ぬし 2015-10-02 23:51:01 |
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世界観
幼い頃から孤独な男、陰険な虐めにさえ首を横に触れずに耐え凌ぐ心は悲しみを通り越し、人々の全てに向けて憎悪を抱えていた。そして同時に恐怖を。
そんな日々の寂しさを拭う為だけの目的で自宅の屋上から身を投げ出し生死を彷徨っていた所、男は酷く後悔した。死ぬのは怖いと、死んでしまったら孤独は永遠になると。誰か助けてくれと。
真っ黒な口を開けて待ち望んでいた悪魔は漸く訪れたその時に歓喜し、男の元へ現れると欲望を叶える代償に命を貰う契約を交わした。
それ以降、男の側には常に悪魔がいる。時には人間の姿と化し、男が望もうと望まざろうと欲望を叶えるだろう。
そんな非現実的な日常を悪魔と共に。最高の愛情を注ぐと誓って。
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