匿名さん 2015-10-02 14:03:20 |
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えぇ、外で待ってるわね。
(緩む頬を隠すことなく素直に頷くと相手を残して店を後にして。ガラスの前に立つと相手がどちらを買うのか気になりながらも後の楽しみにしようとごくりと唾を飲み込んでは背を向けるとパンフレットを開いては美容室や昼食の店を探してみて)
待たせた。…気に入った美容院はあるか?
(片手に指輪の入った紙袋を持ち、ショップから出て来ればパンフレットを見ているニーナ、美容師を探しているのだと思い。隣に立って覗き込めば、「…まあ、あまり切りすぎないようにした方がいい…恐らく、お前が想像している以上に髪が伸びるのは遅いぞ。」と一応言っておき。)
いいえ、…その、ありがとう。
(気になる美容室をチェックしていけばふと隣に立つ相手、指輪が入っているであろう紙袋を一瞥するとふわりと瞳を細めて。次ぐ言葉に「そうするわ。…ナンシアは長い方が好き?」と今は腰まで伸びている髪の一筋を指に絡めては相手を見上げる形になりながら少し照れを交えた声色で問い掛けて)
?ああ、気にすることはない。
……あまり短すぎるのも良くない…今となっては古い風習だが、召使や奴隷は短く髪を切っていたのだ。ノワールも長い方ではないだろう?
(どうしても少し意識してしまってな、と付け加える。ナンシア自身新しい物が好きであるものの身体に染み付いたものはどうにも抜けず。「……今は長い方だろう?そこまで切らなければ問題ない。」ノワールは肩にかからないくらいで、つまりそれより長ければ問題ないという事になり。)
そう…、じゃあここ位までならいい?
(好みというより風習の問題か、とノワールの髪の長さを思い出しては納得しながら頷くと丁度胸の下辺りを示しては小首を傾げ)
ああ。それくらいならいいんじゃないか?
気分転換にもなるし、可愛らしいと思うぞ
(ニーナの示した長さを見れば、それもまた似合うだろうと微笑み。頭を優しく撫でれば、「いい時間だ、先に昼食としよう。」と提案して)
…ふふ、楽しみにしててね?
(頭を撫でられると嬉しそうに瞳を細めふわりと微笑んで。長さを変えるだけでも相手の言う通り気分転換になる訳で声色はいつもより楽しげで。相手の提案を受けると丁度空腹を感じてきたところだった為頷くと何処からともなく肉の焼けるようないい香りが漂ってきて「ん、いい匂い」と)
ああ、当然だ…
………あそこだな。ここでいいか?
(嬉しそうに笑顔を返すニーナに頬が緩みそうになるものの、自分の頬をぺちりと叩きとどまって。パンフレットを見ることなくその匂いの元を見つければ角地のフランス料理店。近づけばシーフード系の香りもし。)
美味しそうな香り…、お肉も魚もあるみたいね。
(フランス料理屋の前にくると漂う香りに刺激を受けて急激に空腹を感じ。高級そうな外装、未だ質素な暮らしが抜け切れていないのか高そうと感じてしまいながらもお金の心配をする必要はあまり無いとわかってきたためか素直に頷いて)
では決まりだな。…中も明るすぎない
(こういったレストランでは中が明るくなっている事が多いものの、中は落ち着いた雰囲気になっており。ウエイトレスに案内された席は角、店内の子供連れやカップルがよく見える。「……余程自信があると見える。どちらが良い?」メニューは金目鯛のポアレと二種のステーキという二つしかなく。飲み物は緑茶やオレンジジュース、後はお酒という具合)
わたしはお魚にするわ。飲み物は…、ウーロン茶にしようかしら。ナンシアはお肉にするでしょう?
(相手の言う通り落ち着いた雰囲気の店内にほっと一息ついて。メニューを見てはなるほど、と頷くと迷う事なく選択し「一口ずつ交換したらどちらも食べられるもの」と考えを述べて)
ふむ…なるほど。それがいいな。
君、ポアレとステーキを一つづつ。それと…ウーロン茶、シャンパンを一本。
(近くにいたウエイトレスを呼び止めればすぐに注文を済ませてしまい。昼間だというのにお酒も頼んで。「…良い雰囲気の店だ。美味しければまた来たいが」見るものもなくなんとなく店の中を眺めて)
…ナンシアの血の殆どはお酒とお肉で出来てるように思えてきたわ。
(注文が済むと相変わらず酒を注文する相手に半分冗談残り半分は本気と云ったような口調で思わずくすくすと笑いを零して。同じく店内をぼんやりと眺めているとカップルや初老の夫婦など身なりはきちんとしているものの年齢層はばらつきのある客達が視界に入り「そうね、客層も色々みたい…でも皆美味しそうに食べてるわ」と)
……あながち間違っていないかもしれないな
(ニーナの言葉に、つられて自らもクスリと笑い。また、酒を控えるべきかもしれないとも思い。「ああ。期待できそうだな」やはりそれだけ自信があるのか、期待が高まり。そうしている間に2人の料理が届き、「私達もいただくとしよう。」)
ふふっ、美味しいからいいんだけど。でもワイン以外呑んでるところを見るのは始めて…だったかしら。
(酒と肉ばかりでも相手の血は自分にとっては合っている様で咎めることまではせず瞳を細めて笑い、そういえば、とシャンパンを頼んでいたことを思い出すと物珍しげに相手に視線を向けて。運ばれた料理、既に香りからして食欲をそそり「えぇ、…記念すべき食事になるのかしら」と夫婦の契りを交わしてから初めての食事に期待をして)
いよいよ、吸血鬼らしくなってきたな。
ワインは好きだが、他のものも悪くない。たまにはこういうものも飲みたくなるのだ
(顔の高さまでグラスが上げられると、シャンパン越しに互いの顔が見え。「そうなるな…しかし、折角の記念が適当に決めた店ではもったいない。いずれ正式に行おう。とにかくいただくとしようか」長い生涯で一度のこと、じっくり考えて決めたく。「とにかくいただくとしよう。二人の記念日に。」とはいえとりあえず記念日にはするらしく、グラスを前に、乾杯を催促して)
ふふ、お茶でごめんなさいね…、乾杯?
(シャンパン越しに相手の顔を見ると薄く微笑んで。正式に行われると相手に言われるものの互いにとっての大切な日、嬉しさと照れくささが交わりはにかみながら杯を上げて「ナンシア、選んでくれて有難う…、きっとこれからもっと好きになるはずだわ」とさらりと告げ)
いいさ。乾杯
(乾杯を交わす。ゆったりとした、心地よい空気。そうして飲む一口のシャンパンは格別に美味しく感じ。「何を言う…お前だから選んだのだ。感謝する事はない。今の私は幸せだ」ニーナがいなければつまらない日々が続いていたはず。それを塗り替えてくれたニーナには本当に感謝しており。「…料理が冷めてしまうな、いただくとしよう。牛と…これは鯨か。交換するのだったな?」鯨肉のステーキを一口、ニーナに合わせて少し小さめに切り分ければニーナの口元まで運び)
乾杯。…そんなにストレートに言われたの初めてだわ。
(かちん、と乾杯を交わし烏龍茶を一口。飲み慣れた味だがこのときばかりは一層美味しく感じ、相手の口から幸せだと聞けば自分も幸せを噛み締めながらもやや気恥ずかしさもあり少し頬を上気させ。目の前の料理を切り分けようかと思えば先に相手から運ばれてきた鯨肉をみるとぱくりと食べて「ん、美味しい」と瞳を細めては唇についたソースを舐めて。此方も、とポワレを一口サイズに切り分けると同じように相手の口元に運び)
自分の気持ちはあまり隠したくないのでな。…たまには控える時もあるが、お前には必要なかろう?
(素直な気持ちを言えるのはそれだけで気持ちよく。可愛らしい反応を見ればまたこちらもほおを緩め、僅かばかり赤らめ。「ふむ…拘っているだけあって新鮮で美味いな。港からそう遠くないのも一因か」期待通りの味。これならばまた次の記念日にも来てよいかもしれないと思う。「両方食べる、なかなかいい案だったな。」そうは言うものの、やはり自らのステーキに手をつけるナンシアはどことなく嬉しそうで)
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