匿名さん 2015-10-02 14:03:20 |
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……。
仕方ない…いずれは慣れて貰うぞ
(裾を引くニーナ、可愛らしい様子に口元が緩みかけ。今ではなくいずれと先延ばしにする辺りやはり甘やかしていたり。
なんの躊躇もなく思い切りそれを踏み潰すと、それはぐちゃりと嫌な音を立てて消滅した。何事もなかったかのように会計を済ませ)
「さて。これはニーナちゃんにサービスじゃ。また来てのう」(その際に5センチ四方程の木箱を添えるマーサ。ナンシアにも中身が分からないらしく「ああ…ありがとう。また来る」と少し困惑気味)
…えぇ、いつか…慣れるわ。有難う。
(嫌な音は虫を潰した時のそれと酷似していて眉をひそめながらも内心ほっとすると自然と服の裾から手を離し、会計を済ませる相手の隣に立ちながら先程のインクの跡を一度忌々しく振り返るも、マーサの口から自分の名前を呼ばれるといそいそと向き直り木箱を一瞥し。ナンシアが困惑の色を滲ませたところに気付き中身は何だろうかと不思議に思いながら「--有難うございます。魔法も、きっと上達してみせます。」と薄く微笑みを添えてはぺこりと頭を下げ。ホテルに戻ったら練習してみようなどと考えを巡らせながらマーサの店を後にし)
…長居してしまったわね。でも楽しい時間だったわ、有難う。
(魔法を覚えたこと、不思議なペンを見つけたこと、普段見ないナンシアの一面を見れたことなどを思い出し自然と口元に笑みを浮かべ)
さて、帰るとしよう。
またペンが折れた頃に来る
(そんな事を言いながら店を出る。暫く手を振っているマーサ、少しばかり口許に笑みを浮かべているナンシア。旧知の仲なのだと思わせる。
「ああ。……そういえば、結局傘と服しか買ってやれなかったな」最初からそれを買いに来たわけで間違ってはいないのに少し申し訳なさそうに。)
十分過ぎるほどよ。それに素敵な夜景も見せてもらったもの。
(申し訳なさそうな相手の横顔を横目に薄く微笑みを浮かべたまま首を左右に振り、更に相手の手を繋いでみては「ノワールはゆっくり休めているかしら。」と部屋に置いてきた彼女のことを思い出しながら歩みを進めていって)
そうか…なら、いいか
(ニーナの笑みにつられ、こちらも微笑み。手を握り返せばもうホテルはすぐ近く。「どうだかな…前はソファで寝ていたし、休んでいるんじゃないか」ホテルのなかは明るく、少し顔をしかめ。鍵を受け取ると最上階へ。部屋へ戻ると、ノワールの姿が見当たらず。)
ただいま、……あら、ノワール?
(ノワールのことだから返事が無いのは普通だと思いつつ部屋を見渡すもののその姿は見えず。きょとんと不思議そうに小首を傾げてはやや心配も含まれた声色で呼び掛けては、ナンシアを見上げてみて)
一人で出掛けたりするのかしら…、まさかまだお風呂とか?
…どうだかな…風呂だけ見てみるか
(なかなか来る機会のない都市、遊びに行くのも充分考えられる。と、風呂の明かりがついており。扉を開けてみれば何故かせっせと清掃をしており。「……性か。今日は休め」)
えぇ、……本当に綺麗。
(風呂場へ向かった相手の背中に視線を遣り少し経てば声が聞こえてきたためやはりそこに居たのかと把握すると、窓際に置かれた椅子へ座り。二人が出てくるのを待とうかと思いながら片手には借りた魔法の本。その前にちらりと窓の外に視線を向けると変わらず美しい夜景があり感嘆を漏らし)
ああ、そうだろう…この街で一番高い所だからな。欲を言えばもう少し上がいいかもしれないな
(戻って来ればニーナの隣に。同じ高さにあるものは殆どなく街が一望できる、まさに最高級。一面のガラス窓のため薄く2人の姿が映る。
「お前も一杯どうだ?」いつの間にやら手には出る前に飲んでいたワイン。グラスも2つ用意していて飲む気まんまんのようで。)
空でも飛べたら最高でしょうね。……ノワールは大丈夫なの?
(開きかけた本をぱたりと閉じると見上げる形になりながら相手に視線を向けて。見ればノワールは隣にいない為不思議に思い小首を傾げ。ワイングラスを見れば相変わらずだと小さく微笑みながらもワインの赤色は吸血欲求を思い出させ、すっくと立ち上がると相手の手からそれをそっと離させ近くの小テーブルに置いてから「…それよりも、血が欲しいわ。」とやや強引に自信が座っていた椅子へと座らせて)
……………。
ああ、暫くしたら出てくるだろう
(「空を飛べたら最高」それは叶えるべき欲求だと思い、案を巡らす。直ぐには思いつかず後回しという事に。
珍しく少し強引なニーナ。その様子は喜ばしく「魔法を使ったからな…まだ慣れぬのだろう。何処からがいい?」腕、そして首筋。何方からも血が吸いやすいように露わにする。相変わらずの白い肌、僅かに血管の色が透けて見え)
手加減出来なかったらごめんなさい、…っん。
(露わになった白い首筋を見ればここからが良いと相手の髪を片手で寄せて抱きつくような形になると先ずはぺろりと舐めてからそう述べて。相手の言う通り魔法で消費していた為かいつもよりも喉の渇きを感じており再び首筋を舐め上げると勢い良く牙を突き立て夢中になって飲み出し)
……それくらいお前が気にする事ではない…っ
(両手を広げニーナを受け入れる。密着する身体同士、互いの鼓動も聞こえそう。普段はこうして血を吸っていたものの、されるのは久しぶり。柄になく少し緊張し。
首筋に牙が突き立てられれば一瞬肩を強張らせ。落ち着いて深呼吸をすれば、ニーナの背中をぽんぽんと撫で、まるで慰めるように。)
……はぁ、っ。ごちそうさま。やっぱり、…飲み物じゃ誤魔化せない渇きがあるのね。
(久し振りの吸血に心拍数は上がりやや興奮気味に息を漏らしながら首筋にかぶりついており。慰めるように背中を撫でられると少しだけ落ち着きを取り戻し喉の渇きが治った頃ゆっくりと唇を離して。噛み痕からじわりと滲み出る血を見ると勿体無いと言わんばかりにちろちろと舌先で舐めとってから身体を離し、口元に付着した血液も気にせず美味しかったと満足そうににこりと微笑み)
ああ……じきに私のだけでは満足できなくなるやもしれないな
(満足した様子のニーナに微笑み返し、そっと頭を撫でる。ニーナは既に吸血鬼。契約を交わしているため自分の血だけで満足できるかもしれないものの、なんとも言えず。
「……私も随分昼型になってしまったようだ。暫くしたら眠るとしよう」血を吸われた事も相まってか眠気が襲ってきて。)
そう、……ナンシアも私のだけじゃ足りないときもあるの?
(撫でられると心地よさそうに瞳を細め今は相手の血液だけで十分に足りている為そのことは頭の隅に置いて、ふと相手もそう思う時があるのだろうかと疑問に感じ小首を傾げ。「えぇ、そうしましょうか。ガウンでいいかしら。」と柔らかく微笑むと用意されていたガウンを二着持ってきて)
……、吸血鬼の血を吸うというのは、基本的に慰めにしかならん。今でこそ血が人間に近いお前がいるから問題ない、だが吸血鬼に近づくにつれ満足できなくなるやもしれない
(使う機会が無いと思っていた知識、額に手を当て思い出しながら話す。どのぐらいで完全な吸血鬼になるのかは思い出せず。
「ありがとう。…ノワールは既に寝ているようだ」所謂寝室の他にゲストルームとして少し狭い部屋が用意されており、ぐっすりと寝こけている。そっと扉を閉じれば寝室へ向かい。 寝室のベッドはダブルベッド、天蓋付きと豪華すぎるぐらいで)
来年まで、…って訳にはいかなそうね。
(また生贄の少女が来れば血に困ることは無さそうだと思いながらも自身の吸血欲求や身体の変化を思えば一年もかからないかもしれないと考え、申し訳無さそうに肩を竦めて。「ふふ、楽しそうだったものね。」と空いた扉の隙間からそっと覗くとその姿ににこりと微笑みながら囁き、寝室へと向かい。あまりに豪華すぎる部屋に少々面を食らい「何から何まで凄いのね…」と部屋を眺めて)
……今年のぶんも”まだ”であるしな……
なに、お前のせいでは無い
(ぽんぽん、と頭を撫で微笑む。しかし時折思い出したように「食べたくなる」のも事実、なんとかしなければと思い。
「私の部屋もこうしたいぐらいだ。運ぶのが面倒だからしていないが」そんなことはないとでも言うように。ドレスを脱ぎ捨てればガウンを羽織り)
何か、いい案があればいいのだけれど…。
(そんな案などまだ出会ったばかりの自分には思いつくはずもなく、しかし頭を撫でられれば少しばかり肩の力は抜け。いつの間にか出来れば食べて欲しくないという気持ちよりも相手の悩みを何とかしたいという方が大きくなっており。「ナンシアの部屋にこんなに立派なベッドがあったら毎日寝にいこうかしら。」とくすっと笑みながら自身も着替えを済ませ、ドレスをハンガーに掛けてからふかふかのベッドへと腰掛けて。長いブロンドの髪を片方の肩へまとめながら「明日切ってしまおうかしら…、ナンシアはどう思う?」と街にいる間にばっさり切ってしまうのもいいかもしれないと思いつくとふと問い掛け)
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