匿名さん 2015-10-02 14:03:20 |
通報 |
ええ、分かったわ…。また一時間後ね。
(頷くと部屋を後にする相手の背中を見送って、自分もノワールと共に食器を流しへ持って行き片付けを手伝い。…ーーそれから一時間後、髪を一つに括り、クローゼットから汚れが目立たなそうな袖の無いシンプルな黒のワンピースを選び着替えると書斎へ向かって。恐る恐るとんとんとドアをノックする。契約を目の前にしてやや緊張した面持ちで。)
…ナンシア、私よ。入っても平気かしら。
……ああ、大丈夫だ。入れ
(ナンシアは、いつになく肌の出る格好。白い肌が月明かりを受けて輝く。書斎の椅子にて足を組み腕を組み早めに待っていて。ついに来たニーナのノック、立ち上がりつつ入るように言って。)
儀式はこっちで行う…が、その前にだ…最後になるかもしれない。ニーナ、お前の味を確かめたい
(壁の近くへ、壁の燭台を下に引くと本棚が動き隠し扉が現れて。ニーナに向き直ると、そっと抱き寄せて)
ええ、…最後だなて少し寂しい気もするわ。
(抱き寄せられるとふ、と薄く微笑みを浮かべながら相手を見上げる形になり。やや緊張しているのか肩の力は抜けないままで、きゅっと相手の服を握って。)
ずっと共にいられるならばそれ程重要ではなかろう…かえって美味しくなるかもしれない
…行くぞ?
(頭を撫でて、頬にキス。そして唇は首元へと向かって…まだ残る咬み痕に牙を突き立てる。そのまま吸血を始めて)
そうだといいな、……っ、ん。
(頬にキスされるとやや赤らめ、高鳴る心臓の音が相手に聞こえないか心配になりつつ身を任せ。鋭い痛みにきゅっと瞳を閉じながらじわじわと訪れる快楽を感じ短く息を吐き出して)
ーーっは、ぁ
(ゆっくりと、ニーナから口を離す。飲み過ぎたかもしれない…と心の中で反省して)
……どうだ。少し自分の味を確かめておくか……?
(咬み痕から少しだけ染み出した血を人差し指で掬ってみせて。)
んん…、ーー美味しかった、?
(目の前はチカチカと白く貧血を起こし気味であったものの口を離した相手の頬を撫でて緩く笑って見せ。相手の指に付いた血液を見やると一度頷き腕を持ってちゅ、と指先を吸い上げて味を確かめるものの人間である自分には鉄の味でしかなく眉を潜めて。)
ああ…勿論だ。
……やはりそういう物なのだな…人間にとっては摂る必要のない物だからな
歩けるか?少し休んでからにするか…?
(片膝立ちになり、ニーナを支えるように。珍しくナンシアの方が視線が低い。背中を撫でてじっと見つめて。)
大丈夫、歩けるわ。…早く貴女の眷属にして。
(背中を撫でられると幾分楽になったようで、しっかりとした声色で返すとやや屈む形になったかと思えば相手の前髪を横に流し額にちゅ、と口付けを落として。)
ふふっ、そうか…分かった、行こう。
…足元には気をつけろ。
(微笑むと立ち上がって暗い階段へ。左右に蝋燭はあるものの暗くて足元が見辛い。 額へのキスはあまり気にしていないようなふりをしているものの触ってみたり、そこに触れた自分の指に注視してみたり。されるのにはあまり慣れていない様子。)
こんなところがあったなんて…、さっきはここで何かしてたの?
(夕飯の前に彼女が書斎から出てきたことを思い出し小首を傾げ。蝋燭の光を頼りに気を付けて歩きつつ不安なのか相手の手を繋いで。)
ああ…準備をしていたのだが
どうせ私とお前の2人だ、不要な部分は飛ばす。礼儀だのなんだのの間柄でもないだろう
…少し散らかってはいるが問題はないはずだ
(ついたのは少し広くなった石室。ナンシアに似た誰かの肖像画があったり、金色の腕輪が落ちていたり。端っこの何物かの山に布がかかっているのは片付けができない人特有の誤魔化し。 一際目を引くのは薄紫色に光を放つ魔法陣。)
そう緊張する事もない…嫌々でもなければ失敗する事はない
不思議な光り…、
(部屋に着くや否や周辺に落ちているアクセサリーなど気にならない程に魔法陣の光りに気を取られとたとたと光りに近寄って。相手を振り返りながらいつ始まるのかと様子を伺い。)
…本来は色々としなければいけないが割愛だ。必要な事だけだ…
…色々と混ぜたものだ。材料は聞かないほうが良いぞ。飲みなさい。
(少し古びた金の杯に黄色の液体が注がれている。カレースープのような見た目ではあるもののあまりよくない臭い。ありがたいことにコップに半分ぐらいの量しかなく。)
んんっ…、お、美味しくはないわね。
(聞かない方が良いと言われれば何が入っているか余計に気になりつつもその匂いを嗅げば眉間にしわを寄せ。あまりこのままでいるのも辛いのか意を決したように頷くとその液体を一気に飲み干して、口元を手の甲で拭いながら )
儀式とは言うが殆どは理にかなった物だ…
あとは1ステップ、ニーナ、お前に私の血を飲んでもらう。一番重要なのは…お前の望みだ。私の…どこからがいい?
腕でも…足でも…或いは頰でも…どこでも構わない
(鋭く光るナイフを懐から取り出し、腕、足、頰に滑らせる。銀でできている為本来は吸血鬼が触れてはいけないもの…日光を浴びた時のように、皮膚が薄く焼け煙が立ち上る。)
ーーああ、肌がっ…
(慌てた様子で相手に近付き焼け付いた白い頬を心配そうに見遣りそっと触れて。しかし儀式の途中との事を思い出すと同じく焦げ跡のある腕をとって「ここにするわ」と。)
大丈夫だ、これ位なら直ぐに治る……突き刺せばそうもいかない所もあるのだが
まあそれ含めての儀式だ……
(ニーナに触れられた腕は、その焼け跡を次第に消していく。数十秒で殆ど分からない程に。 左手でナイフを逆手に持ち、深呼吸…流石に吸血鬼の弱点である銀のナイフを自ら突き立てるのは怖いのか僅かばかり手は震えて。
意を決し、右腕にナイフを突き刺す。深さはおおよそ2センチに満たない位だけれどそれだけ痛いのかポーカーフェイスを崩して。)
さぁ…血を飲め。ニーナ、お前の身体に何か変化が訪れるまで…!
(ナイフを引き抜けば、焼けた傷口から血が一筋流れ出し。飲みやすいようにその腕をニーナの顔の高さまで上げて。
血を飲めば、身体は熱に浮かされたように熱くなり、次第に吐き気や頭痛を引き起こすようになる。それが収まった時にはもう身体は吸血鬼らしくなっている)
ナンシア、ありがとう……んん、
(相手の表情が歪むのを見るとこちらも痛々しく感じられ眉を下げて心配そうに見守りつつ儀式のために傷を追う相手に謝罪を述べたくなるもそれよりもお礼だ、と考え改めると礼を述べてから顔の高さの相手の腕に手を添えて滴る血液を舐めて。それからその筋を舌で辿るように傷口まで這わせると直接口を付けて飲み出して。ゴクゴクと喉を鳴らし暫く夢中で飲んでいると身体はどんどん熱を持ち、視界もぼんやりしてくるとずるり、とその場に座り込み)
熱い、痛いっ……は、ぁ…うぅ。
(熱の次に訪れた頭痛に頭を抱え荒い呼吸を繰り返しながらこれが治れば契約は成立するのだと希望を見出し、汗ばんだ拳を強く握りながら痛みに耐えて)
…ニーナ、私がついている…安心しなさい
(止血もせずニーナの側に寄り、ぎゅっと抱きしめる。ニーナの苦しみに対して何もやってやれないのが悔しく歯噛みして。)
もう少し…もう少しだ…!
トピック検索 |