匿名さん 2015-10-02 14:03:20 |
通報 |
(ランタンの光を見失わないように相手の後ろを距離を開けずに着いて歩き、今度来るときの為に周りの景色を見やり。目が慣れてくれば周りの景色も見えるようになってきて、立派な薔薇の生垣に思わず息を飲んで。ふいに小首を傾げる相手にきょとりとして)
…――何かおかしいのかしら…?
(/すみません、夜に出歩くなとのことだったのに出歩いてしまいました…!)
………
(前を向き直し、ざっと中に足を踏み込む。左右の薔薇の棘がランタンの光を浴びてきらきらと輝く。等間隔に棒が立てられているおかげか大きく通路に薔薇が飛び出すという事はない
…ニーナの背なら当たるかは微妙な所ではあるものの、少し飛び出した部分を見つけ立ち止まる。「出番だよ」と言うように振り返って端に寄り切りやすくして。)
(/理由が「迷うから」ですから案内人がいるならいい…かも)
(前を向き直る相手に、行くよと言う合図だったのかと納得すると黙って背後について歩き。立ち止まった先に飛び出した薔薇を見つけると、一つ頷きながらポチンと音を立てて枝を切って)
で、きた。此れだけあると剪定も大変ね。何か纏める袋はあるかしら。
(剪定し落ちた枝を拾いながら)
(/良かったです!では朝が来る前に剪定を終わりにして朝食にしましょうか?それとも音に気付いたナンシアが薔薇を見に来る、とか?)
…………
(畳んであった麻袋をなんと胸元から取り出すと、広げて差し出す。口が開いているのでそこに入れてという事だろう。)
(そんなこんなで終わる頃には朝日がもう完全に出ていて。)
(/じゃあ、朝食にしましょうか。ナンシアがフレンチトースト2人前と自分の分のステーキを用意して待っている…という事で!)
有難う、本当にしっかりしてるのね。
(しっかりと袋を用意していた相手に関心しながら、開いてある袋に入れ、その後も時折少女の助けを借りながらテキパキと剪定を行っていき)
――すっかり朝になっちゃったわね。そろそろ戻りましょうか。
(満足そうに綺麗になった薔薇を見ながら一息つき。腕や手には薔薇の棘で引っかいた傷がいくつか出来ていたものの本人は然程気にしていないようで、枝の入った麻の袋を持ち上げると来た道を戻り)
(/そうしましょう!)
(「戻りましょう」というのに同意してうなづき、迷路のような薔薇園を出て。もう必要ないとランタンの火を吹き消す。)
(そのまま館に戻る際、食堂で卓に肘をつきうたた寝をしているナンシアが見える。お皿の上に何かの料理が出ているのも分かる。「早く行こう」と急かす意味でちらとニーナを見ると、小走りで館へ。)
…分かったわ、急ぎましょう。
(自身もナンシアの姿が見えたのか、少女に続いて小走りで館に戻り)
ナンシア、ごめんなさい。待たせてしまったかしら…
(食堂へ到着すると既に料理はそろっており、眉を下げながら相手の表情を伺い)
………構わない。温め直すのを手伝え。
(扉の開閉音か何かで起きたのか、もう立ち上がっていて。ニーナ、鴉の頭を順に撫でると、フレンチトースト2皿を取って厨房へ。ナンシアの分と思しきステーキは置いたまま。)
ええ、……鴉が女の子になるなんて知らなかったわ。
(頭を撫でられると心地好さそうに瞳を細めて、卓に置かれたままのステーキの皿を持ちながら相手の隣に並びやや見上げる形になり)
ああ…化け鴉だからな。お前には慣れない事かもしれないが吸血鬼として化け鴉を雇うのはごく普通の事だ。故に伝え忘れた…
(フレンチトーストをフライパンに起き、火をつける。焦げ目がつかないように慎重に火を強めて…)
…それを温め直すなら半分に切ってからグリルに入れればいい。具合は見ていれば分かる。
(勝手に慣れていないだろうと具体的な指示をして。万一失敗してもニーナのせいにはならない。)
あんなに可愛らしい女の子になるなんてびっくりしちゃったわ。
(くすくすと笑いながらも相手に指示されたとおりにステーキを半分に切り、グリルに入れ。焦がさないようにと腰を屈めながら見守り)
……可愛らしい、か……
…喜んでいるようだ、また手伝ってやれ
(ちらと鴉を見れば水汲みをしているようで何時もと変わらない無表情。こちらを見て首を傾げ。)
…よし、焼くのはそれぐらいにして席につけ
もちろん!…雇っている鴉さんはあの子一人なの?
(こちらを見つめる無表情の少女ににっこりと笑い掛け、歳の近い彼女には親近感を覚えているのか声のトーンは明るく。グリルの火を消して肉を食器に盛り付け卓に戻り。フレンチトーストの甘い香りに空腹を感じて)
そうなるな………奴、若く見積もっても50年は生きているぞ
(鴉と親しげにするニーナにそっと囁いて、ニヤリと笑い。鴉、ナンシア、ニーナの順になるように卓に置く。)
…いただきます
ご、ごじゅっさい…、そういうナンシアはいくつなの?
(驚きのあまり瞳を丸くし再び少女に視線を向けて。次なる興味は目の前の相手らしく、女性に歳を聞くのは失礼かと思いつつも嫌ならはぐらかされるだろうと踏んで小首を傾げ。卓に着き、相手に続いて"いただきます"とトーストに噛り付き)
私の元に来たのが40年程前だからな…まあそのぐらいだろう。もっとかもしれないな。
私か?
……では逆に聞こう。どれぐらいだと思う?誤差が50歳以内なら教えよう
(よく焼けたステーキにナイフを入れる。切れやすさから良いものだと分かる。大きめの一口でパクリ。…それにしても毎食肉。)
そんなに…随分長い付き合いなのね。
100歳くらい?……正直検討も付かないわ。
(口に含んだフレンチトーストを飲み込みもう一口、の前に相手の横顔をちらりと見遣り。吸血鬼は何百年と生きるとの知識はあったが相手の姿からは想像もつかず一先ずキリの良い数字を口にしつつ眉を下げて)
ふむ、100…近くはないのは確かだ
(食事の手を止めるとなにやら指折り数えて。何かに納得したようにうんとうなづき。)
私にとってはそうでもない…大外れ、だから秘密だ。またの機会にな。
(いたずらっ子のような笑みを浮かべ、ウインク。ナイフをくるりと回すと、また食事に。)
(/この後部屋に来るように言うので、「いつぐらいに食べるつもりなのか」とか聞いて欲しいですー)
もっと吸血鬼や化け鴉について勉強する必要あるわね…
(相手の楽しげな笑みとは反対にむう、と口を一文字に結んでからぽつりと呟いて。今度書庫を貸してもらおうと決めつつ、トーストを完食し甘い唇をぺろりと舐めて)
……ごちそうさまでした。
(/分かりました!)
……ご馳走様。
さて、ニーナ。この後……そうだな、1時間後くらいに私の部屋へ来なさい。
(紙ナプキンで口元を拭き、席を立つ。厨房へと向かいながらニーナに囁いて。皿を下げて伸びをしながら食堂を後にする)
(その頃鴉も食べ終えたようで、ナンシアを見送ってから厨房へ。洗い物を始め)
トピック検索 |