックとした政治家の坊ちゃん、上流の生活でしか味わった事が無い。許嫁の訪れに徐々に自由の無くなる生活。愛らしいお嬢さんを受け入れようと試みるも気持ちの淵に生まれる怠惰な感情は外の世界のスリルを求め、人とは違うものを持つ小説家を魅力的に見せる。年の差や家柄を気にする小説家の言葉を振り切り破天荒な行動を起こす事もしばしば。
当初は暇潰しや気晴らし程度に小説家の家へと足を運んでいた坊ちゃんは、許嫁という現実から小説家という非現実世界に逃げ込むようになる。産業文明が盛んな時代、次々と新しいものへと移り変わる世の中で神風を待つ二人。同性同士で年の差があり、自分には届かないと奥手な小説家、そんな小説家に知ってか知らずか唆すように近付く坊ちゃん。若い心は人を利用する事から始まるがそれに気付くには随分と時間が経った後々の事である。
以上です!大まかな設定は同じですが、小説家は精神病を患っていても宜しいでしょうか?また坊ちゃんは単に青臭いだけでなく、年頃の無神経さを兼ね持つようにしようかなと思います。
どうでしょうか?訂正など御座いましたらお気軽にお申し付け下さいな!
(/とても魅力的な補足をありがとうございます!ぜひともこの流れでお話を始めさせて頂きたいです。
プロフの製作に入る前に年齢、容姿、性格等これはやめて欲しいやこれを入れて欲しい等のご希望はございましたら教えて頂けると嬉しいです!)
(/それはそれは良かったです;それではお言葉に甘えさせていただきます!容姿は不健康さを際立たせるものが望ましいです、年齢は此方は(18-23)に致しますので、それ以上であると有難いです!当方もプロフに関して何かご希望等々御座いましたら、お申し付け下さいな)
(/了解しました!
希望としては上流階級の生活をして来た為、気品のある端正な作りと凛とした佇まいだと嬉しいです!
それではプロフ製作に入ります!)
「今日も俺のシケた面を見に来たのかぁ?。…――坊ちゃんは本ッ当に奇特な御人だな」
名前 夢前 雷蔵(ゆめさき らいぞう)
年齢 37
性格 考え方が卑屈で鬱屈とした棘の有る歪み切った物を持つ為、難が有り面倒臭い性格をしている。/卑屈を極めているせいか人の言葉を中々信用しない疑心暗鬼を持ち、常に一定の距離感を保とうと防衛本能が見える/極度の神経質であり情緒が不安定になりやすく、人からすれば些細な事でも過敏に反応し気に病んでしまいがち/自分の本心を表に出す事を不得意としており嘘を連ね真実を誤魔化し其れを誠に変えてしまう/いざと言う時に行動に映す事が出来ない気が小さく臆病な面も特徴的で、行動に映せなかったことを悔やみ後悔して次に生かそうと思うには年を取り過ぎたのか今ではすっかりと諦め癖がついてしまった。/気が長いかと言われれば短気であり安い挑発に乗り易く、煽られれば直ぐに突っかか る所を見ると負けん気が強いのか扱い方を心得ると単純さが見える/情が深いせいか、一度目を掛ければ可愛がるが飽く迄も気に入った人物が自分の元に来るまでの間自分の時間を提供すると言う感覚で有り、相手が自分に飽いてしまえばそれまでだと考える。どれだけ嫌だと思っていても去る者を追わない性分/それだけ見れば謙虚で健気なのかもしれないが、実際には縋る自分を見て幻滅されたくないだとか日々美化される思い出の中で自分は特別でありたいと言うちっぽけな虚勢の表れでもある/人付き合いは苦手だが面倒見が悪い訳ではなく、生きるのが不器用なだけで子供や動物が嫌いな訳ではない/原因は無くとも些細な事で不安を感じてしまい不安のせいで苛々が見て取れたり何処か緊張感を持ち張り詰めた 物腰になったりと忙しない。/落ちるだけならば良いが気分が沈んだまま中々戻る事が無い日々も有り、そう言った際には精神安定剤が手放せない。逆に何をしていても面白く、動悸が激しくなる程の高まる気分を保つ日々も稀に/自分が一般の道を外れて居る事は重々承知、今更戻ろうとも平々凡々な日常を過ごそうとも思っていない/
容姿 情けない程に前のめりの猫背で何時だって自身が無さそうに、人との交流を防ぐように体を小さく丸めて歩いている/背丈は180cmと長身で有り、猫背の分を差し引いたとしても一般的に背が高いに分類される。が、如何せん健康的とは言えない妙に細い体付であり頼りない骨に僅かばかりの肉と皮を張り付けた様な見てられない程に哀れな体系。加えて手足が長いせいか、尚更とその奇妙な雰囲気を高めてしまう。/普段引き籠り太陽を見ようともしないからか、肉体的な不健康さに輪を掛けて青白く乾燥しがちの肌を持つ。目尻には年相応の浅い皺が寄り血の気の薄いやんわりと紫の滲む唇と、不眠のせいで染みついた濃い隈が不健康を際立てる/鷲鼻気味の鼻が特徴でいつも気怠るそうに伏し目がちの垂れ目を 持つ。瞳の色はぼんやりと虚ろな墨色で、眉間にはいつだって皺が寄り眉は困ったような不満を抱えているような逆八の字をしている/市松模様の描かれたシャツを着たその上に紫色の着物を羽織り、黒色から青紫に代わる色合いの羽織を肩に掛ける/首には薄緑色の薄手のストールを巻いて、黒色の手袋を両手に嵌める/帯には幾つかの飾り紐を付けて、袴は黒と白の細いストライプ柄がプリントされている。/外に出る事は少ないが出歩く際には黒のステッキを持ちそれをズル、ズルと引き摺り歩き、人を見ないようにと黒の山高帽を目深に被る/髪色は元々は墨汁を垂らした様な黒だったが、日々の心労が祟ってか毛先に向かうにつれて色が薄く灰に染まる。綺麗な色合いと言うよりも矢張り不健康で妙な雰囲気を高 める素材の一つと言う印象/癖の有る毛質の髪は下ろした状態で背骨の真ん中程であり、暖簾のように長い前髪は何時だって目に掛かり不気味とすら感じさせる/口角は何時だってへの字に落ちており、笑顔を作る事が苦手。楽しければ笑うがそれでも小さな笑い顔であり、笑顔の強制程苦手な物は無い。表情の筋肉が固まっているのかと思うほど喜怒哀楽を表情で表す事が苦手/
備考 妙であると言う事はそれだけで浮く要因になる世の中で、天才肌と言えば聞こえは良いが人の言う普通をそれた自分にとって生き辛く息苦しさを覚えた結果、馴染もうにも馴染めない周りの人との交流が気付けば途切れていた。/今までに恋をした事が無いと言えば嘘だが、間違いでも無い。恋をした事はあれどそれを受け入れられる事が無かったと言う事が事実である。/寂れた家は少しばかり他の家とは距離の有る場所に建てられており、食べ物を階に出向く事だけが億劫だが普段人が居ないに越したことは無いと考える/小説としての腕は確かなはずなのだが、今の時代で名が売れる程時代に合っている作風とは思えない。それでも自分の夢を紡ぐ小説の執筆が苦痛ではなく、筆を持てなくなったときが自分 が実質死に絶える時だと考える。/不安神経症を患っているようで些細な事で直ぐに情緒不安定になってしまう。大抵は薬を飲めばなんとかなるが、情緒が定まっていない時は何を言われたところでその言葉が胸に届くことは無くただ只管に何がとハッキリしない恐怖やら不安を訴える/基本的に寝つきが悪く、濃い隈はそのせいであり余りにも眠りが取れない時には処方される睡眠薬をのまなければ転寝すらできやしない。/そんな不安を少しでも紛らわせなければとアルコールに手を出した結果、今の所軽度で有る者のアルコール依存症の気が見える/煙草を吸う事を癖としており、体には煙草の良いとは言えない匂いが染みついている/変な所で常識人であり、人が自分を妙な存在として見たいならばと技と色合い派 手な服を選び着用する等と自分の事をどう思われても今更気にしないが、自分が気に入った人を自分のせいで落とす事は出来ないと考える良識が有る。まして、彼が自分とは比べるのも烏滸がましい坊ちゃんであれば尚更/一時の興味本位、悪い事に手を出したい年頃、そんな事頭で分かっているからこそ坊ちゃんに手を出す事は憚られるが泡沫の夢を捨てる程自分に厳しく出来ないでもいる。/
現在 坊ちゃんを一目見たその時に、自分とは違い過ぎるその様を目の当たりにして恋に落ちる。言葉を変えれば相手を前にして来ないに落ちない者など人間ではないとすら思っている。勿論、今だって相手が顔を出しに来てくれる事が嬉しいが自分から次の約束はしないし、また来て欲しいとも言わない。その約束が破られる悲しさを持つくらいなら端からしない方が良いと考えるから。坊ちゃんの未来が明るいことは絵を見るより簡単で、だからこそそんな坊ちゃんの未来を邪魔してはいけないとわかっている。頭では諦めているはずなのに、相手が来なくなるかもしれないと考えれば不安で薬が欲しくなるのだから重症的。もういっそ、女の所へ行けないように、悲しい未来なんて無くなるように水に二人で身を落としてしまおうかと誘い文句を何度飲み込んだかわからない。彼の幸せを第一に考えるのだから、実際にはその言葉を言うつもりもない癖に。
(/訂正箇所が有ればお願い致します!長くなってしまって申し訳ないです(><))
「何時になく真面目な顔でどうしたですか先生。伝えたい事があるなら帰ってしまう前に云って下さいな。」
名前/浪花津 千(なにわず せん)
年齢/21
容姿/一流大学に通う男子学生らしい恰好。中学からエスカレータ式の大学であり制服が定められている。身の丈に合った詰襟の学ランに大学の校章の刺繍が施された学生帽。将校マントを羽織るといったいかにもバンカラスタイルを極めるのではなく、洋物を取り入れた足首までの紺色の靴下に大人顔負けの革靴での登校。それ以外の外出着には立襟の洋シャツに毎度柄の違うネクタイに威厳を感じられるスーツ姿。室内では着物に袴といった格好もするが基本は、自分以外の他人の目に恥の無い様な格好を意識している。170㎝後半であり、今現在も成長中。スポーツも怠らない身体つきはしっかりとしており軸のぶれない真っ直ぐな背筋。肌も程良く焼けており誰が見ても健康体そのもの。外の血も混じれており、何処か日本人離れした顔付き。やや彫が深く瞳が強調される模様、下唇の方がふっくらとしており紅を塗った様に赤い。頭髪は常に整えられている。前髪は付け根辺りをふんわりと持ち上がらせ右へと流しており後ろは襟元に毛先が付かぬ様に耳の後ろから刈り上げている。家柄を守る為に普段は笑みを見せず冷淡な印象を受け易いが微笑めば瞳が三日月型に細くなるのが特徴。
性格/勲功者の父を持つ故に名に恥じぬ様に完璧に育てられた末に賢明で礼儀を持ち成長。礼儀は目上に対する敬意は勿論、女性にも進んでエスコート出来る程。男子に生まれた以上男の道を行く大正男子独自の心得があり、責任感と常に自信を持ち合わせている。厳しい生活の半面、金には余裕があり金銭的な面では苦労をした事がない。故に平民、若しくはそれ以下の暮らしをした人々の苦難を知るのは困難な技。時には心にも無い事をさらりと述べてしまう事も。万能な知識を持ちながらも外の世界の事は全くの無知。読書も有名な書籍しか目を通した事がなく、絵が挿入された本など名さえを知らない。未知なる発見を楽しみとし、機会があれば探索する事も。頭が堅い印象を受けやすいが実際は好奇心と冒険心の塊。自らの意思でしたい事、やりたい事を笑みの後ろに隠してはやるせない思いが沈殿した末路、誰しもが想像の付かない行動を起こす。また、恋愛に関しては全くの無関心。女性は愛らしい小動物のような存在ではあるが恋愛の対象にするには荷が重すぎる。己では大切にはできない、己が愛した人が良いといった青臭い感情を持ち合わせており、男女の友人程度にしか多くの女性を見たことが無い。元より、同性愛には偏見を持ってはいないが自らの事になると全くの別物。時に揺さぶり時に引き気味に、自らの想いの制御も慣れてはいない若い青年は無鉄砲そのものである。
備考/祖父は軍人であり父は政治家。三人兄弟の次男であり、女の間に挟まれて育てられた。自身は医者の道に進む為、現在は一流大学の医学部三年生。己が二十歳の誕生日祝いの際に告げられた許嫁の存在。海外貿易に携わる御家であり二人が籍を置けば、大きな会社が建つほどの絶対的な総力となる。二三年後には結婚を約束されており、有無を云えぬ状態。お嬢さんはとても美しく、描いてた通りの小動物の様なお人。他所の男であれば正義心から骨抜きにされてしまいそうだが、己としてはどうしても首を縦に触れない状態。寧ろこのまま籍を置いてしまう事、その先の将来の事が不安で堪らない。そんな中、見つけた小説家の存在。当初相手が小説家とは知らず、見知らぬ街に訪れた矢先に耳にした怪しい噂に好奇心が沸き上がったのが事の発端。憂鬱な現実世界からの逃避に相手を利用しているといっても過言では無く、好奇心から自ら近付きに行った。小説家の話はまるで宇宙に片足を突っ込んだかのように物珍しいモノばかりで中には嘘か本当か疑いたくなるものも。そんな未知なる知識を持つ相手を尊敬の意を込めて「先生」と呼ぶ事とし、小説家と知って驚いたのはその後々の話。/通っている内に、何時までも独身であり何物にも捕らわれない様子が大変羨ましく惹かれるものがあり、何時の間にか心の奥で芽生えたのは見知らぬ感情。自身の感情の多さに気付いたのも相手との会話をしている時、故に素を曝け出してしまい、酷く落ち込みながら訪れる日やよからぬ企みを抱えて訪れる日とまちまち。小説家に抱く感情は一方的なものだと思い込んでおり、自身の感情に焦ると同時に一応は慎みを持ちつつも大胆な行動に出る事もしばしば。
(/遅れてしまいましたが此方も作成できました!;/理想に当てはまり過ぎるプロフを有難う御座います、参考にさせて頂き色々と悩んだ結果がこの末路で御座います…/土下座/訂正の箇所など一切御座いませんよ!此方にも訂正部分付け足し部分が有りましたらお申し付けくださいませ!/また、出会った当初からはじめるか、出会ってから暫くした場面からはじめるかご希望があればどうぞ!)
(/ひい!とても素敵で想像していた以上の息子様に動悸が止まらないです…!訂正など何も御座いませんので、ぜひこのままお相手をお願いします!
出会ってから暫くも魅力的なのですが、是非とも長くのんびりとお相手をしていきたいと思いますので出会った当初から始められたらなぁと思います。あっでも、主様がやりたい距離感等が有ればそこに合わせますのでご遠慮なくお伝えください!)
(/気に入って下さりほっと致しましたああ!有難う御座います有難う御座います/土下座/いえ、出会った当初からであってもばちこいですよ!こんな素敵なお相手様とやり取りができるだけで幸せです^^それでは此方から絡み文を投稿しますのでお待ち下さいな!)
此処が例の屋敷。本当に幽霊でも居たらひっ捕まえて成敗してくれる!---------…よし、入ろう。
(引越しと兼ねて別の県毎に中高が存在する異色な学校法人をエスカレーター式で上がり今回は最後の學問として、都会の大学へ手続きを済ませに訪れ。二年間、海外での留学期間もあり今回は三年次に転入する形で終えた帰宅道中、普段ならば黒い洒落たリムジンに乗車するが初日ぐらい良いだろうと欲を働かせて運転手の隙を見て逃走。校内では良家のご子息のが転入してくると以前から噂になっていたようで此方でも人混みの中を抜け出すのは一苦労し。そして現在、鬱蒼と蔦が煉瓦を履い、本来有るベき壁面が隠されたおどろおどろしい屋敷を目の前にしているには二つの経緯があり、一つは既に此方に移住していた姉の忠告。二つ目は秒速で出来しまった友人からの忠告。好奇心とは計り知れないもので時には誰もが懸念するものまで鬱憤晴らしの良い機会と捉える。さぁ、進もう、何処からか湧き上がる意気込みは今だけのものか、鉄格子へと手を掛け人の息を感じられない建物の敷地内へと足を踏み入れ。想定通り鉄格子は錆び付いておりざらりとした感触が特徴的で数十センチの隙間を開けるにもそれなりの力は必要。秋のオレンジがかった落ち葉を硬い靴底で踏み締めながら手にはシルクで出来たハンカチで黄色く黄ばんでしまった掌を拭い。漸くの事で玄関先に辿り着けば近くの枯れ木から烏の鳴き声が響き、振り返り様に足元に転がっていた銀杏を踏み付けてしまうとその異臭に気付き。此れは室内でも警戒が必要だとやや見開いた瞳で悟りいざ、室内へ。此の様な屋敷に人が住まうのか、己が不法侵入をしている事さえどうでも良くなってしまう程整備のされていない室内を目の当たりにし、霞んだ視界に加えて埃臭さに噎せ返り。このままではただ無人の屋敷に訪れただけになってしまう、期待からどん底に落とされてしまうのを恐れ始めながら未だに残る好奇心から奥へ奥へと進んでいき。やがて一番奥にある濃いキャラメル色の扉を見つけると剥げた金色の取っ手をハンカチ越しに掴み、惜しみ無く解放し。)
(静かすぎる部屋の中では進んでは戻るペンの音だけが鳴いていて、今一シックリと嵌る文章が浮かんで来なければ今し方書いたばかりの文章に二重線を引きその存在を消して。長い髪を掻き毟る様にどこか苦り切った表情を浮かべつつガシガシと頭に触れて、この一節に嵌る言葉は何だ。と眉間の皺を深める他無く。不意に響いたのは人の気配で有り、この場所に来るのは自分の作品を口煩く待ち望む担当の彼しかいないと断定している為一度ちっぽけな木造りの年代を感じる机の上に置いてあるカレンダーに目を向けて"次は三日後と云っていた。なんとも適当な事だろうか"と筆が進んでいないせいも有りその仕事の適当加減にやるせなく嘆き染みた感情を落として小さく吐息を漏らし。もう幾度と無く此処に着たはずなのに今日の彼は何かが可笑しい。慣れた道のりの割に何とも煩く耳に付く音を立てながら近づいてくるではないか、それはまるで今自分がどこの場所に存在しておりますと主張するようでその音が神経質な自分には居心地の悪さを与えてしまい胸を掻き毟るような苛立ちと筆が乗らない事に対する不安感に変な汗が背中を伝う嫌な感触を覚えて。カタカタと震えを帯びた気味の悪い程に細い指先で机の引き出し、二段目を開くと其処に入る錠剤が入った小瓶を取り出して。蓋を開けばザザァと大きな手の平に適当な数を落としてそれをそのまま放り込むように口に入れる。机の上に置いてある生ぬるい水で流し込めばその行為だけで激しくなり始めた動機は納まるようで軽く両目の瞼を落とし数秒を置いて。いよいよ彼の存在が書斎の傍までやってくれば瞼を開き億劫そうな動きで体を椅子から上げてズル、ズル、と足を引き摺る風に怠さを前面に出した動きで扉へと近づいて。その扉が開くその動作とほぼ同時に自らもその扉が開くのを手助けする様子でトンと押し「ドンから、とんガラ煩ぇなぁ?。人ン家に上がる時は静かに――は?」最初は伏し目がちに視線を落としつつ嫌味の一つ二つ送ってやろうと息巻いて先の物音を非難する言葉を頭の中で作り上げ、落としていた視線をゆぅくりソロソロと上に持ち上げて行けばそこにいたその姿に呆気にとられ、言葉は止まり。呼吸だって忘れる様な唐突の出来事に瞬きすらも忘れ静かでヒンヤリとした冷たさを孕む瞳に相手の姿を唯々映して。それも何秒の間だったろうか、目の前の相手の肌は陶器のように滑らかであり埋め込まれる眼球は硝子玉を埋め込んだように透き通り、それでいて奥が見えない程吸い込まれそうになる。ツンとした鼻は確りと鼻筋が通りなんとも男前でビロードのような艶のある服を羽織るその姿はこの場所と似て似つかないと言う事だけが明確で。もっと言葉を詰めるならば、自分とは違い過ぎ溢れんばかりの気品が漂うその姿に時間が止まり周りが無色透明となり、そうして恋をしたのだろうと思う。今まで見た事が無い程に綺麗なその姿は夢幻の中でしかイメイジが出来ない妖精や魔物の類に近いと考える頭をハっと現実に引き戻せば先程温い水を飲んだにも拘らず口内が張り付くようにパサパサとしており「――…聞いたことが無いのかぁ?興味本位で此処に来たら変人に頭から食われちまうって」猫背のまま腕を緩く組み真っ直ぐに向けていた瞳をハラリと逸らしながら相手が此処に来た理由を模索しつつ言い捨てて)
(/とても素敵な文章に魅了されて気付けばとても長くなってしまいましたorzがっつりカットして大丈夫ですので返しやすいようにお返事を頂ければ嬉しいです!)
聞いた事が無い。…もしあったとしても此処に来る。
(解放した直後、陰気臭い部屋からは密閉されていた空気が勢いをつけて肌をすり抜けて前髪を揺らし、同時に珈琲とインクの香りが鼻腔を擽り。視界を覆う影、必然的に見上げればそこには青白い顔が。鬱蒼と目元を覆う前髪によって隙間からちらりと見える虚ろな瞳、逆光故に掛かる影はより一層異様な雰囲気を醸し出し奇妙な感覚に落とされた気分で。今まで出会った誰よりも一口では表せられない男が僅かに驚いた様子を見せた様だが己には探り取る事が出来ず、一度開いた唇を真横に結び。無論、食われようが取り憑かれようが此処に来る理由は変わらず、瞳を細めて男の隙間から室内へ視線を向け。そのまま不意に掌を相手の胸元へ向けると触れずに宙を押すようにして後方へと促すと、更に開いた隙間から身を屈めてするりと室内へ侵入。レトロ調な家具、それらに掛けられたシーツにもまた埃、生活感の感じられない一様。長身の異人が住み着くにはしっくりとは来るがそもそも相手そのものを生身の人間と認識しておらず、振り向き様に浮かべた笑みは、好奇心に掻き立てられた子供のような無邪気なものが浮かんでおり。帽子の下から輝く瞳を覗かせる形で口角をにんまりと引き上げ「ところで。------例の、幽霊?」幽霊か妖怪、そう捉えている故に口調は敬意を示したものではなく興味が向けられた対象として言葉は紡がれ)
(/素敵な文章は貴女様の方で御座います!あまりの文章力に圧倒されてしまいました!此方の力不足故に足りぬロルになってしましいそうで申し訳無いです…、常に波のある量たとは思いますが末長く宜しくやって下さいませええええ)
――そりゃぁ勇気の有る坊ちゃんだなァ(口振りより自分の事を噂の何れかと断定した相手が、食われると知った上でも此処に来たと言うと肩を力薄く揺らしてハと馬鹿にする風な浅い笑い声を喉奥から込上げさせて。引き戻し、逃げ帰るそんな様子を想定していただけに相手が室内に迄入って来る事になれば見慣れた部屋が一瞬でこうも違和を生み出すものかと何処か現実味薄く頭の片隅にて考えながら「坊ちゃんの世界の幽霊には足があンのかぁ?そりゃあ随分と西洋被れな幽霊だこった」歩く行為すら億劫そうにキィと古びた音を鳴らす扉を閉じて再び爪先を引き摺るズルズルと頼りない足取りで部屋の中を歩き使い込まれた椅子に体を戻し座った体制にて相手を見上げて「坊ちゃんと同じ生きたる人間で間違いねぇよ。見目麗しい坊ちゃんにゃぁ聊か信じがたいかもしれんがね」背凭れに深く体を預ければ凛とした意志の強い瞳にさりげなく目を向けながら、埃被れの廃れたこの部屋に陶器人形のようなその姿の不釣り合いなその様に相手の立っているその空間だけが切り取って張り付けた、西洋で言う所のコラアジュに近い芸術だと(実際には相手が立っていようが座っていようが、更に言うなら呼吸をしていようがしていなかろうが、相手の存在する場所はそれだけで絵になることだろう)先に精神安定剤を飲んでいて良かったと震えの無い腕で水の入る硝子のグラスに手を伸ばし)
(/情景を少しでも細かく伝えたいのですがどうしても文章を短くするのが苦手で、どうしても長々となってしまい…orz見辛い乱文申し訳ないです>< 此方こそ長い目で仲良くして貰えればありがたく思います!それではこの辺で背後は消えますので、また何か有れば直ぐにご連絡下さい!)
幽霊ではない。…そうか、そう。じゃあ、生身の人間だと……?!
(耳に残る言葉にはそれだけのインパクトがある、淡い期待は何処へ行ったのか一言で片付けられた末路に残るは少しの間の思考停止。当に肝を潰されたような気分で。確認する迄もない足元を見下ろす行為は自然と行われ、確かに視界にはっきりと入り込む両足の存在は非現実的なものを打ち壊すには抜擢せざるおえず。扉から椅子に腰を掛けるまでの一連を散瞳した瞳で見つめつつ、段々と冷めてくる脳内で新たな葛藤が生まれ。良く考えてみれば真昼間にこんなにも解り易く己の目の前に現れる筈が無い、いいや寧ろ、幽霊などと科学的根拠に基づか無いものを未だに信じてしまった事が嘆かわしく感じられる。来たばかりの街の噂に流され人様の屋敷に勝手に上がり込んでしまった、それも幽霊と信じ切った自分勝手な愚かな思想を持って。礼儀を重んじる性分故にいつの間にか眉間の間には皺が寄り。「ーーー…失礼な事を。申し訳ない、です。謝罪をして許される事では無いのでしょう。」況してや相手は己よりも遥か上の年齢だろうか、若くも見えるその容姿から具体的な数を描けないまま、深々と頭を下げて。手の指先もしっかりて揃え申し訳なさそうに眉を寄せ一度顔を上げ「いや、こんなものじゃ済まないという顔だ。貴方には其れなりの額で気持ちを表した方が良さそうですね。百万、五百で足りるでしょうか?」出会ったばかりの相手に対し、今現在の段階では他人行儀な態度で十分だとよそよそしさも何処かあり急ぎの返答を瞳で送り)
(/いいえいいえ、お好きな様に書いて下さいな!お互いが楽しければそれで良しですよ!^^お気遣い有難う御座います、此方こそご連絡等御座いましたら遠慮なくお申し付け下さいませ!ではでは!/深々)
数分までの威勢はイズコへ行っちまったんだァ?まさか、それが坊ちゃんだなんて面白くない事言うなよ(現実と直面した彼、その彼がよもやこうも畏まるとは思ってもおらずに少しの驚きを感じては眉を上げ。頭を下げるその動作一つにせよピンと張る背筋や堂々とした佇まいが指先にまで良く表れていると、相手の纏う布の素材の良さからその身分の高さはいやと解っては居たが改めて目の当たりにしたようで愉快そうに喉奥をクッと鳴らして。失礼だと謝るだけでは済まず、挙句にはとんでもない金額を提示するその予想だに出来ない事の連続に思わずと不意打ちを喰らったように瞳を丸くし目元を顰めて、こんな時はどんな返事が一番都合が良いのだろうか。金に目が眩まないかと言えば嘘だが幽霊に例えられる位でそんな使う事にすら途方に暮れる額を貰えているなら今頃自分は億万長者だと現実味がてんで無いこの状況に気持ちが逸り、顰めるのは目元だけではなく口角を落とすように口元まで範囲が広がって"あ゙ー"と場を繋ぐような掠る声を上げると自身の頭をガシガシと掻き毟りその手を力なくダランと相手へ向けては微かな力加減で言葉なく動作でオイデと手招きし、続く行動には確実なる不純を持っている上にこの行動が彼絡みのエライヒトにバレようものなら自分はどうなるのだろうと恐怖すら産むがそれも発破を掛ける題材に変わる心情で、傍に来た相手の胸倉を掴めばそのままグイと引き摺り落とすように自分へと引き寄せて。近づく相手は香りまで素敵なのだと何処か冷静に思いつつ抱きしめる様に触れ。暖かいだけじゃ無く柔らかい、それでいて筋肉が眠っているのだろう確りとした体付きを感じると一度その背をトンと軽く触れてから腕を離し、相手を自由の身にして「――金なんか要らねぇよ、もう十分だ」再び背もたれに体を預けながら、本音ならこれでもおつりが来る事をしたと普段なら情けない程奥手である自身の性分上絶対に出来ないだろうその行動の余韻を感じて)
?…。賄賂での解決が一番の最適な判断だ、と………!
(何故だか乗り気では無い声、考えられる理由は額の不満か凡人特有の慣れぬ交渉の戸惑いから来るものか。事実、手招きをされた時点で次なる要求の覚悟は出来ていて怪訝な面持ちのまま紡ぐ言葉と同時に煤けた剥き出しのフローリングを踏み締め誘導を受け。束の間、胸倉を掴む二本の細い腕。咄嗟の判断で身構える姿勢は幼少時代から稽古を受けて来ただけあり床に叩き落とされる事を前提に受け取っていたつもりが二度目の疑問が湧く。果たして何故に己は相手の胸元へ大きな両腕で包まれたのか。身体が嘘のように軽々と細身の中に落ちてゆく、まるで麻薬のようにインクと朝顔の香りがこれ迄にない程鼻腔一杯に広がり脳全体の機能を停止させる。唐突の不意打ちなど聞いていない、語尾がやや裏返り気味に途切れ胸の中で高貴としての顔が一瞬消えてしまい、ぶわりと鳥肌が立つのと同時にこれまで静かだった心臓が一度大きく脈打ち。妙な胸騒ぎに冷や汗を握った時、現状に終止符を打ったのは妙に骨ばんだ掌。自由になった身でよろめく姿勢を正し、今一度ぎょっと見開いた瞳で真下の男を見下ろし。「一目見た時から奇人だとは思っていましたが……。まさか、こんなにも旨い交渉をやすやすと手離すとは思いませんでした」何か裏があるのかもしれない、幽霊とは別の期待が諂いを徐々に掻き消すようでやがて憫笑を浮かべ改めて背筋を伸ばすと学生帽を外し胸に当てるなり、遠慮無くずいっと上半身を相手側へ傾け「でも此れだけじゃ此方の気が済まないんです、物や金が受け取れないと言うなら別のもので手を打たないと行けませんね。」艶やかに弧を浮かべる唇を窄めるとふっと息を吹き掛け相手の肩の埃を落とし伺うように同じ目線になって視点を合わせ)
――確かにその金額にゃぁ目が眩むけどよ、一人で生きて行くのに必要ねぇよ(十分以上の物を貰ったと自分が伝えた所で未だに何処かそれでは納得しないと続ける相手にどの言葉を向ければもう十分だと言う事を相手に伝える事が出来るのだろうかと疑問を落とし、然し自分が延々と考えを巡らせるその間にも相手は考えを纏めたようでもあり視線が交わるようなその距離感では相手の瞳に反射し映る自分の姿を見る羽目になり、あぁ見っとも無いと嫌がる様子で眉間の皺を寄せ。つい先ほどまで嫌な汗を掻き、指先を震わせて薬を飲み込んだ男には十分過ぎるほどの温もりを貰ったと言うのに。それなのに、目の前の少年と青年の狭間で有る覚束ない若さに溢れる瞳に見つめられてしまえばもっと彼を欲してしまう。傷一つ無いのでは、と思うほどに透き通る肌理細やかな肌に触れてしまいたい、息を吹きかけるその唇に触れてしまいたい、浮かぶ欲望は止まる事を知らない。人間とは何処までも欲深く醜悪なのだ、スン、と鼻で息を吸い込んで掻き毟る癖のせいでボサボサと跳ね上がる髪を手櫛で適当に直しつつ、至近距離の相手の顔を引き離すように躊躇い無く手の平で相手の顔をズイと押しやり「物や金以外なら坊ちゃんの納得行くようにやってけよ。帰りたくない理由付けなら要らないから、心行くまで幽霊屋敷の探索でもしてくりゃ良い」引き離すのに使った手を使い書斎の出入り口である扉に指先を向けて、相手が尚も何かをしようとする理由は恐らくこの場所に興味が有るからなのだろうと捻くれた、それでいて現実味が強いその考えを先に告げて)
(白々しい弁明に肯首するには後一歩足りず、顔を押され離されるまで勘繰る目つきで両眼を覗き。独り身には広過ぎる屋敷に、よもやたった一人で暮らしているとは思わずに同居人の存在を想像して相手以上の奇人は実在するのかと離された直後の数秒の間思考回路を働かして。ならば先程とった行為は奇人らしい何らかの理由で日常茶飯事行われているのかもしれない、はたまたこの街ではスキンシップが和解の動作なのか。答弁がない限り自己解釈に委ねるもののいまいち結論付けが出来ぬ状態で、指先に促されるまま扉の方へと視線をやり。「探索は是非ともしたい。けれど、俺一人じゃ部屋の区別が付きませんよ。ちゃんと貴方が誘導してくれないと」関心は幽霊が存在しない屋敷の構造よりも出会ったばかりでいきなり疑問をの植え付けた相手が持つ独自の性質そのものが興味の対象となっていて。口振りでは一部肯定を語るものの次に出る返答を気に掛け片眉を上げ。ふと窓へと視線をやると閉ざされた幌の隙間から零れる日差しがオレンジ色に染まっていて夕焼け空が直ぐ向こう側に広がっている事を知る。街路は帰宅ラッシュで人々が屯しているのだろう、杞憂な使用人は今頃抜け出した己を探し回っているに違いない。少し立ち寄るつもりがターゲットを見つけてしまったのだから仕方が無い。眼前に佇む男を一瞥し、浮かんだアイデアは余計な錯誤を考えずにいつの間にか言葉として)いい事を思いつきました、貴方は善人なる事が出来る。それでいて此方にもメリットがある。俺を誰にも見つからないように家に届けて下さいな、そうしたらとびっきりの持て成しが出来る。
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